JPS6028090Y2 - 磁気チヤツク - Google Patents

磁気チヤツク

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JPS6028090Y2
JPS6028090Y2 JP2496681U JP2496681U JPS6028090Y2 JP S6028090 Y2 JPS6028090 Y2 JP S6028090Y2 JP 2496681 U JP2496681 U JP 2496681U JP 2496681 U JP2496681 U JP 2496681U JP S6028090 Y2 JPS6028090 Y2 JP S6028090Y2
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JP
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magnetic
plate
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permanent magnet
chuck
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JP2496681U
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Inventor
潔 井上
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株式会社井上ジャパックス研究所
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気チャック、詳しくは、定盤のような基板
上に作業物や作業用スタンド等を固定するために使用さ
れる磁気チャックに関する。
鉄などで形成された定盤に作業物や作業用スタンド等を
固定して、機械工作を行ったり又は各種測定を行うには
、磁気チャックを使用する。
この磁気チャックは、一般に永久磁石を有していて、こ
の永久磁石の磁力によって磁気チャックを鉄製の定盤に
磁気的に結合して固定することにより、この固定された
磁気チャックに一体的に取り付けられた作業物や作業用
スタンド等を定盤に固定するものである。
従来の磁気チャックは、一般に、定盤との磁気結合面が
小さいために、磁気結合度が弱く、これを強くするのに
、磁気結合面を大きくすると、必要以上に全体構成が大
きくなるという欠点があった。
また、作業物や作業用スタンド等を定盤に固定したり、
又は定盤から取り外すために、磁気チャックを定盤に対
して磁気的に結合したり、解除することを繰り返すこと
により、永久磁石の磁力が減少するという欠点もあった
本考案の目的は、上記従来の欠点を除去するために、永
久磁石およびこの永久磁石から離間されて近傍に配設さ
れた磁性体部分からなる磁気結合部を有する磁気プレー
トと、この磁気プレートに隣接して摺動可能に配設され
て、上記磁気プレートの磁気結合部に対応した位置に磁
路開放孔を有する磁性体で形成された磁路形成プレート
とを有腰この磁路形成プレートの磁路開放孔が上記磁気
プレートの磁気結合部に対応した位置にあるか否かによ
り、定盤などを構成する基板上に固定されるようにした
磁気チャックを提供するにある。
また、本考案の他の目的は、上記永久磁石とこの永久磁
石から離間されて近傍に配設された磁性体部分との間に
、非磁性体に磁性体粒子や磁性体粉末などを合成樹脂、
接着剤により均等に混合して形成した減磁防止部を配設
することにより、永久磁石の減磁作用を防止するように
した磁気チャックを提供するにある。
以下、本考案を図示の実施例によって説明する。
第1図は、本考案の磁気チャック1によって、例えば、
ダイヤルゲージ2を一体に取り付けたサポート3を鉄製
の定盤などの磁性体からなる基板4に固定したものであ
る。
この図においては、一例として、ダイヤルゲージ2を固
定するようにしているが、これに限られるものでなく、
基板4に固定して行われる各種機械工作および測定に必
要な装置などが固定される。
上記磁気チャック1は、2枚の円盤状のプレート10.
