JPS6027074B2 - 託送用預入装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、建物の外壁又はこれに準ずる壁に設置する
託送用預入装置に関する。

銀行等の金融機関の営業時間は日中のみに限られている
。

一方これら金融機関と取引のある顧客の営業時間は区々
であり、顧客が営業を終えて、その日に集めた現金等を
金融機関に預入れようとしても、該金融機関は営業を終
了しており、顔容はその日のうちに現金等を金融機関に
預入れることができない場合が多い。この不便を解消す
る為に、銀行等の金融機関では、その店舗の外壁に夜間
投入金庫を設置し、夜間等営業時間外の預入れにも応じ
ている。しかしこの夜間投入金庫を利用する場合には顧
客が銀行店舗まで現金等を持ち運ばなければならないこ
とになる。最近では一つの建物内に多くの顧客が存在し
、これら夫々の顧客が同一金融機関と取引を持つ場合が
多く、このような場合には、この建物の外壁に、無人の
一時預入れ装置を設置し、夫々の顧客が銀行店舗にまで
足を運ばなくとも、該一時頚入れ装置に現金等を預入れ
、これを一活して銀行あるいは、銀行及び各顧客と契約
した託送業者が集金するようにし、各顧客の労力を軽減
し且つ安全性を高める方法が考えられる。

本発明は上記の点に鑑み、安全に一時預けすることを可
能とする新規な託送用の預入装置を提案することを目的
としてなされたものである。

この目的の為本発明装置は、契約顧客のいる建物及び銀
行等の金融機関の建物の両方の外壁に、それら建物の内
部と外部とを蓮適する透孔を形成して、該透孔の外側と
内側に夫々施錠可能な外扉及び内扉を設けてなる格納庫
と、該格納庫に出入可能に格納され且つ複数の区画室を
有し、夫々の区画室に施錠可能な区画室扉を設けてある
トランクとからなることを特徴とするものである。図示
した好ましい実施例により本発明装置の詳細を以下に説
明する。第１図中１が契約顧客のいる建物の外壁で、該
建物の内部２と外部３を蓬適する透孔４を、後述するト
ランクの出入操作を人が容易に行える適宜な高さに形成
してあり、その内側に錠前５，５・・・で施錠可能な複
数の内扉６，６・・・（図では七個）を設け、外側には
錠前７で施錠可能な外扉８を設けて格納庫９を形成して
ある。

更に外扉８の内側にも錠前１川こより施錠可能な金庫扉
１１を装置してお仇ま安全上より好ましい。尚建物の外
壁が薄い場合には、格納庫を構成する枠部村を別設し、
これを外壁の透孔に鉄入固設して、この枠部材に上記内
扉及び外扉を設けてもよい。図中１２が上記格納庫９及
び後述する金融機関側の格納庫３９に収納されるトラン
クである。

該トランク１２は内部を夫々区画壁１３によって区画し
た複数の区画室１４を有し、夫々の区画室１Ｗこは夫々
錠前１５によって施錠し得る区画室扉１６を設けてある
。そしてこのトランク１２は第３図に示す通り、夫々の
区画室１４の区画室扉１６側が内扉６と対向するように
納められ、夫々の区画室１４は特定の顧客が使用するよ
うにして、顧客は夫々の自己の区画室１４中に自己の預
入鞄１７を納めるようにする。また上記トランク１２に
はその両側壁に、夫々の区画室毎に互いに対向する一対
づつの光透過孔１８を形成してあり、この光透過孔１８
を通して後述する光電管検知機構の光を透過するように
してあり、区画室１４内に預入鞄１７が納められること
により光電管検知機構の光が遮断されるようにしてある
。

