JPS6026230B2 - 同一物証合装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、該燃料要素等の物体の同一物の誰合に係わり
、特に物体の表示を変更（ｔａｍｐｅｄｎｇ）すること
等によるごまかしから保護するための装魔に関する。

核燃料要素の同一物の証合すなわちそれらの偽物からの
保護は、すべての分裂性物質をその製造段階から使用お
よび処理後の引続く保管に至るまで周期的に検査されコ
ントロールしなければならないという拡散防止条約（Ｔ
ｒｅａｔｙ ｏｆ ＮｏｎＰｒｏｌｉｆｅｒａｔｉｏｎ
）の観点から特に重要である。

同一物を証合され且つコントロールされるべき燃料要素
やその他の物体は同一物証合用のシールを一般に付され
るものであり、このシールは各要素や物体が同一である
ことを証明するとともに、一体的に付されてこれらの要
素が表示変更等によってごまかされることのないように
保証するという２つの機能を有している。従釆この特異
な再生不能な同一物証シールは、表示変更するとシール
が破損しあるいはその特異性が変更してしまうようにし
て燃料物体に取付けられており、それ故にシールされた
物体が変更されるような事件やシールされた物体のある
ものを置換するような事件が起った場合に、これを明示
することができるようになっている。幾つかの形式の同
一物証合シールがすでに開発され実用化されており、例
えば保証ワイヤ一の両端を包み込み、互いに接近させた
２つの部分を復元不能な手段によって組み合わせて物の
誰合を確認する同一物証合シールがある。他の型式の同
一物証合シールは、保証ワイヤ一の両端をブロックする
ために金属材料を含有するェポキシ樹脂で作られており
、この不規則に含有された金属の位置を検出し、これに
より同一物証合シールの同一物証合コードを透過写真に
よって得るようになっているものである。その他の形式
の同一物証合シールは圧力感応ラベルで作られており、
一般にコンテナ一やドアーのシールに使用されている。

この形式の同一物証合シールはビニールプラスチックで
コーティングされたペーパーから通常は作られており、
その表面は消去行為を発見できるように規則的で且つ微
細な模様がプリントされている。袋面の接着剤やシール
のインクはそのシールが使用される環境状況において通
常存在する化学物質により損われることのない耐性を有
するものが選ばれる。接着剤をいじって、シールを表示
変更しようとする場合にこれに使用される化学物質はラ
ベルおよびそのプリントをも破損するようになっている
。さらに他の形式の同一物証合シールは英国特許明細書
第１２４１２８７号に記載されており、これにおける同
一物証合シールの特異な同一物を証合するコ−ド‘ま、
実際的に再現不可能な不規則な状態に複数のマークを配
置することによって構成している。

このマークはシール自体の内部に配置されたアルミニウ
ムマトリックスに例えばタングステン粒子のような異質
物を含有させて作られている。超音波テストにより、こ
れらの含有物およびそのパターンが記録されてシールの
同一物を誼合コードが構成されており、これによりもし
このシールを超音波テストしてその結果がもとの記録さ
れたものと相違する場合には、そのシールは表示変更等
により変更もしくは改変が行われたことを即座に指示で
き、あるいはシールの一体性が破壊されたときは変更も
しくは改変が行われたことを指示できるようになってい
る。この型式の同一物証合シールおよびその使用によれ
ば、含有物は粒子で構成しても良いし、あるいはマトリ
ックス内在の孔で構成しても良い。超音波テストにより
得られた信号はアナグロ量として記録され、得られた信
号が容易に解読できるようになされており、またシール
の全部分がまたはそのうちの所望の大きさの部分がその
シールの同一物を証合するコードとして使用される。こ
のようなアナグロ量のデータは自動記録およびチェック
のためにデジタル量に変換され、適時記録データ一を呼
出して超音波操作により詳細な結果をプリントアウトで
きるとともに、所定のコントロールプログラムのもとに
分裂性物質の物理的構造をプリントアウトできるように
なつている。しかしながら、この最後の型式の超音波テ
ストを使用する同一物証合シールにおける同一物証合コ
ードを検査するためには、常に操作されるシートに対し
て超音波トランスデューサが正確に位置決めされね‘ま
ならない。

