JPS60211311A - 車両用予測位置表示装置 - Google Patents

車両用予測位置表示装置

Info

Publication number
JPS60211311A
JPS60211311A JP6806984A JP6806984A JPS60211311A JP S60211311 A JPS60211311 A JP S60211311A JP 6806984 A JP6806984 A JP 6806984A JP 6806984 A JP6806984 A JP 6806984A JP S60211311 A JPS60211311 A JP S60211311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
driver
predicted
display device
road surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6806984A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yasuda
彰男 安田
Kazuma Matsui
松井 数馬
Takashi Kurahashi
崇 倉橋
Hiroshi Ishikawa
浩 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP6806984A priority Critical patent/JPS60211311A/ja
Publication of JPS60211311A publication Critical patent/JPS60211311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Navigation (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野] 本発明は、車両用予測位置表示装置に関し、特に、運転
者の操作によって入力される車室内における運転者の眼
の位置に基づいて、種々の予測位置をフロントガラス上
の所定の位置に指標として表示する車両用予測位置表示
装置に関する。
[従来技術] 自動車運転上の安全性の向上への社会的な要求は常に存
在するが、通常、車両運転上の最終的な責任は運転者が
負っており、車両運転上の安全性をより高めるためには
、車両の走行状態が、運転者にとって容易に把握できる
ような情報として表示されていることが必要である。従
来、車両の走行状態を示す走行情報の表示としては、例
えば車速を示すスピードメータや車両駆動用エンジンの
回転数を示すタコメータ、エンジン冷却水の水温を示す
メータ、あるいはブレーキオイルやエンジンオイルなど
の正常・異常をしらせる警報装置などがあるが、いずれ
も走行状態のひとつの側面を情報として個々に示してい
るにすぎなかった。この場合、運転者は、自ら視認した
車両走行に関する情報、例えば路面の状態といった情報
に加えて、インストルメントパネル内に配設された上記
の表示装置等が示す情報を読みとりつつ、例えば車速が
50 km/時であって路面がすこし濡れているからブ
レーキによるflrlJ#はいつもより早目に行なわね
ばならない、といった判断を重ねながら運転を継続して
いる訳である。運転上必要なこうした判断、即ち走行状
態を表わす個々の情報からの高度な走行情報を引き出す
ことは、専ら運転者の経験と半ば助に任されていたと言
ってもよい。なぜなら、例えば車速と路面の摩擦係数や
その勾配等を走行状態として検出し、該走行状態に基づ
いて[今、急制動をかけた場合の車両の停止位置はAメ
ートル先である]という情報をインストルメントパネル
内に表示したとしても、運転者にとってその視野内のど
こがAメートル先であるのかは依然として経験と勘の相
半ばする事態であって、車速や摩擦係数といった個々の
情報を組合わせた高度な走行情報を表示することの利点
がほとんど存在しなかったからである。
しかしながら、走行状態を示す個々の情報を組合わせて
引き出される高度な走行情報1例えば上述したような制
動による車両の停止予測位置や、あるいは操舵によって
変化する前輪・後輪の通過してゆくはずの位置、即ち路
面上の車輪の通過予測位置といった車両走行にかがねる
路面上の予測位置を、運転者がその視野に重ねて視認す
ることができるならば、車両運転上の安全性は格段に向
上されると言わねばならない。 ゛ この為、種々の予測位置を運転者に対して、直接表示し
うるような車両用予測位置表示装置の実現が強く望まれ
ていた。
[発明の目的] 本発明は車両運転上の安全性の向上に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、車両の走行状態に基づく高度な走
行情報としての車両走行にかがする路面上の予測位置を
、視覚化することにより直接運転者がその視野に重ねて
視認できるような車両用予測位置表示装置を提供するこ
とにある。
[発明の構成] かかる目的を達成する為になされた本発明の構成は、第
1図に図示する如く、 車両の走行状態を検出する走行状態検出手段M1と、 車両運転者M2の操作により車室内における運私考M2
の眼の位置を入力する運転者位置入力手段M3と、 フロントガラス上に指標を表示する表示手段M4と、 前記検出された走行状態に応じた路面上の所定の位置を
予測し、該予測された所定の位置と前記運転者位置入力
手段M3から入力された運転者の眼の位置とをつなぐ線
に交わるフロントガラス上の位置に、前記表示手段M4
によって指標を表示する予測位置表示制御手段M5と、 を備えたことを特徴とする車両用予測位置表示装置を要
旨としている。
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
し実施例] 第2図は本発明一実施例の車両用予測位置表示装置の概
略構成を示すブロック図、第3図は運転席を中心に各装
置の配置を示す配置図である。図において、1は運転者
3によって操作され、運転者3の3次元位置を入力する
のに用いられるマニュアルスイッチであって、ステアリ
ングカバーの上部に設けられている。又、8は駆動輪速
度センサ、9は従動輪速度センサ、10は操舵による車
輪の転舵量を検出するステアリングセンサ、12は車両
の前後方向の傾斜を検出する傾斜角センサであって、車
両走行状態検出手段としての検出器群である。16はフ
ロントガラス上に指標を表示する表示手段としての液晶
ボードである。又、20は予測位置表示制御手段として
の情報制御回路であって、マニュアルスイッチ1を用い
て運転者の眼の位置を入力し、該運転者の眼の位置に応
じて、前記検出器群によって検出された車両の走行うよ
う構成されている。又、25は運転席、27はハンドル
である。
次に各装置、センサ等の構造と動作について個々に説明
する。
