JPS6025653Y2 - タバコ等物品の押出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、タバコ等物品の押出装置に関する。

周知のように第１図に示すものは、卓上型の簡易ベンタ
ーであり、喫茶店その他一定の管理下にある場所に設置
されるものであってストッカー１内に積層状に収容され
たタバコ２を押出片３によって逐次押し出し、特に押出
されたものを直ぐ前方の取出口４を通じて直接的に提供
しうるものとされている。

この場合底部に内装された押出装置としては、タバコの
サイズに関係なく現状で最も長いタバコを押し出しうる
ものをそのまま流用して構成し、それにより共通化を図
り量産性の向上を図るようにしである。

このように共通化するとそれより短いタバコを押し出す
場合にそのままでは不都合であるため、押出片３に長孔
状の掛合溝５を形成し押出伝達片６のもつストロークを
小さくした形で押出片３を応動させるように工夫するの
が一般的である。

然し乍らこの種簡易ペングーでは、盗難防止の上から押
出片３をタバコ２の下部に待機させておく方が効果的で
あり、従ってこうした状況では前記目的は達成されるが
、長孔状掛合溝５の存在により押出片３が第２図のよう
に取り出されるおそれがあり、こうなると保留されたタ
バコ２は押出片３の移動によりその姿勢を陥すこととな
り、その結果法のタバコ２を押し出すために押出片３が
後退した際に、傾き姿勢のタバコ２をストッカー１内壁
に押し付け、これにより喰み込むこととなっていたもの
である。

この考案はこうした問題を解決するためになされたもの
であり、その解決策として押出片の取出口方向への移動
を規制する手段を新たに構成したものである。

以下、図示した一例によりこの考案を説明すれば、第３
図及び第４図に示すものはタバコ用簡易型ペングーにつ
いての一例であり、この場合他の箱型物品とか食券その
他積層可能能な物品を全て対象とする。

図面に於いて７はベースであり、底板８上に一対のコ型
側板９を配備すると共に土壁として２連用の押出受承板
１０を固設することにより形威されている。

このベース７内には、水平に掛装したチェーンを駆動す
ることにより１往復するユニット型押出装置１１が装備
され、該装置１１は現況において最も長い種類のタバコ
に合わせて構成されている。

即ち、同装置１１上に同行すべく設けた押出伝達片６は
、チェーン上のピンに掛合することにより前端（図示左
側）に停止した状態から後端に従動され再ひ前端に戻っ
て待機するように１サイクルを構成し、ここで押出のた
めのストロークは図示Ｓとされ、又図示後端側の押出伝
達片６は待機状態でなく説明の便宜のため押出中途の状
態として示されたものである。

こうして押出伝達片６には一体型をなす板状の同行突片
６ａが上向きに形成されている。

押出受承板１０には該突片６ａが夫々ベース７上に臨む
べく前後方向の長孔型案内溝１２を２条開設しである。

３は長孔状の掛合溝５を前後に向けて形成したブロック
型押出片で、該押出片３の掛合溝５は、同行突片６ａに
対しｌの遊び量をもって掛合し、これはストッカー１内
に積層状に収容されたタバコ２に適応して選定されたも
ので、例えば図示より一段と小さいサイズのものにはｌ
より大きい遊び量を設定すれは奥行寸法を小さくする事
が可能となる。

従ってこうした簡易ベンダーにあっては、前記遊び量で
の存在と、押出片３が前部板１３の取出口４寄りに待機
する関係で前記した問題を生する訳であるが、この考案
例では、押出片３の前端底部中央個所に、移動規ｆｆ１
ｌストッパー１４を一体突設し、このストッパー１４が
丁度押出受承板１０の案内溝１２前端に相当する個所に
掛合するように構成されている。

従って該ストッパー１４の存在により、タバコ２を押し
出してのち押出片３が取出口４側にそのまま待機してい
ても、取出口４からのいたずらによって押出片３を前方
に取り出し移動することができず、又ベンダーを移設す
る場合等に傾いても何ら移動しないものとなり、その結
果タバコ２は常に正常な積層状態を保ちつつ的確に押し
出される訳である。

この考案は以上の如くであり、従って常に正常な積層姿
勢を保ちつつ押し出しを的確に行なうことができるもの
である。

尚、ストッパー１４は第５図に示すように押出受承板１
０に対し下から掛合すべく具体化されることもあり、又
第６図に示すように押出伝達片６と押出片３との掛合関
係を逆に構成してもよい。

更に押出片３の係合する相手側は第７図示の如く押出装
置側の固定突片６ａ等でもよく、又、上記規制手段は、
例えば第４図に示すように全く移動を許さないものの他
、移動は許すがタバコ、２の姿勢を陥さない程度のもの
も含まれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のペングー構造を示す断面図、第２図はそ
の問題点を説明するための断面図、第３図は第４図■−
■線断面図、第４図はその側断面図、第５図から第７図
は移動規制手段についての各変形態様を示す説明図であ
る。 ２・・・・・・タバコ等物品、３・・・・・・押出片、
４・・・・・・取出口、６・・・・・・押出伝達片、１
１・・・・・・押出装置、１４・・・・・・ストッパー

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一定のストロークでもって進退すべく押出装置に備えら
   れた押出伝達片と、積層状に収容されたタバコ等物品を
   前方の取出口方向に押し出すべく押出受′承板１０上に
   移動自在に設けた押出片とを、押出方向に対し遊び量を
   介して係合させると共に、押出片の待機位置を、積層物
   品の下部に設定した押出装置において、 前記待機位置において固定部材の押出受承板１０に係脱
   自在に係合して取出口方向への押出片の移動を阻止する
   ストッパーが押出片の下面側に設けられたことを特徴と
   するタバコ等物品の押出装置。