JPS6027303B2 - タンポンのアプリケ−タ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は月経処理用品に関するものであり、特に使用に
当って多大なる有益性を使用に与えるアプリケーターを
備えたタンポンに関する。

月経用タンポンは、近年その使用率の伸びが著しく、ナ
プキンに追従している。

その理由としては、種々考えられるが、まず使用の際ナ
プキンではそのかさばりの為に一部着用を控えることを
常とされた服装が考えられるが、タンポンではその考慮
が全く必要とされない。この様な利点をさらに生かす為
には、小型なる利点に加えて、使用時の携帯、挿入が容
易、かつ正確になされる様工夫される点が重要であると
考えられる。一方、現在では次に述べる如く、種々のタ
イプのタンポンが市販されている。その第１の形態は、
使用時に完全開封されたタンポン吸収体を指又は紙製の
棒状スティックによって体内に挿入する様式で、通称そ
れぞれフィンガータイプ及びスティックタイプと呼れる
ものである。

しかし、この形態においては、タンポン吸収体を直接手
で触れることないこ挿入することは当然不可能であり、
衛生的に問題があるばかりでなく、薄功あ位置に挿入設
置する際の微細な調節が困難である。

第２の形態は一般にアプリケータータィプと呼ばれ、自
在にスライドする外節と内筒より成る挿入具を用い、タ
ンポン吸収体を外箭内先端開ロ部から内筒により体内に
押し出し挿入するものである。

この第２の形態の場合第１の形態にみられる衛生的な点
は改善され、又挿入に際しての使用感も挿入具を操作す
ることにより、より適切な部位に挿入設置されるように
なった結果、第１の形態使用者に認められた挿入後の違
和感は大きく減少した。本発明は、第２の形態に属する
ものであり、挿入具を用いてタンポン吸収体を挿入する
機構を有する生理処理用タンポンのアプリケーターの改
良に関するものである。従来、かかる第２の形態（アプ
リケータータィプ）に属するタンポンは、数多〈提案さ
れているが、その典型的なものを図面について説明する
。アプリケーターの材質としては、紙を用いたものが先
行技術として商品化され、先に述べた如く多大な有益性
を使用者に与えた。第１図にその斜視図、第２図にその
断面図を示す。

この形態のものは、使用時において外筒１を体内に挿入
し、次いで内筒２を体内側に向けてスライドさせて吸収
体１４を体内に押し出し、挿入を終了するものである。
そして、このものは内筒の抜け出しを防止する為に円周
状の溝３を設けたものもみられるが、十分な抜け出し防
止策とはなりえず、外筒から内筒が抜け出ることにより
使用不可になる問題点、又寸法的にもアプリケーターの
長さがタンポン吸収体の約３倍程度の大きさにもなると
いった携帯時のかさばりの問題点がある。紙製のものに
つづいて、アプリケーターの材質としてプラステイック
を用いたものが製品化された。

第３図にその斜視図、第４図にその断面図を示す。この
形態のものは、先端の花弁状突起片１６が吸収体１４を
包む様に半球状に丸めて成形され、尾部６が外筒本体よ
りやや細く成形された外筒４と抜け止め用先端７を有す
る円筒５よりなるものであり、前記の抜け出しの問題は
かなり改善されたが、携帯時のかさばりの点は未解決で
あるのが現状である。本発明者らは、以上の様な問題点
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果本発明に至すた。

本発明の目的とするところは、■ 衛生的で■吸収体を
確実にアプリケーターから押し出すことができ、かつ■
大きさが小さく携帯に便利なタンポンを提供するとこ
ろにあり、更にその内筒の抜け出しを容易に防止し得る
ものを提供するにある。

即ち本発明は吸収体が収められている外筒並びに吸収体
を押し出すための第１内筒及び第２内筒から成り、第１
内筒には内径が大きい先端部を構成する第１の部位と内
径が小さい第２の部位が設けられ、第２内筒には外径が
大きい第１の部位と外径が小さい第２の部位が設けられ
ており、第１内筒の前記第２の部位の内径は第２内筒の
前記第１の部位の外径より小さくかつ第２内筒の前記第
２の部位の外径より大きくなされており、前記第１内筒
は前記外筒の内側に摺勢可能に競合しており、前記第２
内筒は前記第１内筒の内側に摺動可能に競合しており、
前記第２内筒の外側には半径方向に大きさが変化する手
段を備えた突起物が設けられており、前記突起物は、使
用前は前記第１内筒の内側に収められており、使用する
際は前記第１内筒に押し出し圧を作用させることを特徴
とするタンポンのアプリケーターに係わるものである。

