JPS60224760A - 高温耐摩耗性に優れた摺動部材 - Google Patents
高温耐摩耗性に優れた摺動部材Info
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- JPS60224760A JPS60224760A JP8081084A JP8081084A JPS60224760A JP S60224760 A JPS60224760 A JP S60224760A JP 8081084 A JP8081084 A JP 8081084A JP 8081084 A JP8081084 A JP 8081084A JP S60224760 A JPS60224760 A JP S60224760A
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- JP
- Japan
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- sliding member
- wear resistance
- sintered alloy
- oxide layer
- sliding
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[技術分野]
本発明は、高温耐摩耗性に優れた摺動部材に関する。本
発明の摺動部材は、高温で且つ1Illff滑油の供給
が熱いか不十分といった苛酷な条件下で摺動ηる摺動部
材として適する。例えば自動車の内燃機関に用いられる
過給装置のライストゲートバルブの軸を支えるブツシュ
、熱処理炉で用いられる軸受に適づる。
発明の摺動部材は、高温で且つ1Illff滑油の供給
が熱いか不十分といった苛酷な条件下で摺動ηる摺動部
材として適する。例えば自動車の内燃機関に用いられる
過給装置のライストゲートバルブの軸を支えるブツシュ
、熱処理炉で用いられる軸受に適づる。
前記ライストブートバルブは、過給圧が設定しts圧力
を越えることを防止する部材である。即ち、このライス
トゲートバルブは、エンジンの回転数の低いときには閉
じているが、エンジンの回転数が高くなると解放し、こ
の解放によりタービン流入排気ガスをタービン出力にバ
イパスして、タービン出力を制御11 L、しって過給
圧を]ン1〜ロールするものである。
を越えることを防止する部材である。即ち、このライス
トゲートバルブは、エンジンの回転数の低いときには閉
じているが、エンジンの回転数が高くなると解放し、こ
の解放によりタービン流入排気ガスをタービン出力にバ
イパスして、タービン出力を制御11 L、しって過給
圧を]ン1〜ロールするものである。
ここで上記ブツシュは、約700’C〜900’Cにら
jヱづるかなり高温である上記排気ガスに触れるため、
酸化腐食の度合ががなり人きく、高温下でしかも潤滑油
の使用が不可能である苛酷な条件下手囲動するため、摩
耗しやすいといった事情がある。
jヱづるかなり高温である上記排気ガスに触れるため、
酸化腐食の度合ががなり人きく、高温下でしかも潤滑油
の使用が不可能である苛酷な条件下手囲動するため、摩
耗しやすいといった事情がある。
し従来技術]
自動中の過給装置に用いられたライストグーミルバルブ
のように、高温で苛酷な条イ1下で階動する摺動部材は
一般に、オーステナイトマトリックスに硬質粒子(例え
ば炭化物、酸化物、金属間化合物)を分散した焼結合金
から作製されている。このものは硬¥1粒子が分散され
ているため高温耐摩耗性、耐焼イ」性は向上しているも
のの、硬質粒子を配合するたるコスト高となる。
のように、高温で苛酷な条イ1下で階動する摺動部材は
一般に、オーステナイトマトリックスに硬質粒子(例え
ば炭化物、酸化物、金属間化合物)を分散した焼結合金
から作製されている。このものは硬¥1粒子が分散され
ているため高温耐摩耗性、耐焼イ」性は向上しているも
のの、硬質粒子を配合するたるコスト高となる。
一方、硬質粒子を含まないステンレス鋼系の材料から前