マニュアルスイッチ1は第4図(A)、(B)に示すよ
うに、2つのポテンショメータ30.31と押しボタン
スイッチ33を要部として構成されている。図において
、35は運転者3が左右前後、いずれの方向へも設定で
きるスティックである。スティック35は、図中f−b
方向に倒されるとSを支点として連接ロッド37を回動
し、図中r −1方向に倒されると連接ロッド38を回
動するので、スティック35の前後、左右方向の位置は
2つのポテンショメータ30.31によって検出され、
各々第4図(B)に示すように電圧信号Ef 、Erと
して出力される。尚、図中VCは、基準電圧を意味して
いる。マニュアルスイッチ1はステアリングカバーの上
部に設けられており、運転者3が実際に運転を行なう姿
勢で、即ちすくなくとも片手はハンドル27を保持した
ままで、その姿勢を崩すことなく、容易にスティック3
5を設定したり、押しボタンスイッチ33を押すことが
できるようになっている。マニュアルスイッチ1のステ
ィック35の位置に対応する電圧信号Ef 、Erと押
しボタンスイッチ33の状態は、後に詳述づるように、
情報制御回路20によって、読み込まれるように構成さ
れており、運転者位置入力手段として機能する。
次に駆動輪速度センサ8.従動輪速度センサ9゜ステア
リングセンサ10.傾斜角センサ12のセンサ群につい
て説明する。
車両の走行速度を検出する目的に加えて、駆動輪がスリ
ップしていると判定される時の従動輪加速度から路面の
摩擦係数を検出する目的で、駆動輸速痩センサ8と従動
輪速度センサ9とが備えられているが、両センサ8,9
はそれぞれ例えば、ピックアップコイルを使用した電磁
式回転センサであり、車輪の回転速度に応じた周波数信
号を出力するよう構成されている。
また、ステアリングセンサ10としては従来より知られ
ているポテンショメータ方式等のものが使用されており
、ハンドル27による転舵量(車輪の切り角)に応じた
電圧信号を出力するよう構成されている。転舵量零の時
、該電圧信号も零ボルトであり、右方向転舵によりプラ
スの、左方向転舵によりマイナスの、各々その絶対値が
転舵量に応じた電圧信号を発生する。
傾斜角センサ12は、車体の前後方向の傾きを検出する
ためのものであるが、これについては振り子方式のもの
を用いて鉛直方向に対して車体がどの程度傾いているか
を調べればよい。つまり傾斜角センサとして例えば第5
図(A)、(B)に示す如く、抵抗体56と導電体51
を所定の曲率をもって湾曲させ、平板52上に図示しな
い保持部材によって平行に配設し、その上に抵抗体50
と導電体51に対して点接触しながら移動する導体球5
3を設けたものを使用し、抵抗体50に電圧VOを印加
した場合の導電体51の電圧Vを測定することによって
車体の傾きが検出できるようになっている。
次に表示手段としての液晶ボード16について説明する
。液晶ボード16は運転者3にとっての前方視野に存在
するフロントガラスの内側の表面にその曲率を等しくし
て貼り合わされている。又、液晶ボード16の車室内よ
り向って左側の端は、フロントガラスの一左右方向の丁
度中心に一致している。その基本的構造は、2枚の偏光
板の間に絶縁体によって互いに分離された液晶のマトリ
ックスが配置されているものである。第6図(A>はそ
の全体構成を、第6図(B)は第6図(A>におけるc
−c ”断面図を示しているが、以下両図を援用しつつ
、液晶ボード16の構造と動作原理について説明する。
第6図(A>に図示する如く、液晶ボード16は横方向
n列、高さ方向1行のマトリックスを構成しており、n
個の透明電極a+ta2+・・・an(以下aiで代表
する)及びm個の透明電極b1゜b2.・・・bm(以
下bjで代表する)の交差する部位にnxm個の液晶c
+t、c+ 2.”””(ill1%C21、C22,
−C211、−1Cnj 、 6nj 。
・・・cnm (以下Cijで代表する)が形成されて
いる。
この液晶C1jはネマティックな結晶構造をもち、結晶
軸方向がねじれたコレステリック液晶である。
各電極は図示する如く、液晶C1jの存在する部位では
矩形の枠を形成している。電極は酸化インジウムまたは
酸化スズによって形成されている。液晶ボードの断面図
、第6図(B)にみる如(、液晶cij (ここではC
11と012を示した)は絶縁体dで個々に区分され、
2枚の薄い偏光板g1゜g2によって挟持され、フロン
トガラスFに貼りつけられている。前述の透明電極ai
、 bjはこの偏光板Q+、02の各々液晶の存在する
側と反対側の表面に蒸着されている。電極81.と電極
bjはほぼ直交して配列されており、電極aiと電極b
j間に電圧veを印加すると、その交点に存在する液晶
C1jは電圧Veにより生じる電界の彩管をうけること
になる。電界が存在しない時、液晶C1jはその結晶の
配列方向に沿って入射光の振動方向を906旋回させる
性質を有し、一方電界が加えられた時には、結晶の配列
は変化して、入射光の振動方向は電界の強度に応じて9
0°からズして旋回するようになっている。偏光板01
’+ 92は特定の振動方向を有する光のみ透過光量を
約1/2に減少させる性質を有しており、そのような振
動方向が互いに直交するように組合わされている。又、
液晶C1jを区分けしている絶縁体dは、2枚の偏光板
Q1.Q2を等間隔に保つ保持材としての役目を果すと
共に、液晶と同様、入射した光の偏光面を90″旋回す
る性質を有している。この結果、液晶ボード16は、電
圧を印加しない状態では若干透過光量はおちるものの、
全体として透明度の高い状態となって、光を透過してい
る。尚、液晶ボード16の周縁は封止剤eにより封止さ
れている。
電極aiはアナログスイッチ71の各々のスイッチの出
力に接続され、電極bjはもうひとつのアナログスイッ
チ72の各々のスイッチの出力に接続されている。アナ
ログスイッチ71.72の内部のスイッチは、各スイッ
チの一方が共通に接続されており、電源75のプラス側
がアナログスイッチ71の、マイナス側がアナログスイ
ッチ72の、各共通端子71a、72aに接続されてい
る。アナログスイッチ71.72内の個々のスイッチは
後述の情報制御回路20の出力ポートに接続されており
、情報制御回路20によって1対の電極ai−bj間に
電源75の電圧Veが印加されるように構成されている
。1対の電極ai−bjlloに電圧が印加されると電
極ai、 bjの交差点に存在する液晶cijは液晶の
配列方向をかえるので、偏光板g1を透過した光はもは
やその偏光面を906旋回されることはなく、偏光板9
1によって特定の振動方向の光のみ透過色が約半分に低
下した光は、偏光板02の持つ偏光特性によって更にそ
の一部を遮られ、液晶C1jの存在する部位の透過光量
は低下する。この結果、電圧を印加した電極ai、 b
jの交差する点の透明度は下がるので、液晶ボード16
を通しての視野は確保されたまま、透過光量の違いを利