11を密接に衝合して形成されていて、上側に配設され
ている磁性体からなる磁路形成プレート11には、3個
の磁路開放用の孔11a、llb、llcが形成されて
いる。
第2図a、 bは、それぞれ別の使用状態を示す上記磁
気チャック1の平面図であり、第2図aに示す場合にお
いては、上記磁路形成プレート11の孔11a、llb
、llcの中に、下側に配設されている磁気プレート1
0の面が露呈している。
この磁気プレート10は、全体的に金属その他の非磁性
体で形成されていて、上記孔11a、1 lb、11c
から露呈した部分の磁気プレート10の中心には、それ
ぞれ永久磁石12〜14が固植され、更にこれらの永久
磁石12〜14の周囲には、一定の距離を置いて配設さ
れたリング状の磁性体部分15〜17が固植されている
上記磁路形成プレート11は、中心部を貫通するサポー
ト3を中心に磁気プレート10に対して摺動しながら回
動するようになっていて、第2図すは、そのようにして
磁路形成プレート11を回動した場合に、上記孔11a
〜11cが移動し、下側に配設されている磁気プレート
10の永久磁石12〜14および磁性体部分15〜17
は孔11a〜llcから外れて磁路形成プレート11を
形成する磁性体の下側に位置している。
第3図a、bは、それぞれ第2図a、bにおいて線A−
Aおよび線B−Bに沿って示した断面図であって、第3
図aは、磁気プレート10の永久磁石12.13および
その周囲に離間して配設された磁性体部分15.16か
らなる磁気結合部が上記磁路形成プレート11の孔11
a、llbの下に位置する状態が示されている。
この場合においては、上記永久磁石12.13は、その
N極が上記孔11a、llbに対向し、S極は、磁気チ
ャック1が載置されている基板4の上面に密接している
従って、上記永久磁石12,13のN極からS極に発生
する磁力線は、N極が対向している孔11a、llbの
空隙によりその磁気抵抗が増加しているので、弱められ
た状態になっている。
そのため、永久磁石12.13の吸着力による永久磁石
12,13と基板4との気的結合も弱く、磁気プレート
10は、基板4に対して簡単に動かないように完全に固
定されず、磁気プレート10は、基板4上を比較的容易
に移動することができるのである。
従って、この状態では、磁気プレート10に対して、ね
じ込み式又は接着などによって下端部が一体に取り付け
られているサポート3、更には、第1図に示すようにこ
のサポート3の上端部に一体に取り付けられているダイ
ヤルゲージ2等の測定用又は機械工作用の装置も基板4
に対して充分強固には固定されず、この状態の時に、上
述した測定又は機械工作のための基板4上の位置決めや
設定などを行うのである。
なお、上記磁路形成プレート11は、その中心部に上記
サポート3がゆるく挿通されているだけであって、この
磁路形成プレート11とサポート3とは一体に取り付け
られていない。
磁路形成プレート11は、この第3図aに示す状態にお
いては、磁気プレート10に対しても、磁気的に結合し
ていないので、自由な状態にある。
従って、この時、磁路形成プレート11は、サポート3
の挿通されている中心部を中心として、磁気プレート1
0に対して、摺動しながら回動することができる。
第3図すは、上記第3図aの状態から上述したように、
磁路形成プレート11を回動して、磁気プレート10の
永久磁石12.13の上部に上記孔11a、llbが位
置しないようにしたものである。
これは、前述した第2図すの位置関係に対応するもので
ある。
こ状態においては、上記永久磁石12.13の上部に、
磁性体からなる磁路形成プレート11が位置し、密接し
ているのみならず、上記磁気プレート10の磁性体部分
15,16の上部も磁路形成プレート11に密接してい
る。
従って、永久磁石12.13のN極から発生する磁力線
は、磁路形成プレート11の内部を通過した後、それぞ
れの磁性体部分15.16を貫通し、更に基板4の内部
を通過して、S極に到るという磁路を形成する。
この磁路は、すべて透磁率が高い磁性体を通過していて
、磁気抵抗が低いので、永久磁石12.13から発生す
る磁力線が弱められることがないだけでなく、上記磁路
内部の磁束密度は最大となっている。
従ってこの形成された磁路内における上記永久磁石12
