JPS6027398Y2

JPS6027398Y2 - 製版装置

Info

Publication number: JPS6027398Y2
Application number: JP2270781U
Authority: JP
Inventors: 正宏山本
Original assignee: 株式会社濱田印刷機製造所
Priority date: 1981-02-17
Filing date: 1981-02-17
Publication date: 1985-08-19
Also published as: JPS57136942U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、オフセット印刷機の版胴に巻装して用いるマ
スターペーパー（原版）を製作する製版装置に関する。

この種の製版装置としては、第１図に示すように、帯電
装置ａと現像装置す間に版材Ｃを載置移送スるベルトコ
ンベアｄを設け、このベルトコンベアｄとその上方に設
けられた原稿台ｅとの間に、原稿像を反転して版材Ｃに
投射する露光用レンズ群ｆをベルトコンベアｄの移送方
向に沿って往復移動するように設けたものが最も一般的
である。

図中、ｇは乾燥装置である。しかし乍ら、これによる場
合は次のような欠点があった。

■ 露光用レンズ群ｆは光軸方向にかなり長く、嵩高で
あるため、原稿台ｅとベルトコンバフ６間に上下方向の
大きなスペースが必要とされ、しかも、ベルトコンベア
ｄは版材Ｃ以上に長く、ベルトコンベアｄを配設するに
あたって水平方向の大きなスペースが必要とされるので
、製版装置が大型化する欠点がある。

■ 版材Ｃがベルトコンベアｄ上に載置されているだけ
であり、積極的にベルトコンベアｄ上に押圧されていな
いので、版材Ｃがベルトコンベアｄ上に送り込まれる際
や、ベルトコンベアｄによって露光位置まで載置移送さ
れる際、ベルトコンベアｄの摩擦抵抗や振動によって、
版材Ｃの位置ズレが生じたり、版材Ｃが局部的にベルト
コンベアｄ上面から浮き上がり、製版精度に誤差が生じ
やすい。

また、エアーの吸引力で版材をベルトコンベア上に吸着
しておく方法もあるが、吸引力にも限度があり、また、
版材Ｃをベルトコンベアｄ上に単に引き付けるものであ
るため、版材Ｃにしわを生じ易い欠点がある。

本考案は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、上記のような従来欠点■および■を解消し
て、小型でかつ製版精度の良い製版装置を提供せんとす
ることにある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図において、１は製版装置の本体、２は本体１の上部に
搭載された水平方向に往復移動可能な原稿台であり、そ
の底部は透明ガラス板２ａによって形成されている。

本体１の内部には、マスターカセット３の収納部、前記
マスターカセット３内の版材４を１枚ずつ取り出すため
のピックアップローラ５、ガイドレール６・・・、複数
対の送りローラ７ａ・・・、７ｂ・・・、帯電装置８
、開閉自在な版材くわえ爪９よりなる版材の自動脱着装
置を備えたドラム１０、現像装置１１、排版用コンベア
１２とその上方に位置する乾燥装置１３ならびに駆動モ
ータＭ等が設けられており、ドラム１０は原稿台２に同
期して原稿台２と同じ周速度で矢印方向に回転するよう
に構成されている。

１４は原稿台２上の原稿に照射するための光源ランプ、
１５は排版台である。

原稿台２とドラム１０間には、原稿台２の巾方向に長い
リンス１６及びミラー１７が位置固定状態に設けられて
おり、光源ランプ１４により照射された原稿像をドラム
１０上の版材１４に反転して投射するように構成されて
いる。

前記リンス１６は、第３図、第４図に示すように、正立
等倍像を結像するような長さに切揃えられた同一形状の
細長い棒状の光集束性ガラス繊維（セルフォックマイク
ロレンズ）１６ａ・・・を、その長さ方向に垂直な方向
へ互いに平行かつ密接して整列させ、個々の端面の集合
面がスリット状の面をなすようにし、樹脂等の枠体１６
ｂによって一体化したものである。

１８ａ、１８ｂ、１８ｃは、前記リンス１６及びミラー
１７による投射位置の前後両側において、ドラム１０と
対接する状態に設けられた押えローラである。

これらの押えローラ１８ａ、１８ｂ、１８ｃ
は遊転状態に軸支され、かつ、上下方向に遊動自在に設
けられていて、押えローラの自重によりドラム１０の回
転に追従して回転するように構成されている。