用して液晶ボード16上に点の表示を行なうことができ
る。
以上、運転者の眼の位置を入力するのに用いるマニュア
ルスイッチ1、傾斜角センサ12を初めとするセンサ群
、液晶ボード16についてその構造と動作について説明
してきたが、次にこれらの部品・装置よりなる車両用予
測位置表示装置の構成と動作について説明する。車両用
予測位置表示装置全体のブロック図はすでに第2図とし
て掲げたが、情報制御回路20の内部構成を中心とする
概略構成図を改めて第7ノ図に示した。車両用予測位置
表示装置の制御を司どる情報制御回路20はマイクロコ
ンピュータを主要部として構成されている。図において
、100は各センサより出力されるデータを制御プログ
ラムに従って入力・演算すると共に液晶ボード16等を
制御する処理を行なう中央処理ユニット(CPU)、1
10は制御プログラム及び初期データが格納されている
読み出し専用メモリ<ROM> 、120はデータ等が
自由に読み書きされる一時記憶メモリ(RAM)、13
0はマニュアルスイッチ1の運転者の眼の位置に関する
必要なデータを入力するマニュアルスイッチ用入力ポー
ト、140は駆動輪速度センサ8、従動輪速度センサ9
のパルス信号とステアリングセンサ10.傾斜角センサ
12からのアナログ信号を入力する入力ポート、150
.155は液晶ボード16を制tlllる為のアナログ
スイッチ71.72へ制御信号を出力する2つの出力ボ
ート、160はCPU100.ROM110.RAM1
20.マニュアルスイッチ用入力ポート130、入力ボ
ート140.出力ボート150,155を相互に接続す
るデータバス、を各々表わしている。入力ポート140
はパルス信号を入力するパルス入力部140aとアナロ
グ信号をA/D変換しつつ入力するアナログ入力部14
0bを内蔵している。
次に既に述べたマニュアルスイッチ1を用いて運転者3
の眼の車室内における位置、特にその3次元位置を情報
制御回路2oに入力する手法について説明する。運転者
3の操作によって行なわれる運転者3の眼の3次元位置
の入力は、情報制御回路20が通電され、図示しないキ
ースイッチがアクセサリ位置にある時打なわれる。即ち
、第8図のフローチャートにおいてAより入り、まずス
テップ200にてキースイッチがアクセサリ位置にある
か否かを判断する。ステップ200の判断がrNOJで
あれば、キースイッチはアクセサリ位置にないことから
何の処理も行なわすRへ抜けて本11jlllルーヂン
を終了する。キースイッチがアクセサリ位置にある場合
は、処理はステップ210に進み、入力の処理回数を表
ねず値nを1に設定し、処理はステップ220へ進む。
ステップ220では、マニュアルスイッチ用入力ポート
130を介して押しボタンスイッチ33の状態を読み込
んで、マニュアルスイッチ1の押しボタンスイッチ13
3が押されたか否かを判断する。これはキースイッチが
アクセサリ位置にある場合で、今から運転者3の眼の3
次元位置の入力を行なうことを情報制御回路2oに報知
するための操作を意味し、押しボタンスイッチ33が一
度押されるまではステップ220での判断はrNOJと
なって、本制御ルーチンRへ抜けて終了する。運転者3
がその3次元位置の設定を行なうことを押しボタンスイ
ッチ33を一度押すことによって情報制御回路20に報
せると、ステップ220での判断はrYEsJとなって
処理はステップ230へ進み、ステップ230ではマニ
ュアルスイッチ用入力ポート130を介してマニュアル
スイッチ1内の2つのポテンショメータ30.31によ
って分圧されて出力される電圧信号Ef 、Erを読み
込む処理が行なわれる。この電圧信号Ef、Erは各々
液晶ボード16上に表示される点の上下方向と左右方向
の表示位置に対応しているので、ステップ230に続く
ステップ240では読み込んだ電圧Ef、Erに対応す
る液晶ボード16上の点の位置を液晶ボード16の向っ
て左下隅を原点として定める。即ちその位置を座標形式
(a 、 C)で表わし、この点の位置<a 、 C>
に対応する場所にある液晶C1jを知って、出力ポート
150,155を介して電極ai、 bjに対応するア
ナログスイッチ71.72内部のスイッチを駆動する。
この結果電極ai、 bjの交差する点に存在する液晶
C1jは透過光量を低下させ、液晶ボード16上に透過
光mのすくない暗点を形成するように働く。
ステップ240に続くステップ250では、押しボタン
スイッチ33が押されたか否かを判断し、押されていな
ければステップ230へ戻って、上述のステップ230
ないし250の処理を繰返す。
この為、運転者3がマニュアルスイッチ1のスティック
35を前後左右に動かすと、ステップ23O,ステップ
240の処理により液晶ボード16上の暗点は上下左右
に移動する。そこで運転者3は、まずこの暗点が自らの
視野内で車両フロント部の右の角に重なる位置にくるよ
うにスティック35を操作し設定する。この点を第9図
(A)。
(B)にP−として示す。暗点が視野内でP′の点と重
なるようにスティック35を操作した上で、運転者3は
マニュアルスイッチ1の押しボタンスイッチ33を押す
。この時、情報制御回路20はステップ230ないしス
テップ250の処理を繰返しているが、押しボタンスイ
ッチ33が押されるとステップ250での判断はrYE
sJとなり、この一連の処理を抜は出て、ステップ26
0に処理は移り、次にn=2であるか否かの判断を行な
う。入力処理回数を表わす値nはステップ210で1に
設定されたままなので、ステップ260での判断はn≠
2となり、処理はステップ270へ移行する。ステップ
270ではスティック35を 。
用いて設定した暗点の位置P(a+、c)をRAM12
0の所定のエリアに格納する処理が行なわれる。続くス
テップ280では、入力処理が1回終ったとしてnの値
を2に設定する。ステップ280の終了後、処理はステ
ップ230に戻り、上述のステップ230ないしステッ
プ250の処理を再び繰返す。運転者3は再びスティッ
ク35を操作して、液晶ボード16上の暗点を今度は車
両フロント部の左の角、即ち第9図(A)、(B)にQ
′として示す点に重ねて視認できるように移動した上で
、押しボタンスイッチ33を押す。こうして処理は再び
ステップ260に進み、ステップ260においてn −
2であるか否かの判断がrYEsJとなることから、更
にステップ290へ処理は移行する。ステップ290で
は、既述のステップ270での処理と同様に、スティッ
ク35を用いて設定した暗点の位置Q(al、C)をR
AM120の所定のエリアへ格納する処理が行なわれる
。続くステップ30.0では上記ステップ270及びス
テップ290でRAM120の所定のエリアに格納した
暗点の2つ−の表示位置P(al、c)、Q(al、c
)を用いて運転者3の眼の車室内における3次元位置を
演算する処理が行なわれる。
第9図(A)に示すように、フロントガラス下から運転
者3の眼までの前後方向の距離をd1申両の幅方向の中