.13のS極と基板4との磁気的結合は、非常に大きく
、両者は一体に固定された状態になっている。
そのため、永久磁石12.13を一体に固植して包含し
ている磁気プレート10も、基板4に対して固定され、
容易には動かない状態になり、更にこの磁気プレート1
0に一体に取り付けられているサポート33も、基板4
に固定された状態になっている。
従って、このサポート3の上方部に、第1図に示すよう
に、取り付けられたダイヤルゲージ2等の各種測定用又
は機械工作用などの装置も基板4に対して固定されたと
同じ状態になり、この基板4上で各種の測定や機械工作
などを精密に行うことができるのである。
なお、第3図すの状態においては、磁路形成プレート1
1も、永久磁石12.13との磁気的結合により下側の
磁気プレート10に固定されたような状態になっている
なお、この第3図すの説明では、第2図すに示す永久磁
石14および磁性体部分17の作用について説明しなか
ったが、これらの作用も上述のものと同じである。
上記第2図a、 b即ち第3図a。bのものに於て筒状
の磁性体部分15,16.17を永久磁石とし、永久磁
石12,13.14を磁性体部分とする前述と逆の構成
としても全く同効である。
第4図a、bに示す磁気チャック20は、上記第3図a
、bに示す磁気チャック1において磁気プレート10と
磁路形成プレート11′とを上下逆さにして、磁路形成
プレート11′を下側に配設して基板4上に直接置き、
その上に磁気プレート10を配設し、更にこの磁気プレ
ート10の上に、磁性体からなる補助プレート18を配
設し、下側に置かれた磁路形成プレート11′の中心部
にサポート3を一体に取り付けた構成に該当するもので
あって、それ以外の構成、例えば、磁気プレート10自
体の構成は、上記第2図a、 bおよび第3図a、 b
に示した磁気チャック1と全く同一であるが、上記磁路
形成プレート11′は、図示の如く相違する。
第4図aの状態において、磁気チャック20は、磁気プ
レート10に固植された永久磁石12.13のN極が磁
路形成プレート11′の孔11a、llbの空隙に対向
しているので、その磁気抵抗によりN極からの磁力線は
弱められて、完全な磁路が形成されず、従って磁界の強
さも小さい。
そのため、基板4と永久磁石12.13との磁気的結合
が弱く、磁気チャック20は、基板4に固定されず、自
由に動きうる状態にある。
この時に、第3図a、 bの所で説明したように、基板
に対しての磁気チャック20の位置決めを行うことであ
る。
第4図すは、第4図aの状態から、磁路形成プレート1
1′又は磁気プレート10をサポート3の周りに回動さ
せて、孔11a、llbの位置を永久磁石12.13の
位置からずらしたものであ。
この状態においては、永久磁石12.13のN極は、非
磁性体11cからなる磁路形成プレート11′の各対応
磁性体部分12’、 13’、 15’、16’と
密接していて、N極からの磁力線は、磁性体部分12’
、13’からその下の基板4の内部を貫通した後、外側
の永久磁石であっても良い磁性体部分15’、16’、
及び磁気プレート10の磁性体部分15’、16’を通
過し、更に最上部に配設された補助プレート18の内部
を通過してS極に到るという磁路を形成する。
従って、この磁路を形成する磁力線、即ち磁界の強さに
より磁路形成プレート11′および基板4は磁化され、
磁路形成プレート11′は永久磁石12,13に、およ
び基板4は磁路形成プレート11′に強く磁気的に結合
され、磁気チャック20は、基板4に固定された状態に
なる。
これにより、サポート3を介して上記磁気チャック20
に固定されたダイヤルゲージ2等の測定用および機械工
作用などの装置も基板4に固定された状態になり、各種
測定や機械工作などを基板4上で精密に行うことができ
るのである。
第4図Cは、前記第4図すの磁路形成プレート11′の
変更構成例を示したもので、前記第4図すのものが、全
体として非磁性体11cで構成されていたのに対し、逆
に全体として磁性体で構成された場合の例を示したもの
である。
11cが非磁性体、15′及び16′が磁性体部分であ
ることは、前述第4図すの場合と吸着面が増大している
外は同様で、その作動は既に明らかであると思料する。