さらに、本発明を実施例を示した図面により詳細に説明
する。第５図ｉ，ｉｉは夫々本発明のタンポンを構成す
るアプリケーターの外筒の一例を示す縦断面図であり、
第６図ｉ，ｉｉはそれぞれ第５図ｉ，ｉｉの後端側より
の側面透視図、第７図は本発明に係るアプリケーターの
第１内筒の一例を示す縦断面図、第８図はその第１内筒
の斜視図、第９図は本発明に係るアプリケーターの第２
内筒の一例を示す縦断面図、第１０図はその第２内筒の
斜視図である。

更に第１１，１２，１３図は本発明タンポンの外筒、第
１内筒、第２内筒及び吸収体の位置関係を示すもので、
第１１図は使用前の状態を示す縦断面図、第１２図は吸
収体を挿入する直前の状態を示す縦断面図、第１３図は
吸収体を睦内へ挿入している状態を示す縦断面図である
。本発明に係るアプリケータ−の外筒８は第５図ｉ，ｉ
ｉ‘こ示される如くほぼ円筒の形状をなし、その後端の
部分に、外筒本体の内径より小さい径を有する部位９を
設け、内筒は第１内筒と第２内筒よりなり、第１内筒１
０は第７，８図に示す如く外筒の上記部位９の内径とほ
ぼ同じかやや小さい外径の胴部を有し、その先端側には
外筒胴部の内径とほぼ同じかやや小さいが外筒の上記の
部位９の内径より大なる外径である部位１１を有し、か
つ後端側には胴部内径より小さい内径を示す部位１２を
有する。

それに対し、第２内筒１３は第９，１０図に示す如き形
状をなし、第１内筒１０の部位１２の内径とほぼ同じか
やや小さい外径の胸部を有し、その先端側には第１内筒
１０の胸部内径とほぼ同じかやや小さいが第１内筒の上
記部位１２の内径より大きい外径である部位１５を有し
、かつ１５の後方に１個以上のペンド状突起物１６を設
ける。

１６は第２内筒１３の胸部側へその弾性により変形可能
であり、第１内筒の内側に押し込められて収納可能であ
り、従って胸部側に押えつけられた最大変形時には部位
１５の８両部との段差と突起物１６の厚み距離とは段差
の方がやや高くなる様設計されており、又その際突起物
１６は第１内筒の後端部位１２の内径を通過し得る厚み
となる。

本発明によるタンポンのアプリケーターは、前記外筒８
、第１内筒１０、第２内筒１３及び吸収体１４が使用前
には第１１図の如く設置され、吸収体１４は外筒先端部
に収容されており、その後方に押し出し用内筒として第
２内筒１３を第１内筒１０の内側に組み込み、その一体
物をさらに外筒内側に設置してなる。この時、第１内筒
押し出し用の弾性を有するペンド状突起物１６は第１内
筒内に収容され、第１内筒月同部１０の内径によって、
第２内筒１３の且同部側に押しつけられている。アプリ
ケーターの使用に際しては、外筒８の一部を把持し、第
１２図に示す如く、第２内筒１３の後端を後方にスライ
ドさせる。

この時第１内筒１川ま外筒の後端部位９にその先端部位
１ １が係合して固定され、第２内筒１３の弾性突起物
、即ち第１内筒押し出し用ペンド１６は第１内筒１０の
内側に沿ってスライドし、第１内筒の後端部位１２を通
って外側に引き出される。同時に内側に押圧変形されて
いた状態を解かれ、第１内筒後端部に適合する。又第２
内筒１３は第１内筒の部位１２とその先端部位１５が適
合することによって固定される。（第１２図）その後、
第１３図に示す如く体内に外節８を挿入し、第２内筒後
端を体内側へスライドさせると、第２内筒１３の上記押
し出し用ペンド１６が第１内筒１０の後端を押圧し、こ
れによって吸収体１４を外筒８の先端から睦内に押し出
し、体内への挿入を終了する。