心軸(図中Mで表わされた〉がら運転者3までの距離を
Xsとすると、フロントガラス下から車両フロント部の
右左の角P=、Q−までの距離e、中心軸Mを挾んだP
′、Q′までの距@立72及び先にめた液晶ボード16
上のP、0点の位置(al、(i)、(al、c)を用
いて、d、xsは比例演算によって、 d =e xA/ NL−A) −(1)Xs =e 
xB/ NL−A> −(2)としてめることができる
。式(1)、(2)におイTAハA=a 1−a 2 
、BはB=a + +a 2である。一方、路面を基準
とする運転者3の眼の高さ方向の位置Yhは、第9図(
B)に示すように、車両フロント部の右左の角P′、Q
′の路面からの高さをt1液晶ボード16の下端(即ち
上下方向原点)の路面からの高さをhとすると、式(1
)でめた距11i11dを用いて、Yh −((c +
h )’x (d +e ) −d xf )/e・・
・(3) として、比例計算からめることができる。ステップ30
0では以上の式(1)、、(2>、(3)を用いて運転
者3の眼の3次元位置を(d 、 XS 。
Yh)として演算・認識し、このデータセットをRAM
120の所定のエリアに格納する処理が行なわれる。
ステップ300の処理の後、処理はRへ抜けて本制御ル
ーチンを終了する。従って本制御ルーチンのステップ2
00ないしステップ300の終了後、運転者3の3次元
位置がRAM120の所定のエリアに(d、XS、Yh
)のデータセットとして残されたことになる。
次に本実施例における車両用予測位置表示装置の制御に
ついて、第10図に示すフローチャートに従って説明す
る。
キースイッチがオフ以外の位置にされている時、情報制
御回路20は通電され種々の制御を行なうが、本制御ル
ーチンは第10図に示すフローチャートBよりその処理
を開始する。まずステップ600では、後述する路面の
摩擦係数μの初期値として平均的な路面の摩擦係数に対
応する値のセットが行なわれる。続くステップ605で
はキースイッチの位置が通常走行時の位置(オンの位置
)にあるか否かの判断が行なわれる。キースイッチがア
クセサリの位置にある時には、情報制御回路20は既述
した運転者3の眼の3次元位置を入力する処理を行なう
が、本制御ルーチンはキースイッチがオンの位置にある
時にステップ610以下の処理を行ない、オンの位置以
外にある時には何の処理も行なわず王へ抜けて終了する
続くステップ610,620では入力ボート140を介
して、駆動輪速度センサ8より駆動輪速度Vaが、従動
輪速度センサ9より従動輪速度vfが、各々読み込まれ
る。ステップ630では、ステップ620で読み込んだ
従動輪速度から摩擦係数演算用の判定レベルvtが、k
lを定数としてvt−に1xvfにより算出され、次の
ステップ640では、駆動輪速度Vaがステップ630
で作成された判定レベルvtより大きいか否か(va>
vt?)の判定が行なわれる。
駆動輪が路面を保持(グリップ)した状態で、そのトル
クが増大してゆく時に車両は加速してゆく訳であるが、
駆動輪トルクの増大の割合が過大になると、すなわち加
速度が所定値を越えると駆動輪はもはや路面をグリップ
しきれなくなって若干の空転を始める。駆動輪が空転を
始めるようも加速度の所定値は路面と駆動輪との摩擦係
数μによって変化する為、駆動輪速度Vaと従動輪速度
vfとの速度差が所定の値以上となった時に、駆動輪が
空転しているとみなしてその時点での車両の速度の変化
の割合(即ちその微分値)を知って加速僚をめれば路面
と駆動輪との摩擦係数μを検出することができる。
そこで、ステップ640における判定の結果がrYEs
J 、即ち従動輪速ivaが従動輪速度を所定量だけ上
回っている時には、駆動輪の路面保持(グリップ)の限
界を越えたとみなして処理はステラ7650へ進み、摩
擦係数μを、 μ=に2XdVf/dVt −・・(4)として演算す
る。ここでに2は定数である。従動輪が加速時に空転す
ることは一般にないので、その回転速度は車速を反映し
ているとみなしてよく、その時間微分値をめて、即ち加
速度から摩擦係数μをめ、RAM120の所定のエリア
に格納する。一方、ステップ640での判定がrNOJ
、即ち加速が緩かで駆動輪が空転しているとみなせない
時には、処理はステップ650を迂回してステップ66
0へ進む。この結果、摩擦係数μの算出がすくなくとも
1回行なわれるまでは初期化のステップ600でセット
した平均的な路面の摩擦係数が、1回でも摩擦係数μの
測定・算出が行なわれた後ではその値が、RAM120
の所定のエリアに格納されている事になる。又、路面の
状態が変わればその都麿、新たな摩擦係数μの値に書き
直されてゆく。ステップ640あるいはステップ650
の実行の後、処理はステップ660へ進み、車速Vをス
テップ620で読み込んだ従動輪速度vfよりに3を定
数としてV−に、Bxvfとして算出する。車速VはR
AM120の所定のエリアに格納される。続くステップ
670では入力ポート140を介してステアリングセン
サ10より車両のステアリングIsを読み込む。ステア
リング量Sは、転舵輪が車両の前後方向く直進方向)と
なす角を表わし、車両が直進している時を零とし転蛇量
に応じた大きさで、右方向へ転舵した時にはプラス符号
を、左方向へ転舵した時にはマイナス符号を、各々付し
た値として読み込まれ、RAM120の所定のエリアに
格納される。ステップ680では、入力ポート140を
介して車両の前後方向の傾斜角θを傾斜角センサ12よ
り読み込む。傾斜角θは、車両が水平に走行している時
を零とし傾斜角に応じた大きさで、登り勾配を走行して
いる時にはプラス符号を、下り勾配を走行している時に
はマイナス符号を、各々付した値として読み込まれ、R
AM120の所定のエリアに格納される。以上のステッ
プ650,660,670.680によってRAM12
0の所定の¥リアには、路面と駆動輪との摩擦係数μ、
串速■、ステアリング量S、傾斜角θの8値が記憶・保
持された。続くステップ690では、これらの値より車
両の停止予測位@Lを演算する処理が行なわれる。
ステップ690での車両の停止予測位置しの演算につい
て説明する。質IMの車両が車速■で走行中であるとし
て、急制動を開始してから停止するまでの時間をt1停
止するまでの距離を11制動による減速時の加速度をα
、重力加速間をgとすると、力学的な解析によって、 ■=α×t ・・・(5) L−αxt”/2 ・・・(6) 及び力の平衡の関係から、 M x a = μx M x g x cosθ−M
xgxsinθ・・・(7) の3つの方程式(5)、(6)、(7)を得る。
これらを連立方程式とみなして解き、 2 L=□ 2XOX (μxcosθ−5inθ)・・・ (8) として車両の停止距離りをめることができる。
RAM120の所定のエリアより車速■、摩擦係数μ、
傾斜角θを各々読み出して、式(8)により停止釦Iv