また、この第4図a、 b、 cの実施例の場合、前
述第2図、第3図の場合と同様に、磁性体部分15,1
6.17を永久磁石、永久磁石12.13,14を磁性
体部分とする等の変更が可能である。
第5図a、bに示す磁気チャック30は、本考案の他の
実施例を示すものである。
一般に、永久磁石は、その磁極に対する磁性体の接離を
くり返すと、その磁力が減少するという性質がある。
従って、前述した第2図a、 b〜第4図a、 b、
cに示す磁気チャックの永久磁石も、その使用のくり返
しにより磁力が減少し、磁気チャックの機能が低下する
第5図a、 bに示す磁気チャック30は、この磁力が
減少する性質、即ち減磁性を極力少なくしようとするも
のである。
この磁気チャック30も、下側に磁気プレート31、こ
の上に磁路形成プレート32が配設され磁気プレート3
1の中心部にサポート3が一体に取り付けられている。
また、サポート3は、磁路形成プレート32の中心部に
も、ゆるく挿通している。
磁路形成プレート32は、磁性体で形成され、第2図a
bに示す磁路形成プレート11と同じように、複数個の
孔、例えば、3個の孔32a、32b、32cが穿設さ
れているもである。
しかしながら、この第5図aにおいては、2個の孔32
a、32bのみが示されている。
そして、これらの孔32at32bにそれぞれ対応する
下側の磁気プレート31には、その中心部にそれぞれ永
久磁石33.34が固植されている。
永久磁石33.34の周囲には、それぞれ、非磁性体、
通常合成樹脂に磁性体の粒子、粉末又は細かい帯もしく
は板等を接着剤などと共に均等に混合し固定して形成し
た減磁防止部35,36が設けられている。
これらの減磁防止部35,36の外周部は、上方が広が
り、下方が細くなったすり林状に形成されている。
また、この減磁防止部35.36の外側部分、即ち磁気
プレート31の全体は、磁性体で形成されている。
さて、このように形成された磁気チャック30も、第3
図at bに示された磁気チャック1と同じように作用
する。
即ち、第5図aに示す状態において、永久磁石33.3
4のN極は、孔32a、32bに対向しているので、永
久磁石33゜34のN極からS極に発生する磁力線は、
弱められた状態になり、永久磁石33.34の吸着力に
よる永久磁石33,34と基板4との磁気的結合も弱く
なっている。
従って、磁気プレート31は、基板4に対して完全に固
定されず、基板4上を容易に移動することができる。
この状態では、磁気プレート31の中心部に下端部が一
体に取り付けられているサポート3、更には、第1図に
示すように、このサポート3の上端部に一体に取り付け
られているダイヤルゲに9ジ2等の測定用又は機械工作
用装置も基板4に対して固定されず、この状態の時に、
上述した測定又は機械工作のための基板4上の位置決め
や設定などを行うのである。
次に、第5図aの状態から、上側に配設されている磁路
形成プレート32を回動して、第5図すに示すように、
磁気プレート31の永久磁石33.34の上方に、磁路
形成プレート32の孔32a、32bが位置しないよう
にする。
この状態においては、上記永久磁石33.34の上部に
は、磁性体からなる磁路形成プレート32が位置腰密接
しているので、永久磁石33.34のN極から発生する
磁力線は、磁路形成プレート32の内部を通過した後、
磁気プレート31の全体を構成している磁性体部分(即
ち、永久磁石33゜34でも、減磁防止部35,36で
もない部分)を貫通し、更に基板4の内部を通過して、
S極に到るという磁路を形成する。
この磁路は、すべて透磁率が高い磁性体を通過し、磁気
抵抗が低いので、永久磁石33.34から発生する磁力
線が弱められず、上記磁路内部の磁界の強さも大きくな
っている。
従って、この形成された磁路内における上記永久磁石3
3.34のS極と基板4との磁気的結合は、非常に大き
く、両者は一体に固定された状態になっている。
そのため、永久磁石33.34を一体に固植して包含し
ている磁気プレート31も、基体4に対して固定され、
容易には動かない状態になり、更にこの磁気プレート3
1に一体に取り付けられているサポート3も、基板4に
固定された状態になっている。
従って、このサポー1−3の上方部に、第1図に示すよ
