JPS6025724Y2 - 超小型カ−トリツヂテ−ププレ−ヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、軽量で超小型のカートリッヂテーププレー
ヤに関する。

周知のようにカートリッヂテープ及びこれを再生するカ
ートリッヂテーププレーヤは、主にカーステレオに用い
ることを目的として来たために、フィリップスタイプの
カセットテープ及びカセットテーププレーヤに比して小
型化が非常に遅れている。

カートリッヂテーププレーヤの小型化を阻害している第
一の原因はカートリッヂ内に収容するテープはカーステ
レオ等のステレオ演奏を目的としている関係で主に８ト
ラツクテープが用いられており、このテープの幅がカセ
ット用テープの約２倍となっていることにより、カート
リッヂの小型化が制限されていることにある。

更に、もう一つの原因は、カートリッヂテーププレーヤ
のキャプスタンとカートリッヂのピンチローラの圧接を
保障する手段として、従来のプレーヤは、カートリッヂ
の側部に形成する凹部と係合するプレーヤの掛止手段に
付設するカートリッヂを常時プレーヤ内側に付勢する手
段が用いられており、従って付勢力が作用する部位と、
この付勢力によって動作する部位が離れているために、
キャプスタンとピンチローラの圧接を保障するためには
、相当に大きくかつ複雑な機構を要していたことにある
。

本考案の目的は、上記した従来のカートリッヂテーププ
レーヤの小型化を阻害又は制限する原因を取り除き、且
つプレーヤの機構を簡単にしてプレーヤを小化すること
にある。

上記の目的を達成するための本考案の要旨は、カートリ
ッヂテーププレーヤを、テープカートリッヂの録音再生
を行うためのカートリッヂテーププレーヤにおいて、前
記テープをカセットテープの幅程度に細く且つ薄手にし
て、従来の６〜８分の１に小型化した超少型テープカー
トリッヂと、該カートリッヂ内に設けるピンチローラに
付設して、該ピンチローラをキャプスタンに圧接するた
めの手段と、前記カートリッヂケーシングの上面に形成
する溝状凹部と、前記テープカートリッヂの挿入口を前
壁に形成するとともに、前記テープの録音、再生機構並
びに駆動機構を収容する樹脂製ハウジングと、該ハウジ
ングの天井部内面に設け、前記カートリッヂケーシング
の凹部と係合してカートリッヂとプレーヤの嵌合を保持
する掛止手段、及び前記プレーヤハウジングの後壁に平
行して設けるアンプとにて構成することにある。

更に、好ましくは前記カートリッヂのケーシングの一側
側壁に該消去防止用凹部を形成腰一方プレーヤには前記
誤消去用凹部に嵌入する誤消去用レバを設けて、録音済
テープの誤消去を防止する。

しかして、本考案に係るカートリッヂテーププレーヤは
、カートリッヂ内に収容するテープにカセット用２本又
は４トラツクテープを用いて、カートリッヂの厚さを従
来のカートリッヂの約２分の１にすると共に、該カート
リッヂに設けるピンチローラにこれを常時外向きに付勢
する簡単な機構を付設して、プレーヤのカートリッヂ保
持用の掛止手段にカートリッヂをプレーヤ内側に付勢す
る手段を付設することを要せず、従ってプレーヤの構造
を簡単として、プレーヤを小型化しうるものとする。

また更に、本考案のテーププレーヤは、はとんどの部分
の樹脂にて形成して、プレーヤを軽量とすることが出来
る。

本考案のその他の目的及び効果は、以下の添付図面によ
る実施例の説明により理解されるであろつ。

カートリッヂテーププレーヤのハウジング１は上下二つ
の部分１ａ、ｌｂとより威り、その両側壁は彎曲壁とな
っており、それぞれの部分１ａ。

ｌｂ、は合成樹脂にて形成されている。

上側部分１ａは一側側壁にカートリッヂ挿入用の下側開
放の切欠２と操作レバ３挿通用下側開放の切欠４を形成
されており、両切欠２，４は組み立て時に下側部分１ｂ
の上部のシャシ５とともにカートリッチ挿入口と操作レ
バ３用スリツトを画定する。

