JP6697146B2 - 表示装置 - Google Patents

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本発明は、複数種類の画像を重ねて目視することが可能な表示装置に関する。
特許文献1に複合表示装置に関する発明が記載されている。
この複合表示装置は、メータ表示器の一部の前方に透明EL表示器が重ねて設けられている。この透明EL表示器の表示状態を切替えることで、全体の表示形態を変更できるようになっている。
例えば、エンジン始動から走行開始までは、タコメータ表示に重ねて透明EL表示器で「シートベルトを着用してください」の文字が発光して数回フラッシュ表示される。通常走行時には、透明EL表示器は、なにも表示されずに透明状態となり、タコメータ表示を目視できるようになる。
特開2004−273243号公報
特許文献1に記載された複合表示装置では、メータ表示器の前方に配置された透明EL表示器を、表示状態とするか表示を停止して透明状態とするかの選択しかなく、例えば、複数の表示画像を、奥行き方向の位置を変えて表示するなどの表示形態は想定されていない。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、目視方向での表示位置を複段に切替えることが可能であり、その切換え動作を迅速に行うことができる表示装置を提供することを目的としている。
本発明は、第1画像表示装置と、前記第1画像表示装置の表示画面に斜めに対向するハーフミラー面とを有し、前記表示画面に表示される画像が、前記ハーフミラー面で反射されて虚像が形成される表示装置において、
対向する透明基板と、それぞれの前記透明基板の内側に設けられた透明電極と、対向する前記透明電極の間に介在する金属原子イオンを含む電解質層とを有するエレクトロクロミックパネルが、1つ以上設けられて、複数の前記透明電極が前記表示画面に斜めに対向し、
複数の前記透明電極のいずれかを選択して、選択した前記透明電極に前記金属原子イオンを析出させて前記ハーフミラー面を形成するスイッチング回路が設けられており、
前記虚像が形成される側に第2画像表示装置の表示画面が設けられており、
前記スイッチング回路で前記金属原子イオンを析出させる前記透明電極を切替えることで、
前記第2画像表示装置の前記表示画面に表示される実像の奥側に位置する虚像と、前記実像の手前側に位置する虚像とが選択的に表示されることを特徴とするものである。
本発明の表示装置は、前記電解質層を挟んで対向する一対の前記透明電極の極性を、前記スイッチング回路で切替えることにより、一対の前記透明電極のいずれかを選択して前記ハーフミラー面を形成するものである。
あるいは、本発明の表示装置は、前記エレクトロクロミックパネルが複数設けられており、前記スイッチング回路で、いずれかのエレクトロクロミックパネルの前記透明電極を選択して、前記ハーフミラー面を形成するものである。
本発明の表示装置は、前記実像に常に同じ画像を表示させておき、前記虚像の表示と非表示とを選択することが好ましい。
あるいは、前記実像に常に同じ画像を表示させておき、前記虚像の表示の位置を切替えることが好ましい。
本発明の表示装置は、1つ以上のエレクトロクロミックパネルを設け、複数の透明電極のうちの金属原子イオンを析出させてハーフミラー面を形成する透明電極を選択し、これにより、虚像の位置を変えることができるようになっている。その結果、視野の奥行方向で表示画像の位置を変化させ、また表示内容を切替えて多様な表示を行うことができる。
また、第2画像表示装置の表示画面で実像を表示し、ハーフミラー面を透過した虚像と、前記実像とを組み合わせることにより、さらに多様な表示の切替えが可能になる。
この場合に、実像で常に同じ画像を表示させておき、虚像で副次的な表示を行うようにすると、実像に対しては常に眼の焦点を合わせ続けることができるので、表示を目視しやすくなる。
(A)(B)は、本発明の第1の実施の形態の表示装置を動作別に示す断面図、 本発明の実施の形態の表示装置に使用されているエレクトロクロミックパネルの断面図、 本発明の実施の形態の表示装置の回路ブロック図、 (A)(B)は、第1の実施の形態の表示装置を使用した表示形態の一例を示す説明図、 (A)(B)は、第1の実施の形態の表示装置を使用した表示形態の一例を示す説明図、 (A)(B)は、第1の実施の形態の表示装置を使用した表示形態の一例を示す説明図、 (A)(B)(C)は、第1の実施の形態の表示装置を使用した表示形態の一例を示す説明図、 本発明の第2の実施の形態の表示装置を示す断面図、
