JPS60212339A - 複合管の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、セラミックス粒子が管内面に一部露出した複
合管であって、耐食性に優れると共に耐摩耗性にも優れ
た複合管の製造法に関する。

〈従来技術とその問題点〉 従来、耐食性及び耐摩耗性を兼備した管の製造法として
、セラミックスのもつ優れた耐食性、耐摩耗性、耐熱性
等を利用して、セラミックス片を管内面に接着する方法
、粉状のセラミックスをプラズマ熱、アーク熱、ガス燃
焼熱により管内面に溶射する方法、或いは、耐食性金属
溶湯中にセラミック粉又はセラミック片を混合・分散さ
せ管に鋳造する方法等がある。

しかしながら、前２者では管内面に形成されたセラミッ
クス層が剥離したり、亀裂が入ると、母管が腐食性流体
に直に曝されるため管の寿命が著しく短くなるという欠
点がある。尤も音自体を耐食性金属にて形成すれば、斯
る問題は防止できるが、コスト面で問題である。一方、
後者では、設備面で大きな制約をうけ、専ら複合ロール
等で利用されているにすぎない。

く問題を解決するための手段〉 本発明は、斯る点に鑑みなされたもので、耐摩耗性を有
しかつ容易に腐食性流体により侵されることがない複合
管を、通常の設備で簡単に製造でき、それ故コスト的に
も有利な耐食・耐摩耗性に優れた複合管の製造法を提供
するにあり、その手段は、比重がセラミックスより大き
くかつ低融点の耐食性基材中に多数のセラミックス粒子
が埋設された“シート状のライニング素材を母管内周面
に付着させ、加熱手段により前記基材を軟化乃至溶融さ
せ、該基材を母管内面に固着させると共に、セラミック
ス粒子を基材表面に一部露出させるものである。

〈作用・効果〉 上記手段によれば、通常の安価な管を母管として用いる
ことができ、該母管内周面に付着されたシート状のライ
ニング素材を加熱するだけで、該シート素材を構成する
低融点の耐食性基材を容易に軟化乃至溶融して母管に密
着状に固着させることができ、また、該基材はセラミッ
クスより比重が大であるから加熱によって基材中に埋設
されたセラミックス粒子が基材表面に容易に一部露出さ
せることができ、管内面に、主としてセラミックス粒子
からなる耐摩耗層を簡単容易に形成せしめることができ
る。以上のように本発明方法によれば、安価な母管に耐
食性及び耐摩耗性を容易に兼備させることができ、しか
も製造に当たっても特別な装置を必要とせず、耐食及び
耐摩耗性に優れた複合管の製造法として工業的利用価値
は著大である。

〈実施例〉 次に、実施例を掲げて、詳述する。

第１図及び第２図は、本発明法に使用するセラミックス
粒子２が基材３中に埋設されたシート状のライニング素
材１である。

セラミックス粒子２の材質は、高硬度の金属炭火物、酸
化物、窒化物等を用い、具体的にはＴｉＣ１ＳｉＣ、、
Ａｊ？２Ｃｈ、ＺｒＱ２、ＴｉＮ等を例示できる。

これらの粒子が埋設される基材３としては、その比重が
セラミックスより大であって、また融点が低く、かつ耐
食性に優れ、後述する母管との濡れ性のよいものを用い
、例えば鉛、鉛合金、銅合金等を例示できる。鉛及びそ
の合金は耐食性に優れる他、加工性、耐放射性にも優れ
好適である。

また、該ライニング素材１の製作は、予め適当な厚さに
圧延成形したシート状の基材に、適当な径の孔４を開設
した後、該孔４より若干太き目のセラミックス粒子２　
（球体、円柱状等）を所定の深さに工大保持させる。シ
ートの厚さ、孔の径、開設ピンチ等は、目的とする複合
管の使用目的、用途により適宜使い分ける。また、第３
図の如く孔４はシート状基材に有底状に開設してもよく
、更に、セラミックス粒子２は、１つの孔に対して複数
個を埋設させてもよく、使用目的により適宜使い分ける
。

次に、叙上の如く製作されたライニング素材１を、第４
図の如く、母管５内面に圧着により、又は適宜接着剤等
により母管より脱落しない程度に付着させる。母管５の
材質は特に限定されないが、通常の安価な鋼管を用いる
ことができ、また、場合によっては非金属材質のコンク
リート管等を用いてもよい。尚、接着剤は母管内面の所
々に用いれば十分である。

このように、ライニング素材１が付着された母管５は、
バーナー等の通常の加熱手段で、管内面又は／及び外面
から加熱される。フラックスや還元性ガスを用いてもよ
く、母管５を作業性の向上や均熱のため必要に応じて低
速で回転させてもよい。但し、必要以上に高速で回転さ
せる必要はない。高速回転下で基材を溶融させると、基
材中のセラミックス粒子が遠心力により完全に比重分離
してしまい、基材表面に完全に浮上し、基材より脱落し
易くなり望ましくない。

適度な加熱によって、基材３は半溶融乃至溶融状となり
、基材３と母管５とが固着され、一方基材３中のセラミ
ックス粒子２は一部浮上して、第５図の如く基材３表面
に露出する。しかし、その大部分は、基材中に未だ埋設
された状態であるから、基材３より容易に脱落し難く好
適である。

尚、以上の説明は、ライニング素材１を、母管５内面に
付着させて加熱する場合について述べたが、母管５内面
を予め、基材と同材質乃至濡れ性のよい材質でライニン
グした後で、該ライニング素材１を用いれば、内面から
の加熱のみで容易に内面にセラミックス粒子２が一部露
出した複合管を得ることができ好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に使用するライニング素材の実施例を
示す部分平面図、第２図は、第１図に示すライニング素
材の部分断面図、第３図は、ライニング素材の他の実施
例を示す部分断面図、第４図は、ライニング素材を母管
内面に付着させた状態における母管の部分横断面図、第
５図は、最終的に得られた複合管の部分横断面図を示す
。 １・−ライニング素材、２・−・・セラミックス粒子、
３−基材、４−・一孔、５・・−母管。 特許出願人　久保田鉄工株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、比重がセラミックスより大きくかつ低融点の耐食性
   基材中に多数のセラミックス粒子が埋設されたシート状
   のライニング素材を母管内周面に付着させ、加熱手段に
   より前記基材を軟化乃至溶融させ、該基材を母管内面に
   固着させると共に、セラミックス粒子を基材表面に一部
   露出させることを特徴とする複合管の製造法。