JPS602331B2 - 防湿組成物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は重合体状防湿組成物、特に防湿膜、殊にルー
フィングシートに好適な防湿組成物に関する。

この発明は全組成物の１０〜５の重量％の非加硫性熱可
塑性エチレンープロピレン共重合体ゴム（以下、単にポ
リオレフィンゴムと略記する）、補助熱可塑性プラスチ
ック重合体及び充填剤を含有する防湿組成物を提供する
ものである。

好適なポリオレフィン性ゴムには熱可塑性エチレンープ
ロピレン共重合体ゴム、特にエチレン−プロピレン−非
共役ジェン三元重合体ゴムであり、特に好適なゴムはュ
ニロイヤル（Ｕｎｉｒｏ略１）（英国、ウオースターシ
ヤー、プロムスグローブ、ストークワオークスのユニロ
イヤル・リミテッド、ケミカル・デイビジョン）により
市販されている弾性体であるＴＰＲ（商品名）である。

このゴムは１００％ポリオレフィンで、少量のジェンを
含有するエチレンープロピレン共重合体であり、これは
過酸化物を使用して少程度架橋結合しているが、その架
橋度は該重合体がその熱可塑性を喪失するほどのもので
はない。ポリオレフィンゴムの量は１０〜５０％である
。この発明の組成物は１種またはそれ以上の補助熱可塑
性プラスチック重合体を含有するのが好適である。

これは機械的強度及び充填剤を配合できる能力を改善す
ることが判明した。ポリオレフィン性ゴムは補助熱可塑
性重合体に対し１：４〜４：１の重量比で好適には２：
３〜３：２の重量比で使用するのが好適である。補助熱
可塑性プラスチック重合体はこの発明の組成物のポリオ
レフィン性ゴムと相溶性でなければならない。補助熱可
塑性重合体はエチレンビニルアセテート、エチレンエチ
ルアクリレート、ポリブデン、クロルスルホン化ポリエ
チレン、ポリクロロブレンゴム、塩素化ポリエチレン、
ハロゲン化ブチルゴム、ポリアクリレートゴム及びＥＰ
Ｒ（商品名）及びＥＰＤＭ（商品名）のような普通のエ
チレンープロピレンゴムである。充填剤は単一物質でも
よいが、または異種の型の充填剤の多成分充填剤であっ
てもよい。

充填剤は繊維性成分であるのが好適であり、好適な繊維
には木綿の繊維のような天然繊維、レイョン、ポリアミ
ド及びポリエステル繊維のような合成繊維及びそれらの
種々の混合物、便利にはテリレン〔商品名、ミルハーベ
ン・ファイバーズ・リミテツド（ＭｉｌｌｈａｖｅｎＦ
ｉｂｒｅｓ、Ｌｉｍｉｔｅｄ）製テレフタル酸に基ずく
合成ポリエステル〕と木綿との混合物、或はアスベスト
、ガラスまたは炭素繊維のような無機繊維が含まれる。
繊維は天然繊維または天然繊維／合成繊維の混合物であ
るのが好適である。全組成物中の繊維の割合は１〜５の
重量％である。他の好適な充填剤には炭酸カルシウム、
粘士、タルク、スレート粉末、頁岩及びカーボンブラッ
クのような粒状充填物、及びピッチ、アスファルト、れ
き青（ゴム化れき青及びプローンれき青及び童合れき青
をも含めた）のような実質上れき青充填剤、石炭温浸物
すなわち抽出物及び炭化水素樹脂特に石油から譲導され
たものが含まれる。

粒状充填剤及び（または）れき青充填剤の量は全充填剤
量が全組成物の５〜９５重量％となるような量が好適で
ある。１重量％または２重量％のような少量のれき音質
充填剤の存在では地色が強く表われる。

しかし特定の色のシートが好ましい時には、れき音質物
質を省略して適当な顔料または濃縮着色剤を組成物中に
配合する。この発明による組成物は可榛性及び熱可塑性
であり、慣用の方法で、例えば成分を適当な温度、好都
合には８０ｑｏ〜２３０ｑｏで均一な混合物が生成する
までバンバリミキサー中で処理することによって製造で
きる。

得られた均一な混合物を次にローラーダィを通して１５
０ｑＣ〜２３０℃の材料温度で押出してシートとなす。
別法はカレンダー処理およびスリットダィを通す押出し
成形並びに庄さく成形を含む。この発明の組成物の用途
と考えられるものには防水覆い用の防湿膜、雨押え、積
層または強化シートまたは成形プロフィルまたは例えば
押出し成形、射出成形、成形または積層技術によって造
ったビルディング及び建築工業用の成形品を含む。