記摺動部材を作製づると、コストアップは抑え得るもの
の、高温耐摩耗性、耐焼付性に劣る。
記摺動部材を作製づると、コストアップは抑え得るもの
の、高温耐摩耗性、耐焼付性に劣る。
[発明の目的1
本発明は上記した従来技術を背景として成されたもので
ある。従って本発明の目的は、高温特には300℃へ・
900℃の領域において、#4s粍性、耐焼イ」性、耐
食性が良好で、更には安価な摺動部材を提供Jるにある
。
ある。従って本発明の目的は、高温特には300℃へ・
900℃の領域において、#4s粍性、耐焼イ」性、耐
食性が良好で、更には安価な摺動部材を提供Jるにある
。
[発明の構成の概要1
本発明者は、焼結合金を母材どする摺動部材について鋭
意研究した結東、マトリックスがA−ステナイトである
焼結合金において、1習動而を形成づる表面を、面積率
10・〜・20%、孔径10へ・50μの気孔を有し、
緻密で安定な酸化物層で被覆りることによっ−C,^淘
特には300−・900℃にd5いて、耐摩耗性、耐焼
1寸性、耐食性を向上さl!得ることを発見した。
意研究した結東、マトリックスがA−ステナイトである
焼結合金において、1習動而を形成づる表面を、面積率
10・〜・20%、孔径10へ・50μの気孔を有し、
緻密で安定な酸化物層で被覆りることによっ−C,^淘
特には300−・900℃にd5いて、耐摩耗性、耐焼
1寸性、耐食性を向上さl!得ることを発見した。
本発明は上記発見に基づくbのである。
即ち本発明の121動部材は、少なくども一部の表面が
摺動向どなる摺動部材に、113いて、摺動部材の母材
はl吊止でクロム10〜30%、ニッケル7〜25%、
モリブデン0.5〜5%、不可避の不純物0〜2%、残
部鉄の組成からなり、マトリックスがA−ステナイトの
焼結合金で構成され、摺動向を形成する表面は、面積$
10へ・20%、孔径10〜50μの気孔を有し、且つ
酸化物層で被覆されていることを特徴とづるものである
。
摺動向どなる摺動部材に、113いて、摺動部材の母材
はl吊止でクロム10〜30%、ニッケル7〜25%、
モリブデン0.5〜5%、不可避の不純物0〜2%、残
部鉄の組成からなり、マトリックスがA−ステナイトの
焼結合金で構成され、摺動向を形成する表面は、面積$
10へ・20%、孔径10〜50μの気孔を有し、且つ
酸化物層で被覆されていることを特徴とづるものである
。
[発明の構成の詳細な説明コ
本発明の摺動部材は、相手部材に接触した状態で運動す
る部材の意味である。このものでは、表面が摺動向を構
成づる。この場合、表面の全部が摺動向であってもよい
し、あるいは表面の一部のみが1習動面であってもよい
。
る部材の意味である。このものでは、表面が摺動向を構
成づる。この場合、表面の全部が摺動向であってもよい
し、あるいは表面の一部のみが1習動面であってもよい
。
本発明の摺動部(オの母材である焼結合金の組成は、重
が比でクロム10〜30%、ニッケル7〜25%、モリ
ブデン0.5〜5%、%、不可避の不純物O〜2%、残
部鉄である。従ってマトリックスはA−ステプイトを主
体と16゜−t=記の様な組成にした理由は以下のとお
りである。
が比でクロム10〜30%、ニッケル7〜25%、モリ
ブデン0.5〜5%、%、不可避の不純物O〜2%、残
部鉄である。従ってマトリックスはA−ステプイトを主
体と16゜−t=記の様な組成にした理由は以下のとお
りである。
すなわち、クロムは、マトリックスであるA−ステナイ
1へに固溶してマトリックスの耐熱性、耐摩耗f!Iを
向上させる。しかしクロム含有量が10%未満ではその
効果が著しく低く、一方、30%を越えるとマトリック
スが硬くなり1ぎ、粉末の成形性、圧縮性が著しく低下
する。
1へに固溶してマトリックスの耐熱性、耐摩耗f!Iを
向上させる。しかしクロム含有量が10%未満ではその
効果が著しく低く、一方、30%を越えるとマトリック
スが硬くなり1ぎ、粉末の成形性、圧縮性が著しく低下
する。
ニッケルはマトリックス中であるA−ステナイトに固溶
しオーステナイト化を促進し、耐熱性、耐食性を改善す
