JPS602253Y2 - 浮消波堤 - Google Patents

浮消波堤

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JPS602253Y2
JPS602253Y2 JP16952281U JP16952281U JPS602253Y2 JP S602253 Y2 JPS602253 Y2 JP S602253Y2 JP 16952281 U JP16952281 U JP 16952281U JP 16952281 U JP16952281 U JP 16952281U JP S602253 Y2 JPS602253 Y2 JP S602253Y2
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JP
Japan
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wave
bank
banks
elongated body
floating
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JP16952281U
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JPS5875098U (ja
Inventor
昭久 国米
幸明 根角
茂夫 宮島
Original Assignee
日立造船株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浮消波堤に関する。
従来、浮消波堤として、入射波の進行方向に対して直交
する方向に沿って適当間隔ごとに配設される横型浮消波
堤であるが、この横型浮消波堤であると、実間あるいは
堤端において回折波が生じるという問題がある。
そこで各実間の間隔を適当にせばめているが、これでは
場数が増加し、堤ごおしが干渉しあったりするおそれが
あり、実間を小舟しか通ることができず、しかも回折波
を完全に解消することができないものである。
そこで本考案はかかる問題点を解消した浮消波堤を提供
するものであって、その特徴とするところは、入射波の
進行方向に対して直交する方向に沿って適当間隔をおい
て配設された複数の第1堤と、該第1堤の端部に対向す
る位置において入射波の進行方向に沿って配設されると
共に対向する第1堤の端部に連結された複数の第2堤と
からなり、上記各第1堤は、内部が入射波の進行方向に
沿って適当間隔ごとに配設された2つの隔壁によって3
つの区画に分割されると共に各区画内の空気の出入が制
約されるように構成された底なし浮体からなり、第2堤
は、長尺棒状の細長体と、該細長体の外周面下部から張
り出された消波板とからなり、上記細長体の両端部のう
ち、少なくとも入射波が当たる側の端部に平面形状三角
形の鋭角部を形成したことにあり、かかる構成によれば
、実間の間隔を十分広くとることができることから、場
数が少あくて済み、堤どうしが干渉しあうおそれがなく
、実間を船舶が通ることができ、しかも回折波を完全に
解消することができるものである。
以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明する。
この実施例は入射波の進行方向Aに対して直交する方向
に沿って適当間隔をおいて複数の浮消波堤2を配設した
ものであって、該各浮消波堤2は、進行方向Aに対して
直交する方向に沿って適当間隔をおいて配設された複数
(この実施例では4つ)の第1堤3と、該第1堤3の端
部に対向する位置において入射波の進行方向Aに沿って
配設されると共に対向する第1堤3の端部に連結された
複数(この実施例では5つ)の第2堤4とから構成され
ている。
上記各第1堤3は、第2図、第4図および第7図に示す
ごとく、内部が入射波の進行方向Aに沿って適当間隔ご
とに配設された2つの隔壁5,6によって3つの区画イ
9ロ、へに分割された底なし浮体7からなり、8は両端
の区画イ、への上部どうしを互いに連通させる空気管、
9は浮体7の天板中央部に多数形成された中央の区画口
に連通ずる空気穴、10は浮体7の下部に設けられた浮
力形成空気室である。
前記各第2堤4は、長尺棒状の細長体11と、該細長体
11の外周面下部から斜め下方へスカートのよにして張
り出された消波板12とから構成されている。
上記細長体11の両端部は平面形状三角形の鋭角部11
A、IIBに形成されている。
また上記消波板12は水面W下に位置している。
なお各第1堤3は隣接するものどうし進行方向Aに沿っ
て互に位置ずれしている。
13は各第1堤3端部に突設された支軸であって、細長
体11の貫通穴を貫通している。
14は該支軸13の先端に外嵌して支軸13が貫通穴か
ら抜は出るのを阻止するストッパリング、15は第1堤
3と副長体11との間に挿入されたゴム製緩衝材である
16は海底に配設された係留シンカー、17は一端が第
1堤3のアイプレート18に連結されると共に他端が第
1堤3のクローズドチョック19内を通って係留シンカ
ー16に連結された係留索である。
前記細長体の構造としては、鉄製氷密匡体としてもよく
、また発泡ウレタンをFRP材の被膜で包んだものでも
よい。
消波板12の材質としては、鉄製、FRP材または他の
プラスチック材が考えられる。
上記構成の作用を説明する。
まず各浮消波堤2の第1堤3が入射波の進行方向Aに対
して直交する方向に沿うようにして水面W上に浮かばせ
る。
これによって消波板12は水面W下に位置する。
