JPS6022058B2 - 高温特性のすぐれた切削工具用焼結材料およびその製造法 - Google Patents
高温特性のすぐれた切削工具用焼結材料およびその製造法Info
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- JPS6022058B2 JPS6022058B2 JP57012640A JP1264082A JPS6022058B2 JP S6022058 B2 JPS6022058 B2 JP S6022058B2 JP 57012640 A JP57012640 A JP 57012640A JP 1264082 A JP1264082 A JP 1264082A JP S6022058 B2 JPS6022058 B2 JP S6022058B2
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、すぐれた高温特性を有し、特に高温特性が
要求される高速切削や高送り切削に切削工具として使用
した場合にすぐれた切削性能を発揮する競結材料および
その製造法に関するものである。
要求される高速切削や高送り切削に切削工具として使用
した場合にすぐれた切削性能を発揮する競結材料および
その製造法に関するものである。
一般に、鋼の切削加工に際して、切削速度を遠くしたり
、送り量を多くしたりすると、切削工具の刃先温度が上
昇し、刃先が摩耗よりは、むしろ高温に原因する塑性変
形によって使用寿命に至る場合が多く、この頃向は、近
年の高速切削化および高能率切削化によって増々強くな
りつつある。
、送り量を多くしたりすると、切削工具の刃先温度が上
昇し、刃先が摩耗よりは、むしろ高温に原因する塑性変
形によって使用寿命に至る場合が多く、この頃向は、近
年の高速切削化および高能率切削化によって増々強くな
りつつある。
しかしながら、現在実用に供されている、分散相が主と
してW炭化物やTi炭化物で構成され、一方結合相が主
として鉄族金属で構成されている超硬合金やサーメット
は、刃先温度が1000qoを越えると急激に軟化する
ようになるために、これらの超硬合金やサ−メツトは勿
論のこと、これらの表面に硬質被覆層を形成した表面被
覆超硬合金や表面被覆サーメツトにおいても、その使用
条件は刃先温度が1000q0を若干上廻る程度に制限
されている。一方、N酸化物を主成分とするセラミック
は、高温において高硬度とすぐれた耐酸化性を示すこと
から、高速切削用の切削工具として実用に供されてはい
るが、その刃先は耐衝撃性に欠け、信頼性の不十分なも
のであるため、高速切削に際しては低い送り量で使用さ
れているのが現状である。また、近年、高速切削や高送
り切削用の切削工具材料として、WあるいはMoなどの
高融点金属からなるマトリックス中に、WおよびTiの
炭化物を層状に分散させた組織を有する鋳造合金(例え
ば米国特許第3690962号明細書参照)が提案され
、注目されたが、この鋳造合金は、融点が2700℃と
著しく高く、しかも鋳造合金であるために形状付与が困
難であるばかりでなく、耐酸化性および耐衝撃性も不十
分であることから、広く実用化されるには至っていない
。
してW炭化物やTi炭化物で構成され、一方結合相が主
として鉄族金属で構成されている超硬合金やサーメット
は、刃先温度が1000qoを越えると急激に軟化する
ようになるために、これらの超硬合金やサ−メツトは勿
論のこと、これらの表面に硬質被覆層を形成した表面被
覆超硬合金や表面被覆サーメツトにおいても、その使用