る。しかし7%未満ではA−ステナイト化が不十分であ
り、25%を越えるとそれ以上の向上が望めない。
しオーステナイト化を促進し、耐熱性、耐食性を改善す
る。しかし7%未満ではA−ステナイト化が不十分であ
り、25%を越えるとそれ以上の向上が望めない。
しり1fンはントリックスであるΔ−スー7Jイト中に
固溶した耐蝕性、耐酸化性を改善づる。しかし0.5%
未満(’ G、iイの改善効果が無く、5%を越えると
マトリックスが著しく脆化づる。
固溶した耐蝕性、耐酸化性を改善づる。しかし0.5%
未満(’ G、iイの改善効果が無く、5%を越えると
マトリックスが著しく脆化づる。
本発明を特色づ【プる摺動面どなる表面は、酸化物層で
被覆され、気孔を有している。酸化物層を構成りる酸化
物は、通常、[−0304、(Fe ・0r)z03等
を主体とする。、鉄の酸化物やクロムの酸化物であり、
緻密で高温安定性をイiる。
被覆され、気孔を有している。酸化物層を構成りる酸化
物は、通常、[−0304、(Fe ・0r)z03等
を主体とする。、鉄の酸化物やクロムの酸化物であり、
緻密で高温安定性をイiる。
故に酸化物層(よ、摺動部材の高温にお1)る耐摩耗性
、耐焼き(−1f1の向上に寄与づる。酸化物層の〃み
【よ、2〜6μ程度が望ましいが、必ずしもこの値に限
られるものではない。
、耐焼き(−1f1の向上に寄与づる。酸化物層の〃み
【よ、2〜6μ程度が望ましいが、必ずしもこの値に限
られるものではない。
この酸化物層は、気孔をもつ焼結合金を水蒸気及びCI
−,804−−、l−1cHO+7)II!rI又1.
11種以」二を含む雰囲気に所定時間保持づることによ
り形成覆る。
−,804−−、l−1cHO+7)II!rI又1.
11種以」二を含む雰囲気に所定時間保持づることによ
り形成覆る。
本発明では、摺動面となる表面の面積のうり、気孔が占
める面積率は、10〜20%であり、又気孔の孔径は1
0〜50μである。尚、気孔を右する焼結合金の理論密
度比は0.8〜0.9が望ましい。ここで理論密度比と
は、同一組成の真密度との比を意味づる。
める面積率は、10〜20%であり、又気孔の孔径は1
0〜50μである。尚、気孔を右する焼結合金の理論密
度比は0.8〜0.9が望ましい。ここで理論密度比と
は、同一組成の真密度との比を意味づる。
気孔の面積率、孔径を上記値とした理由は以上のとおり
である。即ち、上記酸化物層は、母材と熱膨張係数に差
が有る為に冷熱が繰り返されると剥1111か起りや覆
い、イこで摺動面を形成する表面に気孔を分散さければ
、酸化物層と母材との熱膨張係数のバによって生ずる歪
応力を気孔周辺で緩和し、酸化物層の剥離を抑制し、以
て酸化物層の耐久性を^めることができる。ここで気孔
の平均孔系か10μ未満では気孔は小さすぎるため酸化
物層により気孔が封孔され、その結果酸化物層が連結さ
れ、歪応力の緩和がなされず酸化物槽は剥離しヤ)づく
なる。一方、気孔の平均孔系が50μを越えるど、内部
への酸素の供給が多くなるため、焼結合金の内部での酸
化が過剰に進行し機械的性質の低下をきたづ。又気孔の
面積率が10%未満いは応力の緩和は期待できず、又2
0%を越えると気孔が多すぎて機械的性質の低下をきた
づ。
である。即ち、上記酸化物層は、母材と熱膨張係数に差
が有る為に冷熱が繰り返されると剥1111か起りや覆
い、イこで摺動面を形成する表面に気孔を分散さければ
、酸化物層と母材との熱膨張係数のバによって生ずる歪
応力を気孔周辺で緩和し、酸化物層の剥離を抑制し、以
て酸化物層の耐久性を^めることができる。ここで気孔
の平均孔系か10μ未満では気孔は小さすぎるため酸化
物層により気孔が封孔され、その結果酸化物層が連結さ
れ、歪応力の緩和がなされず酸化物槽は剥離しヤ)づく
なる。一方、気孔の平均孔系が50μを越えるど、内部
への酸素の供給が多くなるため、焼結合金の内部での酸
化が過剰に進行し機械的性質の低下をきたづ。又気孔の
面積率が10%未満いは応力の緩和は期待できず、又2
0%を越えると気孔が多すぎて機械的性質の低下をきた
