JPS6027300B2 - 金属板圧印義歯床用予備成形プレ−ト - Google Patents

金属板圧印義歯床用予備成形プレ−ト

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JPS6027300B2
JPS6027300B2 JP56182772A JP18277281A JPS6027300B2 JP S6027300 B2 JPS6027300 B2 JP S6027300B2 JP 56182772 A JP56182772 A JP 56182772A JP 18277281 A JP18277281 A JP 18277281A JP S6027300 B2 JPS6027300 B2 JP S6027300B2
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Description

【発明の詳細な説明】 ′明は、金属板製圧印義歯床を製作する過程において予
め準備せられ、本成形に使用される予備成形プレートに
関する。
金属義歯床には、鋳造床と圧印床との2種類があるが、
近来、歯科用諸器材の発達と鋳造床用金属の開発、改良
が進み、適合精度がよくなってきたことから、鋳造床が
多用されるようになってきている。
たとえば、実公昭11‐16753号公報には、床底部
及歯磯部底板を一体の「アルミニウム」を以で鋳造せし
め、之に突子を付設し酸化「アルミニウム一皮膜を形成
せしめたる後「ゴム」板を貼着くることにより歯欧郡上
面を構成せしめてなる義歯床の構造が示されている。し
かし、金属鋳造床は一連の製作工程が煩雑であるためコ
スト高にもながり、また、いまなお銭巣という欠陥の発
生により製品がもろくなるほか、たとえアルミニウムを
用いても比較的重いという欠点がある。他方、圧印床に
はこのような欠点がなく、また、歯槽吸収や抜歯窟の癒
着などによる歯槽の変形に対応して、現在使用中のもの
を再びプレスで改床し、引続き使用できるという面から
もすぐれた利点がある。
このような改床は鋳造床では不可能である。したがって
、元釆圧印床の方が鋳造床よりもよい訳であるが、従来
、そのプレス成形が困難であったため、鋳造床の方が多
用されるようになってきているのである。
ところが一方、金属として特に好ましい、たとえば、1
8.8ステンレス鋼を基板として用いて複雑な形態への
プレス成形は、常識的にもその困難が予想され、実際に
もなかなかの困難があり、精確な成形は頗るむつかしい
このようなことから、金属床に変る新しい合成樹脂材の
開発という方向に研究の目が向き、現在その樹脂製義歯
床が提供されつつあるのが、義歯床の耐変形性,耐摩耗
性に難点があり、とうてい金属床に及ぶものではない。
ここ当分は上述の金属圧印義歯床が主流になるべきであ
ろうから、金属圧印床の成形の困難をいかに解決するか
が大事なわけである。そこで型取りされたシリコンゴム
型と低融金属を用いてつくった金属型と陰陽型で1回又
は複数回の成形を段階的に行ない、最終的には金属型同
志の陰陽型で成形を行なうことにより、精確な最終成形
を行なう工程が考えられたが、このような生産は一品生
産であり、有歯顎のもの無歯顎のもの、同じ嬢歯顎でも
大きさ、形態が千差万別にいろいろであり、1回の成形
を目で見てその成形性の特徴を確めながら次の回の成形
の必要性を判断しながら決めて行かねばならないもので
あるため、プレス回数が不確定であり、手間暇がか)り
コストダウンの面でなお問題が残されている。
本発明は、上記の如き実情に鑑みてなされたもので、上
顎口蓋部に装着したとき、、その粘膜面に吸着される側
とは反対側からみて、中心領域が低く、周辺領域が高く
なっている等高線が歯槽頂線とほぼ同形の凹面が当該金
属基板に形成されている精々4種類の予備成形プレート
をシリコンゴムの陰型と低融メタルで型取りした金属陽
型を用いて予め一括的に作っておき、これら各予備成形
プレートに口腔内で印象採取して作られた本成形型を介
して本成形を行なうことで、本件発明者が永年の経験で
知っているほとんどすべての形態一有歯顎のもの、穣歯
顎のもの、同じ無歯額でも大きさ、形態が千差万別であ
る−のものに個々に対応した精密な最終的製品が困難な
く、迅速かつ経済的に得られるようにすることを目的と
したものである以下、本発明を実施形態をみながら具体
的に詳しく説明する。
第3図にみられる等高線図示のものは金属製圧印義歯床
の最終形態で、これに樹脂床を添着し、人工歯を植えつ
ければ、義歯となるものである(糠歯顎のものについて
の1例)。この図又はその他の図で、プラス記号は高い
ところ、マイナス記号は低いところを示す。また、第3
図で紙面の裏側は、義歯床が上顎に装着されたときに粘
