JPS6027933B2 - 太陽電池発電量記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は太陽電池発電量を測定し長期間記録する装置に
関する。

マイクロ波通信用中継局は見透しを良くする為、山上に
設置されるが、そのような山上では商用電源が入手し難
い。

最近のエレクトロニクスの進歩によりこのような中継局
の電力も１００ワット程度で済むようになって来た。こ
れらのことから太陽電池をマイクロ波通信用中継局の電
源として用いるという考えが、特に商用電源の密度の薄
い外国に於いて、強く起きている。太陽電池電源は、主
として太陽電池と蓄電池とよりなるが、その必要量はそ
の場所の太陽日射量と要求される中継局の電力によって
決まってくる。

多量の太陽電池を使うと日射量異常低下に対しては安全
であるが不経済であり、太陽電池が少量すぎると日射量
低下時に問題がある。要するに変動する太陽日射量をよ
く知ることが大切である。本発明の目的は、この様な状
況下に於いて、一次電池電源使用で低消費電力で長期間
（例えば半年以上）連続測定可能なる太陽電池発電量の
測定器を提供することにある。

太陽電池の発電量の測定は、その場所の水平面１平方弧
に入射する太陽ェネルギの毎日毎日の１日の合計カロリ
（ラングレィ値）により行われる。

この為に従来より使用されている装置を第１図に示す。
図で、１はソーラセンサで太陽光線量を電圧に変換する
。２はその電圧をデジタル量に変換するもの、３はその
変換されたデジタル量を必要なものに処理するものであ
って、例えば１０分毎に測定値をプリントし更にその日
の１日分だけの累積量をプリントさせる。

プリンタ４は処理装置３と併動して実際に数値を印字す
るものである。この装置は気象観測所にて主として使わ
れる、測定値の精度も良く、印字された数値も即刻利用
できる。しかし電力も相当に消費し、殆んど交流商用電
源により動作するものである。次に、１次電池で充分動
作する様な太陽電池発電量測定器として考へられるもの
は、ソーラセンサの出力電圧を直ちにレコーダに記録す
ることである。

このレコーダは入力電圧の変化をそのまま巻紙上にイン
クとペンで画くものであるが、長期間になるとインクが
切れるので、黒いスクラツチフィルムを細いダイヤモン
ド針できずつけるようにして書く方法もある。この方法
はしコーダ用紙上に画かれた太陽日射量を直ちに利用で
きる１日当りの日射量に変換する厄介な作業が必要とな
る。また、第２図の方法はＡ／○コンパ−夕２の出力を
デジタル的に累積するカウンター５を用いて、カウンタ
の累積値はその日の終りにプリンタ４により印字される
。

このカウンタの制御はタイマ５によって行なわれる。こ
のタイマーは時計と若干の出力ゲート回路とにより構成
可能である。この第２図の方法は、欲しい数値が直接プ
リントされてくるという点は良い反面、プリンタの為に
用意されねばならない電力が多く、さらに電圧の種類が
多いとかの欠点がある。更にインクと普通紙を使うイン
パクト式は電力はそれ程多くないが、インクを２ヶ月毎
に補給してやらなければならない。インクを使用しない
放電式プリンタ又は感熱式プリン外ま今度は消費電力が
多い。このように１次電池で安価に餅繋舎できる程電力
が少く、欲しい１日の日射量累計が直線できて、且半年
以上連続測定できるという装置が望まれていた。

本発明の目的は、これらの条件を同時に満足させる太陽
日射量測定器（太陽電池発電量測定器）を提供すること
にある。

本発明は累積された日射量の累計をプリントする代りに
消費電力の少し、半導体メモリに記憶させた測定器にあ
る。

第２図の方法では、インク、ペーパー式のインパクトプ
リンタで最も消費電力の少い物を探し組合せたが、装置
合計で９Ｖ×５血八を消費するが、本発明による構成で
あると所要電力は９Ｖ×１か込でよい。

以下、本発明の実施例につき述べる。

第３図は本発明の実施例のブロック図であって、１はソ
ーラセンサ、２はＡ／Ｄコンバータ、５はカゥンタであ
り、カウンタの１日分累積値は４バイト（３２ビット）
の中で、２５６藷の長さをもったメモリ７に毎日貯えら
れる。

この為に主として水晶時計用ＬＳＴでもつて作られるタ
イマ６により必要とするタイミングパルスが作られ、カ
ウンタ５やメモリ７に送られる。太陽日射量は一般に多
くても９９９ラングレイ（カロリノ地）を超えることは
ないから、小数点以下１位まで記憶させるには、合計４
桁となり、２バイトのメモリで充分である。なお、測定
日の日付（月・日）も同時に記録させておけば、後で続
出した時に日射データと日付が対応できるので、その分
のメモリも入れて合計４バイトあればよい。

水晶時計用は１は時刻のみでなく月日も出力されるので
本実施例ではそれを使用し、メモリの長さは２５６なの
で最大２５６日までは連続測定ができる。メモリはＣＭ
ＯＳＲＡＭを使えば、書込時にかＡ程度、その他の待受
時はｌｍＡ以下の電流しか消費されない。ＲＡＭメモリ
であるので電源断の時に全記憶量が消失される必配があ
るが、この時には安価な１次電池（単２乾電池３ヶ）で
バックアップされる。第３図の実施例で記憶されたデー
タは、２５６日以内に人手操作により謙取られる必要が
ある。

講取りは人手操作により記憶されたメモリの内容を順序
アドレスして呼出し、ＢＣＤにて記入してある内容をコ
ード変換器を経て４桁の水晶表示器８上に表示させて謙
取られる。この表示器に液晶表示を使うので論取り中と
いえども電力は９Ｖ×１勅のしか消費しない。この発明
の実施例としては、これ以外にも表示器のみを分離し、
読取るときに表示器を持参し、プラグィン形式で挿入し
て接続させ謎取る方法がある。

この読取装置は測定者の数あれば良いが、測定装置の方
の本体は異なる場所に設置するという使い方もある。更
に論取り装置を電池付としプリンタと併動させた高速議
出し、印字表示にまで発展させれば、操作は非常に便利
となる。

以上説明したように、本発明はプリンターを使用せずに
、低消費電力の半導体メモリに累計データを記憶させ、
低消費電力の液晶表示回路に表示させるものであるから
、装置全体の電力もその為に準備する１次電池も従来に
比し３分の１以下となる。

更に加へて、プリンターやペンレコーダは装置に機械部
分を有し信頼性の面で劣るのに反し、本発明は純電気的
な動作（可動部分全くなし）であるので信頼性が格段と
良くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来太陽日射量測定装層、第２図は従来の他の
太陽日射量側装置、第３図は本発明による実施例のブロ
ック図である。 図において、１・・・・・・ソーラセンサ、２・・・・
・・Ａ／Ｄ変換器、３・・・・・・ディジタル処理部、
４・・・・・・印字プリンタ、５．・・・・・カウンタ
、６・・・・・・タイマー、７…・・・半導体メモリ、
８…・・・表示器である。ゲ’図 外２図 外３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 太陽日射量を電圧に変換する手段と、この変換電圧
   をデジタル量に交換する手段と、このデジタル量を一定
   時間周期で積算する手段と、この積算量を記憶する半導
   体メモリと、前記積算量を周期的に前記半導体メモリに
   記憶せしめるタイミング回路と、前記メモリの記憶内容
   を操作により読取る回路とを備えた太陽電池発電量記録
   装置。