条件は刃先温度が1000q0を若干上廻る程度に制限
されている。一方、N酸化物を主成分とするセラミック
は、高温において高硬度とすぐれた耐酸化性を示すこと
から、高速切削用の切削工具として実用に供されてはい
るが、その刃先は耐衝撃性に欠け、信頼性の不十分なも
のであるため、高速切削に際しては低い送り量で使用さ
れているのが現状である。また、近年、高速切削や高送
り切削用の切削工具材料として、WあるいはMoなどの
高融点金属からなるマトリックス中に、WおよびTiの
炭化物を層状に分散させた組織を有する鋳造合金(例え
ば米国特許第3690962号明細書参照)が提案され
、注目されたが、この鋳造合金は、融点が2700℃と
著しく高く、しかも鋳造合金であるために形状付与が困
難であるばかりでなく、耐酸化性および耐衝撃性も不十
分であることから、広く実用化されるには至っていない
。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、高速切
削や高送り切削が可能なすぐれた高温特性を有する切削
工具用材料、すなわち耐摩耗性、耐塑性変形性、耐酸化
性、および耐衝撃性にすぐれた切削工具を粉末冶金法を
用いて製造すべく研究を行なった結果、原料粉末として
、金属炭化物粉末、金属窒化物粉末、金属炭窒化物粉末
、金属棚化物粉末、金属炭柵化物粉末、金属炭窒棚化物
粉末、およびW粉末を用意し、これら原料粉末のうちの
2種以上を用いて配合組成に配合し、通常の条件で混合
し、プレス成形し、ついでこの結果の圧粉体を、非酸化
性雰囲気中、温度:2000〜2700ooの高温、す
なわち完全固溶体化温度で焼結し、この暁結温度から冷
却して温度:1000〜1600qCで化合物析出処理
を行ない、原子%で、Ti:5〜25%、ZrおよびH
fのうちの1種または2種:5〜20%、NbおよびT
aのうちの1種または2種:5〜20%、C:15〜4
0%、N:1〜15%、B:1〜10%を含有し、残り
がWと不可避不純物(ただしW:20〜55%含有)か
らなる組成を有し、かつ分散相が、TiとCとNとBと
を主成分とする化合物相と、ZrおよびHfのうち1種
または2種とCとNとBとを主成分とする化合物相との
微細硬質相からなり、一方結合相がWを主成分とするW
基合金からなる組織を有する競結合金を製造すると、こ
の結果の暁結材料は、すぐれた耐摩耗性、耐塑性変形性
、耐酸化性、および耐衝撃性を有し、したがってこれら
の高温特性が要求される高速切削や高送り切削に切削工
具として使用した場合に著しくすぐれた切削性能を発揮
するという知見を得たのである。
削や高送り切削が可能なすぐれた高温特性を有する切削
工具用材料、すなわち耐摩耗性、耐塑性変形性、耐酸化
性、および耐衝撃性にすぐれた切削工具を粉末冶金法を
用いて製造すべく研究を行なった結果、原料粉末として
、金属炭化物粉末、金属窒化物粉末、金属炭窒化物粉末
、金属棚化物粉末、金属炭柵化物粉末、金属炭窒棚化物
粉末、およびW粉末を用意し、これら原料粉末のうちの
2種以上を用いて配合組成に配合し、通常の条件で混合
し、プレス成形し、ついでこの結果の圧粉体を、非酸化
性雰囲気中、温度:2000〜2700ooの高温、す
なわち完全固溶体化温度で焼結し、この暁結温度から冷
却して温度:1000〜1600qCで化合物析出処理
を行ない、原子%で、Ti:5〜25%、ZrおよびH
fのうちの1種または2種:5〜20%、NbおよびT
aのうちの1種または2種:5〜20%、C:15〜4
0%、N:1〜15%、B:1〜10%を含有し、残り
がWと不可避不純物(ただしW:20〜55%含有)か
