JPS6024713B2 - セルラ−ゼ類の回収方法 - Google Patents

セルラ−ゼ類の回収方法

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JPS6024713B2
JPS6024713B2 JP4670783A JP4670783A JPS6024713B2 JP S6024713 B2 JPS6024713 B2 JP S6024713B2 JP 4670783 A JP4670783 A JP 4670783A JP 4670783 A JP4670783 A JP 4670783A JP S6024713 B2 JPS6024713 B2 JP S6024713B2
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JP
Japan
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solution
cellulases
recovered
decomposition
remaining
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JP4670783A
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静 藤嶋
富美子 夜久
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセルラーゼ類の回収方法に関し、さらに詳しく
は、セルラーゼやへミセルラーゼなどのセルラーゼ類に
よるセルロース性物質の分解糖化終了液から、残存する
前記のセルラーゼ類を極めて簡便な操作によって高得率
で回収する方法に関するものである。
近年、エネルギー問題、環境汚染、未利用資源の有効利
用などの観点から、セルロース性物質の糖化の研究が盛
んに行われており、なかでも装置や操作が簡単であって
、しかも温和な条件で行うことができ、その上生成した
糖がそれ以上分解することのない酵素糖化法が有効な方
法として注目されている。
この酵素糖化法においては、一般に、酵素として用いる
セルラーゼやへミセルラーゼなどのセルラーゼ類を生産
する費用が全経費の約半分を占めるといわれており、そ
のためこの高価な酵素を回収再利用することが極めて重
要な問題となっている。
しかしながら、従来、セルロース性物質の分解糖化終了
液に遠心分離などを施して分離された溶液中に残存する
セルラーゼ類を回収する方法は種々提案されているもの
の、分離された固形物中に残存するセルラーゼ類を回収
する方法については、まったく提案されていない。
したがって、従来のセルロース性物質の酵素糖化法にお
いては、セルラ−ゼ類の回収率はたかだか35〜45%
程度にすぎない。本発明者らは、セルロース性物質の分
解糖化終了液から分離された固形物中に残存するセルラ
ーゼ類の鼻を、円二色性測定装置を用いて測定すること
に成功し、その結果この固定物中に残存するセルラーゼ
類の量は、前記の分解糖化終了液から分離された溶液中
に残存するセルラーゼ類の量よりも多いこと、したがっ
て従来の酵素糖化法においては、高価なセルラーゼ類の
半分以上が未回収のまま固形物とともに捨てられている
ことを知つた。
また、本発明者らの研究により、該固形物中に残存する
セルラーゼ類の活性は、前記の溶液中に残存するセルラ
ーゼ類の活性と同様に、ほぼ100%近く保存されてい
ることも分った。
本発明者らは、このような事情に鑑み、セルラーゼやへ
ミセルラーゼなどのセルラーゼ類によるセルロース性物
質の分解糖化終了液から、残存する該セルラーゼ類を簡
便な操作によって従来の方法では得られないような高得
率で回収する方法を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、
該分解糖化終了液から分離された溶液中に残存するセル
ラーゼ類を通常の方法で回収するとともに、分離された
固形物中に残存するセルラーゼ類を水溶性多糖類、オリ
ゴ糖類又はアルコール類の水溶液若しくはpH緩衝溶液
を用いて処理することにより、その目的を達成しうろこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、セルラーゼ類によるセルロース性
物質の分解糖化終了液からセルラーゼ類を回収するに当
り、まず分解糖化終了液を溶液と固形物とに分離したの
ち、該溶液中から常法に従ってセルラーゼ類を回収する
とともに、該固形物中に残存するセルラーゼ類を水溶性
多糖類、オリゴ糖類又はアルコール類の水溶液若しくは
pH緩衝溶液により処理して回収することを特徴とする
セルラーゼ類の回収方法を提供するものである。
本発明方法において用いるセルロース性物質としては、
例えば針葉樹や広葉樹、南洋材や北洋材などから得られ
る木屑、のこぎり屑、樹皮、廃木材などすべての木質が
挙げられ、さらに農業廃棄物として廃棄するために経費
を必要とする稲ワラやサトウキビ、トウモロコシなどの
廃棄物、あるいは新聞紙、段ボールのような紙類などが
挙げられる。また、本発明方法において用いる酵素のセ
ルラーゼ類としては、例えばアスベルギルス属の菌体や
トリコデルマ属の菌体などから生産されるセルラーゼ若
しくはセルラーゼとへミセルラーゼを含む酵素などが挙
げられる。
また、本発明においては、これらの酵素はそれぞれ起源
の異なるものを単独で用いてもよいし、あるいは2種以
上同時に用いてもよく、らに酵素源としてこれらの酵素
を含む菌体抽出液や菌培養液を用いることもできる。本
発明方法においては、分解糖化終了液から、残存するセ
ルラーゼ類を回収するために、まず該分解糖化終了液を
遠心分離などの手段によって溶液と固形物とに分離した
のち、該溶液中に含まれるセルラーゼ類を通常用いられ
る方法、例えば限外ろ過などによって回収する。
この際の回収率は溶液中の残存量に対し90〜100%
である。一方分離された固形物中に残存するセルラーゼ
類は、水溶性多糖類、オリゴ糖類又はアルコール類の水
溶液若しくはpH緩衝溶液により処理して回収する。こ
のセルラーゼ類の回収に用いる水溶性多糖類としては例
えばグルコマンナンなどが、オリゴ糖類としては例えば
セロビオースなどが、アルコール類としては例えばエタ
ノールのような1価アルコールやエチレングリコールの
ような多価アルコールなどが挙げられる。また水綾性多
糖類やオリゴ糖類の水溶液若しくはpH緩衝溶液の濃度
は0.5〜5重量%の範囲が好適である。その濃度が0