<表示装置1の構成>
図1(A)(B)に示す、本発明の第1の実施の形態の表示装置1は、ケース2を有しており、ケース2の前方の開口窓3に、透明パネル4が取り付けられている。透明パネル4には、ケース内方に向く内面に、静電容量の変化を検知して指の接近位置を識別できる透光性のタッチセンサが設けられてもよい。
ケース2の内部に、第1画像表示装置11と第2画像表示装置12とが設けられている。第1画像表示装置11は、ケース2の下方において底面2aの上に配置されて、その表示画面11aが上向きで且つ水平に向けられている。第2画像表示装置12は、ケース2の垂直壁2bの内側に配置されており、その表示画面12aが垂直で且つ透明パネル4に向けられている。
第1画像表示装置11と第2画像表示装置12は、透過型のカラー液晶表示パネルと、その背後に設けられたバックライト装置とで構成されている。なお、第1画像表示装置11と第2画像表示装置12は、自己発光型の表示パネルであればどのようなものでも良く、例えば、エレクトロルミネッセンス表示パネルやプラズマ表示パネルなどを使用することができる。
ケース2の内部では、第1画像表示装置11と第2画像表示装置12の中間にエレクトロクロミックパネル20が設けられている。
図2に、エレクトロクロミックパネル20の構造が断面図で示されている。
エレクトロクロミックパネル20は、第1透明基板21と第2透明基板22とが平行に対向している。透明基板21,22は例えばガラス基板である。第1透明基板21の内面に第1透明電極23が、第2透明基板22の内面に第2透明電極24がそれぞれ設けられている。第1透明電極23と第2透明電極24は、それぞれITO層などで形成されている。
第1透明電極23と第2透明電極24との間に電解質層25が介在している。電解質層25は金属原子イオンを含んでいる。図2に示す実施の形態では、金属原子イオンが、銀の陽イオン26である。なお、透明電極23,24のいずれかまたは双方が、電圧の印加により金属原子イオンを供出(析出)するイオン供給電極であってもよい。
図2に示すように、エレクトロクロミックパネル20にはスイッチング回路28が付随している。スイッチング回路28に、直流電源28aが設けられている。また、スイッチング回路28には、直流電源28aのプラス側とマイナス側を、第1透明電極23と第2透明電極24に交互に切替えて接続する2連構造のスイッチ素子28bが設けられている。
図2では、2連構造のスイッチ素子28bが図示左側の接点で接続されて、直流電源28aのマイナス側が第1透明電極23に接続されて、直流電源28aのプラス側が第2透明電極24に接続されている。このとき、陰極となる第1透明電極23側で還元反応が生じ、陽極となる第2透明電極24側で酸化反応が生じる。その結果、銀の陽イオンが、第1透明電極23の表面に析出して、第1透明電極23にハーフミラー面が形成される。
スイッチ素子28bが、図2とは逆側に切替えられて、2連構造のスイッチ素子28bが、図示右側の接点で接続されると、直流電源28aのマイナス側が第2透明電極24に接続され、直流電源28aのプラス側が第1透明電極23に接続される。このとき、陰極となる第2透明電極24側で還元反応が生じ、陽極となる第1透明電極23側で酸化反応が生じる。その結果、銀の陽イオンが、第2透明電極24の表面に析出して、第2透明電極24にハーフミラー面が形成される。
本明細書でのハーフミラー面とは、透過率と反射率がそれぞれ50%であることに限定されるものではなく、透過率と反射率は、第1画像表示装置11と第2画像表示装置12の表示内容などにより任意に設定することができる。ハーフミラー面の反射率と透過率は、直流電源28aの電圧を変化させたり、電解質層25での金属原子イオンの濃度を調整することで、設定することが可能である。
図2に示す2連構造のスイッチ素子28bを、どちらの接点にも接触しない中立位置に設定すると、第1透明電極23と第2透明電極24の双方が、直流電源28aから断たれる。このとき、透明電極23と透明電極24との間の電位差がなくなり、酸化還元反応が解消され、エレクトロクロミックパネル20は光透光パネルとなる。
