JPS6024228B2 - 人工皮革の製造方法 - Google Patents
人工皮革の製造方法Info
- Publication number
- JPS6024228B2 JPS6024228B2 JP4060681A JP4060681A JPS6024228B2 JP S6024228 B2 JPS6024228 B2 JP S6024228B2 JP 4060681 A JP4060681 A JP 4060681A JP 4060681 A JP4060681 A JP 4060681A JP S6024228 B2 JPS6024228 B2 JP S6024228B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leather
- fibers
- flocked
- artificial leather
- tanning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシェービング層等を細断処理して形成した皮革
繊維を、バインダーを介して基布に植毛した人工皮革の
製造方法に関するものであり、植毛後バッフィング処理
前に再なめし処理及び中和処理を行なうことにより、一
層本革に近い感覚を現出することを目的としている。
繊維を、バインダーを介して基布に植毛した人工皮革の
製造方法に関するものであり、植毛後バッフィング処理
前に再なめし処理及び中和処理を行なうことにより、一
層本革に近い感覚を現出することを目的としている。
従釆この種の人工皮革の製法は、基布に皮革繊維を植毛
し乾燥した後直ちにバフィング処理を行っていた。
し乾燥した後直ちにバフィング処理を行っていた。
ところが植毛され得る皮革繊維は適当な硬さと強度が必
要なため、通常バンドル又はファイバー単位までしか分
解されていない。しかし本革と変らない光沢や軟らかさ
とぬめり感を出すには、植毛後のバフィング処理におい
て更に小さいファイバーェレメソトやフィブリル単位の
構成要素まで分解しなければならないが、シェービング
屑が成形される以前の前なめし処理を行っただけの皮革
繊維では硬くて繊維の結束が強固なため、いくらバフイ
ング処理をしても上記のファイバーヱレメントやフイプ
リル単位にまで分離できず、本革とはかなり感覚の異つ
た皮革製品しかできなかった。そこで皮革繊維を植毛前
に再なめしを行なうことも考えられ実験も重ねたが、再
なめいこよって皮革繊維は軟か〈なって腰がなくなり、
植毛に際してバインダーへの突き剃りが浅く、しかもバ
ィンダ−と皮革繊維との接着性も劣化し、ひいては植毛
面の摩擦堅牢度を低下させることにもなっていた。
要なため、通常バンドル又はファイバー単位までしか分
解されていない。しかし本革と変らない光沢や軟らかさ
とぬめり感を出すには、植毛後のバフィング処理におい
て更に小さいファイバーェレメソトやフィブリル単位の
構成要素まで分解しなければならないが、シェービング
屑が成形される以前の前なめし処理を行っただけの皮革
繊維では硬くて繊維の結束が強固なため、いくらバフイ
ング処理をしても上記のファイバーヱレメントやフイプ
リル単位にまで分離できず、本革とはかなり感覚の異つ
た皮革製品しかできなかった。そこで皮革繊維を植毛前
に再なめしを行なうことも考えられ実験も重ねたが、再
なめいこよって皮革繊維は軟か〈なって腰がなくなり、
植毛に際してバインダーへの突き剃りが浅く、しかもバ
ィンダ−と皮革繊維との接着性も劣化し、ひいては植毛
面の摩擦堅牢度を低下させることにもなっていた。
上記の如き欠点を考慮した結果、現状では皮革繊維の製
造工程において、中和水洗を行ない、むしろ繊維を硬く
するよう考えられてもいる。
造工程において、中和水洗を行ない、むしろ繊維を硬く
するよう考えられてもいる。
しかし繊維を硬くすればする程、上述したようにバフィ
ング効果があがらず、本革との差は歴然となる矛盾を生
じることになる。これら諸条件を満足し、且つ本革と同
様の風合を出すには、バフィング処理前に再なめし処理
を行なわなければならないが、一般的な人工皮革におい
てバフィング処理前に再なめし処理を行なうと、強酸性
液中でのなめし作業により基布を傷めたり、バインダー
が基布から剥離して皮革繊維の性着性を劣化させる等の
問題点があり、現在まで全く行なわれていなかった。
ング効果があがらず、本革との差は歴然となる矛盾を生
じることになる。これら諸条件を満足し、且つ本革と同
様の風合を出すには、バフィング処理前に再なめし処理
を行なわなければならないが、一般的な人工皮革におい
てバフィング処理前に再なめし処理を行なうと、強酸性
液中でのなめし作業により基布を傷めたり、バインダー
が基布から剥離して皮革繊維の性着性を劣化させる等の
問題点があり、現在まで全く行なわれていなかった。
そして本発明において初めて基布に皮革繊維植毛後、再
なめし処理及び中和処理を行ったのであり、これにより
バフィング処理効果が顕著に現われ、本革と全く変らな
い光沢と欧かさ及び独特のぬめり感を出すことができた
のである。
なめし処理及び中和処理を行ったのであり、これにより
バフィング処理効果が顕著に現われ、本革と全く変らな
い光沢と欧かさ及び独特のぬめり感を出すことができた
のである。
即ち本発明の方法によって製造された人工皮革は、製造
されたままの硬い皮革繊維を植毛するので、バインダー
への突き刺や接着性が良く、摩擦堅牢度は高いと同時に
、植毛後に再なめしを行なうので、植毛された繊維は軟
かくなり、バフィング処理によって容易にファイバーェ
レメントやフィブリル単位にまで分解され、またバフイ
ング処理によって繊維が抜けたり絡みついたりすること
もなく、更に染色や加脂処理も十分に細部まで浸透し、
すべての面でほぼ完全に近い人工皮革を得ることができ
たのである。
されたままの硬い皮革繊維を植毛するので、バインダー
への突き刺や接着性が良く、摩擦堅牢度は高いと同時に
、植毛後に再なめしを行なうので、植毛された繊維は軟
かくなり、バフィング処理によって容易にファイバーェ
レメントやフィブリル単位にまで分解され、またバフイ