うに、取り付けられたダイヤルゲージ2等の各種の測定
用又は機械工作用などの装置も基板4に対して固定され
たと同じ状態になり、この基板4で各種の測定や機械工
作などを精密に行うことができるのである。
上記減磁防止部35.36は、前述したように、非磁性
体に磁性体の粒子などを接着剤と共に均等に混合結合し
て形成したものであるが、上記非磁性体或いはさらに接
着剤としては、エポキシ系、フェノール系、アクリル系
、スチレン系、シアン系を主体としたものであり、また
非磁性体に混合される磁性体としては、鉄、パーマロイ
、センダスト、非晶質材磁性体(アモルファスメタル)
等の0.1μ〜5μφあるいは場合によって50μφ程
度の微粉末、又ま厚さ5μ、長さ1蝕程度のテープ類又
はフェライト粒、更に場合によっては磁性流体などを用
いることができるものである。
このような材料にて形成された減磁防止部35.36は
、弱磁性体又は半磁性体の性質を有しているのである。
即ち、第5図aに示すように、上記永久磁石33.34
の上方に、磁路形成プレート32に形成された孔32a
、32bがそれぞれ対向している状態では、永久磁石3
3.34の磁気回路が完全に形成されないが、これに対
して、第5図すの状態では、前述したように、永久磁石
33.34の磁気回路が完全に形成されている。
このように、上記磁気チャック30は、第5図aのよう
な永久磁石33.34の磁気回路が完全に形成されてい
ない状態と第5図すのように磁気回路が完全に形成され
ている状態との間をその使用態様に応じて繰り返して動
作するのであるが、このような動作を繰り返すことによ
り、上記磁気プレート31に使用されている永久磁石3
3.34の磁力は、漸次減少する性質がある。
この減磁作用を少なくするために、上記減磁防止部35
.36は、上記永久磁石33.34が第5図aのような
状態になっても、永久磁石33.34に対して適当な磁
気回路を形成しているものである。
即ち、上記減磁防止部35.36は上述したように、弱
磁性体又は半磁性体の性質となっていて、完全に磁性体
でもなければ、完全な非磁性体でもなく、その中間の性
質を有している。
従って、上記永久磁石33.34からの磁力線は、この
減磁防止部35,36内を通過して、この内部に磁性体
中よりは弱いが、非磁性体中よりは強い磁界の磁気回路
を形成する。
この磁気回路は、永久磁石35,36のN極からS極へ
形成されるが、この場合には、N極の上端面の周壁部か
らS極に向って形成され、これにより永久磁石35゜3
6は、その内部磁場が第5図すの場合のように完全な磁
気回路が形成された場合に対しても、あまり乱されるこ
とないので、減磁作用により磁力が減少することを少な
くすることができるのである。
即ち、第5図すの場合には、永久磁石33゜34は、磁
気プレート31の磁性体部分を通路して形成された磁気
回路により、内部磁場が乱されることなく、整列されて
おり、また第5図aの場合には、減磁防止部35.36
を通過して形成された磁気回路により、内部磁場が乱さ
れることなく、整列されているので、永久磁石33.3
4に対する減磁作用を少なくすることができるのである
上記減磁防止部35.36は、その外周壁部が上方に広
がり、下方に細くなったすり鉢状に形成されているが、
これは、前述したように、この減磁防止部35,36が
非磁性体に磁性体の粒子、粉末又は細かい帯や板などを
接着剤などと共に均等に混合し、これを上述したすり鉢
状に形成された部分に注入し固めて形成する場合に、混
合して注入したものが容易に下方から流出するのを防止
するために、すり鉢状に形成されているものである。
また、このように、すり鉢状に形成することにより、上
記混合物が固められて、すり鉢状の内部に固定された場
合にいても、減磁防止部35゜36が容易にはずれるこ
とがないのである。
第6図a、 bに示す磁気チャック40は、減磁作用を
防止するための減磁碧止部45,46を有している点は
、上記第5図a、 bに示す磁気チャック30と同じで
あるが、減磁防止部45.46の外周壁部の形状が鋸歯
状になっている点が上記第5図a、bに示す磁気チャッ
ク30と異なるのみで、その他の構成および作用につい
ては、上記磁気チャック30と同じであるので、その説
明は省略する。
第6図a、 bに示す磁気チャック40の下側に配設さ
