JPS6023422B2 - カセツトアダプタ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オーディオ用テープレコーダあるし、はビデ
オテープレコーダなどのような磁気テープを使用して信
号を記録または再生する装置（以下、それらを総称して
磁気テープ装置という）に使用して有効なカセットアダ
プター、さらに詳しくは、大形磁気テープ装置に適用可
能な大形カセットとは磁気テープの走行経路が異なる小
形カセットを、大形磁気テープ装置にも適用可能なるよ
うにしたカセットアダプターに関するものである。

従来、前記のように構成されたカセットアダプターとし
て、小形カセットを大形カセットと略々同一形状のケー
スに収納し、小形カセット内に収納された磁気テープを
大形カセットの磁気テープの走行経路に相当する位置ま
で引き出した後、大形磁気テープ装置に装填して使用可
能にしたものが考えられている。

しかしながら小形カセット内の磁気テープを大形カセッ
トの走行経路まで引き出さない状態で大形磁気テープ装
置に装着した場合、大形磁気テープ装置の正規の場所に
磁気テープが位置していないため、正常な動作を行なう
ことができず、信号の記録または再生ができないばかり
でなく、大形磁気テープ装置に設けられたテープ引き出
しピンなどによって磁気テープが損傷するという問題が
あった。タ 本発明は、小形カセットから磁気テープを
引き出さない状態では本カセットアダプターを大形磁気
テープ装置に装填できないように構成することにより、
前記従来の問題点を解決し得るカセットアダプターを提
供するものである。

以下、本発明を図示の湊施例に基いて説明する。

第１図は本発明の一実施例の要部構成を示す平面図であ
り、現在普及しているＶＨＳ方式ビデオテープレコーダ
のごとき大形磁気テープ装置に適用可能な大きさ、およ
び形状を有するカセットアダプター本体のケース１内に
、小形磁気テープ装置に適用可能な小形カセット２を装
填した状態を示している。小形カセット２は、大形磁気
テープ装置に適用可能な大形カセットよりも小形で、か
つ、前面部には上記大形カセットの磁気テープと同様の
磁気テープ４を外方へループ状に引出し可能にした関口
部Ａが形成されている。上記磁気テープ４は供Ｖ給リー
ル３からテープガイド５ａ，５ｂを経て巻き取りリール
６に巻装されるようになっている。

この小形カセット２はケース１に設けられた位置決め部
材７ａ，７ｂによって位置決めされる。また、小形カセ
ット２の巻き取りリール６の下フランジは歯車８を有し
ており、アイドラー歯車９，１０を介して大形磁気テー
プ装置の巻き取りリール台（図示せず）に結合する巻き
取り駆動輪１１に設けた歯車１２と噛合している。

支軸１３によって回動自在に枢支された第１のテープ引
き出しアーム１４の先端部に第１のテープ引き出しピン
１５が樋設されており、第１のテープ引き出しアーム１
４が反時計方向に回敷することによって第１のテープ引
き出しピン１５が磁気テープ４を小形カセット２の外方
へループ状に引き出すことができるようになっている。

さらに第１のテープ引き出しアーム１４の他端には駆動
ピン１６が棺設されており、この駆動ピン１６は支軸１
７によって回敷自在に枢支された中間アーム１８の一端
に設けられた長穴部１９と係合している。中間アーム１
８の池端には、駆動ピン２０が櫛設されており、駆動ピ
ン２０は操作レバー２１に設けられた第１のカム溝２２
と係合している。

さらに操作レバー２１には第２のカム溝２３が設けられ
ており、第２のカム溝２３には駆動ピン２４が係合して
おり、その駆動ピン２４は、支軸２５によって回動自在
に枢支され第２のテープ引き出しアーム２６の一端に植
設されている。第２のテープ引き出しアーム２６の池端
には第２のテープ引き出しピン２７が楯設されており、
第２のテープ引き出しアーム２６が時計方向に回動する
ことによって第２のテープ引き出しピン２７が磁気テー
プ４を小形カセット２の外方へ引き出すことができる。
操作レバー２１はガイドピン２８に係合するガイド簿２
９および操作レバー２１の端面２９ａ，２９ｂに接する
ガイド部材（図示せず）によって左右に摺動可能に案内
されるようになっている。