らなる組成を有し、かつ分散相が、TiとCとNとBと
を主成分とする化合物相と、ZrおよびHfのうち1種
または2種とCとNとBとを主成分とする化合物相との
微細硬質相からなり、一方結合相がWを主成分とするW
基合金からなる組織を有する競結合金を製造すると、こ
の結果の暁結材料は、すぐれた耐摩耗性、耐塑性変形性
、耐酸化性、および耐衝撃性を有し、したがってこれら
の高温特性が要求される高速切削や高送り切削に切削工
具として使用した場合に著しくすぐれた切削性能を発揮
するという知見を得たのである。
この発明は上記知見にもとづいてなされたものであって
、以下に材料の成分組成範囲および暁給温度を上記の通
りに限定した理由を説明する。
、以下に材料の成分組成範囲および暁給温度を上記の通
りに限定した理由を説明する。
‘a’TiTi成分は、素地中に微細な硬質相として分
散するTiとCとNとBを主成分とする化合物相を形成
して材料に高硬度を付与せしめ、もって材料の耐摩耗性
を向上させる作用をもつが、その含有量が5%未満では
化合物析出処理工程で所望の量の前記化合物を析出させ
ることができ、この結果所望の耐摩耗性を確保すること
ができないものとなり、一方2.5%を越えて含有させ
ると相対的に結合相に比して前記分散相を形成する化合
物相が多くなりすぎて材料の耐衝撃性が劣化するように
なることから、その含有量を5〜25%と定めた。
散するTiとCとNとBを主成分とする化合物相を形成
して材料に高硬度を付与せしめ、もって材料の耐摩耗性
を向上させる作用をもつが、その含有量が5%未満では
化合物析出処理工程で所望の量の前記化合物を析出させ
ることができ、この結果所望の耐摩耗性を確保すること
ができないものとなり、一方2.5%を越えて含有させ
ると相対的に結合相に比して前記分散相を形成する化合
物相が多くなりすぎて材料の耐衝撃性が劣化するように
なることから、その含有量を5〜25%と定めた。
‘b)ZrおよびHfこの両成分もTiと同様にZrお
よびHfのうちの1種または2種とCとNとBとを主成
分とし、かつ素地中に微細な硬質相として分散する化合
物相を形成して材料の耐摩耗性を向上させる作用をもつ
が、その含有量が5%未満ではTiと同様に高硬度、す
なわち高耐摩耗性を確保することができず、一方20%
を越えて含有させると同様に前記分散相を形成する化合
物相が多くなりすぎ、材料の耐衝撃性が劣化するように
なることから、その含有量を5〜20%と定めた。
よびHfのうちの1種または2種とCとNとBとを主成
分とし、かつ素地中に微細な硬質相として分散する化合
物相を形成して材料の耐摩耗性を向上させる作用をもつ
が、その含有量が5%未満ではTiと同様に高硬度、す
なわち高耐摩耗性を確保することができず、一方20%
を越えて含有させると同様に前記分散相を形成する化合
物相が多くなりすぎ、材料の耐衝撃性が劣化するように
なることから、その含有量を5〜20%と定めた。
‘c’NbおよびTa
この両成分には、上記の2種の化合物相中に拡散し、か
つ素地に固溶して材料の耐酸化性を向上させる作用があ
るが、その含有量が5%未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方20%を越えて含有させると、材料の
耐摩耗性に劣化傾向が現われるようになることから、そ
の含有量を5〜20%と定めた。
つ素地に固溶して材料の耐酸化性を向上させる作用があ
るが、その含有量が5%未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方20%を越えて含有させると、材料の