下側部分１ｂのシャシ５には、プレーヤの録音・再生機
構を組み付けられており、その内部を数区画に区分する
内壁６が形成されている。

更に、シャシ５は上側部分１ａの切欠２の両側縁に対す
る位置よりプレーヤ中央部に向って伸びる平行する二条
の段付突条７を形成されており、カートリッヂのガイド
を構成している。

駆動モータ８は、ハウジングの一側端部に設けられてお
り、モータ８のシャフト８ａはハウジング下側部分１ｂ
のシャシ５を挿通し、その部分１ｂ内側端部には小径プ
ーリ９が固定さられている。

プーリ９はベルト１０によりキャプスタン１１の部分１
ｂ内端部に取付けるフライホイル１２に連結されている
。

録音・再生操作子１３を外端部に有する操作レバ３の内
端部分は上方に折曲して誤消去防止レバ１４が形成され
ている。

操作レバ３は、中間部に平面視り字状の録音レバ１５を
取付けられており、操作１３の動作により録音消去マグ
ネット１６を操作出来るように構成される。

録音レバ１５はその両端部に長孔１７を形成されており
、該長孔１７に挿通するシャシ５に植設する軸１８に摺
動自在に支承されている。

録音レバ１５の内端部は杆１９を介して消去マグネット
１６を先部に持つＬ竿杆２０の後端部を連結され、Ｌ竿
杆２０はその折曲部２１を支点として回動自在となって
いる。

リーフスイッチ２２は、シャシ５に形成するカートリッ
ヂのガイド突条７の延長上に設けられており、カートリ
ッヂを挿入した時にそのケーシング先端部にて押圧閉成
されて、録音・再生ヘッド２３を動作させる。

ヘッド２３に録音動作させるスライドスイッチ２４は、
ハウジング１の後壁に平行して設けた板状のアンプ２４
ａに取付けられており、前記録音レバ１５の先端部に係
合する突子２５を有している。

ハウジングの天井部内面にはカートリッヂの保持用掛止
手段として動作する板バネ２６が設けられており、該板
バネ２６の先端は折曲されて掛合部２７となっている。

一方テープカートリッヂ３０はケーシング３１内に２又
は４トラツクのカセット用テープ３２をエンドレス状に
収容して戊り、ケーシング３１の一側前端部に設けるピ
ンチローラ３３は支持部材３４の一端に回転自在に支承
されており、支持部材３４はその他端を支点３５として
回動自在に構成されている。

該支持部材３４の支点側端部は連結部材３６を介してひ
げバネ３７の一端と係合しており、ひげバネの他端はケ
ーシング３１の立壁３８に固定されて、ピンチローラ３
３を常時外向に付勢するように支持部材３４に作用して
いる。

ケーシング３１の上面には、プレーヤの板バネ２６の掛
止部２７が嵌入する溝状凹部３９が形成されており、更
にケーシングの側部にはプレーヤの誤消去防止レバ１４
が嵌入して、操作子１３の作動によって録音レバ１５が
動作しないように作用する誤消去防止凹部４０が形成さ
れている。

本考案は、上記のように構、我したので、テープカート
リッチ３０をプレーヤハウジングのカートリッチ挿入口
２より挿入すると、テープ３２はヘッド２３に当接し、
ピンチローラ３３はパ゛ネ３８に付勢されてキャプスタ
ン１１に圧接する。

一方カートリッヂ３０のケーシング３１の先端部はリー
フスイッチ３２を押圧して再生回路を閉成して駆動モー
タ８を駆動すると共に、ヘッドを動作状態とする。

この時、カートリッヂ３０とプレーヤの嵌合は、カート
リッヂ３０のハウジング３１の天井部に形成した凹部３
９とプレーヤの板バネ２６の掛合部２７の掛合によって
保持される。

録音を行う場合には、操作子１３を矢印ａ方向に動作さ
せると、録音レバ１５が矢印すの方向に摺動して、消去
マグネット１６を先部に有するＬ竿杆２０を回動し、マ
グネット１６はテープ３３に当接して消去動作を行う。

