JPS602445Y2 - 石油燃焼器の安全制御回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は気化予混合燃焼形の燃焼器においてその安全
制御回路の改良に関するものである。

従来は予熱完了を表示ランプ等で表示していただけのた
め、予熱完了以前でも点火燃焼操作を行うと燃焼用送風
機が駆動し、燃料が気化筒内に押し出され、燃料が気化
されずに気化筒内に溜り、燃焼ができないばかりでなく
、機器の性能に支障をきたすという欠侭を有していた。

この考案はこのような点を改良したものである。

以下この考案の構成の詳細な説明を行う。

図において、１は交流電源、２は気化筒、３は気化筒２
内で空気と燃料の混合気が出るための気化筒の出口、４
は前記混合気が燃焼したことを想定した炎、５は定油面
器、６は定油面器内に入った燃料の灯油、７は燃料６を
気化筒２内に導くための燃料供給管、８は燃焼用送風機
のモーター、９はモーター８のシャフトに取り付けられ
たファン、１０は風洞、１１はファン９により導かれる
風洞１０の空気吸い込み口、１２は風洞１０に導かれた
送風静圧を定油面器５内の燃料油面上に作用させ燃料６
を燃料供給管７まで圧送するための分岐管路、１３は風
洞１０の出口であり、同時に燃料供給管７より押し出さ
れる燃料６を送風空気と一緒に気化筒２内に導くように
なっている。

１４は外部との接続端子Ａ−Ｆを有し、内部にダイオー
ドＤ□〜Ｄ４、コンデンサＣ工〜Ｃ３、抵抗Ｒ１へ丸、
トランジスタＱ１整流素子ＤＢ１トランスＴｒ、 リ
レーコイル１５、前記リレーコイルの接点１６等を内蔵
し、リレーコイル１５は一端を整流素子り、Ｂの＋側に
他端をトランジスタＱのコレクタに接続され、スイッチ
ング素子のダイオードＤ３は前記整流素子り、Ｂとリレ
ーコイル１５の接続点から抵抗Ｒ２を介して陰極へ、他
端は抵抗Ｒ３を介してトランジスタＱのベースに接続さ
れた制御回路、１７は両端に電流制限用抵抗１８．１９
が接続された予熱完了表示用のネオンランプで電源スィ
ッチ２０を介して電源１に接続されている。

２１は気化筒２の底面に取り付けられた予熱ヒーターで
、前記ネオンランプ１７と並列に接続されている。

２２は気化筒２の側壁に取り付けられた温度の上昇とと
もに抵抗値がいちじるしく増大するように変化する感熱
素子で、一端を前記ネオンランプ１７と抵抗１８の接続
部に接続され、他端は電源１に接続されている。

２３は二次側に気化筒の出口３の近傍に取り付けられた
放電電極２４が接続された高電圧発生装置で一端は点火
スイッチ２５を介して制御回路１４の端子Ｂへ、他端は
電源１へ接続されている。

端子Ａは電源スィッチ２０を介して電源１へ接続されて
いる。

２６は点火スイッチで制御回路１４の端子Ｃ，Ｄにそれ
ぞれ接続されている。

制御回路１４の端子Ｅはネオンランプ１１と抵抗１９の
接続部と接続され、端子Ｆは電源１に接続されている。

以上の構成で次に動作を説明すると、電源スィッチ２０
を入れることにより、予熱ヒータ２１に通電され、気化
筒２を加熱すると同時にネオンランプ１７、抵抗１８，
１９、感熱素子２２にも電圧が印加される。

この時気化筒２の温度が設定温度に達していない時は、
感熱素子２２は抵抗１８より抵抗値が非常に小さいため
ネオンランプ１７は放電電圧まで達しないので、制御回
路１４の端子Ｅには電流が供給されない。

この時に点火操作を行った場合、点火スイッチ２６．２
５が閉じられ制御回路１４内のトランスＴｒに通電され
、整流素子り、Ｂを通して直流電圧がａ点に発生する。

この時端子Ｅには電流が供給されていないので、ｂ点の
電位は零電位となっており、ａ点に発生している電圧は
スイッチ２６からダイオードＤ２、抵抗Ｒ１と電流が流
れてしまい定電圧ダイオードＤ３から抵抗Ｒ３へと電流
が流れずトランジスターＱはＯＦＦとなり、リレーコイ
ル１５には電流が流れない。

よってリレーの接点１６が閉じないのでモーター８と高
電圧発生装置２３に通電されないので燃焼しない。

次に気化筒２の温度が設定温度に達した時、感熱素子２
２の抵抗値がいちじるしく増大し、抵抗１８の抵抗値よ
り大きくなりネオンランプ１７に印加される電圧が高く
なりネオンランプ１７が放電し、予熱完了を表示すると
ともにネオンランプ１７の放電電流が制御回路１４の端
子Ｅに供給される。

次に予熱完了表示用のネオンランプ１７の点灯を確認し
たのち点火操作を行って点火スイッチ２６が閉じられた
時、前記同様、制御回路１４内のａ点に直流電圧が発生
する。

この時端子Ｅにはネオンランプ１７から電流が供給され
ているので、ダイオードＤ１を通し抵抗Ｒと電流が流れ
ｂ点の電位が高くなる。

ａ点とｂ点の電位はｂ点の方が高くなる様に設定してい
るので点火スイッチ２６が閉じられていてもａ点からｂ
点へと電流が流れないで、定電圧ダイオードＤ３から抵
抗Ｒ３−Ｒ４と流れるためトランジスターＱがＯＮとな
りリレーコイル１５に電流が流れ、リレー接点１６が閉
じられる。

よってモーター８と高電圧発生装置２３に通電され、燃
焼を開始する。

又点火スイッチ２５を燃焼した事を確認ののち開けば高
電圧発生装置２３のみ動作を停止することが出きる。

以上の様にこの考案によれば予熱完了表示のネオンラン
プ１７の放電電流を制御回路１４内に信号として送る事
により制御回路１４内を燃焼開始できる状態にするもの
であるから、予熱完了表示用のネオンランプ１７の点灯
以前に点火操作を行ってもモーター８等が動作しないた
め、以前の様に燃料が気化筒２内に溜る事がない。

またネオンランプ１７に断線等が発生して気化筒２が所
定の温度に達しても点灯しなければ、制御回路１４が燃
焼開始できる状態に駆動されないので、誤って点火操作
されても燃焼は開始されないので、きわめて安全である
という実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す回路構成図である。 １は電源、２は気化筒、５は定油面器、７は燃料供給管
、８はモーター、９はファン、１０は風洞、１４は制御
回路、１５はリレーコイル、１６はリレーの接点、１７
はネオンランプ、２２は感熱素子、 ２５゜ ２６は点火スイッチである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 予熱し−タで気化筒を予熱し、該気化筒の温度が所定の
   温度に達したときに燃焼を開始させるようにした気化予
   混合燃焼形の石油燃焼器の安全制御回路において、上記
   気化筒の温度を検知する感熱素子と、この感熱素子によ
   って通電制御される表示ランプと、この表示ランプの点
   灯に関連して駆動される制御回路とを備え、予熱完了時
   に上記表示ランプを点灯させ、該表示ランプを流れる電
   流を入力信号として上記制御回路が燃焼開始できるよう
   に駆動されるようにした石油燃焼器の安全制御回路。