耐摩耗性に劣化傾向が現われるようになることから、そ
の含有量を5〜20%と定めた。
‘dI C
C成分には、上記のように2種の化合物相を形成し、材
料の耐摩耗性を向上させる作用があるが、その含有量が
15%未満では硬質分散相の量が相対的に少なすぎて所
望の耐摩耗性を確保することができず、一方40%を越
えて含有させると、結合相に対する前記化合物相の割合
が多くなりすぎて材料の耐衝撃性が劣化するようになる
ことから、その含有量を15〜40%と定めた。
料の耐摩耗性を向上させる作用があるが、その含有量が
15%未満では硬質分散相の量が相対的に少なすぎて所
望の耐摩耗性を確保することができず、一方40%を越
えて含有させると、結合相に対する前記化合物相の割合
が多くなりすぎて材料の耐衝撃性が劣化するようになる
ことから、その含有量を15〜40%と定めた。
‘e’N
N成分には、上記化合物相を微細化して材料の耐衝撃性
を一段と向上させる作用があるが、その含有量が1%未
満では所望の耐衝撃性を確保することができず、一方1
5%を越えて含有させると、凝結時にNの分解量が多く
なって材料中に巣が形成されるようになり、この結果耐
衝撃性が劣化するようになることから、その含有量を1
〜15%と定めた。
を一段と向上させる作用があるが、その含有量が1%未
満では所望の耐衝撃性を確保することができず、一方1
5%を越えて含有させると、凝結時にNの分解量が多く
なって材料中に巣が形成されるようになり、この結果耐
衝撃性が劣化するようになることから、その含有量を1
〜15%と定めた。
‘f’B
B成分には、上記のように素地中に均一に分散する硬質
の化合物相をより硬化して材料の耐摩耗性を向上させる
作用があるが、その含有量が1%未満では所望の耐摩耗
性が得られず、一方10%を越えて含有させると材料の
耐衝撃性が劣化するようになることから、その含有量を
1〜10%と定めた。
の化合物相をより硬化して材料の耐摩耗性を向上させる
作用があるが、その含有量が1%未満では所望の耐摩耗
性が得られず、一方10%を越えて含有させると材料の
耐衝撃性が劣化するようになることから、その含有量を
1〜10%と定めた。
‘g’W
W成分は、その一部が上記の化合物相中に拡散するが、
残りの大部分は素地の結合相を構成し、この結合相は上
記の分散相を構成する成分が園溶したW基合金からなる
ので、材料はすぐれた耐塑性変形性、および耐衝撃性を
もったものになる。
残りの大部分は素地の結合相を構成し、この結合相は上
記の分散相を構成する成分が園溶したW基合金からなる
ので、材料はすぐれた耐塑性変形性、および耐衝撃性を
もったものになる。
しかし、その含有量が20%未満では、相対的に上記結
合相の量が少なすぎて、特に耐衝撃性が劣化するように
なり、一方55%を越えて含有させると相対的に分散相
が少なくなりすぎて材料の耐摩耗性が低下するようにな
ることから、その含有量を20〜55%と定めた。なお
、この発明の焼結材料は、不可避不純物として、Fe.
Ni,Co,Cr,Mo,Si,N、および白金族金属
(Pt,Pd,Rh,Rへlr,0s)のうちの1種ま
たは2種以上を含有しても、その合計含有量が2%以下
であれば、この暁縞材料のもつ特性が何ら損なわれるも
のではない。
合相の量が少なすぎて、特に耐衝撃性が劣化するように
なり、一方55%を越えて含有させると相対的に分散相
が少なくなりすぎて材料の耐摩耗性が低下するようにな
ることから、その含有量を20〜55%と定めた。なお
、この発明の焼結材料は、不可避不純物として、Fe.
