JPS6025516A

JPS6025516A - 揚砂装置

Info

Publication number: JPS6025516A
Application number: JP13484883A
Authority: JP
Inventors: Shigekatsu Mikami; 三上　重勝; Yukio Nishida; 幸雄西田
Original assignee: Tsukishima Kikai Co Ltd
Current assignee: Tsukishima Kikai Co Ltd
Priority date: 1983-07-22
Filing date: 1983-07-22
Publication date: 1985-02-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、排水処理場などの沈砂地から沈降状態の固形
物主として砂などを外部に排出するための揚砂装置に関
する。

近年、生活の水準が向上するにともない、生活汚水中の
有機物の割合が高くなりつつある。このため排水ポンプ
場や下水ポンプ場での沈砂地の沈砂中にも有機性のごみ
類が多（含まれ、沈砂池の底部特にその下層は、ヘドロ
化する傾向にある。

このような沈砂地の底部上層の固形物主として砂などは
、揚砂機によって定期的に外部に排出される。

この種の揚砂機として、パケットエレベータ一式揚砂機
、グラブバケント式揚砂機などがある。

これらの揚砂機は、パケットによって沈砂池の底部の沈
砂を機械的に汲み上げ、これを外部に排出するようにし
ている。

しかし従来の揚砂機ては有機性の高い腐敗性物質までが
同時に沈砂池の底部下層からかき揚げられるため、場外
へＢＯＤ　（生化学的酸素要求量）、５Ｓ（１，濁粒子
）分の高い水が排出されることになる。この結果、揚砂
作業中に、河川等の水質基準値を満足できない事態が起
こりうる。

したがって本発明の目的は、沈砂池底部下層の腐敗性物
質の巻上がりを起こすことなく、上層の沈砂などのみを
排出できるようにし、上記従来例の欠点を除去すること
である。

上記目的のもとに、本発明は、機械的なかき揚げを利用
しないで、流体の流れにより沈砂地内の砂留上層に停滞
している固形物や砂などのみを流体力学的に吸い上げ、
これを外部に排出するようにしている。特に本発明の装
置は、垂直方向の吸引ノズルを昇降自在でしかも回転可
能な状態で備えている。この昇降可能な吸引ノズルが旋
回しなから沈砂池の長手方向にそって移動するため、沈
砂地の底部での沈降状態の砂などが一様に揚砂できるよ
うになっている。また吸引ノズルの旋回スピード、走行
スピードおよび吸引口の高さなどは、自動的に調整でき
るようになっている。したがって吸引ノズルは、最も理
想的な状態で揚砂作業を進めることになる。

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。

第１図ないし第３図は、本発明の揚砂装置１を示してい
る。この揚砂装置１は、主要部として、ガータ２、吸引
ノズル３、旋回駆動用のモータ４、昇降手段としての昇
降シリンダー５およびポンプ６を備えている。

上記ガータ２は、例えば３つの沈砂池７の上面に架は渡
されており、両端に設けられた車輪８により沈砂池７の
長手方向にそって敷設された走行レール９の上を移動で
きるようになっている。なお、これらの車輪８は、ガー
タ２上に取付けられた走行用のギヤドモータ１７、駆動
軸１８および駆動ギヤ１９によって駆動される。

そして上記吸引ノズル３ば、沈砂池７の内部で垂直方向
に設けられており、昇降枠１０に対し回転自在でＬ字状
の支持管１１の一端に垂直方向に固定されている。この
吸引ノズル３の下端の吸引口１２は、沈砂池７の底部に
下向きに臨んでいる。

なお、上記支持管１１にはバランス用のウェイト１３が
取付けられている。そして上記昇降枠１０は、ガータ２
の垂直方向の一対の案内レール１４にそって昇降自在に
支持されており、一方の側面で旋回駆動用のモータ４を
保持している。このモータ４およびチェンホイールなど
の伝動手段１５は、上記支持管１１に回転運動を与える
。なお、旋回駆動用のモータ４には、トルク検出器２８
が付設されている。このトルク検出器２８は、吸引ノズ
ル３の旋回に必要なトルクを検出し、吸引口１２と沈砂
池７の底部での沈砂２９の相対的な位置関係を識別する
。

また、上記昇降枠１０は、ガータ２に垂直方向に取付け
られた昇降シリンダー５のシリンダーロンド１６に連結
されており、その昇降シリンダー５によって上昇または
下降方向に駆動される関係にある。

一方、上記ポンプ６は、ガータ２の上面に２台設けられ
ており、それぞれポンプ用モータ２０に連結されている
。このポンプ６の吸い込み口は、分岐状態の吸込配管２
１、電動バルブ２６およびフレキシブルチューブ２２に
よってそれぞれ支持管１１の上端に接続されている。ま
たポンプ６の吐き出し口は、真空タンク２３を経て、共
通の吐出配管２４に接続されている。この吐出配管２４
は、流水トラフ２５の上面に開口している。