づ。
さて、本発明の摺動部材を製造づる代表的な方法を(1
)〜(4)にしたが・)て説明Jる。
)〜(4)にしたが・)て説明Jる。
(1)まずス7ンレス鋼粉末を所定の形状に圧縮形成し
、圧粉体とづる。ここで、代表的なスブンレス銅粉体と
しては、J l5−8US3161−粉末を用いること
ができる。このJIS−8US316[−の粉末の組成
は、中聞比でクロム16゜OO〜18.00%、ニラク
ル12.00〜15゜00%、モリブデン2.00へ・
3.00%、炭素0.030%以上、シリT1ン1.0
0%以1・、7ンガン2.00%以−ト、リン0.04
5%以上、イAつ0.030%以下てdりる。ステンレ
ス鋼粉末の平均粒径は50〜100μの範囲かよい、、
その理由は、摺動部材の表面の気孔率を而ぜ1十で10
〜20%にしやりいからであり、又該気孔の平均孔(¥
を10・・・50μにしやづいからである。尚二種類以
上の金属粉末を混合した混合粉末が圧粉体を形成しCも
よい。この場合、混合粉末とづるには通常の手段を用い
ることができ、例えばV型混合機、ボールミル、振動ボ
ールミル、を用いることがでさる。月−粉体を形成ηる
際のH縮1段は、通常の金型成形やラバープレス等の手
段を用いることができる。成形Ihは、所定の気孔を形
成づるため5〜8 ton(/ cm2で行なうとよい
。
、圧粉体とづる。ここで、代表的なスブンレス銅粉体と
しては、J l5−8US3161−粉末を用いること
ができる。このJIS−8US316[−の粉末の組成
は、中聞比でクロム16゜OO〜18.00%、ニラク
ル12.00〜15゜00%、モリブデン2.00へ・
3.00%、炭素0.030%以上、シリT1ン1.0
0%以1・、7ンガン2.00%以−ト、リン0.04
5%以上、イAつ0.030%以下てdりる。ステンレ
ス鋼粉末の平均粒径は50〜100μの範囲かよい、、
その理由は、摺動部材の表面の気孔率を而ぜ1十で10
〜20%にしやりいからであり、又該気孔の平均孔(¥
を10・・・50μにしやづいからである。尚二種類以
上の金属粉末を混合した混合粉末が圧粉体を形成しCも
よい。この場合、混合粉末とづるには通常の手段を用い
ることができ、例えばV型混合機、ボールミル、振動ボ
ールミル、を用いることがでさる。月−粉体を形成ηる
際のH縮1段は、通常の金型成形やラバープレス等の手
段を用いることができる。成形Ihは、所定の気孔を形
成づるため5〜8 ton(/ cm2で行なうとよい
。
(2)上記のように圧粉体を製造したら、圧粉体を焼結
ηる。焼結(よ、通常、還元性雰囲気、あるいは窒素カ
スなどの不活性ガス雰“囲気中で1150−.1250
℃で30〜60分間加熱づることにより行うどよい。こ
の様に¥J造りると、摺動部(イのマトリックスを耐食
性の良OYなA−ステナイ1−とりることができ、さら
にはマトリックスたるオースデナイ1−中に、上記孔径
、面積率の気孔を分散さけることができる。
ηる。焼結(よ、通常、還元性雰囲気、あるいは窒素カ
スなどの不活性ガス雰“囲気中で1150−.1250
℃で30〜60分間加熱づることにより行うどよい。こ
の様に¥J造りると、摺動部(イのマトリックスを耐食
性の良OYなA−ステナイ1−とりることができ、さら
にはマトリックスたるオースデナイ1−中に、上記孔径
、面積率の気孔を分散さけることができる。
(3)上記したような方法によって製造した焼結合金は
、サイジング、コイニング、切削加1−によって所定の
寸法、所定の形状にづるとよい。こり場合、表面の気孔
の面積率をサイジング等によって調整できる。
、サイジング、コイニング、切削加1−によって所定の
寸法、所定の形状にづるとよい。こり場合、表面の気孔
の面積率をサイジング等によって調整できる。
(4)次に上記した焼結合金を酸化処理し、これにより
気孔を有づる酸化物含有層を形成する。
気孔を有づる酸化物含有層を形成する。
酸化処理(よ、水蒸気及びCl−1SO4−−、HCl
l0の1種又は1秤以」を含む雰囲気において焼結合金
