JPS6028555B2 - 穀物の筒体選別装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は穀物の筒体選別装置の改良に係り、爽雑物を混
入した混合穀物の選別行程において穣傾斜した多孔壁選
別筒を装設し、その筒内の適宜な位置に複数個の環状仕
切壁と複数条列の櫛歯状ホークとを内設する構成により
、選別筒内穀物の鞠線方向の流動を環状仕切壁により阻
止させ、その多孔壁面により充分な粒大選別を実施させ
ると共に、その筒壁面に設けた櫛歯状ホークにより大形
で、大比重の爽雑物をすくい上げて筒内高位相から受樋
に流下して確実に且円滑に収集できるようにし、常時高
能率な分離選別作用を行うと共に、良質の精選穀物を能
率的に量産する装置を開発し提供せんとするものである
。

本発明は実施例図について説明すると、第１図、第４図
は籾米中から薬屑、鉄片等を選別する筒体選別装置であ
り、第２図、第５図は精白米の粒大選別行程において糖
片等を選別する筒体選別装置である。

前者の筒体選別装置において、図中符号１は内部を風洞
にした穀物用選別筒体であり、該筒体１の一端側に供給
口部２を他端側に排出口部３をそれぞれ設け、また機箱
４内に緩傾斜して装架して滑車５，５，６，６により支
承して電動機７とベルト８により懸回達結して回転する
ように形成してある。そして前記筒体１の任意区間Ａを
穀粒より大径の多数の透孔９・・・を設けた多孔壁選別
筒１０‘こ形成し、前記選別筒体１の内壁面（多孔壁選
別筒を含む）にその轍心に平行して多数の条片１１…を
適宜な間隔を介して楯設した櫛歯状ホーク１２を複数条
列に橘設すると共に、前記選別筒１０の壁面に前記軸線
に直交する複数個の環状仕切壁１３，１３を該選別筒の
中央区間Ｂに適宜な間隔を介して並列状に内設し、前記
選別筒１０内部の後半部Ｃに上方開放した受樋１４を挿
架してある。１５は機箱に装着したａＥ風機１６は機箱
内に設けた集塵室である。

したがって、藻屑、鉄片、木片、柔軟質総条など各種の
爽雑物を混入した穀物を機箱４の供給口部２から投入し
て該装置を駆動すると、前記混合穀物は筒体底部に流下
し回転筒体の壁部に添って雪崩状に公転しながら排出側
に流動する。

その間、前記爽雑物は櫛歯状ホーク１２によりすくい上
げられて高い位相に回転状に上昇し、また毅粒はその自
重によりホーク１２の間隙を通り抜けて離反して遠ざか
るので、穀粒と爽雑物とは確実に分離され、しかもホー
ク１２に乗った爽雑物はすくい上げられた高い位相にお
いて前記ホーク１２が筒体中心に向って煩下するから、
筒体１の内部風洞に放出状に落下して比重の比較的に小
さし、爽雑物は排風機１５の吸引風により吸集されてそ
の含塵風は集塵室１６を迂回状に通過する。その際、前
記爽雑物は自重により室１６内に落下して集積し選別分
離されるが、交雑物でも比較的に比重の大きい鉄片木片
、柔軟質総条等は前記の風選別による飛行搬送は無理で
あるから、筒内の流動穀物に混入したまま排出側の多孔
壁選別筒１０内に流入する。当該選別筒１０内では、そ
の中央区間Ｃの前記の環状仕切壁１３により穀物の流動
は阻止され、その前部の流入側筒壁面Ｄの透孔１０・・
・から穀粒は脱落して排出口部３を介して機外に流出し
、また混在した大比重の交雑物は該筒壁面Ｄの櫛歯状ホ
ーク１２により高位相にすくい上げられて自重により落
下するが、該選別筒１０はその軸心が傾斜しているため
、前記落下物は前部環状仕切壁１３を乗り超えて筒部中
央区間Ｂに若干の毅粒と共に落下する。そして、落下穀
粒は該区域Ｂの透孔１０・・・から脱落し、また爽雑物
は同区間Ｂの櫛歯状ホーク１２により高位相にすくい上
げられて筒内に挿架した受樋１４に落下し、比重の大き
い爽雑物を完全に分離選別して機外に排出する。

次に、後者の筒体選別装置においては、図中符号１７は
砕米用多孔壁筒体１８と整粒用多孔壁筒体１９を同心状
に接合した重合式選別筒体であり、該筒体１７の一端側
に供孫合口部２０を他端側に排出口部２１，２２をそれ
ぞれ設けて機箱２３内に緩傾斜して装架し、回転軸２４
に支承して回転するように形成され、また機箱底部に砕
米用コンベア２５を横架しその端部に排出口２６が装設
してある。

そして前記多孔壁筒体１９において、その任意区間Ａの
多孔壁選別筒２７の内壁面に、その筒２７長の中央区間
Ｂに位置し、且つその軸線に直交して複数個の環状仕切
壁２８，２８を内設し、前記仕切壁２８，２８の区間Ｂ
およびその前部の流入側筒壁面Ｄに複数条列の櫛歯状ホ
ーク２９を棺設すると共に、その選別筒２７内部の前記
仕切壁２８，２８を設けた区間Ｂの後半行程Ｃに受桶３
０を挿架し、また該選別筒２７の後行程には選別筒体１
９の内部に円筒３１を設け、該円筒３１と前記筒体１９
を数個の劃壁３２…により連結して複数個の区劃室３３
・・・を形成した構造にしてある。