Ni,Co,Cr,Mo,Si,N、および白金族金属
(Pt,Pd,Rh,Rへlr,0s)のうちの1種ま
たは2種以上を含有しても、その合計含有量が2%以下
であれば、この暁縞材料のもつ特性が何ら損なわれるも
のではない。
‘h’競結温度
2000℃禾満の嫌続温度では競結時の組織が完全固溶
体とならず、この結果鱗縞後の化合物析出処理工程で、
W基合金素地に微細な硬質化合物相が均一に分散した組
織を得ることができず、この結果所望の耐摩耗性および
耐衝撃性を確保することができないものとなり、一方2
700℃を越えた暁結温度にすると、液相が出現するよ
うになって形状保持が困難となることから、競結温度を
2000〜270ぴ0と定めた。
体とならず、この結果鱗縞後の化合物析出処理工程で、
W基合金素地に微細な硬質化合物相が均一に分散した組
織を得ることができず、この結果所望の耐摩耗性および
耐衝撃性を確保することができないものとなり、一方2
700℃を越えた暁結温度にすると、液相が出現するよ
うになって形状保持が困難となることから、競結温度を
2000〜270ぴ0と定めた。
‘iー 化合物析出処理温度
その温度が1000oo未満では、分解析出する化合物
の量が少なすぎて、微細な硬質化合物が均一に分散した
組織を得ることができず、一方その温度が1600℃を
越えると、分解析出が起らず、このように化合物析出処
理温度が1000〜1600qoの温度範囲から外れる
と所望の耐摩耗性および耐衝鱗性を確保することができ
ないものであり、かかる点から化合物析出処理温度を1
000〜1600ooと定めた。
の量が少なすぎて、微細な硬質化合物が均一に分散した
組織を得ることができず、一方その温度が1600℃を
越えると、分解析出が起らず、このように化合物析出処
理温度が1000〜1600qoの温度範囲から外れる
と所望の耐摩耗性および耐衝鱗性を確保することができ
ないものであり、かかる点から化合物析出処理温度を1
000〜1600ooと定めた。
つぎに、この発明の焼結材料およびその製造法を実施例
により具体的に説明する。実施例 1 原料粉末として、平均粒径:1.0rmを有するTIC
粉末、同1.2仏mの(Tio.斑Wo.笹)C粉末、
同1.5仏mのZrC粉末、同1.0仏mの(日ら.4
5NL.馬)C粉末、同1.2rmのTaC粉末、同1
.&mのTIN粉末、同1.をmのTiB2粉末、およ
び同1.1山mのW粉末を用意し、これら原料粉末のう
ちの2種以上を適宜組合せて所定組成に配合し、ポール
ミルにて7独時間湿式混合し、乾燥した後、15kg/
柵の圧力にてプレス成形して圧粉体とし、ついで、この
圧粉体を日2気流中、温度:800qCに1時間保持し
て予備焼結処理した後、10‐ltonの真空中、温度
:2600℃に1時間保持の条件で暁結し、暁給終了後
、この暁結温度から1500ooまでの温度範囲を75
び0/hrの冷却速度で冷却し、150ぴ0に3時間保
持の条件で化合物析出処理を行なうことによって第1表
に示される成分組成をもった本発明嬢結材料1〜6およ
び比鮫焼結材料1〜8をそれぞれ製造した。
により具体的に説明する。実施例 1 原料粉末として、平均粒径:1.0rmを有するTIC
粉末、同1.2仏mの(Tio.斑Wo.笹)C粉末、
同1.5仏mのZrC粉末、同1.0仏mの(日ら.4
5NL.馬)C粉末、同1.2rmのTaC粉末、同1
.&mのTIN粉末、同1.をmのTiB2粉末、およ
び同1.1山mのW粉末を用意し、これら原料粉末のう
ちの2種以上を適宜組合せて所定組成に配合し、ポール
ミルにて7独時間湿式混合し、乾燥した後、15kg/
柵の圧力にてプレス成形して圧粉体とし、ついで、この
圧粉体を日2気流中、温度:800qCに1時間保持し
て予備焼結処理した後、10‐ltonの真空中、温度
:2600℃に1時間保持の条件で暁結し、暁給終了後
、この暁結温度から1500ooまでの温度範囲を75
び0/hrの冷却速度で冷却し、150ぴ0に3時間保
持の条件で化合物析出処理を行なうことによって第1表
に示される成分組成をもった本発明嬢結材料1〜6およ
び比鮫焼結材料1〜8をそれぞれ製造した。
なお、比較暁結材料1〜8は、いずれも構成成分のうち
のいずれかの成分含有量(第1表に※印を付しもの)が
