JPS6021117B2

JPS6021117B2 - 無段変速装置

Info

Publication number: JPS6021117B2
Application number: JP52058259A
Authority: JP
Inventors: 龍夫岡崎
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1977-05-20
Filing date: 1977-05-20
Publication date: 1985-05-25
Also published as: JPS53145235A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、変速比コントロールに流体を用いた魚段変
速装置に関するもので、その目的とするところは、自転
車などの鷺段変速を行うのに通した簡素化された構造の
悪段変速装置を提供しようとするにある。

以下、この発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明
する。

図において符号１は自転車の後輪車軸２に取付けられた
太陽歯車で、該太陽歯車１には複数個、例えば三個の遊
星歯車３が噛合されている。上記遊星歯車３を軸４によ
って軸支した回転子５は上記太陽歯車１と同軸心で回転
自在に支承されていて、その構造は二枚のジクス形ハウ
ジング６および７と一枚の内部隔壁８とから成り、三者
はビス９で互いに連結固定されている。上記ハウジング
７にはボス部１０が一体に形成してあり、該ボス部１川
こは一方同クラッチ１１を介して、自動車の従動側スプ
ロケットホィール１２が鉄荘されている。上記ハウジン
グ内には、回転ポンプ素子１３が等間隔で円周方向に三
個、配設されていて、軸４によって軸支されている。

そして、上記回転ポンプ素子１３は内部隔壁８を貫通し
て前記遊星歯車３に対して連結固定されている。上記回
転ポンプ素子１３は、軸４と同軸心の円盤状回転体１４
に放射方向に向けてスライド溝１５を複数個、形成し、
該スライド溝１５内にスプリング１６によって遠心方向
に弾持されたべーン１７を摺動自在に鉄挿したもので、
該回転ポンプ素子１３を収容するポンプ室１８は上記回
転体１４とは偏心した円形に形成されたそので、これは
その両側の通□１９を介して蓮通される油室２０と共に
、ハウジング７に一体的に形成されている。相隣る油室
２０を仕切る隔壁２１の個処には、絞り弁機構２２が設
けられている。該絞り弁機構２２は、軸４と平行な方向
に延びる円柱状弁室２３を上記隔壁２１に形成し、該弁
室２３に対して上記油室２０を運通する通□２４を備え
ると共に、上記弁室２３に液密に軸万向摺動する筒状弁
体２５を麻挿し、該弁体２５に環状通路２６を形成し、
かつ頭部２７をハウジング６を貫通して外方に突出させ
、かっこの外方に向けてスプリング２８により前記弁体
２５を弾持したものである。上記頭部２７はスラストベ
アリング２９を介して環状の制御素子３０に圧接されて
おり、上記制御素子３０はその内側に爪状のカムフオロ
ー３１を具備していて、該カムフオロー３１を鋸歯状の
カム面３２を一側面に形成した円盤状カム３３に当接し
ている。該円盤状カム３３は、後輪車軸２を貫通する固
定軸３４に対して固定されている。上記固定軸３４を支
える三角形状のブラケット３５は自転車のフレーム３６
に連結固定されている。

上記ブラケット３５にはアーム３７を介してコントロー
ルワイヤ３８のアウタチユーブ３９が固定されており、
そのインナーワイヤ４０は前記制御素子３０‘こ設けた
アーム４１に連結されていて上記制御素子３０をカム３
３まわりで回動操作できるようにしてある。なお、イン
ナーワイヤ４０は、これに巻回したコイルスプリング４
２の弾性力でアゥターチューブ３９より引出される方向
に偏橋されている。また、回転子５にはブレーキ用爪４
３が備えられていて、この爪４３に対して回転子５の回
転方向に対して係脱自在に係合する係合爪４４がブラケ
ット３５に設けた枢軸ブラケット４５に藤支されており
、コントロールワイヤ４６のインナーワイヤ４７に連結
されている。

該インナーワイヤ４７は、常時は牽引された状態になっ
ていて、係合爪４４を爪４３から外した状態にしている
が、必要な時、牽引を解除され、適宜なばね力で戻り、
係合爪４４を爪４３に係止するように制御される。この
ような構成では、スプｏケツトホィール１２が足踏みべ
タルの回転操作で回転される時、一方クラッチ１１を介
して回転力が回転子５に伝達される。