操作レバー２１にはラック歯車３０が設けられており、
このラック歯車３０は支軸３１によって回転自在に枢支
された歯車３２と蟻合している。さらに支軸３１にはア
ーム３３が回敷自在に枢支されており、アーム３３に植
設された支髄３４によって回転自在に歯車３５が設けら
れており、歯車３５は歯車１２と噛合している。歯車３
５には、歯車３５と一方向クラッチ（図示せず）を介し
て回転する歯車３６が設けられておりも歯車３６は歯車
３２とフリクション部材（図示せず）を介して結合され
た歯車３７と噛合している。また、レバー３３はしバー
３３に楢談されたピン３８に張架された引張バネ３９に
よって反時計方向に回動付勢されている。さらにピン３
８には連結ワイヤ‐４０が結合されており、連結ワイヤ
‐４０の他端はワイヤーガイドピン４４を介してカバー
４１に棺設されたピン４２に結合されている。カバー４
１は支軸４３によって回敷自在に松支されており、第１
図に示すようにカバー４１が開いた位置では歯車３５が
歯車１２に当接しており、連結ワイヤ‐４０は、わずか
にたるむように結合されている。 なお、カバー４１は
第２図に示すように閉じた状態ではスライド式のロック
部村４５によってロックされるように構成されている。
また、ケース１の底部には貫通穴（凹部でも可）４６が
設けられており、第１図の状態では第１のテープ引き出
しアーム１４の下方に位置している。

次に本実施例の操作ならびに動作について説明する。

まず、第１図に示すように、ケース１内のカセット収容
部に４・形カセット２を挿入する。このとき位置決め部
材７ａ，７ｂによって小形カセツト２の位置が決められ
る。次に、カバー４１が開いた状態で操作レバー２１に
設けられた操作滴子４７を矢印４８の方向へスライドさ
せることによって、操作レバー２１に設けられた第１の
カム溝２２に係合した駆動ピン２０が駆動される。

それにともなって、中間アーム１８を介して第１のテー
プ引き出しアーム１４が回動し、第１のテープ引き出し
ピン１５が磁気テープ４を第２図に示す位置まで引き出
す。

同様に第２のカム溝２ Ｚ３に係合した駆動ピン２４が
駆動され、それにともなって第２のテープ引き出しアー
ム２６が回動し、第２のテープ引き出しピン２７が磁気
テープ４を第２図に示す位置、すなわち、大形磁気テー
プ装置で記録・再生可能な磁気テープ走行経路にＺ相当
する位置まで引き出す。最後にカバー４１を閉じて、ス
ライド式のロック部材４５によりカバー４１をロックす
ることによって、連結ワイヤ‐４０で結合されたアーム
３３が時計方向に回動し、アーム３３上に設けられた歯
車３５が歯車１２と離間する。従って第２図に示すよう
な状態になれば大形磁気テープ装置に装填することが可
能となる。この場合、第３図に示すように、大形磁気テ
ープ装置のカセット装填部の基板４９に楯設された凸状
部村５０がケース１の底部に設けられた貫通穴４６に嫁
入するため、本カセットアダプターを大形磁気テープ装
置に装填して小形カセット２の磁気テープ４に信号の記
録または再生を行なうことができる。つぎに、第２図の
状態から、引き出した磁気テープ４を小形カセット２へ
収納する場合について説明する。

まず、ロック部材４５をスライドさせて、カバ…４１の
ロックを解除し、カバー４１を第１図に示す状態まで開
く。

このとき、カバー４１の池端のピン４２に結合された連
結ワイヤ‐４０がゆるむことによってアーム３３に張架
された引張ばね３９の引張力でアーム３３が反時計万向
に回動し、アーム３３に設けられた歯車３５と歯車１２
が噛合する。