膜面となるから、これを以下粘膜面側と称することにす
る。一般に、上顎用義歯床1は上顎口蓋の凹面状をした
粘膜面に密着する凹面部2と、この粘膜面の反対側(紙
面の表側)からみて凸状帯城を周辺部に形成し歯槽に密
着する歯槽部3とから成る。また一般に、歯槽部3の歯
槽頂4の頂線は、歯槽部の波状面に従って波状線になる
。等高線図にみられるように、義歯床の等高線は、歯槽
頂線にほゞ同形(いわゆる馬蹄形)である。また、歯槽
部3の凸状に対し口蓋凹面部は凹状である。このような
義歯床を、本成形型を使用して最終製品として作製する
前に、予め一括的に成形によって作っておこうとする本
発明に係る予備成形プレート5を第6図に示す。
このプレート5は、図中に記号で示すように紙面の表側
からみて凹状にプレスされたものである。たとえば、厚
さが0.3肋〜0.4側の18.8ステンレス製の円形
の基板を浅絞り成形型でくぼみ6をつくったものである
。基板の周辺を等高線高さ零とすると、くぼみ部の等高
線は全てマイナスで、これら等高線は上顎口蓋部にほゞ
同形である。なお、図面中にみられる急鏡斜面7の部分
は不吉要部であるので、あとで切り落されるところであ
る。第6図の表側は粘膜面の繁側に相当している。この
ような予備成形プレートは、くぼみ6の面積の大小、く
ぼみ6の深さの大小それぞれについて2通りずつあれば
十分である。予め大い面積でくぼみが深いものをつくっ
ておき小さい義歯床のためにはその中心側寄りの部分だ
けを使うようにすれば、1種類でよいが、切り拾てる部
分がそれだけ多くなり材料の無駄使いになるから、2種
類または4種類を予め製作しておくのがよりよいであろ
う。第6図の予備成形プレートを本成形すると第7図に
示されるように全体に絞られ、予備成形プレート5の周
辺部が中央に引き寄せられ、全体の外形線は初めのもの
よりやや縮小するが、予備成形プレート5のくぼみ6の
周辺城は逆に伸ばされ拡大される。
即ち、予備成形プレート凹面の両側周辺部の高い等高帯
城が粘膜面側からその裏面に向けてプレスされ、粘膜面
の裏側(第7図の表側)からみて凸帯状の歯槽部になる
ように本成形される。一つの型(実物石膏模型)の歯槽
部にワックスシート等を添着し、人工歯排列,しジン添
着の維持装置となる形態をつくっておくことが多い。
これは、出来上がった金属義歯床歯槽部に網目、突条帯
、小突などの形態が現われるように(第2図の20で示
す)つくり、出来上がった義歯床歯槽部凹凸に人工歯の
植え付け部となり、レジンを添着し、添着強度を高める
ためのものである。このようなしジン維持装置を形態と
して義歯床に付加するため、金属義歯床の成形時により
すぐれた伸び、絞りが要求されるが、上述したように予
備成形プレートで成形をすると、本成形時の予備成形基
板5の伸びが非常によいことが経験的に確かめられる。
こうした予備成形プレートを用いないで、従来のように
、平板に対しいきなり本成形を行なうと、深く絞られる
ところに亀裂が入り、または、しわが生じて床本体にま
で及ぶことがあるが、本発明におけるように、シリコン
ゴム陰型と低融金属陽型を用いて成形し、しかも、この
成形により受けた加工硬化を凝鎚軟化せしめた予備成形
プレートを用いるときは、非常によく伸びて亀裂または
しわが入らないだけでなく厚さも薄くならずに床全体の
平均的厚さの義歯床が完成される。
予備成形プレートの製作の実施態様例を次に示す。第8
図に示すように、適当な大きさの円板9を、または、た
とえば、将棋の駒形に打ち抜いたものを作り、この円板
に対しては図で示すような正中線位置の印し10(紙面
の表側に突き出る小さな条突)を入れておく。又駒形に
打ち抜いた板は上部の突部が正中線の位置となる。これ
を正中線位置をあわせて平面の鋼板面上の正しいプレス
位置におき、第9図に示す丸い突起11がたくさんある
おむすび形の硬質金属平板状の上型12でプレスし、1
8 8鋼ステンレス基板9の面に丸い型のへこみ数多〈
つくる。さらにそれを裏返してはゞ同形であるが前述の
型12よりやや小さい不規則網目の凹凸模様が入った金
属上型13でプレスし、一面には丸味状、他の面には網
目状の模様が入ったプレートをつくる。このように、第
10図に例示したような上型13で不規則な網目の凹凸
模様、さらに要すれば、第9図に示す如き上型12によ
り丸穴状模様が入れられた、たとえば、18一8ステン
レスプレートを用いて、本発明に従って予備成形すると
、予備成形プレート5にはその粘膜面側に丸穴多孔模様
が入り、その裏面側に網目模様が入る。
上述した金属上型12,13は、第9図、第10図に例
示するような寸法であり、本成形されたプレート5には
、第1図に示す点線で囲まれた部分の図の表側に網目模