次に上記揚砂装置１の作用を説明する。

既に述べたように沈砂池７の内部に汚水３０が収容され
ており、その底部には、沈砂２９が溜っている。これら
の沈砂２９は、沈砂池７の内部の水流などによって同じ
高さとならず、不均一な状態で溜っている。

さて、運転時にガータ２は、走行用のギヤドモータ１７
によって駆動され、沈砂池７の長手方向にそって移動を
する。一方、旋回駆動用のモータ４は、支持管１１を所
定の速度で回転させることにより、これを中心として吸
引ノズル３を沈砂池７の内部で旋回させる。この結果、
吸引ノズル３は、平面的にみて第４図に示すように、一
種のサイクロイド曲線を描きながら、沈砂池７の底部を
順次走査して行く。この間にポンプ６は、吸引ノズル３
の吸引口１２から上層の沈砂２９を有機物質および汚泥
とともに吸引し、真空タンク２３および吐出配管２４を
通じて外部の流水トラフ２５に排゛出して行く。

ところで、既に記載したように、沈砂２９の溜り具合は
、一定でなく、したがってその高さは変化している。こ
のため吸引ノズル３が吸引動作中に高い沈砂２９の内部
に潜り込むと、旋回のためのトルクが大きく変化する。

そこでトルク検出器２８は、そのトルクを間接的に検知
し、その信号を制御器２７に送り込む。そこで制御器２
７は、その検知信号を入力し、吸引ノズル３の高さおよ
び旋回速１度やガータ２の走行速度を適切な状態に調節
する。すなわちトルクが増加傾向にあるときは、昇降シ
リンダー５は、吸引ノズル３を上昇させ、また制御器２
７は、吸引ノズル３の旋回速度およびガータ２の走行速
度を減速状態に設定する。

逆にトルクが減少傾向にあるときには、昇降シリンダー
５は、吸引ノズル３を下限位置まで下降させ、また制御
器２７は、旋回速度および走行速度を増加させる。この
ような制御によって吸引ノズル３は、最適な高さおよび
最適な旋回速度、走行速度のもとに、沈砂２９をその量
に応じて沈砂池７の底部から確実に吸い上げて行く。

なお、吸引ノズル３は、トルク検出器２８の動作不良な
どの異常事故を考慮して〜ある程度変形可能な硬質のゴ
ムなどで作られている。また、上記実施例は、ポンプ６
に真空タンク２３を糾み合わせ、沈砂２９を吸引してい
るが、このような吸引は、真空ポンプのみによっても行
える。さらに吸引ノズル３の昇降手段は、−例として昇
降シリンダー５となっているが、送りねし機構やカム機
構などを応用することによっても可能である。

本発明では、沈砂がバケットなどの機械的な手段によっ
てかき取られるのではなく、流体の流れとともに上層か
ら流体力学的に吸引され、外部に排出されるから、沈砂
地の下層の有機性腐敗性物質の排出が未然に防止でき、
また吸引ノズルが旋回しながら沈砂層の長手方向にそっ
て移動するから、沈砂池の底部の沈砂が能率よく、また
取りこぼしのない状態で完全に排出できる。

また、吸引ノズルがガータに対し昇降可能な状態で支持
されている実施例では、吸引ノズルの吸引口が沈砂の吸
引に最も適切な高さに設定できるから、理想的な吸引状
態の設定が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の揚砂装置の垂直断面図、第２図は同装
置の平面図、第３図は吸引ノズルの支持部分の垂直断面
図、第４図は吸引ノズルの軌跡の平面図である。１・・揚砂装置、２・・ガータ、３・・吸引ノズル、４
・・旋回駆動用のモータ、５・・・昇降手段としての昇
降シリンダー、６・・ポンプ、７・・沈砂池、１０・・
昇降枠、１１・・支持管、２７・・制御器、２８・・ト
ルク検出器、２９・・沈砂。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　沈砂池にそって移動可能なガータと、このガー
タに垂直方向で旋回自在に設けられ吸引口を上記沈砂池
の底部に臨ませている吸引ノズルと、上記ガータに設け
られ上記吸引ノズルを旋回させるためのモータと、上記
ガータに設けられ上記吸引ノズルに昇降運動を与える昇
降手段と、上記吸引ノズルに連結され上記沈砂池内の砂
を上記吸引ノズルにより吸い上げるポンプとを具備する
ことを特徴とする揚砂装置。
（２）吸引ノズルをガータに対して昇降自在に設けられ
ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の揚
砂装置。