この発明の範囲から外れた組成をもつものである。
のいずれかの成分含有量(第1表に※印を付しもの)が
この発明の範囲から外れた組成をもつものである。
ついで、この結果得られた本発明焼結材料1〜6および
比鮫煉結材料1〜8のそれぞれから、SNP432の形
状をもった切削チップを作製し、被削材:JIS・SN
CM−8(硬さ:HB260)、切削速度:220m/
min、送り:0.3肋/rev、切込み:2側、切削
時間:1■ごの条件での連続高速切削試験、並びに被削
材:JIS・SNCM−8(硬さ:HB280)、切削
速度:200肌/min、送り:0.2脚、切込み:2
肌、切削時間:3分の条件での断続高速切削試験を行な
い、連続高速切削試験では、チップ切刃におけるフラン
ク摩耗深さとクレータ摩耗深さを測定し、また断続高速
切削試験では、謎険切刃数1個のうちの欠損発生切刃数
を測定した。
比鮫煉結材料1〜8のそれぞれから、SNP432の形
状をもった切削チップを作製し、被削材:JIS・SN
CM−8(硬さ:HB260)、切削速度:220m/
min、送り:0.3肋/rev、切込み:2側、切削
時間:1■ごの条件での連続高速切削試験、並びに被削
材:JIS・SNCM−8(硬さ:HB280)、切削
速度:200肌/min、送り:0.2脚、切込み:2
肌、切削時間:3分の条件での断続高速切削試験を行な
い、連続高速切削試験では、チップ切刃におけるフラン
ク摩耗深さとクレータ摩耗深さを測定し、また断続高速
切削試験では、謎険切刃数1個のうちの欠損発生切刃数
を測定した。
これらの測定結果を第1表に合せて示した。なお、第1
表には、比較の目的でAI酸化物を主成分とするセラミ
ックス切削チップ、およびW炭化物を主成分とする超硬
合金基体の表面に化学蒸着法によりTi炭化物(TIC
)およびAI酸化物(N203)を7仏mの合計平均層
厚で被覆してなる表面被覆超硬合金切削チップ(従来切
削チップ1,2という)の同一条件での切削試験結果も
示した。第1表に示される結果から明らかなように、従
来切削チップ1は、特に耐衝撃性に劣るために試験切刃
全数に欠損が発生し、また従来切削チップ第1表2はす
ぐれた耐衝撃性をもつので断続高速切削試験では本発明
焼結材料と同等のすぐれた切削性能を示すものの、耐摩
耗性に劣るために連続高速切削試験では摩耗の大きなも
のとなっている。
表には、比較の目的でAI酸化物を主成分とするセラミ
ックス切削チップ、およびW炭化物を主成分とする超硬
合金基体の表面に化学蒸着法によりTi炭化物(TIC
)およびAI酸化物(N203)を7仏mの合計平均層
厚で被覆してなる表面被覆超硬合金切削チップ(従来切
削チップ1,2という)の同一条件での切削試験結果も
示した。第1表に示される結果から明らかなように、従
来切削チップ1は、特に耐衝撃性に劣るために試験切刃
全数に欠損が発生し、また従来切削チップ第1表2はす
ぐれた耐衝撃性をもつので断続高速切削試験では本発明
焼結材料と同等のすぐれた切削性能を示すものの、耐摩
耗性に劣るために連続高速切削試験では摩耗の大きなも
のとなっている。
これに対して、本発明焼絹材料1〜6は、断続および連
続高速切削試験のいずれにおいてもすぐれた高速および
高送り切削性能を発揮することが明らかである。さらに
比鮫焼結材料1〜8に見られるようにへ構成成分のうち
のいずれかの成分含有量がこの発明の範囲から外れると
、連続および断続高速切削試験の少なくともいずれかに
おいて劣った切削試験結果を示すようになるのである。
実施例 2 実施例1で用いた原料粉末に加えて、さらに平均粒径:
1.かmの(Tio.58Wo.42)CO.幻粉末、
および同1.0仏mのTICo.5NO.5粉末を用意
し、これら原料粉末を適宜組合せて用いて所定組成に配
合し、この配合粉末を実施例1におけると同一の条件で
混合し、プレス成形し、さらに予備暁結処理した後、1
0‐2tomの真空中、温度:2100℃に2時間保持
して競結し、暁結後、固熔体組織を保持している前記焼
結温度から1300q0までの温度範囲を750qo/
hrの冷却速度で冷却し、1300qoに5時間保持し
て化合物析出処理を行ない、第2表に示される成分組成
をもった本発明煉結材料7〜11、および同じく構成成