を加熱し、去面部に酸化物層を形成づることにJ、すi
j<rうことがで8る。この場合、熱処理炉内に−1−
記焼結合金を装入し、その状態で熱処理炉内にl ra
t!雰囲気を導入覆るとよい。熱処理炉の加熱温度は5
00℃・〜650℃がよい3、加熱時間は10時間以上
にするどよい。
l0の1種又は1秤以」を含む雰囲気において焼結合金
を加熱し、去面部に酸化物層を形成づることにJ、すi
j<rうことがで8る。この場合、熱処理炉内に−1−
記焼結合金を装入し、その状態で熱処理炉内にl ra
t!雰囲気を導入覆るとよい。熱処理炉の加熱温度は5
00℃・〜650℃がよい3、加熱時間は10時間以上
にするどよい。
[発明の効果]
本発明のIN動部材は以−1説明した様な構成である。
かかる構成の18動部材は、後述づる試験例で示ずにう
に、i0i温特に300〜900℃にお【ノる耐摩耗性
、耐焼イ」性、耐食性が良好である。従つC高温におい
て苛酷な条件下で摺動される摺動部材に適する。特に、
自動車の内燃機関の過給装置に用いられるライストゲー
トバルブのブッシコに、本発明を適用すると、該ブツシ
ュの摺動面の摩耗mは少なくなる1、更には相手材どの
焼付といった問題も少なくし榎るか、あるいはほとんど
なくし得る。又、従来技術と異なり、コストアップの要
因となる硬7:j l7−i’を含まないため、lIr
格も低く抑え得る。
に、i0i温特に300〜900℃にお【ノる耐摩耗性
、耐焼イ」性、耐食性が良好である。従つC高温におい
て苛酷な条件下で摺動される摺動部材に適する。特に、
自動車の内燃機関の過給装置に用いられるライストゲー
トバルブのブッシコに、本発明を適用すると、該ブツシ
ュの摺動面の摩耗mは少なくなる1、更には相手材どの
焼付といった問題も少なくし榎るか、あるいはほとんど
なくし得る。又、従来技術と異なり、コストアップの要
因となる硬7:j l7−i’を含まないため、lIr
格も低く抑え得る。
[試験例]
(本発明品の試料の作成)
平均粒径50〜100μのステンレス閘粉末(JIS−
8t)S316L相当)−を;1力6 ton(/C1
で外径12II1m1内径6111111.高さ26m
m、の軸受形状に形成したのち、1200℃で)!元性
雰囲気において60分間焼結を行い、これにより焼結合
金の試料を作成した。こうして得られた焼結合金の試料
を適当なザイジング代をもって調整し、試料の内径面の
気孔の面積率を20%とした。しかる後焼結合金を水蒸
気及びCl−1SOa−−を[ル比で100 :0.0
02 :0.012を含む雰囲気中において550℃で
30時間加熱づることにより酸化処理を行ない、これに
にり試料の内径の表面に緻密で安定な酸化物含有層を形
成した。このようにして得られた試料N001及びN0
82の気孔の面積率、気孔の平均孔径等を第1表に示づ
。
8t)S316L相当)−を;1力6 ton(/C1
で外径12II1m1内径6111111.高さ26m
m、の軸受形状に形成したのち、1200℃で)!元性
雰囲気において60分間焼結を行い、これにより焼結合
金の試料を作成した。こうして得られた焼結合金の試料
を適当なザイジング代をもって調整し、試料の内径面の
気孔の面積率を20%とした。しかる後焼結合金を水蒸
気及びCl−1SOa−−を[ル比で100 :0.0
02 :0.012を含む雰囲気中において550℃で
30時間加熱づることにより酸化処理を行ない、これに
にり試料の内径の表面に緻密で安定な酸化物含有層を形
成した。このようにして得られた試料N001及びN0
82の気孔の面積率、気孔の平均孔径等を第1表に示づ
。
く本発明の試料の試験)
一1記したJ、)’J二1−稈で形成した試料No、1
及びN092の8渇にa月ノる耐摩耗性、耐熱性、耐酸
化性、耐食性を試験した。試験は上記の(1)〜(8)
の条イ!1下で行ない、試料の内径摩耗量と、焼付状況
を測定づることにより行なった。
及びN092の8渇にa月ノる耐摩耗性、耐熱性、耐酸
化性、耐食性を試験した。試験は上記の(1)〜(8)
の条イ!1下で行ない、試料の内径摩耗量と、焼付状況