図1(A)に示すように、エレクトロクロミックパネル20の第1透明電極23側をハーフミラー面とし、第1画像表示装置11の表示画面11aに画像を表示すると、その画像が、前記ハーフミラー面でY1方向へ反射される。その結果、透明パネル4よりもY2側の前方から眼Eで目視したときに、表示画面11aの表示画像が第1虚像VIaとして目視される。図1(B)に示すように、エレクトロクロミックパネル20の第2透明電極24側をハーフミラー面としたときは、表示画面11aの表示画像が、第2虚像VIbとなり、眼Eで目視可能になる。
エレクトロクロミックパネル20の第1透明電極23と第2透明電極24の表示画面11aからの距離の違いにより、第1虚像VIaと第2虚像VIbとがY1方向において異なる位置に結像する。図1に示す表示装置では、第1虚像VIaが、第2画像表示装置12の表示画面12aに表示される実像RIよりも、目視方向の奥側であるY1側に結像する。また、第2虚像VIbは、表示画面12aに表示される実像RIよりも、目視方向の手前側であるY2側に結像する。
図1(A)(B)に示すように、第1画像表示装置11の表示画面11aの上方に、視野角制御フィルム(視野角制御部材)15が設けられて、透明パネル4を通じて、眼Eによって、表示画面11aが直接に目視されるのを防止できるようにしている。
図3に、本発明の実施の形態の表示装置1のブロック図が記載されている。
表示装置1は、制御部30を有している。制御部30は、CPUとメモリを主体として構成されている。制御部30から前記スイッチング回路28にスイッチ切換え信号が与えられる。また、制御部30によって、液晶駆動回路31が制御されて、第1画像表示装置11の表示動作が可変される。また、液晶駆動回路32が制御されて、第2画像表示装置12の表示動作が可変される。
<表示装置1の表示動作>
次に、前記表示装置1の表示動作を説明する。
1.虚像のみによる表示
表示装置1は、虚像VIa,VIbのみの表示とすることができる。
図3に示す制御部30の制御動作により、第2画像表示装置12の表示動作を停止すると、第2画像表示装置12を構成するカラー液晶表示パネルの表示画面12aは、濃青色や黒色などの濃色になる。
第1画像表示装置11の表示動作を開始し、スイッチング回路28を制御してエレクトロクロミックパネル20の第1透明電極23にマイナス側の電位を与え、第1透明電極23に銀の陽イオン26を析出させて、第1透明電極23をハーフミラー面とすると、眼Eで第1虚像VIaを目視することができる。スイッチング回路28を制御して、第2透明電極24にマイナス側の電位を与え、第2透明電極24に銀の陽イオン26を析出させて、第2透明電極24をハーフミラー面とすると、眼Eで第2虚像VIbを目視することができる。
第1虚像VIaと第2虚像VIbは、Y1方向での距離が相違しているので、奥行き方向の異なる位置に画像が存在しているように目視できる。制御部30の制御動作において、第1虚像VIaと第2虚像VIbに異なる画像を表示したり、第1虚像VIaと第2虚像VIbとで表示する画像内容を入れ替えることなどで、多様な表示が可能になる。
2.実像のみの表示
制御部30の制御動作で、図2に示すスイッチ素子28bを中立位置に設定し、エレクトロクロミックパネル20の第1透明電極23と第2透明電極24の双方を、直流電源28aから切り離すと、エレクトロクロミックパネル20が透明パネルとなる。このとき、第2画像表示装置12を動作させれば、眼Eで実像RIのみ目視できるようになる。
3.実像と虚像の組み合わせ
制御部30の制御動作で、第1画像表示装置11と第2画像表示装置12の双方を動作させ、エレクトロクロミックパネル20の第1透明電極23と第2透明電極24のいずれかを選択してハーフミラー面とすることで、実像RIと、虚像VIa,VIbを組み合わせた表示が可能になる。
図4(A)(B)は、第1の表示例を示している。
第1の表示例では、第2画像表示装置12の表示画面12aに表示される実像RIとして、同じ画像が継続して表示される。ここでの同じ画像とは同じ種類の表示を継続していることを意味し、表示情報は時間の経過にともなって刻々と変化する。第1の表示例では、実像RIとして、カーナビゲーションシステムで検知されている現時点での走行中の道路画像41が表示されている。図4(A)から図4(B)は時間が経過するときの実像RIの表示情報の変化を示しており、道路画像41が車両の前進に対応して刻々と変化する。