この状態において入射波が矢印Aで示すごとく進むと、
まず第1堤3に当たった波は、その一部が浮体7の前面
で反射されるが、残りは透過し、第7図に示すごとく各
区画イ〜ハ内の水柱を上下動させる。
これによって各区画イ〜ハ内の上部空間の空気が空気管
8および空気穴9を介して出入し、その出入の際の抵抗
によって波のエネルギーが吸収され、残りが透過波とな
って伝播していく。
次に入射波のうち、鋭角部11Aに当たった波は斜め方
向へ進んで節波となり、この節波が互いに干渉しあって
打ち消しあう。
また節波は細長体11に当たって伝播していくが、この
とき消波板12の傾斜面に打ち上げられ、砕波される。
さCにこの消波板12によって波の水粒子の円軌道が[
妨げられ、渦抵抗が生じて消波されるものである。
ここで、たとえば入射波の卓越波長λに対して細長体1
1の長さLppを同程度にし、浮消波堤2の端に位置し
て互いに対向する両細長体11間の:間隔1を卓越波長
入の1/4程度にした場合、実験によれば透過波高HT
を入射波高Hiの1/2以下にすることができた。
また消波効果を上げるためには、細長体11の長さLp
pを増し、間隔lを小さくすればよく、波高透過率(H
T /Hi )を10%以下にすることもできる。
以上述べたごとく本考案の浮消波堤によれば、各第1堤
に当たった波は、その一部が各第1堤の前面で反射され
るが、残りは透過し、各区画内の水柱を上下動させ、こ
れによって生じる空気抵抗により波のエネルギーが吸収
されるものである。
また浮消波堤を複数配列した場合における各浮消波堤間
では、各第2堤の細長体の鋭角部に当たった入射波は斜
め方向へ進んで節波となり、この節波が互いに干渉して
打ち消しあうと共にその節波が細長体に当たって伝播し
ていき、このときに消波板上に乗り上げて消波させられ
るものである。
したがって従来問題となっていた浮消波堤間における回
折波が第2堤によって消されるものであり、これによっ
て各浮消波堤間の間隔を十分広くすることができ、環数
が少なくて済み、浮消波堤どうしが干渉しあうおそれが
なく、浮消波堤間を船舶が自由に通ることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図は概略平面図、第
2図は要部の平面図、第3図は同要部の側面図、第4図
は同要部の正面図、第5図は第2図の■−V矢視図、第
6図は連結部分の拡大断面図、第7図は第1堤の動作原
理図である。 2・・・浮消波堤、3・・・第1堤、4・・・第2堤、
5・・・隔壁、6・・・隔壁、7・・・底なし浮体、8
・・・空気管、9・・・空気穴、11・・・細長体、I
IA・・・鋭角部、12・・・消波板、イ〜ハ・・・区
画。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入射波の進行方向に対して直交する方向に沿って適当間
    隔をおいて配設された複数の第1堤と、該各第1堤の端
    部に対向する位置において入射波の進行方向に沿って配
    設されると共に対向する第1堤の端部に連結された複数
    の第2堤とからなり、上記各第1堤は、内部が入射波の
    進行方向に沿って適当間隔ごとに配設された2つの隔壁
    によって3つの区画に分割されると共に各区画内の出入
    が制約されるように構成された底なし浮体からなり、各
    第2堤は、長尺棒状の細長体と、該細長体の外周面下部
    から張り出された消波板とからなり、上記細長体の両端
    部のうち、少なくとも入射波が当たる側の端部に平面形
    状三角形の鋭角部を形成したことを特徴とする浮消波堤
JP16952281U 1981-11-13 1981-11-13 浮消波堤 Expired JPS602253Y2 (ja)

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JP16952281U JPS602253Y2 (ja) 1981-11-13 1981-11-13 浮消波堤

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JP16952281U JPS602253Y2 (ja) 1981-11-13 1981-11-13 浮消波堤

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Publication Number Publication Date
JPS5875098U JPS5875098U (ja) 1983-05-20
JPS602253Y2 true JPS602253Y2 (ja) 1985-01-22

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ID=29961510

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101479173B1 (ko) * 2013-05-20 2015-01-06 한양대학교 산학협력단 반잠수 수중익형 부방파제
KR101479168B1 (ko) * 2013-05-20 2015-01-06 한양대학교 산학협력단 반잠수 만곡판 부방파제
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JPS5875098U (ja) 1983-05-20

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