シートの形の膜は特に防水ルーフイングシートとしての
用途がある。これらは低密度であり、適当なシートの厚
さは０．２５肌〜６．３岬である。シートを屋根に適当
な接着剤例えば熟れき青または種々の触圧接着剤または
熱溶融接着剤により結合するが、それをれき青またはコ
ールタールピッチと接触させた時に厄介な寸法変化また
は封着性の劣化を生じない。また本発明による選定され
た熱可塑性、部分架橋エチレン−プロピレンゴムは熟れ
き青で結合し、屋根に露出した時に非常に収縮が少ない
ことが見出された。必要に応じ慣用の紫外線安定剤を配
合することによって紫外線に対する抵抗性を改善できる
。次に例を掲げてこの発明を説明する。

これらの例においてはバンバリミキサー中で処理し、ロ
ーラーダィを通して押出し成形することによってシート
を造るのに使用するこの発明の組成物を示す。生成した
シートはルーフィングとしての安定性特に水及び水の蒸
気の透過に対する抵抗性及び耐候性に対する安定性を示
す。例１ 驚倒 熱可塑性ゴム ２５芳香
族炭化水素樹脂〔ェスコレーツ（Ｅｓｃｏｒｅｚ）３１
０２、エッソ・ケミカル・リミテツドにより供給〕
３０充填剤（炭酸カ
ルシウム） ２５繊維（木綿、テリレ
ンまたはテリレンーレーョン混合物）
２０例２熱可塑性ゴム
聖地２５ エチレンビニルアセテート ３５繊
維（木綿） ５充填剤
（炭酸カルシウム） ３０ピッチ（環
球軟化点１１０℃） ５例３重量部 熱可塑性ゴム １５ク
ロルスルホン化ポリエチレン １５繊維（テリ
レン） １０充填剤（炭酸カ
ルシウム） ３５れき青（１１５／１
５） ２５例４鱗池 熱可塑性ゴム ３０ブチ
ルグラフトポリエチレン １０アスフアル
ト（１１５／１５） ６０例５藍灘 熱可塑性ゴム ２５エチレ
ンビニルアセテート ２０充填剤
（炭酸カルシウム） ５０緑色顔料（
例えばモナストラールグリーン） ５例６墨鞄 熱可塑性ゴム ２０エチ
レンプロピレンゴム（ＥＰＲ） １５芳香族炭
化水素樹脂（エッソ・ケミカル・リミテツドにより供Ｖ
給されるェスコレーツ３１０２） ２５充填剤（炭酸
カルシウム） ２０繊維（木綿、テリ
レンまたはテリレンノレーョン混合物）
２０上述の諸例において使用した
熱可塑性ゴムはＴＰＲ１６００及びＴＰＲＩ９００であ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ エチレン−プロピレン型ゴムと充填剤を含有する防
   湿組成物において、該ゴムが少割合量の非共役ジエンを
   含有し、且つ部分的に架橋されているがなお熱可塑性を
   残存させてなる非加硫性熱可塑性エチレン−プロピレン
   共重合体ゴムであり、該共重合体ゴムが前記組成物の１
   ０〜５０重量％を占め且つ前記組成物が更に補助熱可塑
   性プラスチツク重合体を含有することを特徴とする防湿
   組成物。 ２ 非加硫性熱可塑性エチレン−プロピレン共重合体ゴ
   ム対補助熱可塑性プラスチツク重合体の比が１：４〜４
   ：１重量比である、特許請求の範囲第１項記載の組成物
   。 ３ 補助熱可塑性重合体がエチレンビニルアセテート、
   エチレンエチルアクリレート、ポリブデン、クロルスル
   ホン化ポリエチレン、ポリクロロプレンゴム、塩素化ポ
   リエチレン、ハロゲン化ブチルゴム、ポリアクリレート
   ゴム及びエチレン−プロピレンゴムの１種またはそれ以
   上である、特許請求の範囲第１項または第２項記載の組
   成物。 ４ 全組成物の１〜５０重量％が繊維性充填剤である、
   特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載の
   組成物。 ５ 組成物がれき青を含むものである、特許請求の範囲
   第１項ないし第４項のいずれかに記載の組成物。 ６ 組成物が防湿膜の形をなす、特許請求の範囲第１項
   ないし第５項のいずれかに記載の組成物。