図4(A)の時刻では、実像RIよりも奥側に位置する第1虚像VIaに、進行案内画像42aが表示される。この進行案内画像42aは、進行方向前方の離れた位置で走行すべき道路を変更させるための表示である。したがって、実像RIよりも奥側にやや離れた位置に表示される。
車両が進行案内画像42aで案内される道路に入っていくと、図4(B)に示すように、エレクトロクロミックパネル20のハーフミラー面が第1透明電極23から第2透明電極24に切り替えられて、第1虚像VIaが消えて、第2虚像VIbが現れる。第2虚像VIbは、実像RIよりも手前側に現れ、ここには、進行案内画像42aで指示されている箇所に移動したことを示す進行案内画像42bが現れる。道路画像41の手前に進行案内画像42aが現れることで、運転者は、カーナビゲーションシステムの支持通りに進行していることを確認することができる。
図5(A)(B)に、第2の表示例が示されている。
第2の表示例では、実像RIに同じ画面として速度画像43とエンジンの回転数画像44が表示されている。この速度画像43と回転数画像44の表示情報は、時間の経過に応じて刻々と変化する。
図5(A)に示すように、車両が所定の速度以下の低速または中速で走行しているときは、第1虚像VIaに、速度画像43と回転数画像44をそれぞれ囲む枠画像45が表示されている。図5(B)に示すように、車両が所定の速度を超えた高速で走行するに至ったときは、第1虚像VIaが消えて、第2虚像VIbが現れ、第2虚像VIbに、速度画像43と回転数画像44をそれぞれ囲む枠画像46と、高速走行であることの注意を促す注意画像47が表示される。
車両の低速または中速の走行時は、枠画像45の手前に速度画像43と回転数画像44が表示されて目視できているが、車両が高速になると、枠画像46と注意画像47が速度画像43と回転数画像44の手前に現れるようになり、運転者に高速走行中で緊張感を高めるべきであるとの注意を促すことができる。
図6(A)(B)に、第3の表示例が示されている。
この表示例では、実像RIに、バック走行時のバックモニター画像が示されている。図6(A)では、実像RIとして、駐車しようとする駐車スペース画像49と、駐車スペース画像49の隣に駐車している車両画像48が表示されている。第1虚像VIaには、車両のバック走行の予測経路画像51が表示されている。運転者は、この予想経路画像51が駐車スペース画像49に合うように、ステアリングホイールを操作しながら、バック走行する。予想経路画像51が実像RIよりも奥側に表示されているため、画像に立体感が現れ、車両を駐車スペース画像49に向けて移動させやすくなる。
図6(B)では、バック走行している車両が駐車スペース画像49に接近し、このとき適正なステアリング操作ができずに、車両が車両画像48に接近してしまった状態が示されている。制御部30は、車両画像48が異常に接近していることを検知し、また車体に設けられたセンサによってもこの状態を検知すると、エレクトロクロミックパネル20のハーフミラー面が、第1透明電極23から第2透明電極24に切替えられる。このとき、第2虚像VIbに衝突を回避すべき警告画像52,53が表示される。警告画像52,53が、実像RIよりも手前に現れることで、運転者への注意喚起を明確にでき、直ちに車両を停止できるようになる。
図7(A)(B)(C)は、第4の表示例を示している。
図4、図5、図6に示す表示例は、実像RIに同じ画像が時間の経過に伴って刻々と変化するように表示され、その他の画像が、第1虚像VIaと第2虚像VIbとの間で切り替えられて表示されている。
図7(A)(B)(C)に示す第4の表示例でも、実像RIに同じ画像が時間の経過に伴って刻々と変化するように表示され、ここでは、カーナビゲーションシステムで検知されている現在走行中の道路画像55が示されている。ただし、第4の表示例では、案内画像56が、第1虚像VIaと第2虚像VIbと、さらに実像RI上にも表示される。すなわち、車両が進行していくにしたがって、案内画像56の表示が、第1虚像VIaから実像RIを経て第2虚像VIbに3段階で順番に切り替えられていく。ここでの案内画像56は、道路進行表示や、カーナビゲーションシステムの検知動作に基づく誘導画像、または高速道路の分岐表示や高速道路の進行案内表示などである。