僅かに位置が違っても得られた結果が種々変化してしま
い、シールがいじられていないとしてもこの結果から表
示変更がなされたと判断して謀まった支持を与えること
になる。正確な位置決めは、例えばシールが水槽内に収
容された分裂物質に取付けられており、水槽内で６メー
トルもの深さの水で覆われている場合には困難となるの
である。しかしながらこのような貯蔵状態は再処理前の
核燃料要素にとっては、通常である。同一物証台シール
の他の形式のものはフィルムやＴＶカメラを使用して同
一物を確認するものであるが、物質と観測者との間の距
離か、不足がちな照明光度等の問題で高解像度の望遠鏡
やべリスコープが必要とされるが放射能の危険性がある
状態下で使用されるという事実からみて実際的でない。

本発明によれば物質の同一物を証合するために、マトリ
ックス物質と、このマトリックス物質内に不規則に配置
されて含まれた複数の含有物と、この含有物の少くとも
１つが圧電クリスタルトランスデューサからなるとと、
これらの各トランスデューサと外部の超音波テスト装置
との間に電気的接続を形成する手段とを含み、使用にお
いては同一物証合を行う装置と組合わされ、これによっ
てマトリックス物質内の含有物の配置構成を特定する出
力を生じるような装置が提供される。

本発明の好ましい実施例によれば、この装置は物質に粗
付けするような同一物証合シールを構成し、これにより
物質の同一物証合を支持できるようになされるとともに
、１つもしくは複数のトランスデューサが使用において
外部の超音波テスト装置に接続される時に該物質の少く
とも一部の完全性を指示できるようになされる。従って
本発明の好ましい実施例によれば、難かしく且つ高価な
装置を必要とすることなく簡単な電気的接続手段を使用
することにより、シールの容易な且つ迅速な同一物の証
合ができるとともにその完全性を検査できる同一物証合
シールが提供される。１つもしくは複数のトランスデュ
ーサが常に超音波「画像」を伝達し、この「画像」がシ
ール機造内の模様を表示する。

これにより常に表示変更がなされてし、ないことを示す
同一性の指示を伝達でき、また外部の超音波テスト装置
を正確に位置決めする必要もない。よって得られた結果
はその他の型式の同一物証合シールよりも信頼性が高ま
る。さらに本発明による装置を組入れた同一物証合シー
ルには他の利点もある。何故ならば、マトリックス内に
埋込んである１つもしくは複数のトランスデューサの特
性がシールの同一性を与える不規則性の多様性を高める
ことができ、当然ながら再現性をほとんど不可能とした
シールが構成する。以上の構成により同一物証合シール
に接近させてトランスデユーサの位置決めをする操作は
全て不用となり、これにより位置決めの不正確が原因す
る不確実性および判断の誤りが解消される。

マトリックス内に埋込まれる１つもしくはそれ以上のト
ランスデューサはあまり高品質のものは必要でなく簡単
な圧鰭クリスタルを使用できる。圧鰭クリスタルは、そ
のままで変更されなければ、その超音波テストに対する
応答性が常に同一のものであるから、これで充分である
。本発明を１つの実施例の形で添付図面を参照して説明
する。

この図面は核燃料要素のハンドルに使用されるための同
一物証合シールの垂直断面を示している。図面において
、このシールはボデ−１を有し、ポデー１の下端部２は
物体の一部であるスタツド（図示せず）の一端をカバー
するキャップを構成している。

この物体とは例えば分裂物質のコンテナ一のようなモニ
ターされるべきものである。キャップ２の内面の中央に
は突起３が形成されており、この突起３はスタツドの端
部と係合する固定部材をなしている。突起３はキャップ
２の取外しによってモニターすべき物体で破壊するよう
になつている。ポデー１の上部４は円筒型の凹部５を有
し、この凹部５は「アラルダィト」（ＡＲＡＬＤＩＴＥ
）もしくはアルミニウムのような物質６によって充満さ
れており、この物質６内には銅もしくはタングステンの
含有物が不規則な配置構成によって埋込まれている。

凹部５のマウスはカバー８により閉じられており、カバ
ー８は主に導電性材料により作られている。ボデ−１は
カバー８の主都と同じ導電性材料で作られることが好ま
しい。カバー８は導電性の中央部分９を有し、この部分
９は非導電性材料の環状部村１川こよって完全に取囲ま
れており、環状部材１０はカバー８の厚味部分に行きわ
たって延在している。物質６（含有物７のためのマトリ
ックスを構成している）内には２個の圧電トランスデュ
ーサ１１，１２が埋込まれており、これらのトランスデ
ューサは各々がマトリックス物質内の含有物をなしてい
る。