を測定づることにより行なった。
く1)摺動の相手材は、自動車の内燃機関に用いられる
過給装置のライストゲートバルブのビンであり、このビ
ンを試料に嵌合しlζ。ビンの材質は、A−ステナイト
系ステンレス鋼である。
過給装置のライストゲートバルブのビンであり、このビ
ンを試料に嵌合しlζ。ビンの材質は、A−ステナイト
系ステンレス鋼である。
〈2)相手材たるビンの揺動角度は±20°゛である。
(3)相手材たるビンの揺動速度は60回、7分である
。
。
(7I)揺動する際の雰囲気は、内燃機関から排出され
た約700〜900℃の排気ガスである。
た約700〜900℃の排気ガスである。
(燃料・・・無鉛ガソリン)
(5)試験荷重は51\gfとする。
(6)過給装置のハウジングはニレジスト鋳鉄から作製
されている。
されている。
(7)試験温度は、800℃×10分、室温×10分の
くりかえしである。
くりかえしである。
(8)試験時間は100時間である。
(本発明品の試r1の試験結果)
試験結果は、第2表に示づ。試験を行う雰囲気は、70
0〜・900℃ど高温の耕気ガスであるにもかかわらず
、第2表に示づように試料N091及びNO12の内径
摩耗量は5μ程度ど七しく少ない、1まtこ表面酸化物
層の成長も認められなかった。試わINo、1及びNO
62の焼イ]もはどんと無いか、あるいは全く無かった
。
0〜・900℃ど高温の耕気ガスであるにもかかわらず
、第2表に示づように試料N091及びNO12の内径
摩耗量は5μ程度ど七しく少ない、1まtこ表面酸化物
層の成長も認められなかった。試わINo、1及びNO
62の焼イ]もはどんと無いか、あるいは全く無かった
。
(比較例の試料の作成)
高温で摺動づる摺動部材は、従来より、耐熱合金鋳鉄や
耐熱鋼の溶製材(Jts−8US316L)、あるいは
オーステナイト系ステンレス鋼粉末(JIS 5US3
16L)を焼結した焼結合金等f)s +ら作成されて
いる。そこで、第1表に示すJ、うに、上記したオース
テナイト系ステンレス鋼粉末の焼結合金から比較例の試
料N013を作製し、更に上記した溶製材から比較例の
試わ1のNo。
耐熱鋼の溶製材(Jts−8US316L)、あるいは
オーステナイト系ステンレス鋼粉末(JIS 5US3
16L)を焼結した焼結合金等f)s +ら作成されて
いる。そこで、第1表に示すJ、うに、上記したオース
テナイト系ステンレス鋼粉末の焼結合金から比較例の試
料N013を作製し、更に上記した溶製材から比較例の
試わ1のNo。
第 2 表
4を作成した。N003及びNO34の形状、大きさは
本発明品と同じにした。比較例No、3の気孔の面積率
及び孔径を第1表に示1゜比較例NO34は溶製材であ
るため気孔はほどんど在合していない。
本発明品と同じにした。比較例No、3の気孔の面積率
及び孔径を第1表に示1゜比較例NO34は溶製材であ
るため気孔はほどんど在合していない。
(比較例の試料の試験及び試験結果)
比較例の試料の試験【よ、本発明品の試料と同様な条f
′1で(ライj・)た。比較例の試料の試験結果は、第
2表に承り。第2表に示づように試料N093及びNo
、4は表面に酸化被膜を生じさらに時間の杼過と11人
きく成長し、内仔寸v1を小さくした。また、N094
では焼付が生じた。
′1で(ライj・)た。比較例の試料の試験結果は、第
2表に承り。第2表に示づように試料N093及びNo
、4は表面に酸化被膜を生じさらに時間の杼過と11人
きく成長し、内仔寸v1を小さくした。また、N094
では焼付が生じた。
特n出願人 ト」夕自動中株式会d
同 東京焼結金属株式会社
代理人 弁理士 大川 宏
同 弁理士 藤谷 條
同 弁理1− 丸山明人
Claims (7)
- (1)少なくども一部の表面が摺動面となる摺動部材に
おいで、 摺動部材の母材は重量比でクロム10〜30%、ニッケ
ル7〜25%、モリブデン0.5〜5%、不可避の不純
物O〜・2%、残部鉄の組成からなる焼結合金で構成さ
れ、マトリックスはオーステナイトであり、 1習動而を形成づる表面は、酸化物層で被覆され、面積