そして第３図中１９が光電管検知機構で、発光部２０及
び受光部２１からなり、これを上記格納庫９の左右側壁
に対向させて固設してある。

従ってトランク１２を格納庫９中に納めたときには、そ
の光透過孔１８が発光部２０及び受光部２１と対向する
よう位置決めされなければならない。その為に格納庫９
中には上記トランク１２の位置決め用ストッパ２２を突
設してあり、トランク１２を建物外から格納庫９内に納
める際、このトランク１２が該ストッパ２２により停止
されるまで押し込んでやれば、その光透過孔１８と発光
部２０及び受光部２１とが対向するようにしてある。そ
して各区画室１４内に預入鞄１７が預入され、この預入
鞄１７が光電管検知機構１９の光を遮断するとにより、
顧客に受領レシートを発行するレシート発行装置２３を
設けてある。議しシート発行装置２３の作動は上記光の
遮断と内扉６の錠前５の施錠操作の両方の作用により作
動するようにしておけばさらに望ましい。そして契約顧
客は、自己の指定された区画室１４の区画室扉１６の錠
前１５と、自己の指定された区画室１４の区画室扉に対
向する内扉６の錠前５のみしか鱗錠できない錠を、予め
金融機関より渡されている。また格納庫９中のトランク
１２の在否を確認するトランク在杏センサ２６を、格納
庫９の内壁に固設してあって、該トランク在杏センサ２
６がトランク１２の在杏を確認することにより、託送業
者にレシートを発行するレシート発行装置２７を設けて
ある。

該レシ−ト発行装置２７の作動も上記顧客向けのレシー
ト発行装置２３と同様に、トランク在杏センサ２６と外
扉８の錠前７の施錠操作との両方の作用により作動する
ようにしておけばさらに望ましい。図中２８は金融機関
向けレシート発行用の記録装置で、顧客がトランク１２
内の預入鞄１７を取出したこと、顧客がトランク１２内
に預入鞄１７を預入してレシート発行装置２３がレシー
トを発行したこと、託送業者がトランク１２を格納庫９
から取出して替りのトランク１２を納めたことを、光亀
管検知機構１９、錠前５の施錠により、あるいはトラン
ク在杏センサ２６、錠前１０及び錠前７の施錠により、
記録するもので、該記録された内容を金融機関向けにレ
シートにして発行する。

またトランク１２の外側壁に符合バー２４を突設してあ
り、該符合バー２４に合致する位置及び形状の符号溝２
５を格納庫９の内壁に形成してある。

この他図中２９は把手である。

第２図中３１が銀行等金融機関側の建物の外壁で該建物
の内部３２と外部３３を蓮適する透孔３４を、後述する
トランクの出入操作を人が容易に行える適宜な高さに形
成してあり、その内側に錠前３５で施錠可能な内扉３６
を設け、外側には錠前３７で施錠可能な外扉３８を設け
て格納庫３９を形成してある。

更に外扉３８の内側にも錠前４０により施錠可能な金庫
扉４１を装置しておけば安全上より好ましい。また格納
庫３９中のトランク１２の在杏を確認するトランク在杏
センサ４２を、格納庫３９の内壁に固設してあって、該
トランク在杏センサ４２がトランク１２の在否を確認す
ることにより、託送業者にレシートを発行するレシート
発行装置４３を設けてある。

議しシート発行装置４３の作動を、トランク在杏センサ
４２と外扉３８の錠前３７の施錠操作の両方の作用によ
り作動するようにしておけば安全上望ましい。図中４４
は記録装置で、上記しシート発行装置４３が託送業者に
レシートを発行したことを記録して、該記録した内容を
金融機関向けレシートにして発行する。

また金融機関側の格納庫３９の内壁にも前記したトラン
ク１２の符合バー２４に合致する位置及び形状の符合簿
（図示せず）を、形成してある。

以上の構成による本発明装置の使用の状態を以下に説明
する。契約顧客は既に格納庫９に格納されているトラン
ク１２から、自己の持つ鍵により指定された自己の区画
室１４内の預入鞄１７を取り出す。

この時記録装置２８が、預入鞄１７が取り出されたこと
を記録する。契約顧客は預入鞄１７内に現金、預金通帳
等の貴重品を納めて、指定された区画室１４内に預入鞄
１７を寄託する。この際にレシート発行装置２３が顧客
向けにレシートを発行し、記録装置２８がそれを記録す
る。即ち上記しシート発行装置２３と記録装置２８の作
動は、光電管検知機構１９の検知と錠前５の施錠動作に
より行なわれる。定められた時刻になると金融機関又は
金融機関と契約する託送業者がトランク１２を回収する
。