ング処理によって繊維が抜けたり絡みついたりすること
もなく、更に染色や加脂処理も十分に細部まで浸透し、
すべての面でほぼ完全に近い人工皮革を得ることができ
たのである。
以下本発明の実施例を説明すれば、シェービング肩等を
細断粉砕して得られた皮革繊維を、バインダーを介して
基布に植毛して生地加工を行なつo次に植毛生地に皮革
加工として再なめし処理を行なうが、この再なめしは、
クロムなめし主体としたコンビネーションなめしであり
、ドラムに50℃〜60qoの水を入れこれに酸性炭酸
ナトリウム、後なめし用合成なめし剤等を添加して30
〜50分間回転させて行なう。
細断粉砕して得られた皮革繊維を、バインダーを介して
基布に植毛して生地加工を行なつo次に植毛生地に皮革
加工として再なめし処理を行なうが、この再なめしは、
クロムなめし主体としたコンビネーションなめしであり
、ドラムに50℃〜60qoの水を入れこれに酸性炭酸
ナトリウム、後なめし用合成なめし剤等を添加して30
〜50分間回転させて行なう。
再なめし処理後の植毛生地を次に染色等の後処理を容易
こするため、中和剤の糟に10〜2■ご間浸せきして、
FH5〜6にもどす。
こするため、中和剤の糟に10〜2■ご間浸せきして、
FH5〜6にもどす。
中和させた植毛生地を乾燥した後、サンドペーパー等に
よりバフィング処理を行ない中間仕上加工を施す。
よりバフィング処理を行ない中間仕上加工を施す。
植毛された皮革繊維は前記再なめし‘こよって軟か〈な
っており、バフィング処理によって繊維が基布から抜け
たり、絡みついたりすることがなく、ファイバーヱレメ
ントやフイブリル単位にまで分解されてしっとりとした
本革の風合がでる。中間仕上加工が終った植毛生地は次
に染色加工に移り、染色処理と加脂処理を行なう。
っており、バフィング処理によって繊維が基布から抜け
たり、絡みついたりすることがなく、ファイバーヱレメ
ントやフイブリル単位にまで分解されてしっとりとした
本革の風合がでる。中間仕上加工が終った植毛生地は次
に染色加工に移り、染色処理と加脂処理を行なう。
加脂処埋とは皮革繊維の製造されるまでの過程と、上記
植毛から染色が終るまでに脱脂された皮革繊細に適度な
脂を与える工程であり、合成加脂剤や天然油脂としては
牛胸油等を塗布する。この加脂処理によって脂はファイ
バーェレメントやフィブリルまで浸透し、植毛された皮
革繊維は滑らかになり一層ぬめり感が向上する。
植毛から染色が終るまでに脱脂された皮革繊細に適度な
脂を与える工程であり、合成加脂剤や天然油脂としては
牛胸油等を塗布する。この加脂処理によって脂はファイ
バーェレメントやフィブリルまで浸透し、植毛された皮
革繊維は滑らかになり一層ぬめり感が向上する。
最後の仕上加工は加脂処理の終った植毛生地を乾燥する
工程と、この乾燥によって硬くなった植毛生地を軟らか
くし、ほぐす解繊処理よりなり、この解繊処理によって
皮革繊維を植毛した人工皮革は本革と殆んど同一のぬめ
り感と、光沢、色相軟かごを生かした製品となる。
工程と、この乾燥によって硬くなった植毛生地を軟らか
くし、ほぐす解繊処理よりなり、この解繊処理によって
皮革繊維を植毛した人工皮革は本革と殆んど同一のぬめ
り感と、光沢、色相軟かごを生かした製品となる。
図面は本発明の処理工程を示すブロック図である。
Claims (1)
- 1 皮革繊維を基布に植毛した植毛製品に対し、バフイ
ング処理工程前に再なめし処理及び中和処理を行なうこ
とを特徴とする人工皮革の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060681A JPS6024228B2 (ja) | 1981-03-19 | 1981-03-19 | 人工皮革の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060681A JPS6024228B2 (ja) | 1981-03-19 | 1981-03-19 | 人工皮革の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57154472A JPS57154472A (en) | 1982-09-24 |
JPS6024228B2 true JPS6024228B2 (ja) | 1985-06-12 |
Family
ID=12585170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4060681A Expired JPS6024228B2 (ja) | 1981-03-19 | 1981-03-19 | 人工皮革の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6024228B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61207676A (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-16 | Okabe Kinzoku Kogyo Kk | 皮革パイル植毛加工後の仕上方法 |
DE4223703A1 (de) * | 1992-07-18 | 1994-01-20 | H P Chemie Pelzer Res & Dev | Formteile mit lederartigen Oberflächeneigenschaften |
CN109056365A (zh) * | 2018-09-12 | 2018-12-21 | 广州益合康科技材料有限公司 | 一种植绒人造革及其制备方法 |
-
1981
- 1981-03-19 JP JP4060681A patent/JPS6024228B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57154472A (en) | 1982-09-24 |
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