JPS60263316A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録媒体に関し、特にＳ　／　Ｎを低下さ
せることなく、摩擦係数を低下させ、走行安定性、走行
耐久性を向上させ、且つテープの耳折れかなく、テープ
のバック面の削れなどのない優れた磁気テープに関する
。

従来例の構成とその問題点 一般Ｋ、オーダィオ、ビデオ機器あるいハコンピュータ
ー等に用いる磁気テープ、磁気シート等の各磁気記録媒
体は高密度記録に向い、そのために記録波長は短く、記
録トラック幅は狭く、記録媒体厚は薄くという方向にあ
る。その結果、　／ト感度、周波数特性が一般に不利に
なってくるが、この対策として、磁性粉の微粉末化や、
平滑性の高い非磁性支持体を用いて磁性層の表面性を一
層高めようとしている。しかしながら、以上の対策によ
り新たな問題点が生じていた。すなわち記録媒体の表裏
とも表面性が上がるために、各々の摩擦係数が増大し、
走行性、耐久性の面で特に不利になり、前記の如き磁気
テープにおいては（１）巻き取り、巻き戻しの際に整然
と巻き取られず、乱巻状態を起し易い、（２）使用時の
張力変動などにより走行性が悪くな多出力が変動する、
（３）テープの変形、損傷も起り易いなどの問題が生じ
ていた。

上記問題点の改善策として、磁気記録媒体の支持体上の
磁性面とは反対の面にバンク層を付与する手段が知られ
ている。このバック層は一般に、充填剤と結合剤を主た
る構成成分としたものであ３ｆ＼ るが、従来より使用されているバンク層は、削れ、摩擦
係数の増加、テープの折れなどが生じ易かった他、走行
性、耐久性を向上させる目的で選ばれた充填剤の種類に
よっては、バック層の表面状態が粗雑になりすぎて、磁
気テープのようにロール状に巻き込まれたり、シート状
で積み重ねられる磁気記録媒体においては、バンク層の
凹凸が磁性層表面に写り、磁性層の表面性が損われ、そ
の結果、磁性層媒体の電磁変換特性、特にＳ／Ｎ特性が
損われるなどの問題が生じていた。

発明の目的 本発明の目的は、摩擦係数が低く、走行性、耐久性に優
れた磁気記録媒体を提供することにあり、更には、上記
特性を有すると共に、磁性層媒体のＳ／Ｎ特性を損わな
いようなバンク層を提供しようとするものである。

ｉ　発明の構成 本発明は、非磁性支持体上の一方の主面上に磁性層が、
他方の主面上にバック層が設けられた磁気記録媒体であ
って、前記バック層用充填剤として、カーボンブランク
と（ＯＨ３Ｓ１０３／２）ｎの構造式で示されるメチル
シリコン縮合物粉末及び化学式Ｃ０Ａｌ２Ｏ４で示され
るスピネル顔料粉末とを組合せることにより、磁性層媒
体のＳ／Ｎ特性を損うことなく、走行安定性、耐久性に
優れた磁気記録媒体が得られることを見い出したことに
基いて成されたものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について説明する。

本発明は、前述の如く、主面上に磁性層を有する非磁性
支持体の背面に、カーボンブラックと（ＣＨ３−８ｉ０
３／２）ｎの構造式で示されるメチルシリコン縮合物粉
末及び化学式Ｃ０Ａ７１２０４で示されるスピネル顔料
微粉末とからなる充填剤を含むバック層を設けたことを
特徴とする磁気記録媒体に係るものであり、本発明によ
り、摩擦係数が低く、走行安定性、耐久性に優れ、かつ
磁性層媒体のＳ／Ｎ特性も損われることのない磁気記録
媒体の提供が可能となる。