れている磁気プレート41に固植されている永久磁石3
3.34の周りを囲んで、永久磁石33.34を磁気プ
レート41の全体を形成している磁性体から離間させて
いる減磁防止部45,46は、第5図a、 bの減磁防
止部35.36と同じように、非磁性体に磁性体の粒子
、粉末又は細かい帯や板などを接着剤などと共に混合し
、これを上述した鋸歯状に形成された部分に注入し固め
て形成したものであった、その特性および作用は、上記
第5図a、 bに示す減磁防止部35,36と同じであ
る。
そして、この減磁防止部45,46の外周壁部が鋸歯状
に形成されている理由は、上記第5図a、 bの減磁防
止部35.36の場合と同様に、上記のように混合して
注入されたものが容易に下方から流出するのを防止する
ためであると同時に、上記混合物が固められて、鋸歯状
の内部で固定された場合に、減磁防止部45.46が容
易にはずれることがないのである。
なお、第5図および第6図に示した減磁防止部35.3
6,45,46の効果は、減磁作用を防止するだけでな
く、永久磁石の基板に対する吸着力を増大するためにも
使用することができるのである。
更に、第2〜4図において、永久磁石12〜14の周囲
、即ち永久磁石12,13.14と磁性体部分15,1
6.17とのそれぞれの間は、磁気プレート10の全体
を構成している非磁性体で形成していると説明したが、
この部分を第5,6図の減磁防止部35,36,45.
46と同じ構成材で形成して、弱磁性体又は半磁性体の
性質を有した減磁防止部とすることも可能であって、そ
の場合の機能および作用は、第2〜4図で説明したもの
の上に、更に永久磁石の減磁作用をも防止した機能を追
加した優れたものとなる。
また、この場合には、上述したと同じように、永久磁石
の吸着力の増大を計ることも可能である。
また、第5,6図の磁気チャック30.40においては
、それぞれ磁気プレート31.41を下側に配設し、磁
路形成プレート32を上側に配設しているが、これは、
第4図a、by cに説明したように、磁気プレー1
−31.41をそれぞれ上側に配設腰磁路形成プレート
32を下側に配設して、更に、磁気プレート31.41
の上側にそれぞれ磁性体からなる補助プレートを配設す
るようにしても、同じ磁気チャックの機能を果すことが
できることは勿論である。
なお、上記第1〜6図に示した磁気チャックにおいて、
これを基板に対して固定した状態又は解放した状態にす
るために、下側に配設された磁気プレート又は磁路形成
プレートに対して上側に配設された磁路形成プレート又
は磁気プレートを回動するための手段を特に明記してな
いが、これは、もちろん上側に配設されたプレートを手
などで把持して回動したり、又は上側のプレートに可動
用の取手や柄などを取り付けて、これを保持してプレー
トを回動して行うなど種々の方法が考えられる。
以上のように構成された磁気チャックは、基板に固定さ
れた場合完全な磁気回路が形成される上、この磁気回路
を形成する永久磁石の数も複数個設けることもでき、更
にこの永久磁石の磁極面を基板に密接させることもでき
るので、磁気チャックと基板との磁気的結合が大きく、
磁気チャック、更にほこの磁気チャックに一体に取り付
けられている各種測定用又は機械工作用などの装置を基
板に完全に固定することができる。
また、永久磁石の周囲に、減磁防止部を形成することに
より、永久磁石の磁力が減少する程度を極力少なくした
り、防止することができる上に、この減磁防止部により
永久磁石の吸着力を増大することもでき、これにより磁
気チャックを基板に対して更に強力に固定することもで
きる。
なお、本考案の上記実施例においては、永久磁石又はこ
の永久磁石よりなる磁気結合部を3個の場について説明
したが、これは、1個でもよいし、また4個以上でもよ
いことは勿論である。
磁気プレートおよび磁路形成プレートも円板状のものに
ついて説明したが、これは一例であって、四角形又はそ
の他の特殊な形状でもよい。
また、永久磁石としては、Fe −Cr−Co系、Rx
Coy系等が用いられ、残留磁気が高い磁石が有効であ
るが、これに限定されるものでない。
更に、上記減磁防止部を構成する混合物又は材質にして
も、上述のものに限定されるものでなく、弱磁性体又は
