JPS6026796Y2 - 脱水機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は脱水受筒の上面開口部に脱水受カバーを設けた
脱水機に関し、特に前記脱水受カバーの装着構造に関す
るものである。

従来の脱水機においては、脱水受カバーの一端を内箱と
操作部のパネル台枠間で挟持させると共に、その前方を
セルフヒンジ構造として開閉自在に設けていた。

しかしながら、脱水受カバーの一端を内箱とパネル台枠
間で固着する作業は非常に面倒であるばかりか、セルフ
ヒンジ部は低温度或いは成型のバラツキ等の条件下で破
損する事があり、あまり好ましいものではなかった。

本考案は上記欠点を除去するもので、以下図に示す本考
案の一実施例を説明すると、１は脱水機本体で、外箱２
と内箱３及びその上部後方の操作部４から構成している
。

なお、前記内箱３は脱水受筒５及びその周囲にフランジ
６を形成腰このフランジ６を前記外箱２の上縁に被装す
る事によって外箱２内に取着している。

また、操作部４はパネル台枠４ａと表示板４ｂから構成
している。

７は前記脱水受筒５内に配設した周側壁に複数の小孔を
有する脱水機で、本体１内底部に配置した脱水用モータ
（図示せず）と連結し回転駆動される様になっている。

３は脱水受筒５上部の平坦部で、その前方に後述する脱
水受カバーを係止する嵌合溝１９を形成している。

１０は前記操作部４のパネル台枠４ａ前方に一体形成し
た略角筒状の軸受部で、その両側内部に摺動１１０ｂ、
１０ｂを形成する様に少なくとも上面に開口部１０ａを
形成すると共に、その基端上面に前記開口部１０ａに連
続する挿入口１０ｃを形成している。

１１は前記平坦部８上に載置する脱水受カバーで、その
略中夫には脱水物を出入れする投入口１２を開口し、ま
た後端には前記軸受部１０に支持されるヒンジ部１３を
一体に形成している。

同ヒンジ部１３は、下方且つ後方に突出する連結部１５
とこの連結部１５の先端より外方に突出する支軸１６か
ら戊り、間隙を威して並設した略り字状の軸片１４．１
４により構成されており、同支軸１６゜１６を前記軸受
部１０の挿入口１０ｃから強挿し、連結部１５．１５が
開口部１０ａを、また支軸１６，１６が摺動溝１０ｂ、
１０ｂ内を夫々可動自在に設ける事により、前記脱水受
カバー１１を移動自在且つ開閉自在に装着している。

なお、前記支軸１６．１６間の幅を挿入口１０ｃの幅よ
りも大とし、強挿すると容易に外れない様にしている。

１７は前記脱水受カバー１１の前方部下面に形成した前
記嵌合溝９に係合する係止爪、１８は脱水槽上面の開口
部を閉塞する蓋体で、前記脱水受カバ−１１上部に位置
し開閉自在に装着されている。

以上の構成において、脱水受はカバー１１を閉塞する場
合には、この脱水受カバー１１を後方に押込みながら倒
し、同カバー１１の後端をパネル枠体４ａ前方に当接し
て位置決めを行なった後、下方に押圧して係止爪１７を
嵌合溝９に係合して閉塞する。

この際、連結部１５．１５は開口部１０ａを、また支軸
１６．１６は摺動１１０ｂ、１０ｂ内を夫々回動しなが
ら後方に移動する。

また、脱水受カバー１１を開放する場合には、上記とは
逆の行動を行なえばよい。

この際、脱水受カバー１１の上面が両カバー１１上部の
蓋体１８に当接して開閉角度を得る事ができないが、ヒ
ンジ軸部１３が前方に移動する為同蓋体１８が邪魔とな
らず十分に開く事ができる。

尚、上記軸受部１０とヒンジ軸部１３を複数箇所形成し
てもよい。

以上の如く本考案では、操作部のパネル台枠前方に軸受
支を一体形成する一方、脱水受カバーの一端に前記軸受
部に支持されるヒンジ軸部を一体に形成したものである
から、従来行なっていた脱水受カバーの内箱と操作部の
パネル台枠間への挟持作業を省く事ができると共に、軸
受部にヒンジ軸部を係合するだけで脱水受カバーを開閉
自在に取着できるので、極めて簡単に取付作業を行なう
事ができる。

また、前記軸受部及びヒンジ軸部は夫々パネル台枠並び
に脱水受カバーと一体に形成されるので、別設作業を要
する事なく構成できる。

更に脱水受カバーの閉塞時に同カバーの後端部がパネル
台枠前方に当接するので、位置決めを行なうことができ
組立作業又は修理作業が容易になると共に、使い勝手の
よいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は脱水機
の側断面図、第２図は第１図の要部拡大図、第３図は軸
受部とヒンジ軸部を示す斜視図である。 同図中１は本体、４は操作部、４ａはパネル台枠、５は
脱水受筒、１０は軸受部、１０ａは開口部、１０ｂは摺
動溝、１０ｃは挿入口、１１は脱水受カバー １３はヒ
ンジ軸、１４は軸片、１５は連結部、１６は支軸である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱と内箱と操作部とから威り、同内箱によって形成さ
   れた脱水受筒上部に脱水受カバーを開閉自在に装着する
   ようにした脱水機において、前記操作部のパネル台枠の
   前方には、その内部両側に摺動溝を形成するように少く
   とも上面に形成した開口部と、この開口部に連続して形
   成した巾広の挿入口とを具えた略角筒状の軸受部を一体
   的に突出形成する一方、脱水受カバーの後端部には下方
   且つ後方に突出する連結部と、この連結部の先端部に設
   けた外方に突出する支軸から戊る略り字状の軸片を対称
   且つ間隙を有して並設することによって弾性力をもたせ
   たヒンジ軸部を形成し、このヒンジ軸部を前記挿入口か
   ら摺動溝内に圧入して同摺動溝内に摺動自在に設けるよ
   うにした事を特徴とする脱水機。