JPS6023500Y2 - 内燃機関の燃焼空気用磁界処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアクリーナーの空気取入管の外側に装着して
用いられる内燃機関の燃焼空気用磁界処理装置に関し、
更に詳細には、燃料及び空気に対し磁界処理の施されて
いない中古自動車を対象としての内燃機関の燃焼空気用
磁界処理装置に関するものである。

周知の如く、所謂オイルショック−イランの人質事件−
イラク対イランの戦争等よりして、我が国の石油入手は
益々困難の度を高め、これに伴い官民一体となっての省
エネルギ一対策が執られてきている。

そして膨大な消費量が計上されている自動車燃料につい
ても着々と諸施策が構じられてきているが、中古自動車
に関しては全く放置されているのが現状である。

又中古自動車中には、燃料のみならず排ガス規正にも適
応し得ないものが、多々存することも良く知られている
ことである。

一方、燃料及び空気に磁界処理を施すことにより、燃料
の節減と排ガスの浄化を得られることは、過去数多の実
施例により確かめられているが、この点についても中古
自動車は全熱対象外とされていた。

と云うのも新車に於ても前記の磁界処理が施されたもの
は、実験車程度に止どまるが故に外ならなかったからで
ある。

又他方、燃料のみ及び空気のみの磁界処理では次の如き
問題が見られたものである。

ａ ガソリン及びＬＰＧ等の燃料のみに、単に磁界処理
を施すときは、流路の鉄系部分の飽和磁化によりタイム
ラグが生じ、為に即効性がなく且つ効果も少なく、又ア
クセル反応も好ましくない。

従って新車設計時に厳密なる計算を必要とし、又高度の
整備技術者によらなければ装着し得ない。

ｂ 空気流路中のみに、単に磁界処理を施すときは、空
気抵抗が増化し、これに伴いＣＯも増加し、又エンスト
の危険性もあり、従って新車設計時に流路抵抗の生じな
いように組込むの要があった。

更に又、以上のことは燃料と空気の両者に磁界処理を施
す場合にも云い得ることで、この場合はなお一層の高度
技術を必要とするものであった。

本考案は叙上の点に着目して威されたもので、その目的
は、新車は勿論のこと中古車に於ても燃料の節減と排ガ
ス中のＣＯ及びＨＣの低減を得られる内燃機関の燃焼空
気用磁界処理装置を提供するにあり、他の目的は既存の
空気取入管の大小及びテーパーの相違等に良く適応し得
られ、又専門家によらずして、即ち一般のユーザーに於
て簡単に取付けることが出来、且つ単純構造で足り得る
ことにより、コスト安に出来る内燃機関の燃焼空気磁界
処理装置を提供するにある。

次に、上記の目的を達威し得る本考案の一実施例を、添
付図面について詳細に説明する。

１は空気収入管１ａを有するエアクリーナー、２は燃料
導入管２ａを有するキャブレター、３はエアクリーナー
１とキャブレター２を結ぶ連管、４はインレットマニホ
ールドへの導管、Ａは全体として筒状をなす磁界処理器
を示し、該磁界処理器Ａは第２図の如く構成されている
。

即ち第２図に於て、１ａは空気取入管、５は上部ヨーク
、６は下部ヨークを示腰その上部ヨーク５及び下部ヨー
ク６は、それぞれ一部に於て重合且つスライドする外側
板部５ａ＊６ａと内側板部５ｂ、６ｂより戒り、且つこ
れ等の外側板部５ａ、６ａ及び内側板部５ｂ、６ｂの一
端に直角に曲折された側板部５ａ１９ ６ａｔｔ ５
ｂｉｔ ６ｂｌが形成され、又側板部５ａ１と５ａ、及
び５へと６ｂ１が一部に於て重合且つスライドするよう
に構成されている。

即ち７はそれぞれ内側板部５ｂ、６ｂに植設されたボル
ト、（例えば溶接手段により）８はそれぞれ外側板部５
ａ、６ａに穿たれたガイド溝を示し、該ガイド溝８にボ
ルト７が嵌挿された状態に於て、外側板部５ａ、６ａと
内側板部５ｂ、６ｂとがスライディングするように構成
され、且つそのスライドされた位置でワッシャー９を介
してナツト１０で緊定されるように戒っている。