分のうちのいずれかの成分含有量(第2表に※印を付し
たもの)がこの発明の範囲から外れた組成を有する比鮫
焼結材料9〜14をそれぞれ製造した。
続高速切削試験のいずれにおいてもすぐれた高速および
高送り切削性能を発揮することが明らかである。さらに
比鮫焼結材料1〜8に見られるようにへ構成成分のうち
のいずれかの成分含有量がこの発明の範囲から外れると
、連続および断続高速切削試験の少なくともいずれかに
おいて劣った切削試験結果を示すようになるのである。
実施例 2 実施例1で用いた原料粉末に加えて、さらに平均粒径:
1.かmの(Tio.58Wo.42)CO.幻粉末、
および同1.0仏mのTICo.5NO.5粉末を用意
し、これら原料粉末を適宜組合せて用いて所定組成に配
合し、この配合粉末を実施例1におけると同一の条件で
混合し、プレス成形し、さらに予備暁結処理した後、1
0‐2tomの真空中、温度:2100℃に2時間保持
して競結し、暁結後、固熔体組織を保持している前記焼
結温度から1300q0までの温度範囲を750qo/
hrの冷却速度で冷却し、1300qoに5時間保持し
て化合物析出処理を行ない、第2表に示される成分組成
をもった本発明煉結材料7〜11、および同じく構成成
分のうちのいずれかの成分含有量(第2表に※印を付し
たもの)がこの発明の範囲から外れた組成を有する比鮫
焼結材料9〜14をそれぞれ製造した。
ついで、上記本発明暁給材料7〜11および比較競結材
料9〜14から「 それぞれSNP432の形状をもっ
た切削チップを作製し、被削材:JIS・SNCM−8
(硬さ:HB250)、切削速度:100m/職、送り
:0.8側/rev、切込み:8側、切削時間:10分
の条件で連続高送り切削試験を行ない、フランク摩耗深
さとクレー夕摩耗深さを測定した。
料9〜14から「 それぞれSNP432の形状をもっ
た切削チップを作製し、被削材:JIS・SNCM−8
(硬さ:HB250)、切削速度:100m/職、送り
:0.8側/rev、切込み:8側、切削時間:10分
の条件で連続高送り切削試験を行ない、フランク摩耗深
さとクレー夕摩耗深さを測定した。
この測定結果を第2表に示した。また、第2表には、比
較の目的で、いずれも市販のW炭化物を主成分とする趣
硬合金基体の表面に化学蒸着法により6仏mの平均層厚
でTj炭化物第2表 の硬質層を被覆したものとからなる表面被覆超便合金切
削チップ、およびP30のW炭化物を主成分とする超硬
合金切削チップ(以下従来切削チップ3,4という)の
同一条件での切削試験結果も示した。
較の目的で、いずれも市販のW炭化物を主成分とする趣
硬合金基体の表面に化学蒸着法により6仏mの平均層厚
でTj炭化物第2表 の硬質層を被覆したものとからなる表面被覆超便合金切
削チップ、およびP30のW炭化物を主成分とする超硬
合金切削チップ(以下従来切削チップ3,4という)の
同一条件での切削試験結果も示した。
第2表に示されるように、実施例1におけると同様の結
果を示し、本発明競縞材料7〜11で作製された切削チ
ップは、いずれも従来切削チップ3,4および比較屍結
材料9〜14で作製された切削チップに比して一段とす
ぐれた切削性能を発輝することが明らかである。
果を示し、本発明競縞材料7〜11で作製された切削チ
ップは、いずれも従来切削チップ3,4および比較屍結
材料9〜14で作製された切削チップに比して一段とす
ぐれた切削性能を発輝することが明らかである。
上述のように、この発明によれば、高温特性、すなわち
耐摩耗性、耐塑性変形性、耐酸化性、および耐衝撃性に
すぐれた暁結材料を通常の粉末冶金法を用いて製造する
ことができ、したがってこの結果の焼結材料を、前記の
高温特性が要求される高速切削や高送り切削に切削工具
として用いた場合に著しくすぐれた切削性能を発揮する
のである。
耐摩耗性、耐塑性変形性、耐酸化性、および耐衝撃性に
すぐれた暁結材料を通常の粉末冶金法を用いて製造する
ことができ、したがってこの結果の焼結材料を、前記の
高温特性が要求される高速切削や高送り切削に切削工具
として用いた場合に著しくすぐれた切削性能を発揮する
のである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Ti:5〜25%、ZrおよびHfのうちの1種ま
