JPS6021633B2 - コ−クス炉蓋側面掃除装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転式スクリューカッター型スクレーパ特有の
推力によりコークス炉蓋側面に付着するタール分などを
除去するコークス炉蓋側面の掃除装置に関する。

従来よりコークス炉蓋掃除機としては掃除面に合わせた
板状のスクレーパを複数個チェーンにより連結し、コー
クス炉蓋側面周囲上を回転させ、そのスクレーパにより
掃除面に付着したタール分などをかき取る方式のものや
、円筒形状のものにその長手方向に放射状にカッターを
取り付け、そのカッターを回転させ、カッターの接線力
により掃除面に付着したタール分などをかき取る方式の
ものが知られているが、コークス炉蓋面上に付着したタ
ール分などが固着している場合などのとき掃除効果が悪
く、又故障、メンテナンスの瀕度が多いなどの欠点があ
った。

本発明は前述した従来の問題点を解決するためになされ
たものである。

以下、本発明の一実施例について図面に従って説明する
。

１，１′はスクリューカッター型スクレーパでコークス
炉蓋Ｄ面に当綾してコークス炉蓋Ｄ面上に付着したター
ル分などを除去するものであり、２，２′はスクリュ−
カッター型スクレーパ１，１′を取り付ける回転軸であ
る。

３，３′は回転軸２，２′を回転する駆動手段である回
転用モーターで、油圧モーターである場合にはモーター
の回転数及びトルクが高範囲にわたって調整可能であり
負荷状態の変動に対しても対応できるものである。

掃除機礎４，４′は前述のスクリューカッター型スクレ
ーパ１，１′と、回転軸２，２′および回転用モーター
３，３′とよりなっている。５は昇降台車でこの実施例
では掃除機機４，４′二台を搭載している。

以下昇降台車５の水平移動について示す。この昇降台車
５には移動架台６が取り付けられている。

７．７′はスクレーパ移動用ローラーで回転軸２，２′
を内部に貫通させており、掃除機構４，４′を移動架台
６に沿って移動させ、コークス炉蓋Ｄの掃除面に当接さ
せる機能を有する。８，８′はカップリングである。

９，９′はシリンダーで掃除機構４，４′を水平移動さ
せる駆動源である。

１０，１０′はくの字レバーでピン１１，１１′を中心
に回動し、さらに一端はシリンダーのピストン部１２，
１２′と連結されており、池端はアーム１３，１３′に
ピン着されている。

アーム１３，１３′はリング１４，１４′と連結され、
掃除機構４，４′を移動ならしめるようにしている。１
５は溝用スクレーバで、１６は溝用スクレーパ１５の取
付台である。

コークス炉蓋Ｄの溝に付着したタール分はこのスクレー
パ１５により除去される。１７はリミットスイッチ、１
７′はスイッチ用ストライカーで、シリンダー９，９′
の作動の制御用であり、掃除機構４，４′が格納位置Ａ
，Ａ′および上下面掃除移動限界位置Ｂ，Ｂ′間を移動
させるものである。

次に昇降台車５の昇降手段について示す。

１８は昇降架台で、昇降台車５に具備された昇降ローラ
ー１９を案内するものである。

２１は昇降用のチェーンである。

この昇降用チェーン２１に昇降台車５が取り付けられて
おり、コークス炉蓋Ｄに沿って移動できるようになって
いる。２２は昇降用スプロケットでコークス炉蓋掃除装
置の上下枠２３，２３′の４ケ所に設けられ昇降チェー
ンの回転を支持するものである。

２４，２５，２６は案内用スプロケットで、モータ２７
の回転を伝えるために用いるものである。

２８，２９はそれぞれの案内用スプロケツト２４，２６
，２６間の伝達用チェーンである。

次に本発明の作用について述べる。

まず、シリンダー９，９′の作動に従い、格納位置Ａよ
り側面掃除位置方向へ〈の字レバー１０，１０′および
アーム１３，１３′を介して掃除機構４，４′をコーク
ス炉蓋○位置まで水平移動させる。

この状態でスクリューカッター型スクレーパ１はコーク
ス炉蓋○面上に当俵した状態となる。次にスクリューカ
ッター型スクレーパ１，１′は回転用モーター３，３′
によりカップリング８，８′を介して回転軸２，２′を
駆動することにより回転される。

これによりスクリューに特有の推力によりコークス炉蓋
面上に付着したタール分などが削り落とされる。

コークス炉蓋Ｄの側面全体の掃除はまず昇降台車５をコ
ークス炉蓋Ｄ上部又は下部に位置を設定する。

次にモーター２７を回転させると案内用スプロケツト２
６およびチェーン２８を介して案内用スプロケツト２５
が回転し、さらにチェーン２９を介して案内用スプロケ
ット２４が回転し、昇降用スプロケツト２２が回転する
。