トランスデューサ１１はマトリックス物質内に完全に埋
込まれており、リード線１３によって凹部５の１方の壁
面に電気的に接続されており、また他のりード線１４に
よってカバー８の中央部分９と電気的に接続されている
。一方、第２のトランスデューサ１２は例えば溶接によ
って凹部５の壁面に直接に取付けられており、リード線
１５によってカバー８の導電性の中央部分９に電気的に
接続されている。従って、本発明の一部をなすものでは
ない外部の超音波テスト装置がカバー８の中央部分と電
気的に接続されると、マトリックス物質６内のトランス
デューサ１１，１２はシールの構造特にこれらの含有物
の構成を示す出力を与える。外部の超音波テスト装置の
接続は直接に行え、またもし同一物の証合すべき物体が
超音波テスト装置から離れている場合には、カバー８の
中央部分９に接続されたりード線１６を介して超音波テ
スト装置に接続される。この同一物証合シールが表示変
更されず、もし完全に取外されたとするならば、トラン
スデューサ１１，１２からの出力は常に同じとなり、こ
の特定のシールの同一物証合コードを指示する。しかし
シールの表示変更やキャップの取外いま、必ずその構造
を変化させる。その後引続き行われるテストではトラン
スデユーサ１１，１２からの出力が異なり、不正の行わ
れたことを指示しうる。注目すべきは、含有物７が銅も
しくはタングステンとして先に説明したが、少くともそ
れらのうちの幾つかはマトリックス物質内部に形成され
た空所として構成できることである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は核燃料要素のハンドルに使用するような本発
明による同一物証合シールの垂直断面図。 １…ボデー（物体）、２…下端部、３…突起、４・・・
上部、５・・・凹部、６・・・マトリックス物質、７・
・・含有物、８・・・カバー、９・・・中央部分、１０
・・・環状部分、１１，１２・・・トランスデューサ、
１３，１４，１５，１６…リード線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 物体の同一物証合装置であつて、マトリツクス物質
   と、 該マトリツクス物質内に不規則に配置され、少く
   とも１つが圧電クリスタルトランスデユーサとされてい
   る複数の含有物と、 前記１つもしくは複数のトランス
   デユーサの各々と外部の超音波テスト装置とを電気的に
   接続する手段であつて、使用時前記装置が同一物を証合
   すべき物体と組合わされた時に前記マトリツクス物質内
   の前記含有物の特定な構成による特異な出力を与えるこ
   とができるようになすための前記手段と、を含んで構成
   されたことを特徴とする同一物証合装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の装置であつて、前記マ
   トリツクス物質が中空ボデー内に収容され、電気的接続
   を与える前記手段が各々のトランスデユーサと前記ボデ
   ーの外部の導電部分との間に延在する導電部材を含んで
   なることを特徴とする同一物証合装置。３ 特許請求の
   範囲第２項記載の装置であつて、前記ボデーが前記マト
   リツクス物質を収容するための凹部と、該凹部を閉じる
   カバーとを含み、前記ボデーの導電性の外部の部分が前
   記カバーに設けられていることを特徴とする同一物証合
   装置。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の装置であつて、前記含
   有物の２つが各々圧電クリスタルトランスデユーサで構
   成されており、該トランスデユーサの一方が導電性リー
   ド線により凹部の壁部カバーの外部の導電性の部分とに
   それぞれ接続され、他方のトランスデユーサが凹部壁面
   に直接に取付けられるとともに別の導電性リード線によ
   つてカバーの外部の前記導電性の部分に接続されている
   ことを特徴とする同一物証合装置。 ５ 特許請求の範囲第３項または第４項に記載の装置で
   あつて、前記カバーが中央の導電性の部分を有し、該部
   分が前記カバーの外部の導電性の部分を構成し、また非
   導電性の材料からなる環状部材が前記中央部分の周囲を
   取囲んでいることを特徴とする同一物証合装置。 ６ 特許請求の範囲第２項記載の装置であつて、ボデー
   が分裂性物質を収容するコンテナーに取付けられるよう
   になされたキヤツプを含んでなることを特徴とする同一
   物証合装置。 ７ 特許請求の範囲第６項記載の装置であつて、キヤツ
   プがコンテナーに取付けられた時にコンテナーと係合す
   るようになされた突起をキヤツプが有し、キヤツプの取
   外しによつて該突起が破壊可能とされていることを特徴
   とする同一物証合装置。