半磁性体の性質を有するものであるなら、他のものでも
使用することができる非磁性体を構成するものとしては
、銅系合金等の合金の外に一例として、プラスチックを
あげることもでき、このプラスチックにより第1〜4図
の磁気プレートを形成したり、第5,6図の減磁防止部
の非磁性体としてプラスチックを主体とし、これに上述
した磁性体の粉末などを混合してもよい。
第2,3図に示した磁性体部分15〜16は、リング状
に形成した例について説明したが、これに限定されるも
のでなく、例えば、棒状のものをいくつか永久磁石の周
りに離間して固植してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す磁気チャックの斜視
図、第2図a、 bは、それぞれ上記第1図の磁気チャ
ックの使用態様を示す平面図、第3図a、bは、それぞ
れ上記第2図a、 bにおいて線A−AおよびB−Bに
沿う断面図、第4図a。 b、 cは、本考案の他の実施例を示す磁気チャックの
使用態様をそれぞれ示す断面図、第5図a。 bは、本考案の更に他の実施例を示す磁気チャックの使
用態様をそれぞれ示す断面図、第6図a。 bは、本考案の別の実施例を示す磁気チャックの使用態
様をそれぞれ示す断面図である。 1.20,30.40・・・・・・磁気チャック、10
.31,41・・・・・・磁気プレート、11,32・
・・・・・磁路形成プレート、11a、〜lie、32
at 32 b−、、、、磁路開放孔、12〜14,3
3゜34・・・・・・永久磁石、15〜17・・・・・
・磁性体部分、35、36.45.46・・・・・・減
磁防止部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 磁性体からなる基板上に載置せられ、上記基板を介
    して基板との間に磁気回路が形成された場合、上記基板
    と磁気的に結合して基板に固定され、上記基板を介した
    磁気回路が開放された場合、上記基板との磁気結合が解
    かれて基板に対して解放された状態になる磁気チャック
    であって、 一方の磁極が上記基板に対して接触または対向するよう
    に配設された永久磁石と、この永久磁石から離間されて
    近傍に配設された磁性体部分とからなる磁気結合部を有
    する磁気プレートと、 磁性体で形成されていて、上記永久磁石の他方の磁極ま
    たは上記基板に対向す一方の磁極が一方の面と接触する
    ように上記磁気プレートと密接衝合して配設されると共
    に、上記磁気プレートに対して摺動した時、上記磁気プ
    レートの磁気結合部に対応した位置に磁路開放孔を有す
    る磁路形成プレートと、 を有し、 上記磁路形成プレートを上記磁気プレートに対して摺動
    し、上記磁路開放孔が上記磁気プレートの磁気結合部に
    対応する位置かれ外ずれて上記磁気結合部に上記磁路形
    成プレートの磁性体が隣接した場合には、上記永久磁石
    の磁束が上記磁路形成プレート、上記磁気プレートの磁
    性体部分および上記基板を貫通した磁路を形成して、上
    記基板に上記磁路形成プレートおよび磁気プレートを磁
    気的に結合して固定腰 上記磁路開放孔が上記磁気プレートの磁気結合部に対す
    る位置に隣接した場合には、上記磁路が開放されて上記
    基板との磁気結合が解かれ、基板に対して解放された状
    態になることを特徴とする磁気チャック。 2 上記磁気プレートの永久磁石とこの永久磁石から離
    されて近傍に配設された磁性体部分との間は、減磁防止
    部を構成する弱磁性体が充満されて形成されていること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の磁気
    チャック。 3 上記弱磁性体は、非磁性体に磁性体の粒子、粉末、
    微細な板状物などを接着剤と共に均等に混合して固めて
    形成したものであることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第2項記載の磁気チャック。
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