I Lを演算した後、その値をRAM120の所定のエ
リアに格納し、次のステップ700へ進む。ステップ7
00では、先に詳述した別の制御ルーチンによって、マ
ニュアルスイッチ1を用いて入力されたデータから演算
され、RAM120の所定のエリアに格納された運転者
3の眼の車室内における3次元位置を示すデータセット
(d 、 Xs 、 Yh )をRAM120より読み
込む処理が行なわれる。続くステップ710では、ステ
ップ690でめた車両の停止距離りと、ステップ700
で読み込んだ運転者3の眼の3次元位置とから液晶ボー
ド16上に指標を表示すべき点の位置を計算する。運転
者3がその点を通して見る路面上の場所が車両の停止予
測位置であるような位置に指標を表示する為に、路面上
の車両の停止予測位置と運転者3の眼の位置とをつなぐ
線に交わるフロントガラス上の位置として液晶ボード1
6上の点の位置が演算される訳である。
第11図に、車両の停止釦1111Lと運転者3の眼の
3次元位置(d 、 Xs 、 Yh )と液晶ボード
16上の表示位置との関係を模式的に示したが、第11
図(A)より、液晶ボード上に表示すべき点の路面から
の高さHは、 H=Yh XL/ (L+d ) ・ (9)としてめ
ることができる。すでにステップ690でめRAM12
0の所定のエリアに格納した停止釦l1ILを用いてH
を演算する処理が行なわれる。又、液晶ボード16自身
の路面からの高さhは予め定まっていることから、この
高さ11を用いて、液晶ボード16上に表示すべき点の
ボード上の高さ方向の位置Ly t−Ly−H−hとし
て演算する。一方、表示すべき点の横方向の位置Wはス
テアリング量S1即ち車輪が車両の前後方向に対してな
す角度から、第11図(B)に見る如く、W−d xt
an S −(10) として算出される。車両の幅方向を左右対称にわける面
を横方向の原点としているので液晶ボード16上の左右
方向の位置しxは、LX=W+’XSとしてめられる。
この時表示すべき点の左右方向の位置し×は、転舵によ
る車両走行方向を表わしている。以上の処理によって、
車両の停止予測位置を運転者3の視野に重ねてフロント
ガラスの液晶ボード16上に表示する点の位置(LX 
、 Ly)がめられたことになる。そこで、次のステッ
プ720ではこの点の位置(lx、Ly)に対応する場
所にある液晶C1jを知って、出力ボート150.15
5を介し電極ai、 bjに対応するアナログスイッチ
71.72内部のスイッチを駆動する。この結果電極a
i、 bjの交差する点に存在する液晶C1jは透過光
量を低下させ、運転者3が注視している車外の視野に重
ねて透過光量のすくない暗点を形成するように働く。
ステップ720の終了後、処理はステップ605へ戻っ
て上述の一連の処理を繰り返すことになる。
以上のように構成された本実施例においては、運転者3
の眼の3次元位置を運転者3の操作により入力した上で
、走行状態として、車速V、路面と駆動輪との摩擦係数
μ、傾斜角θ、ステアリング量Sを検出し、これらの走
行状態からめられる急制動実施時の車両の停車予測位置
と転舵による車両走行方向とを、指標によって液晶ボー
ド16上に運転者3の視野に重ねて表示するよう構成さ
れている。従って、従来は運転者の経験と勘にたよって
いた車両の停止予測位置を、運転者は運転上注視してい
る前方の視野に重ねて知ることができ、車間距離を適正
に保ったり、運転状況にあわせて車両の制動動作や対象
物の回避動作を適確にとりうるということ、及び車両の
走行方向を同様に読みとって操舵できることなど、安全
上、計り知れない程大きな利益を液晶ボード16上に表
示された停止予測位置を表わす指標から享受することが
できる。
尚、本実施例において、液晶ボード16上に表示される
点の左右方向の位置は、車両のステアリングl1ISか
らおよその進行方向を意味するjan Sを用いて定め
たが、第2実施例として後述するように左右いずれかの
車輪の通過予測位置をめて表示される点の左右方向の位
置を定めてもよいし、あるいは、急制動をかけて車両が
スリップした場合には転舵量にはほとんど関係せず、そ
の持点の走行方向へ滑ってゆくことから、運転者の正面
方向に、即ち式(4)においてステアリングWISの関
与する項を零として定めてもよい。前者の場合には、車
輪の通過する位置を正確に表示することから隘路での運
転が容易となるという利点があり、後者の場合にはブレ
ーキによる急制動のみで衝突が回避できるか否かをはっ
きりと知ることができる他、ステアリング石Sを検出す
る必要がないので装置をやや簡略にしうるという利点が
ある。
又、本実施例ではフロントガラスが路面に対してほぼ垂
直であるかのようにみなして、運転者3の3次元位置と
表示すべき点の位置とを演算しているが、説明の為に簡
略化したものであり、実際にはフロントガラスの取付は
形状を知って演算すればよい。
尚、本実施例では表示手段として、ネマティックな結晶
構造をもち、液晶軸方向がねじれたコレステリック液晶
を素子として用い、その偏光特性を利用した液晶ボード
16を使用したが、マトリックス状に配設された個々の
素子としエレクトロクロミック素子(ECD)を用い、
その着消色特性を利用したECD表示ボードを利用する
こともできる。第12図は酸化タングステン(Wow)
と誘電体を組合わせたECDの断面図であって、ここで
は酸化タングステン(WOs)750と酸化タンタル(
Ta 20s >760及びイリジウム酸化物(IrO
x)770の薄膜積層体を対向する2つの透明電極78
0で挟持した構造を有するECDを示した。ECDは電
流駆動によって着色・潤色を可逆的に行なうことができ
、偏光を利用する液晶と較べた場合、透過光量がさほど
低下しないという利点がある。ここでは酸化タングステ
ン(WOs)を用いた薄膜積層ECDについて説明した
が、透過型のECDであれば、電極間に電解質材料をは
さんだECDでもよいし、材料として種々開発されてい
る有機化合物を用いたECDでも何ら差支えない。
次に本発明の第2実施例について説明する。第2実蕪例
の車両用予測位置表示装置は、フロントガラスに貼付さ
れた液晶ボード16のかわりに発光ダイオードマトリッ
クスポード800をダツシュボード上面に設置している
事、及び駆動輪速度センサ8.従動輪速度センサ9.傾
斜角センサ12を構成に必要としない事、の2点を除い
て第1実施例と同一の構成を有している。本実施例の車
両用予測位置表示装置は、車両の走行状態どしてステア
リング邑を入力し、予測位置として車輪の通過予測位置
を表示するよう構成されている。以下に第13図ないし
第16図を援用しつつ、その開成のうち発光ダイオード
マトリックスポード800の構成とその表示方法及び本
実施例の車両用予測位置表示装置の制御について説明す
る。
第13図は発光ダイオードマトリックスポード800の
取付位置と、その表示方法について説明する配置図、第
14図は発光ダイオードマトリックスポード800の発