本発明のタンポンのアプリケーターは、その材質につい
ては特に規制されないが、内筒押し出しペンド１６には
変形及び復元する性質が要求される。

そのためには例えばこれをポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのプラスチック等弾性を有する材質でつくればよ
い。又その他適宜半径方向に大きさが変化する手段を備
えた突起物を使用し得る。又本発明のアプリケータ−を
用いたタンポンは、外筒８の先端より第１内筒と第２内
筒を組み合せた円筒を挿入した後、吸収体を組み込み、
必要であればその後外筒先端に轡曲部を設けることによ
り容易に製造できる。

この様にして得られた本発明のタンポンは、使用前の状
態で衛生的であり、外筒と内筒が携帯時に抜け出すこと
もなく、その大きさは従来のものより大きく減少し、携
帯性に優れる。

又使用に際しては内筒を単にスライドさせるといった容
易な操作により、使用可能な状態となる。その結果、本
発明によれば従来アプリケータータィプのタンポンが使
用感の向上と相反しながら有していた携帯時のかさばり
という欠点を大きく改善し、タンポンがナプキンに比べ
て小型であるというタンポン本来の有益性を使用者に供
することが可能となるという顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従釆の紙製アプリケータータンプのタンポンの
斜視図、第２図はその縦断面図、第３図は従釆のブラス
ティック製アプリケ−夕−タイプのタンポンの斜視図、
第４図はその縦断面図、第５図ｉ，ｉｉは本発明のアプ
リケーターの外筒の二つの例を示す縦断面図、第６図ｉ
，ｉｉは第５図ｉ，ｉｉそれぞれの後端側よりの側面透
視図、第７図は本発明のアプリケーターの第１内筒のの
一例を示す縦断面図、第８図はその斜視図、第９図は本
発明のアプリケーターの第２内筒の一例を示す縦断面図
、第１０図はその斜視図、第１１図は本発明のアプリケ
ーターを用いたタンポンの使用前の状態を示す縦断面図
、第１２図はその挿入直前の状態を示す縦断面図、第１
３図は挿入後の状態を示す縦断面図である。 ８・・・外筒、ＩＤ・・・第１内筒、１３・・・第２内
筒、９・・・外筒抜け止め用後端、１１・・・第１内筒
抜け止め用先端、１２・・・第１内筒抜け止め用後端、
１５・・・第２内筒抜け止め用先端、１６・・・第１内
筒押し出し用支持ペンド、１４…吸収体。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１１図 第１２図 第１３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 吸収体が収められている外筒並びに吸収体を押し出
   すための第１内筒及び第２内筒から成り、第１内筒には
   内径が大きい先端部を構成する第１の部位と内径が小さ
   い第２の部位が設けられ、第２内筒には外径が大きい第
   １の部位と外径が小さい第２の部位が設けられており、
   第１内筒の前記第２の部位の内径は第２内筒の前記第１
   の部位の外径より小さくかつ第２内筒の前記第２の部位
   の外径より大きくなされており、前記第１内筒は前記外
   筒の内側に摺動可能に嵌合しており、前記第２内筒は前
   記第１内筒の内側に摺動可能に嵌合しており、前記第２
   内筒の外側には半径方向に大きさが変化する手段を備え
   た突起物が設けられており、前記突起物は、使用前は前
   記第１内筒の内側に収められており、使用する際は前記
   第１内筒に押し出し圧を作用させることを特徴とするタ
   ンポンのアプリケーター。 ２ 外筒には内筒が大きい第１の部位と内径が小さい第
   ２の部位が設けられ、第１内筒には外径が大きい第３の
   部位と外径が小さい第４の部位が設けられており、外筒
   の前記第２の部位の内径は第１内筒の前記第３の部位の
   外径より小さくかつ第１内筒の前記第４の部位の外径よ
   り大きくなされて成る特許請求の範囲第１項記載のタン
   ポンのアプリケーター。 ３ 半径方向に大きさが変化する手段が、突起物を構成
   している材質の弾性である特許請求の範囲第１項記載の
   タンポンのアプリケーター。 ４ 突起物が２つの小片から成る特許請求の範囲第１項
   又は第３項記載のタンポンのアプリケーター。