たは2種:5〜20%、NbおよびTaのうちの1種ま
たは2種:5〜20%、C:15〜40%、N:1〜1
5%、B:1〜10%を含有し、残りがWと不可避不純
物(ただしW:20〜55%含有)からなる組成(以上
原子%)を有し、かつ分散相が、TiとCとNとBとを
主成分とする化合物相と、ZrおよびHfのうちの1種
または2種とCとNとBとを主成分とする化合物相との
微細硬質相からなり、一方結合相が、Wを主成分とする
W基合金からなる組織を有することを特徴とする高温特
性のすぐれた切削工具用焼結材料。 2 原料粉末として、金属炭化物粉末、金属窒化物粉末
、金属炭窒化物粉末、金属硼化物粉末、金属炭窒硼化物
粉末、およびW粉末を用意し、これら原料粉末のうちの
2種以上を用いて所定配合組成に配合し、通常の条件で
混合し、プレス成形し、ついでこの結果の圧粉体を、非
酸化性雰囲気中、温度:2000〜2700℃の高温で
、完全固溶体化焼結した後、非酸化性雰囲気中、温度1
000〜1600℃で化合物析出処理を行ない、Ti:
5〜25%、ZrおよびHfのうちの1種または2種:
5〜20%、NbおよびTaのうちの1種または2種:
5〜20%、C:15〜40%、N:1〜15%、B:
1〜10%を含有し、残りがWと不可避不純物(ただし
W:20〜55%含有)からなる組成(以上原子%)を
有し、かつ分散層が、TiとCとNとBとを主成分とす
る化合物相と、ZrおよびHfのうちの1種または2種
とCとNとBとを主成分とする化合物相との微細硬質相
からなり、一方結合相が、Wを主成分とするW基合金か
らなる組織を有する焼結材料を製造することを特徴とす
る高温特性のすぐれた切削工具用焼結材料の製造法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57012640A JPS6022058B2 (ja) | 1982-01-29 | 1982-01-29 | 高温特性のすぐれた切削工具用焼結材料およびその製造法 |
KR8204657A KR890004488B1 (ko) | 1982-01-29 | 1982-10-15 | 고온특성이 우수한 절삭공구용 소결재료 및 그 제조법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57012640A JPS6022058B2 (ja) | 1982-01-29 | 1982-01-29 | 高温特性のすぐれた切削工具用焼結材料およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58130246A JPS58130246A (ja) | 1983-08-03 |
JPS6022058B2 true JPS6022058B2 (ja) | 1985-05-30 |
Family
ID=11810962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57012640A Expired JPS6022058B2 (ja) | 1982-01-29 | 1982-01-29 | 高温特性のすぐれた切削工具用焼結材料およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6022058B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10465266B2 (en) * | 2014-05-30 | 2019-11-05 | A.L.M.T. Corp. | Heat-resistant tungsten alloy, friction stir welding tool, and production method |
-
1982
- 1982-01-29 JP JP57012640A patent/JPS6022058B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58130246A (ja) | 1983-08-03 |
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