JPS60223911A - ２重煙突 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、２重筒間の保温側鋼板の腐食を防止した２重
煙突に関する。

〔従来技術〕

第３図（ａ）、　（ｂ）、　（ｃ）は２重煙突ノ２重１
ｔＨＤ−例を示す縦断面図である。第１図（ａ）に示す
２重煙突では、外筒１と内筒２の間はすべて空気層３ａ
で充たされ、第１図（ｂ）に示す２重煙突では、外筒１
と内筒２の間はグラスウール、岩綿などの断熱保温材の
層４と空気層３ｂによシ形成きれている。また第１図（
ｃ）に示す２重煙突では、外筒１と内筒２の間は断熱キ
ャスタブル材５と空気層３ｃにより形成されてお）、こ
の場合空気層６Ｃは内筒２の熱膨張を吸収する役目をし
ている。

以上のように、２重煙突の２重筒の間には空気層３ａ、
３ｂ、３ｃが存在する場合が多いが、空気層３ａ、３ｂ
、３ａは煙突に排ガスを通ずることで加熱され膨張する
。このため、内筒２が反転（内側へのへこみ）したシ、
内外筒の溶接部が切断され、この切断部から空気もれが
生じて２重筒間の空気中に外気が出入し、鋼板腐食の原
因となっていた。また内筒２の反転や溶接部の切断を防
ぐため、あらかじめ空気抜きパイプ等を２重筒に設けて
空気の膨張、収縮や空気の出入を自由にする方法もあっ
た。しかしながらこのような方法では２重筒間の空気が
外気と連絡するため、新鮮な酸素の他、湿気、水蒸気な
どが２重筒の間に入り込み、鋼板の腐食が発生し進行し
てしまう。

また、上記のような腐食を防止するため外筒１と内筒２
の間の保温側表面に塗装を施しておく方法もあるが、煙
突内に煙が通ると内筒２、外筒１ともかなりの高温にな
るため、耐熱性の塗料が必袂となる。しかしながら耐熱
性の塗料は非常に高価で塗装時の下地処理等の管理も難
しく、塗装が不完全となりやすい。また、内筒２の施工
時に、内筒２と外筒１の塗装を傷つけ易く　さらに２重
筒の間のスペースが狭いため補修塗装が困難で鋼板の腐
食を充分に防止することは出来なかった。

〔発明の概要〕

本発明は、上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、２重煙突の内筒の反転や内外筒溶接部の切断
による２重筒間の保温層内部への外気の出入を防止する
ことにより、保温層内部の鋼板腐食の発生と進行を防止
するため、２重煙突内の底部に２重筒間の空気層と連通
させた耐熱性の材料で形成され気密性を有する空気袋を
設けた２重煙突を提供するものである。

〔発明の実施例〕 第１図（ａ）、　（ｂ）及び第２図は本発明の実施例を
示す縦断面図及びそのＡ−Ａ断面図である。

一般に煙突と煙道の取合部（図示せず）は地上５〜６ｍ
の場所に設けられており、煙突内部８の底部■はデッド
スペースとなっているので、本発明においてはこのデッ
ドスペースに空気層６と連通ずる空気袋９を配設したも
のでおる。

この空気袋９は煙突の排ガスの温度にも耐えられるよう
な耐熱性の材料で形成され、気密性をも有するもので、
材料は、排ガス温度が低い場合にはプラスチックシート
などを利用し、温度が高い場合にはアスベストのシート
などを利用する。また空気袋９は最高温度時、すなわち
膨張空気量が最大のときでも空気袋９の材料に張力が加
わらないようなふくらみ容量を有するものとする。なお
６はベースプレートであり、７は煙突の基礎、１１は空
気層６と空気袋９の内部とを連通する通気孔でおる。

第２図では２個の通気孔１１．１１を示しているが、こ
の数は出入する空気量に応じて適宜決定される。

上記のように構成した本発明の詳細な説明すれば次の通
りである。煙突休止時には、第２図（ａ）に示すように
空気層３の温度は低く、このため空気層６内の空気は収
縮しておシ、空気袋９はつぶれた状態にある。いま、煙
突を稼動すると空気層６も加熱され、空気層６の空気は
膨張し、膨張した空気は、空気袋９に流れ込んで第２図
（ｂ）に示すように空気袋９をふくらませることになる
。このため内筒２の反転がおこることもなく、また内外
筒溶接部が切断することもない。なお、あらかじめ２重
筒間の空気層３にできるだけ乾燥した空気を入れておく
と、腐食防止にさらによい効果をもたらす。

なお、空気袋の必要容量の計算例は第１図（１１を参照
にして以下のように示される。

■条件、煙突の径（保温層中央）１．２ｍφ、空気層厚
さ５０ｍ／ｍ　休止時気温１５℃ 稼動時排ガス温度１５０℃、煙突高さ５０ｍ１５℃稼動
時空気層平均温度ｉｏｏ℃（仮定、詳細は温度降下量計
算による） ■計算、空’ＡＪｆｊ容積　１．２ｘｒｒ０．０５ｘ５
０．０−：　９．４５ｒｒｌＺ１５＋１！ｂ ■結果、この方法は、第６図（＋１）、（ｂ）で示され
る二重筒内空気量が多いタイプよシ、第６図（ｅ）で示
される空気量の少ないタイプに適しているが、いずれに
も適用が可能である。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のよ
うな顕著な効果を挙けることができる。

（１）空気層の膨張、収縮による体積の変化を外気と遮
断された空気袋で処理するため新鮮な空気や湿気、水蒸
気などが空気層に流入せず二重部間の鋼板（内筒及び外
筒の二重部側）の腐食を防止できる。このため、内部に
面した鋼板の塗装が不要となる。

（２）空気袋に予め最大膨張量の空気を張力なしで収容
できるふくらみ時容量を持たせれば、従来のような溶接
部の破断、内筒のふくれを完全に防止できる。

（３）煙突内部の底部空間を空気袋置場に利用すること
によシ、空間の有効利用が可能となる。また空気袋の内
部空気も煙突内部の排ガスで加熱されるため、空気袋を
外部に置く場合より保温層の保温効果が大きくなり、さ
らに空気袋や空気抜きパイプが煙突外部に表われないた
め外観的にも好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図（１１，（ｂｌは本発明の実施例を示す縦断面図
、第２図は第１図（ｂｌのＡ−Ａ断面図、第６図（ｉＬ
）、　（ｂ）。 （ｃ）は従来の２重煙突の３重筒の一例を示す縦断面図
である。 １・・・外筒、２・・・内筒、■・・・底部、６・・・
空気層、９・・・空気袋、１１・・・通気孔。 代理人　弁理士　木　村　三　朗

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ２重煙突内の底部に２重筒内の空気層と連通させた耐熱
   性の材料で形成され気密性を有する空気袋を設けた２重
   煙突、