JPS6024537Y2 - 鉄心用鉄板扱い工具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鉄心挿入機のケースにＥ型鉄板または■型鉄板
をセツティングしたり、プレスされたＥ型鉄板または■
型鉄板を箱詰めする場合などに用いられる鉄心用鉄板扱
い工具に関するものである。

従来では、プレスされたＥ型鉄板などを箱詰めする場合
、箱詰めされたＥ型鉄板などを取り出す場合、取り出し
たＥ型鉄板などを鉄心挿入機のケースにセツティングす
る場合など、すべてＥ型鉄板などを手で扱っていた。

したがって、手をきすつけやすかった。

本考案の目的は、鉄心用鉄板を能率よく、安全に扱うこ
とができる鉄心用鉄板扱い工具を提供することである。

以下図面によって本考案の一実施例を説明する。

本考案による鉄心用鉄板扱い工具は、第１図に示される
ような鉄心挿入機１のために主として用いられるもので
ある。

鉄心挿入機１においては、サイドフレーム２の左右端部
に垂直板３，４が取り付けられることによって、左右一
対のケース５が形威される。

垂直板３の内側には点線で示されるように第１区画柱６
が取り付けられ、垂直板４の内側には第２区画柱７及び
第３区画柱８が取り付けられ、第１区画柱６と第２区画
柱７との間がＥ型鉄板９の収容空間を形威し、第２区画
柱７と第３区画柱８との間が■型鉄板の収容空間を形成
する。

サイドフレーム２の中央部にはコイルボビン（図示せず
）が固定され、ケース５から突き出されたＥ型鉄板９及
び■型鉄板が左右から交互にコイルボビンに挿入される
。

第１図において、１０は基板、１１は偏心盤カバー、１
２は手動ハンドル、１３は制御ボックス、１４は電源ス
ィッチ、１５は挿入枚数を設定するカウンタ、１６は運
転スイッチ、１７は停止スイッチ、１８はコイルボビン
の着脱を行うハンドルである。

ケース５にＥ型鉄板９や■型鉄板をセツティングする場
合、従来では人間が手で扱っていたが、Ｅ型鉄板９や■
型鉄板の角で指をきずつけることがあり、また手の汚れ
がひどかった。

これを防ぐために開発されたのが本考案の鉄心用鉄板扱
い工具１９で、その一実施例を第２図に示す。

鉄心用鉄板扱い工具１９は、把手部２０とコ字状の磁石
取付部材２１と板状の磁石２２と支え板２３，２４とか
ら戊る。

把手部２０には磁石取付部材２１の基端部と支え板２３
．２４の基端部とがナツト２５によって連結される。

磁石取付部材２１の把手部２０に平行な部分には磁石２
２が接着剤などにより固着される。

支え板２３．２４はばね性を有するもので、そのばね力
に抗して第２図ａに示される矢印方向に曲がることがで
きる。

支え板２３．２４の先端部内側がテーパー状に加工され
、磁石２２の上端及び下端から前方に突出する。

支え板２３．２４の内側には突起２６．２７が形成され
、突起２６．２７は磁石取付部材２１に設けられた穴に
嵌合し、支え板２３．２４の回り止めとなる。

次に鉄心用鉄板扱い工具１９の使い方を説明する。

Ｅ型鉄板９やＩ型鉄板は箱にぎっしり詰められているの
で、最初に箱から抜き出すのが容易ではないが、鉄心用
鉄板扱い工具１９を使えば、これが容易にできる。

把手部２０を握り、支え板２３．２４の先端部を箱にぎ
っしり詰まったＩ型鉄板（Ｅ型鉄板でも同じ）の間に差
し込む。

そして、Ｉ型鉄板の側面に磁石２２を押しつけ、これら
を吸着させる。

その後、支え板２３．２４の先端を引き出せば、磁石２
２に吸着された多数のＩ型鉄板２８は第３図に示される
ように箱から取り出される。

支え板２３．２４の先端部はテーパー状であるので、箱
詰めされたＩ型鉄板２８の間に容易に差し込むことがで
きる。

そして、テーパー状が内側であるために、支え板２３．
２４’間に入り込むＩ型鉄板２８が支え板２３．２４を
ばね力に抗して上方及び下方に曲げ、この反力によって
■型鉄板２８は上下方向にしつかり挾持される。

鉄心用鉄板扱い工具１９に吸着された■型鉄板２８をケ
ース５にセツティングする状態を第４図に示す。

Ｉ型鉄板２８を第３区画柱８と第２区画柱７との間の収
容空間に入れ、そのまま把手部２０を下に降ろし、下に
降りたところで把手部２０を手前に引き、Ｉ型鉄板２８
から磁石２２を引き離せば、セツティングが完了する。

なお磁石２２の巾は前後一対の第３区画柱８の間隔より
小さく定められている。

鉄心用鉄板扱い工具１９は、Ｅ型鉄板９を扱う場合にも
同様に使用することができる。

鉄心用鉄板扱い工具１９は、プレス加工されたＥ型鉄板
９又は■型鉄板２８を箱詰めにする時にも使用すること
ができる。

支え板２３．２４は、図示実施例では、ばね性を有し、
上方及び下方に曲がることができ、且つその先端部の内
側がテーパー状になっているものが示されており、これ
にれば、■型鉄板２８の上下方向の挟持が強力になり、
箱詰めされたＩ型鉄板２８間への差し込みが容易となる
が、これに限定されるものではない。

支え板２３．２４は磁石取付部材２１の上下面又は磁石
２２の上下端に固定されたものでもよいし、その先端部
がテーパー状になっていないものでもよい。

以上説明したように、本考案によれば、板状の磁石によ
り多数の鉄心用鉄板の側部を吸着し、磁石の上端及び下
端から前方に突出する支え板により鉄心用鉄板の上下を
支えるようにしたから、把手部を握ることにより片手で
多数の鉄心用鉄板を移動し、鉄心挿入機のケースへのセ
ツティングなどの作業を能率よく、安全に行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は鉄心挿入機の一例を示す正面図、第２図Ａ、
Ｂ、 Ｃは本考案の一実施例の側面図、正面図及び底面
図、第３図は本考案の一実施例のＩ型鉄板張着状態を示
す側面図、第４図は本考案の一実施例の使用状態を示す
斜視図である。 ９・・・・・・Ｅ型鉄板、１９・・・・・・鉄心用鉄板
扱い工具、２０・・・・・・把手部、２２・・・磁石、
２３，２４・・・・・・支え板、２８・・・・・・Ｉ型
鉄板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 把手部と、把手部に取り付けられ、重ねられた多数の鉄
   心用鉄板の側部を吸着する板状の磁石と、磁石の上端及
   び下端から前方に突出し、磁石に吸着された多数の鉄心
   用鉄板の上下を支える支え板とから成る鉄心用鉄板扱い
   工具。