光部802の構造を模式的に示した説明図である。発光
ダイオードマトリックスポード80’Oは、発光ダイオ
ードを2次元にマトリックス状に配した発光部802と
凹レンズ804を備え、ダツシュボード34の上面に設
置されている。発光部802は第14図の如く、第1実
施例の液晶ボード16と同様に、アナログスイッチ71
.72を介して情報制御回路20に接続される横方向n
列(al、a2.・・・an) 、縦方向m行(b 1
 、 b 2 、 ・bm)の電極(以下、各々ai、
 bjで代表する)を備え、その各交差点に発光ダイオ
ード(JL+ + 、 it 2 、 ・−・・、 f
+ III N n21、立22°°°°°0立211
1%°9゛°10、立nl、立n2゜・・・・・・立n
m)が電極bjから電極ai力方向電流が流れるように
形成されている。アナログスイッチ71゜72を用いて
各電極には電源75が接続されているので、情報制御回
路20の出力ポート150゜155からの出力信号によ
って電極ai、 bjに対応する各々のスイッチが開成
されると、電流I11限抵抗器806を介して電流が流
れ、発光ダイオード立ijが発光する。周知のように発
光ダイオードは通常のランプ等に比較して鋭い発光指向
性を有するので、発光部802より発した光は凹レンズ
804を通過した後、その一部はフロントガラスFの一
点で反射し散乱して運転者3に視認される。
この時凹レンズ804は前方を注視している運転者3の
眼の焦点距離を考慮して、発光部802からの光を実際
より遠方に存在するよう見せかける為に働く。この結果
、運転者3はフロントガラスF上の光点を前方の視野に
重ねて無理なく視認することができる。尚、発光ダイオ
ードマトリックスポード800からの光はフロントガラ
スFに所定の入射角をもって入射するので、その一部は
反射して運転者3の眼にとらえられるようになっている
が、フロントガラスFの車室内側に反射光量の小さなハ
ーフミラ−を貼付けて、反射光量を増加させるよう構成
してもよい。
次に、第15図に示すフローチャートに依拠しつつ、本
実施例の制御について説明する。以下に説明する制御ル
ーチンに先立って、第1実施例で説明したように、キー
スイッチをア゛クセサリの位置にセットした時、マニュ
アルスイッチ1を用いた運転者3の眼の3次元位置の入
力操作が行なわれ、その3次元位置を表わすデータセッ
ト(d。
XS 、 Yh )がRAM120の所定のエリアに格
納する制御が行なわれている。第15図のフローチャー
トに示す制御は図中Cより入り、まずステップ1000
でキースイッチが通常の走行状態での位置、即ちオンの
位置にあるか否かの判断が行なわれる。ステップ100
0での判断がrNOJであれば、処理は王へ抜けて本制
御ルーチンを終了する。キースイッチがオンの位置に設
定されている時、ステップ1000での判断はrYEs
Jとなって、以下車輪の通過予測位置を表示する本制御
ルーチンが実行される。
ステップ1000に続(ステップ1010では、車輪の
通過位置の予測を行なう距1blLのセットが行なわれ
る。これは、車両が何メートル走行した後の位置を予測
し表示するかを定義するものであって、予め定まった距
離、例えば、ここでは10メートルにセットされる。ス
テップ1020では車両のステアリング量をステアリン
グセンサ12より読み込む処理が行なわれ、転舵輪の転
舵量として車両の前後方向に対して車輪のなす角Sが読
み込まれる。続くステップ1030では、ステップ10
10でセットした距11Lとステアリング量Sとから、
10メ一トル先に車輪が通過すると予測される地点の位
置を演算する。ステップ1030で行なわれるこの演算
について第16図の車両の走行の様子を示す模式図を援
用して説明する。
車両のステアリングIsと旋回半径Rとの間には、前輪
・後輪の距離を立として、 S−立/R(Sの単位はラジアン)・・・(11)の関
係がニュートラルステアリング車では成立している。ア
ンダステアリング車でも近似的には式(11)を用いて
も差支えない。走行距離を1とし、旋回中心から見た旋
回角度をθとすると、θ−L/R’(θの単位はラジア
ン)・・・(12)としてめられる。左右輪の間隔W、
前輪・後輪の距離文は車両によって一意に定まっている
ので、式(11)、(12)より現時点での車両の中心
点を原点として、Lメートル(ここでは10メートル)
走行した後の左右輪の位置F立、Frを演算することが
できる。
ステップ1030で左右輪の位置Fi、Frの位置を演
梼した後、処理はステップ1040へ進み、運転者3の
車室内における3次元位置を示すデータセット(tl 
、 XS 、 Yh )をRAM120より読み込む処
理が行なわれる。次のステップ1050では、ステップ
1030で演算した左右の車輪の通過予測位置F立、F
rとステップ1040で読み込んだ運転者3の眼の車掌
内における位置とから、左右輪の通過予測位置のフロン
トガラスF上の表示位置を演算する。このステップでは
第1実施例のステップ710で車両の停止予測位置の表
示位置を演算したのと同様の手法を用いて、F立、Fr
に対応するフロントガラスF上の指標の表示位lit 
(Xi、 YJ)) 、(Xr 、 Yr )を計算す
る。続くステップ1060では、ステップ1050で演
算したFA、Frに対応するフロントガラスF上の位置
(XA、’Yi)、(Xr 、Yr )に発光ダイオー
ドを反射させる為に、これに応じた発光ダイオードマト
リックスポード800上の発光ダイオード立ijを知っ
て電極at、 bjに電圧■eを印加し、これを点灯さ
せ左右いずれかの前輪の位置として車輪通過予測位置を
指標により表示する処理を行なう。
以上の処理の終了後、処理はステップ1000に戻り、
上述の制御を繰返す。
以上のように構成された本実施例においては、車両のス
テアリングIsと運転者3の眼の3次元位置とから、1
0メ一トル先で左右前輪が通過する位置を演算した上で
、運転者の前方視野内における演算された通過予測位置
に重ねて、発光ダイオードの光による指標がフロントガ
ラス上に表示される。従って車両運転者は10メ一トル
先に左右の前輪が通過すると予測される位置を、容易に
知ることができ、遮害物の回避、車庫入れ等を容易・適
確に行ない得る他、路肩を踏み外すといった事も防止す
ることができるなど、指標によってフロントガラス上に
表示された車輪の通過予測位置から、運転の安全上、計
り知れない程の利益を享受することができる。
尚、本実例において、車輪の通過予測位置は10メ一ト
ル先としたが、例えば車速に応じて変更してもよいし、
手動スイッチ等で何メートル先の予測を行なうかを指定
するようにしてもよい。車速に応じて変更し、例えば車
速が増加するに従って遠方の車輪通過予測位置を表示す
るようにすれば、通常、運転者は車速に応じて遠方の地
点を児ているので、その付近で車輪の通過する位置を知