このようにして昇降用チェーン２１がスプロケツト２２
，２２間を回転するようになると、昇降用チェーン２１
に取り付けられた昇降台車５は昇降架台１８上を昇降ロ
ーラー１９によってコークス炉蓋○の下部又は上部の方
へ移動する。そしてスクリューカッター型スクレ−パ１
，１′の回転によりコークス炉菱Ｄに付着したタール分
等を除去していく。コークス炉蓋Ｄの上下面の掃除はコ
ークス炉蓋Ｄ上下面の位置へ前述の昇降手段により昇降
台車５を移動させ、位置をを設定する。

シリンダー９の作動により、くの字レバー１０がピン１
１を中心に回動する。

するとくの字レバー１０と連結されたアーム３が水平移
動する。そして掃除機構がそれと同時に移動するのであ
る。そこで昇降台車５上の掃除機構４は移動架台６上を
移動ローラー７が移動することによって格納位置Ａより
上下面掃除位置まで水平移動される。この位置の制御に
は、リミットスイッチ１７およびスイッチ用ストラィカ
ー１７′が使用される。次にシリンダー９′を前述とは
反対の方向へ作動させて掃除機構４を上下面掃除移動限
界位置Ｂより格納位置Ａまで水平移動させる。

これにより掃除機構４のスクリューカッター型スクレー
パ１の回転によりコークス炉蓋Ｄの上下面の掃除を行う
ものである。さらにシリンダー９′を作動させ、前と同
じようにコークス炉蓋Ｄ上下面の残りの面の掃除を行う
ものである。本実施例ではコークス炉蓋○の側面の掃除
機構４，４′を取り付けた昇降台車の昇降手段として昇
降チェーン２１による方式であったが、ワイヤを用いて
昇降をを行う方式、シリンダーを用いて行う方式などが
考えられる。

又、コークス炉蓋Ｄの上下面の掃除機構４，４′の水平
移動手段としてシリンダー９，９′とくの字レバー１０
，１０′およびアーム１３，１３′を介して移動させる
方式であったが、直接シリンダーのピストン部に掃除機
構を設置し移動させる方法や側面掃除用の昇降手段を利
用して掃除機構を移動させる方式などが考えられる。本
発明は以上の構成であり、スクリューの推力によりコー
クス炉蓋表面の付着蓬を削り取る方式なので、掃除力が
非常に強くなり相当に固い樺掃除も可能となり、回転モ
ータの駆動源に油圧を採用すると圧力および吐出量によ
りスクリューカッターの回転数およびトルクが高範囲に
わたって調整可能となり、負荷状態の変動に対しても対
処できる。

本実施例のように２台又は偶数台のスクリューカッター
を同一の昇降台車に同じ高さに取り付けると装置全体の
構造が簡略化され、又側面掃除中は炉蓋に昇降台車が２
台のスクリューカッターにより鉄合する状態となるので
、芯狂いがなくなりそれにより掃除効果もよくなるなど
の効果を奏する。

本発明は、コークス炉蓋に応用できるばかりではなく、
装入枠掃除、小蓋枠掃除装置に応用できることはいうま
でもない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の掃除機構の具体的な実施例を示す平面
図、第２図は第１図の掃除機構を取り付けた全体組立図
、第３図は第２図の部分拡大図、第４図は１−１側側面
図、第５図は０ーロ側側面図である。 １，１′……スクリューカッター型スクレーパ、２，２
′・・・・・・回転軸、３，３′・・・・・・回転用モ
ータ、４，４′・・・・・・掃除機構、５・・・・・・
昇降台車、６・・・・・・移動架台、７，７′・・・・
・・スクレーパ移動用ローフー、９，９′……シリンダ
ー、１０，１０′……くの字レバー、１３，１３′……
アーム、１８・・・・・・昇降架台、１９・・・…昇降
ローフー、２１…・・・昇降用チェーン、２２・・…・
昇降用スプロケット、２７……モーター。 精１図 第２図 精３図 精４図 溝５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ スクリユーカツター型スクレーパと、該スクレーパ
   を取り付けた回転軸と、該回転軸を回転させる駆動手段
   とよりなる掃除機構を複数個、炉蓋側面に対し、相対向
   して昇降台車上に搭載し、該昇降台車を適宜の昇降手段
   によりコークス炉蓋上下方向に昇降可能にしてコークス
   炉蓋側面に付着したタール分等を除去するようにしてな
   ることを特徴とするコークス炉蓋側面掃除装置。 ２ 掃除機構が水平方向に移動可能なことを特徴とする
   上記特許請求の範囲第１項記載のコークス炉蓋側面掃除
   装置。