上記の構成によれば、マスターカセット３より送り出さ
れた版材４に帯電装置８で電荷が付与され、帯電した版
材４の先端がドラム１０の版材くわえ爪９でくわえられ
る。

そして、ドラム１０が矢印方向に回転すると同時に原稿
台２が第２図の左方向に移動する。

原稿台２の移動及びドラム１０の回転に伴い、原稿像、
つまり、光源ランプ１４によって照明された原稿の反射
光が、リンス１６及びミラー１７を経てドラム１０上の
版材４に、反転して投射される。

これにより、版材４には静電潜像が形成され、該版材４
は現像装置１１、乾燥装置１３を経て排版台１５上へと
排出される。

尚、くわえ爪９は図外のカムによって開閉駆動されるも
ので、版材４の送込み装置で閉動して版材４をくわえ込
み、ドラム１０が１回転して、２回転めの排版位置で開
動し、版材４を離すように構成されている。

従って、版材４は露光を完了するまでくわえ爪９によっ
てドラム１０上に固定されているため、版材４の位置ず
れ等が発生しない。

以上要するに、本考案による製版装置は、オフセット印
刷機の版胴に巻装して用いるマスターペーパー（原版）
を製作するための装置であって、往復移動可能な原稿台
の下方に、前記原稿台と同期して回転するドラムと、原
稿台上の原稿に照射させるための光源ランプとを設け、
原稿台とドラムの間には、原稿台の巾方向に長いリンス
及びミラーを位置固定状態に設けて、光源ランプにより
照明された原稿像をドラム上の版材に反転して投射する
ように構成すると共に、前記ドラム上には、版材が送給
されたときにその先端縁を把持固定し、かつ、ドラムが
１回転して原稿像の投射を終了したときにその版材先端
縁の固定を解除する自動脱着装置を設け、更に、前記ド
ラムの周囲には、そのドラムの回転に伴ってドラム上の
版材に対する押え機能を発揮する押えローラを設けであ
ることを特徴とするものである。

そして、かかる特徴構成故に、下記のような作用効果が
発揮されるに至ったものである。

即ち、リンス及びミラーを用いて、原稿像を版材に反転
して投射するため、露光用レンズ群を用いた場合に比べ
て安価であるばかりでなく、露光用光学系の設置に要す
る上下方向のスペースを極端に小さくすることができ、
さらに、従来のようにベルトコンベア形式では無く、回
転するドラム上で版材を露光するため、水平方向にも大
きなスペースを必要とせず、製版装置を従来に比べて格
段にコンパクトなものにし得たのである。

しかも、原稿像投射時には、版材の先端縁を自動脱着装
置によりドラムに把持固定した状態でドラムを回転する
と共に、その把持固定された版材をドラムの回転に伴っ
て押え機能を発揮する周囲の押えローラによってドラム
上に押圧しながら版材を露光するため、版材の位置ずれ
や浮上り、ならびに、しわがよることを確実に防止でき
、もって、極めて優れた製版精度を発揮し得るものにで
きたのである。

【図面の簡単な説明】第１図は従来例を示す概略縦断面図、第２図以降は本考
案の一実施例を示腰第２図は製版装置の概略縦断面図、
第３図は要部の一部切欠斜視図、第４図は作用を示す要
部拡大図である。２・・・・・・原稿台、９・・・・・・版材くわえ爪（
自動脱着装置）、１０−−−−−−ドラム、１６・・・
・・・リンス、１７・・・・・・ミツ−。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

オフセット印刷機の版胴に巻装して用いるマスターペー
パー（原版）を製作するための製版装置であって、往復
移動可能な原稿台の下方に、前記原稿台と同期して回転
するドラムと、原稿台上の原稿に照射させるための光源
ランプとを設け、原稿台とドラム間には、原稿台の巾方
向に長いリンス及びミラーを位置固定状態に設けて、光
源ランプにより照射された原稿像をドラム上の版材に反
転して投射するように構成すると共に、前記ドラム上に
は、版材が送給されたときにその先端縁を把持固定し、
かつ、ドラムが１回転して原稿像の投射を終了したとき
にその版材先端縁の固定を解除する自動脱着装置を設け
、更に、前記ドラムの周囲には、そのドラムの回転に伴
ってドラム上の版材に対する押え機能を発揮する押えロ
ーラを設けであることを特徴とする製版装置。