JPS6023064Y2 - 中間パッドの支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレスのムービングボルスタ内に組込んだ中間
パッドの支持装置に関するものである。

従来、グイクッションの力を型のクッションピンに伝達
するために、ムービングボルスタに多数の穴を明け、多
数の中間ピンを使用していたのを簡略化するための代役
として中間パッドが用いられていた。

タイクッションと下型との間のムービングボルスタの内
側に中間パッドを設置した場合、従来はその中間パッド
はムービングボルスタの出入れのとき、人力で持上げプ
レス外に取り出していたため作業者の負担及び安全性に
問題があった。

又ムービングボルスタを移動する際に中間パッドがムー
ビングボルスタに当らぬように逆に押し下げグイクッシ
ョン上に残しておくためには、グイクッションは最大絞
り深さに必要なストローク以上のものにしなければなら
ぬ。

本考案は上述の問題点を解決するためにムービングボル
スタが中間パッドを支持したまま移動できるようにした
簡便な中間パッドの支持装置を提供せんとするものであ
る。

本考案を一実施例の図面に基いて説明する。

第１図はムービングボルスタ５がベッド６上に着床して
いる状態を示している。

１はポンチ、２は下型、３は板押え用プレート、１４は
クッションピンで、中間パッド４はムービングボルスタ
５の中央穴内でベッド６に取り付けたグイクッション７
のパッド８上にパッド８上の突起部８ａと係合し位置決
めされ、設置されている。

中間パッド４の両側のムービングボルスタ５の溝５ａ中
には、くの字型のレバー９がピン１０によってムービン
グボルスタ５に揺動可能に取りつけられている。

レバー９一方のアーム９ａの先端にはコロ１１が取りつ
けられ、他方のアーム９ｂはムービングボルスタ５に設
置したスプリング１２によって上方に押し上げられ、そ
の結果コロ１１がベッド６上に押し付けられたままレバ
ー９は静止している。

又ムービングボルスタ５の上方部にはレバー９の回転止
め用のストッパー１３が取り付けられている。

上述のレバー９等は中間パッド４を安定して支持する目
的で複数組設けられている。

すなわち、第１図において、レバー９等は紙面の手前及
び奥の方に数組設けられている。

第２図はムービングボルスタ５をプレスから取り出すた
めにリフトシリンダ（図示せず）等により持ち上げられ
た状態を示している。

スプリング１２の作用により、レバー９，９はストッパ
１３に当る迄旋回するとともに、中間パッド４の上部突
出部を下面から支持する。

レバー９のコロ１１の部分はベッド６より遠のき、グイ
クッション５のパッド８より上方にくるので、ムービン
グボルスタ５はその状態のまま走行しプレスより搬出又
プレスに搬入することができるようになっている。

ムービングボルスタ５の着床時はレバーの先端のコロ１
１がムービングボルスタ５の自重によりベッド６上に押
しつけられレバー９はスプリング１２の力に打勝って中
間パッド４を保持しながら旋回しグイクッション７のパ
ッド上に乗せる。

上述せる構成と作用を有する本考案の中間パッドの支持
装置によれば中間パッドがムービングボルスタと共にプ
レスから搬出され又逆にプレスに搬入するとかできるの
で中間パッドの交換を安全にかつ容易に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例で、ムービングボルスタがベ
ッド上に着床した状態図、第２図は第１図の状態からム
ービングボルスタが上昇した状態図。 ４は中間パッド、５はムービングボルスタ、６はベッド
、７はグイクッション、８はパッド、９はレバー １０
はピン、１１はコロ、１２はスプリング、１３はストッ
パー １４はクッションピンである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ムービングボルスタの中間パッドを収容する穴の前後両
   側に、この穴とムービングボルスタの下面とに開口する
   溝５ａを設け、夫々のｉ５ａにくの字状のレバー９の屈
   曲部をその両アーム９ａ。 ９ｂを下向にして揺動自在に枢着し、レバー９の前記中
   間パッド側のアーム９ｂを上向に付勢し、レバー９を揺
   動させてアーム９ｂで中間パッドを支持させると共に、
   他側のアーム９ａをムービングボルスタの下面から突出
   させるスプリング１２を設け、ムービングボルスタの着
   床動作でアーム９ａをベッド上面で押し上でレバー９を
   揺動させ、アーム９ｂで支持した中間パッドをグイクッ
   ション上に乗せるとを特徴とする中間パッドの支持装置
   。