案内画像56が、実像RIの奥側から手前側へ向けて順次変化してくことで、運転者は、車両の走行状態と案内画像56の距離の変化などを直感として理解しやすくなる。
図4ないし図7に示す各表示例では、実像RIに同じ画像が時間の経過に伴って刻々と変化するように表示される。実像RIとして、走行道路画像や速度画像または回転数画像など、走行のために重要な情報が継続して表示されているため、運転者は実像RIに眼Eの焦点を合わせ続けられることになる。焦点を合わせるべき画像の位置が入れ替わることがないため、運転の安全性を高めることができる。
<変形例>
図8に、本発明の第2の実施の形態の表示装置101の構造が示されている。
この表示装置101では、第1画像表示装置11と第2画像表示装置12の間に複数のエレクトロクロミックパネル20A,20Bが設けられている。エレクトロクロミックパネルのパネル数は3個以上であってもよい。エレクトロクロミックパネル20A,20Bは互いに平行で、密着して、または隙間を介して配置されている。
それぞれのエレクトロクロミックパネル20A,20Bに設けられた第1透明電極23と第2透明電極24は、全て第1画像表示装置11の表示画面11aに斜めに対向している。
例えば、エレクトロクロミックパネル20Aの第1透明電極23と、エレクトロクロミックパネル20Bの第2透明電極24とを、ハーフミラー面として使用すると、虚像の位置を視界の前方で、比較的長い距離を開けて前後に形成することが可能になる。
また、エレクトロクロミックパネル20A,20Bのそれぞれにおいて、第1透明電極23と第2透明電極24の電位の極性を切り替えて、全ての透明電極にハーフミラー面を選択して形成できるようにすると、3か所または4か所あるいはそれ以上の箇所に虚像を表示できるようになる。
なお、本発明では、第2画像表示装置12を設けず、虚像のみで表示を行ってもよい。
1 表示装置
2 ケース
4 透明パネル
11 第1画像表示装置
11a 表示画面
12 第2画像表示装置
12a 表示画面
20,20A,20B エレクトロクロミックパネル
21,22 透明基板
23,24 透明電極
25 電解質層
26 銀の陽イオン
28 スイッチング回路
28a 直流電源
28b スイッチ素子

Claims (5)

  1. 第1画像表示装置と、前記第1画像表示装置の表示画面に斜めに対向するハーフミラー面とを有し、前記表示画面に表示される画像が、前記ハーフミラー面で反射されて虚像が形成される表示装置において、
    対向する透明基板と、それぞれの前記透明基板の内側に設けられた透明電極と、対向する前記透明電極の間に介在する金属原子イオンを含む電解質層とを有するエレクトロクロミックパネルが、1つ以上設けられて、複数の前記透明電極が前記表示画面に斜めに対向し、
    複数の前記透明電極のいずれかを選択して、選択した前記透明電極に前記金属原子イオンを析出させて前記ハーフミラー面を形成するスイッチング回路が設けられており、
    前記虚像が形成される側に第2画像表示装置の表示画面が設けられており、
    前記スイッチング回路で前記金属原子イオンを析出させる前記透明電極を切替えることで、
    前記第2画像表示装置の前記表示画面に表示される実像の奥側に位置する虚像と、前記実像の手前側に位置する虚像とが選択的に表示されることを特徴とする表示装置。
  2. 前記電解質層を挟んで対向する一対の前記透明電極の極性を、前記スイッチング回路で切替えることにより、一対の前記透明電極のいずれかを選択して前記ハーフミラー面を形成する請求項1記載の表示装置。
  3. 前記エレクトロクロミックパネルが複数設けられており、前記スイッチング回路で、いずれかのエレクトロクロミックパネルの前記透明電極を選択して、前記ハーフミラー面を形成する請求項1記載の表示装置。
  4. 前記実像に常に同じ画像を表示させておき、前記虚像の表示と非表示とを選択する請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記実像に常に同じ画像を表示させておき、前記虚像の表示の位置を切替える請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置。
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