この時、録音レバ１５の動作によって突子２５が移動し
スライドスイッチ２４が動作して、ヘラｌ−’ ２３に
録音動作させる。

録音済テープの消去を防止しようとする場合、テープカ
ートリッヂのハウジング３１の側部に設ける凹部４０を
閉塞する折取爪４０ａを折り取ればカートリッヂをプレ
ーヤ内に挿入した場合に、誤消去防止レバ１４が凹部４
０に嵌入腰操作レバ３は支点３′を中心に回動して録音
レバ１５は矢印ｂ′の方向に摺動する。

すると録音レバ１５の長孔１６の遊びによって、録音レ
バ１５が枢動してもスライドスイッチ２４とマグネット
１６は録音動作を行なわないものとなる。

しかして、本考案は、カセット用テープを用いてカート
リッヂを薄く小型とすると共に、ピンチローラのキャプ
スタンへの圧接をピンチローラに設ける機構にて直接行
うので、プレーヤ側のカートリッヂとプレーヤの嵌合を
保持する手段を非常に単純化し得るものとなる。

なお、上記の実施例においては、カートリッヂは長さ５
５ＴｒｒＩｎ１幅４５ＴｒＵｎ１厚さ１４．５ｍｍであ
り、プレーヤは幅１３４＝、奥行き５６ｍｍ、厚さ３７
〜４１７ｒｒ！ｎとなる。

更に、本考案のプレーヤは、録音機構を設けて録音再生
を可能とするとともに、誤消去防止機構を併設して不用
意な録音の消去を未然に防止し得るものとなる。

また、プレーヤのハウジング、シャシを全て樹脂成形品
にて構成したので、その製造を容易とし且つ全体の重量
を軽量化し得るものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案実施例を示す分解斜視図、第２図はハウジ
ングの上側部を取り除いて見せる平面図、第３図は第１
図■−■線断面図、第４図は第１図ＩＶ−ＩＶ線断面図
、第５図は録音状態の部分平面図、第６図は誤消去防止
レバの作用例を示す平面図、第７図はテープカートリッ
ヂの天板を取り除いて見せる拡大平面図である。 １：カートリッヂプレーヤハウジング、２゜４：切欠、
３：操作レバ、５：シャン、６：内壁、７：段付突条、
８：駆動モータ、９：ブール、１０：ベルト、１１：キ
ャプスタン、１２：フライホイル、１３：操作子、１４
：誤消去防止レバ、１５：録音レバ、１６：消去マグネ
ット、１７：長孔、１８：軸、１９：連杆、２０：Ｌ竿
杆、２１：折曲部、２２：リーフスイッチ、２３：ヘッ
ド、２４ニスライドスイツチ ２５：突子、２６：板バ
ネ、２７：掛合部、３０：テープカートリッヂ、３１：
ケーシング、３２：テープ、３３：ピンチローラ、３４
：支持部材、３５：支点、３６：連結部材、３７：ひけ
バネ、３８：立壁、３９：溝状凹部、４０：誤消去防止
用凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープカートリッヂとそのプレーヤとにおいて、前記テ
   ープカートリッヂは巻着するテープをカセット用テープ
   の幅と同程度に細く且つ薄くして、総体の大きさを幅４
   ０〜５０ｗｎ、厚さ１２〜１５１ｒｒ！ｎ１奥行４５〜
   ５５Ｔｍｎ形の範囲に小型化し、該カートリッヂの内部
   前面にひげはね３７をもとに導出テープを内側から張り
   支える前方付勢のピンチローラを備え、且つ上面中間部
   にプレーヤとの間の係止用の溝状凹部を設けてなり、プ
   レーヤは前記カートリッチの挿入口を前面に有し、該挿
   入口内の上面中間部に前記の溝状凹部と係合する■形又
   はＵ形をした板はね製の掛止手段を取付け、挿入口に平
   行して設ける操作レバ３にＬ字形の録音レバ１５と、該
   録音レバ１５と連動する消去マグネット１６、スライド
   スイッチ２４を取付け、さらに前記カートリッヂの進入
   路に先端部を臨ませた誤消去防止用レバ１４を設けたこ
   とを特徴とする超小型カートリッヂテーププレーヤ。