様が入り、2点鎖線で囲まれた部分の図の表側に丸穴多
孔模様が入る。丸穴多孔面はこの例では上顎の口蓋部に
装着するときの吸着度を高め、一方、網目模様は普通ス
テイップルと呼ばれ、義歯装置による異和感を排し舌感
を改良するものとなる。
この場合は、両面が必要なケースであるが、片面ずつ用
いることも可能である。予備成形プレートに正中線位置
の目印があるが、本成形時最初のプレスに上述の模様位
置を正しく決めるのに不可欠である。第7図で太い線1
4で囲まれている部分が義歯床であるから、外部のもの
は、はさみなどで切り落し床外形線に合わせてグライン
ダーなどで切除して研磨する。こうして出来上がった義
歯床1の歯肉に相当する歯槽部に人工歯を排列し、歯肉
色レジンを添着し、第1図に示す金属圧印床義歯(無歯
上顎用)が完成する。(注:第1図は説明のため右側だ
け完成したもの)予備成形プレートを本成形するとき陰
陽ともに金属型を用いる場合に限らず、成形態が複雑で
あり凹凸の立ちあがりが急である場合には、陰陽のどち
らかがゴム(たとえば、原型石管模形を形取りにつかわ
れたシリコンゴム)の型を用いることもある。
本成形が多段で行なわれる場合、一方がゴム型の工程も
、両方が金属型の工程も、どちらも多段化されることも
ある。成形が容易な場合にも、本発明の予備成形プレー
トを用いるときには、それだけ仕上りが精密になる。成
形がもっとも容易なときは、陰陽とも金属型を用いて一
回限りの成形ですませることができ、成形工程が著しく
短縮化される。また、予備成形プレートを用いると、こ
れを用いないときに成形の度に必要なグラインダーかけ
やポンチ打ちなどによる疹正が不必要又は容易となり、
この面からも工程時間の短縮がズル副こ可能である。本
発明は、歯槽頂歯弓線と口蓋部にはゞ同形の等高線を持
つ凹面の両側周城に凸面の歯槽部を成形することにより
、経験則的にきわめて成形を容易にすることができるた
め、平均的厚みの強い金属圧印義歯床を容易に提供でき
る。
以上は主として祭歯上顎用のものについて述べたが、有
歯顎のものについても、下顎用のものについても、本発
明はそのま)適用される。
但し、上歯顎のものは凹面部6が口蓋部として残るが、
下顎の場合は、歯槽堤部を残し凹面部6のところは切り
落される。従って、ステイツブルの凹凸模様などは上歯
顎にだけある。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的な圧印金属床義歯を示す斜面図、第2図
は第1図のロー0線断面図、第3図は金属義歯床を示す
平面等高線図、第4図は第3図のW−W線断面図、第5
図は第1図のV−V線断面図、第6図は本発明の予備成
形プレートの平面等高線図、第7図は予備成形プレート
を用いて本成形を開始したときにできる中間成形プレー
トの平面等高線図、第8図は予備成形プレートを示す平
面図、第9図はディンプル加工用の型を示す平面図、第
10図はステイップル加工用の型を示す平面図である。 2・・・凹面部、3・・・歯槽部、4・・・歯槽頂、5
・・・予備成形プレート、6・・・くぼみ。図 務乙図 3ツ 4図 多づ図 笑う図 7図 髪図 ^ 図 ★ ノク ジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 たとえば18−8ステンレス鋼からなる適当な大き
    さの円形その他適宜の形状を有し、使用される成形型と
    基板との位置決めの指標とする正中線の位置が明示され
    た前記基板に粘膜面とは反対側の面に不規則な網目状の
    凹凸模様を形成させた後、シリコンゴムの陰型と低融メ
    タルで型取りした金属陽型を用いて、その最終製品が上
    顎口蓋部に装着されたとき、該口蓋部の粘膜面に吸着さ
    れる側とは反対側からみて、中心領域が低く、周辺領域
    が高くなつている等高線が歯槽頂線とほぼ同形の凹面が
    前記金属基板に形成されているように、予め一括的に作
    られた精々4種類−当該凹面のくぼみ深さおよび面積が
    それぞれ2通りずつの−の予備成形プレートであつて、
    しかも、口腔内で印象採取して作られた本成形型を用い
    て所要の本成形を行なう前に前記予備成形による加工硬
    化が焼鈍処理で軟化せしめてあることを特徴とする金属
    板圧印義歯床用予備成形プレート。
JP56182772A 1981-11-13 1981-11-13 金属板圧印義歯床用予備成形プレ−ト Expired JPS6027300B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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