さらに操作滴子４７矢印５１（第２図）の方向へスライ
ドさせることによって、操作レバー２１が矢印５１の方
向へ移動する。

これにともなって第１のカム溝２２によって第１のテー
プ引き出しアーム１４が時計方向に回鰯すると共に、第
２のカム溝２３によって第２のテープ引き出しアーム２
６が反時計万向に回鰯し、第１図に示す状態まで復帰す
る。操作レバー２１の移動にともない、ラック歯車３０
も移動し、ラック歯車３０と噛合している歯車３２が回
転することによって歯車３７，３６，３５を介して巻き
取り駆動輪１１に設けられた歯車１２が回転し、さらに
歯車１０，９を介して歯車８が回転し、巻き取りリール
６が回転することによって、引き出されていた磁気テー
プ４や小形カセット２内に収納される。なお、このとき
歯車３２が実際に引き出されていた磁気テープ４を巻き
取るために必要な回転数より多く回転するように構成さ
れており、歯車３７の間に設けたフリクション部材（図
示せず）によりスリップすることによって、たるみなく
磁気テープ４を小形カセット２内に収納することができ
る。従って第１図のような状態になれば、貫通孔４６の
上部に第１のテープ引き出しアーム１４が位置し、磁気
テープ４が小形カセット２の外方へ引き出されていない
状態で本カセットアダプターを大形磁気テープ装置に装
填しようとしても第４図に示すように、凸状部材５０と
第１のテープ引き出しアーム１４が当援するため、完全
に本カセットアダプターを装填することができない。以
上の説明から明らかなように本発明のカセットアダプタ
ーは、大形磁気テープ装置に設けた凸状部村が挿入し得
る凹部もしくは穴（前述の実施例の貫通孔４６に相当）
と、磁気テープの引き出しや収納を行なう操作部材（同
操作レバー２１に相当）と、その操作部材の操作に運動
して上記凹部もしくは穴を開閉する開閉部材（同第１の
テープ引き出しアーム１４に相当）とを備え、磁気テー
プを引き出さない状態では上記開閉部材によって上記凹
部もしくは穴を閉成し、開閉部材と凸状部材とを当接せ
ることによって本カセットアダプターを磁気テープ装置
に装填できないように構成したため、本カセットアダプ
ター内の磁気テープが大形カセットの磁気テープ走行経
路に相当する正規の場所に位置しているときのみ磁気テ
ープ装置に装填でき、確実に信号の記録または再生を行
なうことができると共に磁気テープの損傷を防止するこ
とができるものである。

なお、前述の本発明の実施例では、開閉部材として第１
のテープ引き出しアームを兼用した場合でもつて説明し
たが、別個の部材で開閉部材を構成しても本質的に同様
であり、本発明に含まれることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例の各状態におけ
る要部平面図、第３図および第４図は同実施例の各状態
における要部拡大側断面図である。 １……ケース、２……小形カセット、３……供給リール
、４・・・・・・磁気テープ、６・・・・・・巻き取り
リール、８……歯車、９，１０……アィドラー歯車、１
１・・・・・・巻き取り駆動輪、１２…・・・歯車、１
４……第１のテープ引き出しアーム、１５……第１のテ
ープ引き出しピン、２１・・・・・・操作レバー、２６
……第２のテープ引き出しアーム、２７……第２のテー
プ引き出しピン、３０……ラック歯車、４６・・・・・
・貫通穴、５０・・・・・・凸状部材、Ａ・・・・・・
関口部。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気テープを内蔵した所定の大きさ、および所定の
   形状を有する第１のカセツトよりも小さく、かつ内部に
   前記第１のカセツトの磁気テープと同様の磁気テープお
   よび、その磁気テープを巻装しうるテープリールを保有
   するとともに、その磁気テープを外部にループ状に引き
   出し可能にした開口部を有する第２のカセツトを着脱自
   在に装填し得るカセツト収容部と、そのカセツト収容部
   に前記第２のカセツトを装填した状態において、前記第
   ２のカセツト内の磁気テープを前記第１のカセツトの磁
   気テープ走行経路に相当する位置まで引き出したり、そ
   の引き出された磁気テープを前記第２のカセツト内に収
   容する操作部材と、前記第１のカセツトが適用し得る磁
   気テープ装置に設けられた凸状部材を挿入可能にした凹
   部もしくは穴と、前記操作部材の操作に連動して前記凹
   部もしくは穴を開閉する開閉部材を具備し、前記第２の
   カセツトから磁気テープを引き出さない状態では前記開
   閉部材によつて前記凹部もしくは穴を閉成して前記凸状
   部材の挿入を阻止するごとく構成し、かつ全体の大きさ
   を前記第１のカセツトと実質的に同一もしくは、ほぼ同
   一としたことを特徴とするカセツトアダプター。