したがって、鉄片、糖片などの混入した精白米を機箱４
の供給口部２０から投入して該装置を駆動すると、その
混合穀物は多孔壁筒体１９の底部に流下し、該筒体１９
の回転によりその壁部に添って雪崩状に公転し、各筒体
１９，１８の多孔壁面により、それぞれ適宜に粒大選別
され、整粒は排出口２２から、また砕米、未熟粒等はそ
の底部コンベア２５を介して排出口２６からそれぞれ機
外に排出される。

そして大形で大比重の糖片、鉄片等は前行程において、
透孔面を滑流した未選別の穀粒と共に多孔壁選別筒２７
に流入するが、筒内前部の環状仕切壁２８によりその流
動は阻止され、毅粒はその流入側筒壁面Ｄの透孔から下
部筒体１８に脱落して選別され、また糖片等は該筒壁面
Ｄの櫛歯状ホーク２９により筒内高位相にすくい上げら
れる。しかして該選別筒１９はその藤心が傾斜している
ため、糠片等の交雑物は前部の環状仕切壁２８を乗り超
えて筒部の中央区間Ｂに若干の穀粒と共に落下し、爽雑
物は再び該区域Ｂの櫛歯状ホーク２９によりすくい上げ
られて筒内に挿架した受桶３０‘こ落下し、糖片は粉砕
することなく鉄片と共に完全に選別されて受樋３０を介
して機外に排除される。なお、後部の区劃室３３・・・
側に流出した穀粒は劃壁３２によりその流動を規正され
、透孔面を滑流することなく確実に脱落して選別される
ものである。

このように本発明は、交雑物を混入した混合穀物の選別
行程において、穣傾斜した多孔壁選別筒を設けて前記混
合穀物を導入し、筒内の前部に設けた環状仕切壁により
その軸線方向の流動を阻止し、その流入側筒壁面の多孔
壁面により充分に粒大選別すると共に、該筒壁面に設け
た櫛歯状ホークにより大形で比重の大さし、爽雑物をす
くい上げて高位相から筒内に設けた受樋または環状仕切
壁の設置区間に一旦落下して、更に該区間の櫛歯状ホー
クによりすくい上げて選別筒内の後半行程に設けた受樋
に落下して機外に排除するので、混合穀物に混入した鉄
片、木片、柔軟質総条および精白米中の糖片等の分離選
別を確実且円滑に実施でき、しかも構造は簡潔で、その
取付操作も簡単であり、常時高精度の分離選別作用を発
揮して良質の精選穀物を能率的に量産する等の効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示し、第１図は本装置の側
断面図、第２図は別実施例の側断面第３図は本装置の立
断面図、第４図は本装置要部の斜視図、第５図は別実施
例の斜視図である。 １・・・・・・選別筒体、２・・・・・・供給口部、３
・・・・・・排出口部、４・・・・・・機箱、５・・・
・・・滑車、６・・・・・・滑車、７……電動機、８・
・・・・・ベルト、９・・・・・・透孔、１０・・・…
多孔壁選別筒、１ １・・・・・・条片、１２・・・・
・・櫛歯状ホーク、１３・…・・環状仕切壁、１４・…
・・受樋、１５・・・・・・排風機、１６…・・・集塵
室、１７・…・・選別筒体、１８・・・・・・多孔壁筒
体、１９・・・・・・多孔壁筒体、２０……供聯合口部
、２１……排出口部、２２……排出口部、２３・・・・
・・機箱、２４・・・・・・回転軸、２５．．・．．・
コンベア、２６・・・・・・排出口、２７．．．．．．
多孔壁選別筒、２８・…・・環状仕切壁、２９・・・・
・・櫛歯状ホーク、３０・・・・・・受樋、３１・・・
・・・円筒、３２・・・・・・劃壁、３３・・・・・・
区劃室、Ａ・・・・・・任意区間、Ｂ・・・…中央区域
、Ｃ・・・・・・後半行程、Ｄ・・・・・・流入側筒壁
面。 第１図第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一端側に供給口部を他端側に排出口部をそれぞれ設
   けた選別円筒を横または緩傾斜し回転自在に装架して該
   選別円筒の流動行程の任意区間を多孔壁選別筒に形成し
   、該多孔壁選別筒の内壁面にその軸心に平行して複数条
   件の櫛歯状ホークを植設すると共に、前記軸線に直交す
   る方向に複数個の環状仕切壁を並列状に内設し、前記多
   孔壁選別筒の内部に上方開放の受樋を挿架した穀物の筒
   体選別装置。 ２ 前記多孔壁選別筒の環状仕切壁を設けた区間および
   その前部の流入側筒壁面に複数条列に櫛歯状ホークを内
   設した特許請求の範囲第１項記載の穀物の筒体選別装置
   。 ３ 前記多孔壁選別筒内部の環状仕切壁を設けた区間の
   後半行程に前記受樋を挿架した特許請求の範囲第１項ま
   たは第２項記載の穀物の筒体選別装置。