率10〜20%、孔径10〜50μの気孔を右づること
を特徴とする高温耐摩耗性に優れた摺動部材。 - (2)酸化物層ノ酸化物は、Fe 304 ・(Fe
。 Cr)zQ3である特許請求の範囲第1項記載の高温耐
摩耗性に浸れたif動部材。 - (3)酸化物層の厚みは2〜6μである特許請求の範囲
第1項記載の高温耐摩耗性に優れた摺動部材。 - (4)酸化物層は、水蒸気及びCl−1804−−1H
CHOの1種ないし1種以上を含む。雰囲気において5
00℃〜650℃で焼結合金を加熱することによって形
成される特許請求の範囲第1項記載の^温i+摩耗性に
優れた摺動部材。 - (5)焼結合金の理論密度比は0.8〜0.9である特
許請求の範囲第1項記載の高温耐摩耗性に優れIこ摺動
部材。 - (6)焼結合金は、粒径50〜100μのステンレス鋼
粉末から形成された圧粉体を焼結することによって形成
される特許請求の範囲第1項記載の高温耐摩耗性に優れ
た摺動部材。 - (7)自動中の過給装置に用いられるウニイストゲート
バルブのブツシコである特許請求の範囲第1項記載の高
温耐摩耗性に優れた摺動部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8081084A JPS60224760A (ja) | 1984-04-21 | 1984-04-21 | 高温耐摩耗性に優れた摺動部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8081084A JPS60224760A (ja) | 1984-04-21 | 1984-04-21 | 高温耐摩耗性に優れた摺動部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60224760A true JPS60224760A (ja) | 1985-11-09 |
Family
ID=13728820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8081084A Pending JPS60224760A (ja) | 1984-04-21 | 1984-04-21 | 高温耐摩耗性に優れた摺動部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60224760A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6179704A (ja) * | 1984-09-27 | 1986-04-23 | Toshiba Corp | 鉄系焼結部品の製造方法 |
CN104024585A (zh) * | 2011-11-29 | 2014-09-03 | 帝伯爱尔株式会社 | 阀座 |
-
1984
- 1984-04-21 JP JP8081084A patent/JPS60224760A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6179704A (ja) * | 1984-09-27 | 1986-04-23 | Toshiba Corp | 鉄系焼結部品の製造方法 |
JPH037721B2 (ja) * | 1984-09-27 | 1991-02-04 | Tokyo Shibaura Electric Co | |
CN104024585A (zh) * | 2011-11-29 | 2014-09-03 | 帝伯爱尔株式会社 | 阀座 |
EP2787183A4 (en) * | 2011-11-29 | 2015-11-11 | Tpr Co Ltd | VENTILSITZRING |
US9581056B2 (en) | 2011-11-29 | 2017-02-28 | Tpr Co., Ltd. | Valve seat |
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