.5重量%未満ではセルラーゼ類の回収効果が十分でな
く、一方上限の5重量%の濃度は水潟性多糖類やオリゴ
糖類のほぼ溶解限度である。これらの糠類の水溶液若し
くはpH緩衝溶液を用いて得られたセルラーゼ類を含有
する回収液は、そのまま多糖類やオリゴ糖類の分解酵素
源として使用することができ、さらにセルロース性物質
の分解糖化酵素源として再使用できる。一方アルコール
類の水溶液若しくはpH緩衝溶液の濃度は1〜3の雲量
%の範囲が好適である。この濃度が1重量%未満ではセ
ルラーゼ類の回収効果は十分でなく、また3の重量%を
越えてもそれ以上の効果は認められない。解緩衝溶液は
、回収後のセルラーゼ類の安定性を増すために用いられ
、好ましいpHは3.0〜8.0の範囲である。このp
H緩衝溶液としては、通常酢酸緩衝溶液が好ましく用い
られる。本発明方法においては、分解糖化終了液から分
離された固形物を、前記の水溶性多糖類、オリゴ糖類又
はアルコール類の水溶液若しくはpH緩衝溶液中に加え
、室温〜55qoの温度でゆるやかにかきまぜるか、あ
るし、は振とうなどを行って該固形物と溶液を接触させ
るといった極めて簡便な操作により、該固形物中に残存
するセルラーゼ類を、その残存量に対して60〜70%
の得率で回収することができる。
本発明方法においては、セルロース怪物質の分解糖化終
了液を溶液と固形物とに分離したのち、溶液と固形物の
それぞれから残存するセルラーゼ類を回収することによ
って、従来の溶液のみから残存するセルラーゼ類を回収
する方法に比べて、セルラーゼ類の回収率は約30〜4
0%高く、75〜85%の高得率でセルラーゼ類を回収
することができる。
また、回収されたセルラーゼ類の活性は、本来の活性に
比べて何ら低下が認められず、この回収セルラーゼ類は
セルロース性物質の分解糖化に再使用することができる
。したがって、セルロース性物質の酵素糖化に本発明方
法を適用することにより、その経費を大幅に節減するこ
とができる。次に実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
実施例 1 pH4.母酢酸緩衝溶液100のとに粉砕したアカマツ
木粉4夕を加え、さらに市販のアスベルギルス・ニゲル
起源のセルラーゼ(セルロシンAC)200のoを加え
て40qoで2岬時間振とうしたのち、木粉の40%が
分解した反応終了液を遠0分離により溶液と固形物2.
4夕とに分離した。
溶液には9肋夕のセルラーゼが残存し、このセルラーゼ
を眼外ろ過法により100%回収した。一方固形物2.
4夕を0.母重量%グルコマンナン水溶液55叫中に懸
濁し、40qoで2時間振とうしたのち、遠心分離を行
い、得られたグルコマソナン水溶液には67の9のセル
ラーゼが含まれていた。
回収されたセルラーゼは合計157の3であり、回収率
は78.5%であった。この回収されたセルロシンAC
溶液に、あらたにアカマツ木粉3.4夕を加えて全容量
80の‘として酵素分解を4000で行った結果、グル
コース生成量は、セルラーゼ1雌・1時間当り16.5
〆モルであり、これは当初の16.0仏モルに比して、
回収セルロシンACの活性低下は認められなかった。
実施例 2500cc客のフラスコに炭素源として適量
のセルロース粉末を加えた水溶性栄養塔地100の‘を
入れて滅菌したのち、これにトリコデルマ・ビリデQM
414を接種し、30℃の温度で好気条件下に6日間培
養した。
培養液のpHは常に5.4に調節した。別の300cc
客フラスコに粒度20〜50山のブナの微粉砕木粉5夕
を入れ、これに前記の培養液50叫(酵素含有量120
のo)を加え、4000にて4劉時間分解を行て木粉の
56%を分解したのち、反応終了液を遠心分離により溶
液と固形物とに分離した。
溶液には50の9の酵素が残存しており、限外ろ過によ
り酵素42の夕を回収した。一方固形物に4.5重量%
セロビオーズ含有PH4.5酢酸緩衝液70泌を加えて
40℃で2時間振とうしたのち、遠心分離を行って得ら
れたセルビオース溶液には50のoの酵素が含まれてい
た。
酵素の全回収率は77%であった。この回収された酵素
溶液に、あらたにブナ木粉を加えて酵素糖化を行った結
果、セルビオーズの分解分をブランクとして差し引いて
も木粉に対して当初の酵素の活性と同等の活性を示した
実施例 3pH4.裏酢酸緩衝溶液loom‘に粉砕し
たアカマツ木粉4夕を加え、さらに市販のトリコデルマ
・ビビリデ起源のセルラーゼ(セルラーゼーオノヅカR
,o)200腿を加えて40午0で2独特間分解を行っ
たのち、木粉の45%が分解した反応終了液を遠D分離
により溶液と固形物2.2夕とに分離した。
溶液には100の‘のセルラーゼが残存し、限外ろ過に
より85雌のセルラーゼ類を回収した。一方固形物2.
2ターこ4重量%エタノール含有pH4.韓酢酸緩衝溶
液50磯を加えて35q0で1時間振とうし、70の9
のセルラーゼ類を回収した。
全セルラーゼ回収率は77.5%であり、回収セルラー
ゼの活性低下は認められなかった。実施例 4 新聞紙を乾燥し、一辺3側の正方形片として2夕を50
の‘の水に懸濁し、これにセルラーゼーオノヅカR,o
looの夕を加えて40q0で2独特間分解を行ったの
ち、反応終了液を遠心分離により溶液と固形物1.4夕
とに分離した。
溶液には35の9のセルラーゼが残存していた。前記で
得られた固形物1.4のこ15重量%エチレングリコー
ル水溶液40の‘を加えて4000で2時間振とうした
結果、セルラーゼ47の9を含有したエチレングリコー
ル水溶液として回収した。
回収セルラーゼの活性低下は認められなかった。実施例
5 とうもろこし茎を乾燥してすりつぶした粉末4夕を10
0の‘のpH5.0の酢酸緩衝液中に懸濁し、これにト
リコデルマ・ビリデ起源のセルラーゼ(セルラーゼーオ
ノヅカR.o)100岬とアスベルギルス・ニゲル起源
のセルラーゼ(セルロシンAC)100Mを加えて35
qoで2時間分解したのち、反応終了液を遠0分離によ
り溶液と固形物3.2夕とに分離した。
溶液から100岬のセルラーゼを回収することができた
。一方、固形物3.2のこla重量%エタノール含有風
5.堪能酸緩衝溶液50のZを加えて35℃で2時間振
とうしたのち、遠心分離によりセルラーゼ63の9含有
のエタノール溶液が得られた。
全セルラーゼ回収率は81.5%であった。また、回収
されたセルラーゼ溶液に粉砕したアカマツ木粉を加えて
分解を行ったところ、単位時間当りの分解率は、最初の
混合酵素によるアカマツ木粉の分解率と変りがなかった