１１は側板部５ａ□、６ａ□及び５ｂ１，６ｂ、に穿た
れたガイド溝、１２は頭付ボルトを示し、その頭付ボル
ト１２がガイド溝１１と１１に嵌挿された状態に於て側
板部５ａ１と６ａ１及び５ｂ１と６ｂ、がスライディン
グするように構成され、且つそのスライドされた位置で
ワッシャー１３を介してナツト１４で緊定されるように
構成されている。

１５゜１６は内側板部５ｂ、６ｂの相対向する内側に固
着された永久磁石を示し、その磁極ＮとＳが相対向して
設けられている。

なお１７は永久磁石保護用のステンレス板が示されてい
る。

そして欺く構成された磁界処理器Ａが第１図の如くエア
クリーナー１の空気収入管１ａの外側に第２図の如き状
態、即ち相対向する永久磁石１５．１６がステンレス板
１７を介して空気取入管１ａの外側に接した状態でボル
トナツトで装着されたものである。

（注、ボルト７、ナツト１０及び頭付ボルト１２、ナツ
ト１４により。

）叙上の構成に成る本考案装置によれば、即ち中古車の
エアクリーナー１の空気取入管１ａの外側に磁界処理器
Ａを装着しただけで排ガス中のＣＯ及びＨＣの低減並び
に燃料の節減を得られる。

即ち、空気中の酸素イオンは常磁性のため上記の磁界処
理を施すとその磁化作用が敏感であり、よって気体分子
は活性化して分散し、噴霧燃料粒子の常磁性である水素
イオンと反磁性である炭素イオンとの結合が急速に行わ
れ、急激な爆発焼成が進行されるものである。

而して、上記効果は下記の表−１、表−２に示すデータ
（ＡＤＩ自動車排気ガス試験所でテスト）からも明らか
である。

又即効性があって、アクセル反応も良好で、エンスト等
のこともなく、且つ専門家によらずして一般のユーザー
に於て簡単に取付けることが出来、更に又、空気取入管
１ａの外径の大小及びテーパーの角度相違に良く適応し
得られ（注、外側板部５ａ、６ａと内側板部５ｂ、６ｂ
をスライディングさせたり、側板部５ａ□、 ５ａ□
と５ｂｚ、６ｂ１をスライディングさせたりすることに
より大小に適応し得られ、又頭付ポル）１２．１２を支
点として上部ヨーク５と下部ヨーク６を第１図に於て左
右に回動することにより。

）又構造も単純でコスト安に出来る等の効果を奏し得る
ものである。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案に係る内燃機関の燃焼空気用磁界処理装置
の一実施例を示し、第１図は側面図、第２図は同上■−
■線の拡大断面図である。 Ａ・・・・・・磁界処理器、１・・・・・・エアクリー
ナー １ａ・・・・・・空気取入管、５・・・・・・上
部ヨーク、６・・・・・・下部ヨーク、５ａ、６ａ・・
・・・・外側板部、５ｂ、６ｂ・・・・・・内側板部、
５ａ１，５ｂ１，６ａ□、６ｂ１・・・・・・側板部、
７・・・・・・ボルト、１０・・・・・・ナツト、１２
・・・・・・頭付ボルト、１４・・・・・・ナツト、１
５．１６・・・・・・永久磁石。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外側板部と該外側板部の一端を直角に折曲形成した側板
   部とを有するＬ字状のヨークと、前記外側板部にスライ
   ド可能に重合し外側板部に緊定される内側板部と該内側
   板部の一端を直角に折曲形成した側板部とを有するＬ字
   状のヨークとより側面形状コ字形に構成される分割形の
   上部ヨークと、該上部ヨークと同一の構成を有する分割
   形の下部ヨークとからなり、該分割形の上部ヨーク及び
   下部ヨークの夫々の側板部をスライド可能に重合しかつ
   緊定可能に構成すると共に、上部ヨーク及び下部ヨーク
   の夫々の内側板部の対向内面に異極対向の永久磁石を固
   着した磁界処理器を、エアクリーナーの空気取入管の外
   側を前記永久磁石にて挾持するように上部及び下部の各
   ヨークを緊定して装着した内燃機関の燃焼空気用磁界処
   理装置。