上記耐久性等の向上は、カーボンブランクに前６　＼　
７ 記メチルシリコン縮合物粉末及び前記スピネル顔料微粉
末をバック層用充填剤として併用したことに基くものと
考えられる。すなわち、本発明で使用される構造式（Ｃ
Ｈ３−８ｉ０３／２）ｎで示される縮合物粉末はメチル
クロルシランを原料とした三管能網目状縮合物であり、
この縮合物粉末は、その表面に疎水性のＣＨ３基を有し
、すぐれた滑性を示すと共に、塗膜の接着性を向上させ
る。、更に、これと併用する化学式００　ＡＡ２０４で
示されるスピネル顔料機料微粉末は表面硬度が比較的高
く、結合剤との分散性も良好であることから塗膜の表面
性を損うことなく、塗膜の耐摩耗性を著しく向上させる
。

本発明は、以上の如く、カーボンブラックを用いて得ら
れていた従来のバック層の優れた表面性。

初期走行性の良さに、更に塗膜の耐摩耗性、繰り返し使
用による摩擦係数の上昇や塗膜削れの生じないバック層
の実現を可能にするものであり、これにより、磁性層媒
体のＳ／Ｎ特性を損うことなく、走行安定性、耐久性に
優れた磁気記録媒体の６　ヘ−ノ 提供が可能となる。

本発明で使用される、カーボンブラック、前記メチルシ
リコン縮合物及び前記スピネル顔料の平均粒径について
は特に限定していないが、ノくツク層の表面性との関係
から通常は１μｍ未満、好ましくは０．５μｍ未満のも
のが良い。

本発明において、カーボンブラック、前記メチルシリコ
ン微粉末及び前記スピネル顔料微粉末充填剤の合計量は
、バック層の結合剤との合計重量中、通常３０〜８００
〜８０重量％望ましい。充填剤量が少な過ぎると塗膜の
補強効果が少なく、走行安定性を損う結果となり、一方
、多くなり過ぎると充填剤の分散が困難となり、塗膜の
表面性の著しい低下や走行時の塗膜の削れが生じ易くな
るなどの問題が生じる。

本発明のバック層に使用される３種類の充填剤の添加割
合については、特に限定していないが、前記メチルシリ
コン縮合物微粉末及び前記スピネル顔料微粉末の使用量
を３種類の充填剤の合計重量中、ともに０．５〜６０重
量％、好ましくは、１．０〜２０Ｍ量チとするのが良い
。前記メチルシリコン縮合物粉末において、その量が少
な過キると塗膜の滑性、接着強度の改善が得られにくく
なり、粉末量が多くなると、塗膜の表面性の低下や、走
行傷が入り易くなるなどの不具合が生じる。一方、前記
Ｃ０Ａｌ２Ｏ４スピネル顔料微粉末において、その量が
少な過ぎると塗膜の耐摩耗性の改善効果が乏しく、逆に
多くなり過ぎるとバンク層の摺接部に損傷を生じるおそ
れがでる彦どの不具合が生じる。

本発明において、カーボンブラックと前記メチルシリコ
ン縮合物粉末及び前記Ｇｏ　ｋ１２０４微粉末とを結着
する結合剤としては、特に制限は無く、非磁性支持体と
の接着性２分散性や塗膜の耐摩耗性に優れるものを任意
に適用できる。たとえば、ポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、繊維素糸５　樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
系共重合樹脂、ポｉ′、イツ、アネー１など力８ある。

本発明におけるバック層は、上記の結合剤にカーボンブ
ランクと前記メチルシリコン縮合物粉末及び前記ＣｏＡ
β２０４微粉末とからなる充填剤を、必要に応じて少量
加えられる分散剤や潤滑剤と共に溶剤中で混合分散を行
って得られるバック層用塗料を、磁性層を形成する而と
は反対側の非磁性支持体上に塗布、乾燥、必要に応じて
表面処理、熱処理等を行うことによって形成される。

分散剤、潤滑剤等の添加剤は、一般に、結合剤と充填剤
との分散性や、得られる塗膜の耐摩耗性や摩擦係数の改
善を目的として加えられるもので、レシチン、高級脂肪
酸、高級脂肪酸エステル、シリコンオイル、弗素オイル
等がよく知られている。