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セルラーゼ類によるセルロース性物質の分解糖化終
    了液から該セルラーゼ類を回収するに当り、まず分解糖
    化終了液を溶液と固形物とに分離したのち、該溶液中か
    ら常法に従つてセルラーゼ類を回収するとともに、該固
    形物中に残存するセルラーゼ類を水溶性多糖類、オリゴ
    糖類又はアルコール類の水溶液若しくはpH緩衝溶液に
    より処理して回収することを特徴とするセルラーゼ類の
    回収方法。 2 水溶性多糖類又はオリゴ糖類の水溶液若しくはpH
    緩衝溶液の濃度が0.5〜5重量%である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 3 アルコール類の水溶液若しくはpH緩衝溶液の濃度
    が1〜30重量%である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 4 pH緩衝溶液のpHが3.0〜8.0である特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
JP4670783A 1983-03-18 1983-03-18 セルラ−ゼ類の回収方法 Expired JPS6024713B2 (ja)

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US06/843,809 US4713334A (en) 1983-03-18 1986-03-27 Process for the saccharification of celluloses

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RU2560443C2 (ru) * 2010-03-15 2015-08-20 Торэй Индастриз, Инк. Способ и устройство для изготовления сахарного раствора
WO2014208493A1 (ja) * 2013-06-25 2014-12-31 東レ株式会社 糖液の製造方法

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