そして遊星歯車３は太陽歯車１に対して公転するのであ
るが、この時の自転は回転ポンプ素子１３に伝達され、
該ポンプ素子１３の回転でポンプ作用がなされ、一方の
油室２０から通□１９を介して油室２０へと制御オイル
を流通させる。この時、絞り弁機構２２がその通路２６
を通□２４に一致させた状態（第３図の状態．にあると
、絞り弁機構２２は全開であって、制御オイルはスムス
に油室２０から絞り弁機構２２を介して相隣る油室２０
‘こ流れる。このため、回転ポンプ素子１３にかかる絞
り弁機構２２の流通抵抗は最小となる。しかして、この
流通抵抗に見合った回転力が太陽歯車１に加わり、低速
で後車輪の車軸２を強制回転させるのである。速度を上
昇させるには、インナーワイヤ４０を引く。

その結果、カムフオロー３１がカム３３に対して回動し
、カム面３２上を、スプリング２８に抗して滑り、頭部
２７を押す。これによって、弁体２５が弁室２３内で摺
致し、通路２６と通□２４との重なりを減少させるので
、こ）での流通量が少〈なる。このため、制御オイルの
流通抵抗が増大し、遊星歯車３の自転量が減少し、その
分、太陽歯車１の公転量が増すのである。絞り弁機構２
２がブロックされると、すなわち、通路２６と樋口２４
との重なりが全くなくなると、流通抵抗は無限大となり
、回転ポンプ素子１３は回転しなくなり遊星歯車３は自
転をやめ、太陽歯車１と一致した公転となる。換言すれ
ば、太陽歯車１は回転子５と一緒に回転する。なお、ペ
ダルの足踏みをやめても、一方向クラッチ１１が従動側
スプロケツトホィール１２と回転子５との間に在されて
いるので、回転子５から上記スプロケツトホイール１２
には回転が伝わらない。インナーワイヤ４０の牽引を解
除すれば、スプリング２８の働きで弁体２５が摺動し、
絞り弁機構２を全解に戻す。

また、インナーワイヤ４７を動作して係合爪４４を爪４
３に係合すると、回転子５の回転が停止されるので、太
陽歯車１の回転により遊星歯車３は自転し、回転ポンプ
素子を働かける。

しかして、絞り弁機構２２の流通抵抗が、太陽歯車を停
止させるように働き、あたかもエンジンブレーキのよう
な制動効果を発揮する。

従って、急制動を要する時には、絞り弁機構２２を全閉
方向に操作すればよい。この実施例では、回転ポンプ素
子としてべーン式のポンプ構造を採用したが、トロコィ
ドロータやサィクロィドギャポンプの構造を採用しても
よいこと勿論である。

また、この実施例でま回転子を入力側、太陽歯車を出力
側に連結したが逆の入出力配置としてもよいこと勿論で
ある。

この発明は、以上詳述したようになり、比較的簡単な構
造で流体による無段変速が達成されるという優れた効果
を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を自転車に採用した実施例を示す縦断
側面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線矢視図、第３図は正
面図、第４図はカムの展開部分図である。１・・・太陽歯車、３・・・遊星歯車、４軸、５・・・
回転子、１３・・・回転ポンプ素子、１４・・・回転体
、１５…スライド溝、１７…べ−ン、１８…ポンプ室、
１９・・・通○、２０・・・油室、２２・・・絞り弁機
構、２４・・・通□、２５・・・弁体、２６・・・環状
通路。第１図第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

１太陽歯車に遊星歯車を噛合し、該遊星歯車に連動す
る回転ポンプ素子を上記遊星歯車を軸支した回転子内部
に配置し、該回転ポンプ素子を経由する循環流路に絞り
弁機構を設け、上記絞り弁機構を全閉から全開まで外部
より操作制御す構成にし、上記太陽歯車および上記回転
子を入出力部とすることを特徴とする無段変速装置。