JPS602470Y2 - 冷凍機用熱交換器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は横置形のシェルアンドチューブ式冷凍機用熱交
換器に関する。

シェル内に多数本の冷媒管を挿通し、該冷媒管を流れる
冷媒とシェル内の水とを熱交換する、いわゆるシェルア
ンドチューブ式熱交換器は、水冷式冷凍機、水熱源式ヒ
ートポンプ等各種の冷凍機に使用されている。

しかし、従来の此種の熱交換器を有する冷凍機の冷凍能
力は、水圧や水量の変化による影響を受は易く、特に、
シェルアンドチューブ式熱交換器を有する冷凍機を複数
台、同一機械室に設置し、大容量の冷凍負荷をまかなう
ようにするときは、個々の冷凍機は、その能力を十分に
発揮しにくい欠侭を有するものであった。

斯る点に鑑みなされた本案を以下に図面に従い説明する
と、１は両端に冷媒ヘッダー２，２′を有するシェル、
３，３は、シェル内に挿通された多数本の冷媒管４，４
′・・・を支持しながらシェル内部５とヘッダー内部６
，６′とを仕切る管板、７は凝縮器として使用されると
きは冷媒入口、蒸発器として使用されるときは冷媒出口
となる上部冷媒口、８は同じく冷媒出入口となる下部冷
媒口、９，９′はシェル１の両端部に形成された水入口
、１０はこれらの水入口９，９′の中間部に形成された
水出口、１１，１１’・・・は水入口９゜９′と水出口
１０との間に配設されたバッフル板である。

このような構造の本案の冷凍機用熱交換器１２を水冷式
の凝縮器や、空調用冷温水を得る熱交換器として冷凍機
ユニット１３．１３’に組み込み使用する場合、水は、
両端の水入口９，９′から流入し、バッフル板１１，１
１’・・・を迂回しながら冷媒管４，４′・・・と熱交
換し、水入口９，９′の中間の水出口１０からユニット
外に流出できるため、水入口９，９′から水出口１０に
至る流抵抗は、シェルの一端の水入口から他端の水出口
に至るような水流路を持つ従来の此の種の熱交換器と比
較して大巾に減少し、この流抵抗の減少分だけ水の流速
を上げ、水と冷媒との熱交換効率を向上させることがで
きる。

また、このような本案の熱交換器を有する複数台の冷凍
機ユニット１３．１３’を、第２図または第３図に示す
ような態様で組み合わせ運転する場合、熱交換器中の水
の流抵抗が従来の同種の熱交換器と比較して１／２程度
になっているため水配管１４．１４’中のポンプ１５の
ヘッドを特に大きくしないでも冷凍機ユニットの自由な
組み合わせが可能となり、かつ、ユニットの運転におい
ても、それぞれの冷凍ユニットを同時または一部の切替
え運転をしても熱交換器の水流には従来程大きな変化は
発生せず水を利用する冷凍機の応用分野を広げ得るもの
であり、冷凍機能力の向上と併せ効果の大きいものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案による冷凍機用熱交換器の要部を破断し
た縦断面図、第２図および第３図は、同じく冷凍機へ組
み込んだ状態での水配管の実施例を示す系統図である。 １・・・・・・シェル、３・・・・・・バッフル板、４
，４′・・・・・・冷媒管、９，９′・・・・・・水入
口、１ｏ・曲・水出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シェル内に多数本の冷媒管を挿通し、該冷媒管を流れる
   冷媒とシェル内の水とを交叉流状態で熱交換できるよう
   シェル内にバッフル板を配設すると共に、シェルの両端
   部にはそれぞれ水の入口を設け、かつ、これらの水の入
   口の中間部には水の出口を取りつけてなるシェルアンド
   チューブ式熱交換器を複数台の冷凍機ユニットに設け、
   これら冷凍機ユニット同志を水配管で接続してこの水配
   管中に共用のポンプを設けたことを特徴とする冷凍機用
   熱交換器。