以下、本発明の実施例について具体的に説明する。なお
、実施例に述べている成分の部数はすべて重量部を示し
ている。

（実施例１） 磁性塗料およびバンクコート用塗料は次のようにして調
製した。

１、磁性塗料の調製 ＣＯ含含有−Ｆｅ２０３磁性酸化鉄粉末・・・・・・１
００部 ９へ７ 平均粒子サイズ長さ＝０．３μｍ 針状比＝１０／１ 抗磁力＝ｅｓｏｏｅ ポリウレタン樹脂　・・・・・・１６部（日本ポリウレ
タン社製　Ｎ−３１１３）塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体　・・・・・・５部（ｔｒｅｅ社製　ＶＡＧＨ） ニトロセルロース樹脂　・・・・・・５部（ダイセル社
製　Ｒ８１／２） 酸化アルミ（ｋ１２０Ｓ　）粉末　・・・・・・３部〔
平均粒子サイズ−０，３μｍ〕 大豆油レシチン　・・・・・・２部 ステアリン酸ブチル　・・・・・・１部メチルエチルケ
トン　・・・・・１５０部トルエン　・・・・・・１５
０部 シクロヘキサノン　・・・・・・５部部上記組成物をボ
ールミルで４８時間混合分散した後、ポリイソシアネー
ト（日本ポリウレタン■製、コロネートＬ）６部を添加
して得られた混練物を平均孔径３μｍを有するフィルタ
ーで１０１、−１ 濾過して磁性塗布液を準備した。

２、バンクコート用塗料 カーボンブラック（旭カーボン■製、旭サーマル、平均
粒径９０μｍ）　・・・・・・５６部）ｆルシリコン縮
合物粉末（日興ファイングロダクツ製、ＭＰＳ−８ＳＢ
ＥＴ表面積１５０ｄ／ｆｉｔ’）　°°団゛２部 Ｇｏ）１２０４微粉末（平均粒径０．３〜０．６μｍ、
格子定数＆＝８．１０６人）　・・・・・・３部ポリウ
レタン樹脂（日本ポリウレタン■製、Ｎ　−２３０４）
　・−団−２０部 ニトロセルロース（無化成工業■製、ＨＸＧＶ２）メチ
ルエチルケトン　・・・・・・１６０部トルエン　・・
・・・・１００部 シクロヘキサノン　・・・・・・６０部上記組成物をボ
ールミルで４８時間混合分散して混線物を取り出した後
、ポリイソシアネート化合物（日本ポリウレタン■製、
コロネー）Ｌ）１０部を混練物に添加し、高速撹拌機で
撹拌混合を行ったものを平均孔径３μｍのフィルター１
１　・＼−。

で沖過してバック層用塗料を準備した。

次に、上記磁性塗料を１４μｍ厚のポリエステルフィル
ム上に塗布、配向、乾燥した後、スーパーカレンダロー
ルによる鏡面加工処理、次いで熱処理を施し、６μｍ厚
の磁性層を有する原反ロールを得た。前記原反ロールの
磁性層とは反対の面に、前記バック層用塗料を塗布、乾
燥、次いで表面処理、熱処理を施し、塗布厚０．８μｍ
のバック層を形成した。これをμインチ巾に細断してビ
デオテープを作製した。

（実施例２） 実施例１のバック層用塗料において、カーボンブラック
とメチルシリコン縮合物粉末及びｃｏＡ１２０４微粉末
の添加量をそれぞれ４０部、１０部、１゜部に変えた他
は、実施例１と全く同様にしてビデオテープ試料を作製
した。

（実施例３） 実施例１のバック層用塗料において、 カーボンブラック（東海カーボン■製、シース）Ｓ、平
均粒径６８μｍ）　・・・・・・３０部メチルシリコン
縮合物粉末（ＭＰｉＳ）・・・・・・６部 Ｃ０Ａｌ２Ｏ４徽粉末（平均粒径０．１〜０．３　ｐｍ
、格子定数ａ二８，１０６人）　・・・・・・６部レシ
チン　・・・・・・１部 ミリスチン酸　・・・・・・１部 ポリウレタン樹脂（日本ポリウレタン■製、Ｎ−３１１
１）　・・−・−３０部 塩ビ、酢ビ、ビニルアルコール共重合樹脂（ｔｒｅｅ社
製、ＶＡＧＨ）　・−・・−３０部メチルエチルケトン
　・・・・・・１５０部トルエン　・・・・・・１００
部 シクロヘキサノン　・・・・・・５０部以下、上記組成
物を実施例１と全く同様にしてバック層用塗料を準備し
、次いでビデオテープ試料を準備したつ （比較例１） 実施例１のバック層用塗料における充填剤成分をカーボ
ンブラック（旭サーマ／Ｌ／）のみとし、添加部数を６
５部とした他は、実施例１と全く同様１３　′・−・ にして７くツク履用塗料を準備し、次いでビデオテープ
試料を作製した。