ることができ、情報の視認が容易となる。又、手動スイ
ッチによって表示位置を切換えるようにすれば、必要に
応じて各々指定した距離を走行した後の車輪の通過予測
位置を知ることができるという利点がある。又、発光ダ
イオードマトリックスポード800上の発光ダイオード
の点灯時間を時分割して、複数の点を表示する所謂ダイ
ナミック点灯方式を用いて、車輪の通過する跡を、轍の
如く表示したり、左右両輪の位置を同時に表示Jること
も、走行情報のもつ情報量を高め、安全上有益である。
尚、第1.第2実施例においては、表示手段として上下
・左右の2次元に指標を表示できるものを用い、運転者
の眼の位置も3次元位置として入力するよう構成したが
、例えば車両の停止距離のみを表示する場合には左右方
向の表示及び運転者の の眼の位置の左右方向報認識は必要ないので、表示手段
として指標の表示位置を上下方向に自由に表示できる構
成とし、運転者の眼の位置の入力も上下方向と前後方向
との2次元の位置として行なうような構成としてもよい
。この場合、表示手段。
運転者位置入力手段を簡略化することができ、装置全体
の構成も簡単にすることができる。
又、第1.第2実施例においては、運転者3の眼の3次
元位置はマニュアルスイッチ1を用い、スティック35
の操作によって液晶ボード16等の表示手段上に表示す
る点を利用して入力するように構成したが、スティック
35の位置によって点を移動するのではなく上、下、右
、左各方向への点の移動を指示するスイッチを操作する
ように構成するなど、他の入力操作の手法を用いてもよ
い。又、音声スイッチなどによって操作するようにして
もよい。
これらの実施例では運転者3の眼の3次元位置は1人分
しか記憶していないが、一台の車両を運転する運転者の
数は限られていることがら、予め複数の運転者の眼の3
次元位置を各々入力し、バッテリ等でバックアップされ
た不揮発性メモリに記憶しておき、必要に応じて、例え
ば運転者が替った時、スイッチ等で呼び出すように構成
してもよい。この場合、運転者が替る毎にいちいちその
眼の3次元位置を入力しなおす必要がなく゛、操作が簡
略になる。
又、これらの実施例では、直接運転者の眼の3次元位置
を入力するようになっているが、座席シートの位置やリ
クライニングの位置等を運転者の操作を俟って入力し、
これらの位置によって定められる運転者の位置から人間
の平均的な眼の位置を算出し、これを用いて指標を表示
する制御を行なっでもよい。
表示手段としては、第1実施例の透過型の液晶ボード、
あるいはECM)表示ボード、第2実施例の反射型の発
光ダイオードマトリックスボードのいずれを用いてもよ
く、フロントガラス上に透明な螢光剤を蒸着又は塗布し
ておき、波長400ナノメートル付近の光を発光ダイオ
ード等から照射して、フロントガラス上の螢光剤を発光
させて表示するといった他の表示手段なども含めて、フ
ロントガラス形状等から最適のものを使用すればよい。
又、これらの実施例においては運転者の眼の位置として
は、両眼の中間点で代表させているが、運転者の利き眼
を知って左右いずれかの眼の位置を用いて表示してもよ
い。
更に、発光ダイオードマトリックスポードを用いた場合
には発光ダイオードの発光指向性が良いことを利用して
、左右各々の眼の位置を認識した上で、別々の発光ダイ
オードの光が左右の眼にそれぞれ入射するようにし、所
謂アナグリフの原理を用いて立体視を生じさせ、視野内
に奥行きのある像として、指標を表示してもよい。
尚、指標により表示する予測位置としては、車両の停止
予測位置や車輪の通過予測位置に限るものではなく、内
輪差や適正な車間距離など、運転上の安全性を向上させ
るような種々の走行情報の表示を同様に行なうことがで
きる。
又、第1実施例と第2実施例は別個のものとして説明し
たが、例えば切換スイッチによって、2つの予測位置の
うちいずれかを表示するよう構成してもよいし、あるい
は車両のスピードに応じてこれを切換え、中・高速では
車両の停止予測位置を、低速では車両の通過予測位置を
、夫々表示するような構成としてもよい。前者において
は運転者が自ら必要とする走行情報を視認することがで
きる。又、後者においては、低速では停止予測位置より
車庫入れ等の車輪の通過予測位置の方が必要となること
から、走行状態に合った予測位置を運転者は常に視認す
ることができる。
[発明の効采] 以上詳述したように、本発明の車両用予測位置表示装置
は、車両の走行状態を検出し、走行状態に基づ(高度な
走行情報としての重両走行にかかわる路面上の予測位置
を、直接、運転者がその視野に重ねて視認できるように
、運転者の眼の位置を運転者の操作によって入力した上
で、フロントガラス上に指標として表示するよう構成さ
れている。
従って、従来は運転者が経験や勘によって行なっていた
判断、即ち走行状態を示す個々の走行情報から引き出さ
れる高度な走行情報のひとつとしての予測位置を、運転
者はその視野に重ねて読み取ることができるので、運転
上の安全性を格段に高めることができるという優れた効
果が得られる。。
この為、運転者の経験不足や判断の過誤から、車両の走
行状態の判断を誤って走行上の安全性を充分に確保でき
ないという問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成図、第2図は本発明実施例
の構成を示すブロック図、第3図は実施例における液晶
ボード等の配置を示す配置図、第4図(A)はマニュア
ルスイッチ1の構造を示す透過構造図、第4図(B)は
その電気系統図、第5図(A)は傾斜角センサ12の概
略構造を示す正面図、第5図(B)は同じくその平面図
、第6図<A)は液晶ボード16の構造を示す説明図、
第6図(B)はそのC−C−断面図、第7図は実施例の
情報制御回路20を中心とするブロック図、第8図はマ
ニュアルスイッチ1を用いて運転者3の眼の3次元位置
を入力する処理を表わすフローチャート、第9図(A)
は運転者の眼の3次元位置を演算する手法を示す為の車
両の平面模式図、第9図(B)は同じくその側面模式図
、第10図される液晶ボード上の位置を演算する手法を
説明する為の車両の側面模式図、第11図(B)は同じ
くイの平面模式図、第12図はECDの構造を示す断面
図、第13図は第2実施例における審好m表示装置を説
明する説明図、第14図は発光ダイオードマトリックス
ボード800の構成を示す説明図、第15図は第2実施
例における情報制御回路20の制御・処理の一例を示す
フローチャート、第16図は左右前輪の通過予測位置を
める手法を示す説明図である。 1・・・マニュアルスイッチ 8・・・駆動輪′l11度センサ 9・・・従動輪速痩センサ 10・・・ステアリングセンサ 12・・・傾斜角センサ 16・・・液晶ボード 20・・・情報制御回路 35・・・スティック 71.72・・・アナログスイッチ 100・・・cpu 800・・・発光ダイオードマトリックスポード代理人