すなわち金融機関又は託送業者は、錠前７を解錠して外
扉８を開け、錠前１０を解錠して金庫扉１１を開けて、
把手２９を持ってトランク１２を引き出して、替りのト
ランク１２を押し込む。この際、トランク１２の符号バ
ー２４と格納庫９の内壁の符号溝２５が合致しなければ
トランク１２を押し込むことができないので、契約顧客
のいる建物を間違えることがなく、またストツパ２２に
トランク１２が突き当るまで押し込んでやれば、トラン
ク１２が有する光透過孔１８と光電管検知機構１９の発
光部２０及び受光部２１とが対向する位置にトランク１
２を位魔づけることができる。この際にレシート発行装
置２７から託送業者向けにレシートを発行し、記録装置
２８がそれを記録する。該レシート発行装置２７と記録
装置２８の作動はトランク在杏センサ２６及び錠前７の
施錠動作により行なわれる。こうして契約顧客から預入
鞄１７が寄託されたトランク１２は、託送業者によって
金融機関に運ばれる。

金融機関側の格納庫３９には空の預入鞄１７を納めてあ
るトランク１２を格納してあり、託送業者は格納庫３９
の錠前３７を解錠して外扉３８を開け、錠前４０を解錠
して金庫扉４１を開け、上記空の預入鞄１７を納めてあ
るトランク１２を引き出して、契約顧客側の格納庫９か
ら運んできたトランク１２を、格納庫３９に納める。こ
の際トランク在杏センサ４２と錠前３７の施錠動作によ
り、レシート発行装置４３から託送業者向けにレシート
が発行され、それを記録装置４４が記録する。なおトラ
ンク１２を格納庫３９に押し込む際に、トランク１２に
設けてある符号バー２４と、格納庫３９の内壁に形成し
てある符合溝（図示せず）とが合致しなければ、トラン
ク１２を押し込むことができなくて、託送業者が契約金
融機関を間違えることがない。その後金融機関は錠前３
５を解錠して内扉３６を開けて、錠前１５を解錠して区
画室扉１６を開け、預入鞄１７を取り出して、現金、預
金通帳等の貴重品の事務処理を行った後、預入鞄１７を
トランク１２の区画室１４内に再び納めておけばよい。
叙上の如く本発明装置では、施錠し得る外扉と内扉を有
する格納庫を、金融機関と該金融機関と契約する顧客が
いる建物に設けたため、複数の顧客が利用することがで
き、各顧客が銀行の営業時間外に銀行にまで足を運ぶこ
となく預金手続を行うことができ、安全性が高く各顧客
にとってきわめて利便性の高いものとなし得る効果を有
する。

又、上記格納庫に出入可能に格納され且つ複数の区画室
に施錠可能な区画室扉を有するトランクを設けたことに
よって、託送業者による預入物品の回収、運搬、格納時
における簡易性、確実性、及び安全性を高めることがで
きた特有の効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は金融機関と契約する顧客がいる建物に本発明装
置を設置したときの側面図で、一部を断面して示してあ
り、第２図は金融機関の建物に本発明装置を設置したと
きの側面図で、一部を断面して示してある。 第３図は第１図の内扉側の正面図で、第４図はトランク
を示す斜視図である。１，３１・・・外壁、２，３２・
・・内部、３，３３・・・外部、４，３４・・・透孔、
６，３６…内扉、８，３８・・・外扉、９，３９・・・
格納庫、１２・・・トランク、１４・・・区画室、１６
・・・区画室扉。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 契約顧客のいる建物及び銀行等の金融機関の建物の
   両方の外壁１，３１に、それら建物の内部２，３２と外
   部３，３３とを連通する透孔４，３４を形成して、該透
   孔４，３４の外側と内側に夫々施錠可能な外扉８，３８
   及び内扉６，３６を設けてなる格納庫９，３９と、該格
   納庫９，３９に出入可能に格納され且つ複数の区画室１
   ４，１４を有し、夫々の区画室１４に施錠可能な区画室
   扉１６を設けてあるトランク１２とからなる託送用預入
   装置。