（比較例２） 実施例２０バック層用塗料における充填剤成分を以下の
ように変えた他は、実施例２と全く同様にしてビデオテ
ープ試料を作製した。

カーボンブラック（ジーストＳ）・・・・・・４０部α
−ムｐ２０３（平均粒径０．３μｍ）・・・・・・１０
部以上のようにして得られた各ビデオテープ試料につい
て、テープ（磁性層及びバック層）の表面粗さ、テープ
走行系のテンション変化、バック層の耐久性、ビデオテ
ープデックのガイドポストの損傷性及び磁気テープのビ
デオ特性についてそれぞれ測定を行った結果を次表に示
す。

以　下　余　白 １４ベーン゛ １５　べ−７ 上表において、 （１）表面粗さは、Ｒａｎｋ　Ｔａｙｌｏｒ　Ｈｏｂｓ
ｏｎ社製、Ｔａ１ｙｓｔｏｐ表面粗さ計（Ｌ　Ｐ　Ｆ　
：　２５１１ｚ）を用いて２語長測定し、その値を１０
等分した各区間でのＲｌｌ１ａＸをめ、最大値と最小値
を除いた８点を平均化したものである。

（２）　テープ走行テンションは、ＶＨ８方式ＶＴＲ（
松下電器産業■製、ＮＹ−８２００）を用い、テープの
通常走行時（３，３ｒｙｔｎ、７秒）の入側テンション
（Ｔ、）ト出側テンション（Ｔ２）全測定し、Ｔ２／Ｔ
１の値としてめた。（テンション測定雰囲気条件は２０
℃、６０％ＲＨ）（３）　、　（４）　、　（５）　（
２）の試験方法で得られたテープ（長さ２４８ｍ、１０
０パス走行後）バック層の摩耗性（傷付き、削れの有無
）及びテープ形状安定性（折れ、片伸び）を調べた。デ
ツキの損傷性については、同じ＜（２）の試験法で用い
たＶＴＲｆ　のガイドポートの摩耗状態（傷利き性）を
観察した結果を示す。

（６）ビデオｓ／Ｎは、同上のＶ　Ｔ　Ｒ（ＮＹ−８２
００）を用い、ＴＶ信号発生器による規定の輝度信号（
６０チ白レベル信号）を基準テープの最適記録電流で記
録電流で記録し、ビデオカラーノイズメータにより再生
時の復調信号に含まれる信号と雑音との比を測定し、基
準テープのそれをｏｄＢとして比較したものである。

上表から明らかなように、本発明になるバック層は走行
性、耐久性に優れると共に磁性層媒体のＳ／Ｎ特性を損
わないことが判明した。

発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、従来得られにくか
った種々の特性を同時に満足するバック層が得られ、そ
の結果、走行安定性、耐久性が著しく向上し、Ｓ／Ｎ特
性の良好な磁気記録媒体の供給が可能となる。本発明の
ようなバンク層は、最近の棒インチビデオテープ、メタ
ルビデオテープ、蒸着ビデオテープ用のバンク層として
最適である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性支持体上の一方の主面上に磁性層が、他□方の主
   面上にバック層が設けられた磁気記録媒体であって、前
   記バック層が、カーボンブラックと（ＯＨ３−ｆ３ユＯ
   ，ｙ２）ｎ　の構造式で示されるメチルシリコン縮金物
   粉末及び化学式Ｃｏ　Ａ１２０４で示されるスピネル顔
   料粉末とから成る充填剤を含む樹脂層であることを特徴
   とする磁気記録媒体。