 弁理士 定立 勉 他1名 第2図 76 −は− 第3図 第4図 (A) 35 第5図 (A) 2 (B) 53 57 V 第13図 第14図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、 車両運転者の操作により車室内における運転者の眼の位
    置を入力する運転者位置入力手段と、フロントガラス上
    に指標を表示する表示手段と、前記検出された走行状態
    に応じた路面上の所定の位置を予測し、該予測された所
    定の位置と前記運転者位置入力手段から入力された運転
    者の眼の位置とをつなぐ線に交わるフロントガラス上の
    位置に、前記表示手段によって指標を表示する予測位置
    表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする車両用予測位置表示装置。 2 走行状態検出手段が、車両のステアリング量検出手
    段を備え、 路面上の所定の位置が車両通過予測位置である特許請求
    の範囲第1項記載の車両用子・測位置表示装置。 3 走行状態検出手段が、車速検出手段、車両前後方向
    の傾斜角検出手段及び路面の摩擦係数検出手段を備え、
    予測位置表示制御手段が、前記検出された車速、傾斜角
    及び摩擦係数から車両の停止位置を予測するよう構成さ
    れた特許請求の範囲第1項記載の車両用予測位置表示装
    置。 4 車両の停止位置が、車速が増加しあるいは前傾斜が
    大きくなるに従って遠くなり、後傾斜が大きくなりある
    いは摩擦係数が増大するに従って近くなるよう予測され
    る特許請求の範囲第3項記載の車両用予測位置表示装置
    。 5 走行状態検出手段が、車両ステアリング量検出子ρ
    を備え、 表示手段が、指標を上下・左右の2次元に表示するよう
    構成され、 予測位置表示制御手段が、前記検出された車両のステア
    リング量によって停止予測位置を左右方向に補正し表示
    するよう構成された特許請求の範間第3項または第4項
    記載の車両用予測位置表示装置。 6 路面の摩擦係数が予め設定された値である特許請求
    の範囲第3項ないし第5項のいずれかの項に記載の車両
    用予測位置表示装置。 7 表示手段が運転者の視野を遮ることのない表示手段
    である特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかの
    項に記載の車両用予測位置表示装置。 8 走行予測位置制御手段が、複数の運転者の眼の位置
    を特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第7項のいず
    れかの項に記載の車両用予測位置表示装置。゛
JP6806984A 1984-04-05 1984-04-05 車両用予測位置表示装置 Pending JPS60211311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6806984A JPS60211311A (ja) 1984-04-05 1984-04-05 車両用予測位置表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6806984A JPS60211311A (ja) 1984-04-05 1984-04-05 車両用予測位置表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60211311A true JPS60211311A (ja) 1985-10-23

Family

ID=13363113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6806984A Pending JPS60211311A (ja) 1984-04-05 1984-04-05 車両用予測位置表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60211311A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH029818U (ja) * 1988-07-05 1990-01-22

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH029818U (ja) * 1988-07-05 1990-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014108987A1 (ja) 車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法
US5931572A (en) Head lamp device for vehicle
WO2018061294A1 (ja) 周辺監視装置
US20160084661A1 (en) Performance driving system and method
JPH01141137A (ja) 車両の後方視界表示装置
US5734358A (en) Information display device for motor vehicle
JP5158677B2 (ja) ドライバ特性検出装置
KR102531313B1 (ko) 디스플레이 장치, 그를 가지는 차량 및 그 제어 방법
JP2014133512A (ja) 車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法
KR101480914B1 (ko) 차량용 실외 후사경의 제어방법 및 제어장치
CN1818745A (zh) 一种汽车用智能后视系统
JPH11120498A (ja) 車両の障害物警報装置
JPS60211311A (ja) 車両用予測位置表示装置
JP6160566B2 (ja) 車両制御装置
JPH02302720A (ja) 車両用表示装置
KR102030288B1 (ko) 헤드업 디스플레이 시스템
JPH0472733B2 (ja)
JP6697146B2 (ja) 表示装置
WO2014108988A1 (ja) 車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法
US20170113626A1 (en) Vehicle driving assistance device
JP6160586B2 (ja) 車両の視界調整装置
CN2897714Y (zh) 一种汽车用智能后视系统
RU2429151C1 (ru) Интерактивная система управления
JPS6239714A (ja) 車両用多重表示装置
JPH08268113A (ja) 車両用表示装置