JPS6025721Y2 - テ−プ走行方向切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は１個のプランジャでもってテープの走行方向を
切換える走行方向切換装置に関するもので、走行方向の
切換が確実におこなえるようにしたものである。

従来のこの種の装置はプランジャが動作するたびにトラ
ックの切換がおこなえるようになっている。

ところでこのプランジャをピンチローラ圧着用にも兼用
した場合、通電があるたびにトラック切換えをおこなう
ため、プレーの状態で電源が切れ再びプレー状態になる
際プランジャでもってピンチローラを圧着させる関係上
その際同プランジャの動きによりトラックの切換えをし
てしまうことになる。

すなわちＡ面を再生していても、次はＢ面の再生になっ
てしまう。

本考案はこのような欠点を除去したもので以下その一実
施例を説明する。

まずプ・ランジャを２要素（ピンチローラの圧着とプロ
グラム切換）に使用する場合、トラック切換にあたって
は必ずプレー状態にあることに着目したものである。

図において、１１はソレノイド、１２はプランジャ、１
３は切換作動片である。

１４はプランジャ１２に設けたピン、１８はスプリング
、１６はスプリング１８により常時その方向に引張られ
るクランクで切換作動片１３のカム孔に対応するピン１
９を有する一方、プランジャ１２に設けたピン１４との
間には係合部２０１、長孔部２０２よりなる孔２０を設
け、ピンチローラ駆動板（ヘッド取付板）に設けたピン
１７との間にバネ８を設け、プレ一時にはピン１４を第
２図のように係合部２０１に係合せしめ、それ以外の時
にはピン１７によってクランク１６を一方向に押してピ
ン１４を長孔部２０２に対応するようにしている。

次にこの構成にもとすく動作について説明する。

まず、プランジャ１２に設けたピン１４が常時保合部２
０１に係合している場合は従来例のものの何等かわりな
い。

ここで本考案はヘッド取付板に固定したピン１７により
プレ一時のみ同ピン１４を係合部２０１に係合させ、そ
れ以外の時は長孔部２０２に対応するようにしているた
めに同ピン１４が長孔部２０２に対応している時のソレ
ノイド１１ （プランジャ１２）の動作は同ピン１４が
長孔部２０２内で移動するだけクランク１６を動作させ
るに至らない。

したがってこの時にはテープの走行方向の切換はおこな
われない。

以上実施例により説明したが本考案においてはプランジ
ャ１２の動きにともなって切換作動片１３を駆動すべき
クランク１６をプレ一時のみプランジャ１２から駆動力
を受けるようにしているためにプランジャ１２をピンチ
ローラの圧着に兼用したとしても支障をきたすことがな
い。

またプランジャ１２を複数の要素に積極的に利用できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるテープ走行切換装置
の要部斜視図、第２図および第３図はその動きを示す斜
視図である。 １１・・・・・・ソレノイド、１２・・・・・・プラン
ジャ、１３・・・・・・切換作動片、１６・・・・・・
クランク、１４・・・・・・ピン、１７・・・・・・ピ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プランジャに固定されたピンと、このピンが挿入される
   係合部と長孔部とからなるＬ字状の孔が形成されたクラ
   ンクと、このクランクに連結されたテープ走行方向切換
   機構と、上記クランクが連結されたヘッド取付板と、こ
   のヘッド取付板の前進・後退を制御する機構とを具備し
   、上記ヘッド取付板の前進に伴って上記クランクが移動
   した際に、上記り字状の孔の保合部と上記ピンとを保合
   可能とし、上記プランジャの駆動力を上記ピン、上記ク
   ランクを介して上記テープ走行方向切換機構に伝達して
   、テープ走行方向を切替えるテープ走行方向切換装置。