JPS6021020Y2 - クリツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洗たく物をはさむクリップに関する。

本考案者は先に、洗たく機の水槽内で洗たく物をクリッ
プではさむようにした洗たく機を発明しく特公昭５２−
６５４喀照）、実用化している。

この洗たく機において、洗たく物をはさんだクリップを
、水槽内壁に取付けられている細長い金具に保持させる
必要があり、従来はクリップのつまみの部分に穴をあけ
、この穴に前記細長い金具を通すようになしていた。

しかしながら通常のクリップでは一対のつまみが同一形
状に形成され、かつ重ね合わさった関係になっているの
で、一方のつまみの穴に細長い金具を通すとき及び金具
からのクリップを引抜くときに、他方のつまみが邪魔な
り、クリップを金具に保持させる操作及びクリップを金
具から引抜く操作が困難である等の欠点があった。

本考案はかかる欠点を解消せんとするもので、クリップ
の一対のつまみのうち、少くとも一方の、つまみに、他
方のつまみとは重ならないように突出部を設け、この突
出部に、前記金具の径より多少大きな穴を形成したこと
を特徴とするクリップを提供する。

以下、図面に示す本考案の実施例を説明する。

全体を番号１で示したクリップは一対の同一形状の部材
２，３を互いに向い合せてピン４のまわりに枢動可能に
連結して構成されており、ピン４のまわりにばばね５（
第３図参照）が配置されている。

ばね５の一端５Ａは一方の部材２のつまみ２Ａの裏側に
接触し、他端は他方のつまみ３Ａの裏側に接触し、これ
によって、かみ合い部分２Ｂ。

３Ｂを互にかみ合せるようになっている。

つまみ２Ａ、３Ａは互に反対方向にわん曲しており、こ
れによって、かみ合い部分２Ｂ、３Ｂを大きく開くこと
ができるようになっている。

つまみ２Ａ。３Ａにはそれぞれ互に重ならないように突
出部２Ｃ，３Ｃが形成され、かつその中に穴２Ｄ、３Ｄ
が形成されている。

突出部及び穴の形成場所は図示の例に限定されるもので
なく、適宜変更可能である。

また、突出部及び穴はつまみの両方に設ける必要はなく
、少くとも一方に設ければよい。

その場合には突出部を図示のようにつまみの横方向に設
ける必要はなく、つまみの長手方向に設け、従って、一
対のつまみの長さを変えるのみでよい。

図示の実施例の如く、両方のつまみ２Ａ、３Ａに突出部
２Ｃ，３Ｃを設ける場合には、突出部２Ｃ，３Ｃはばね
５の端部が接触している部分の近くとすることが望まし
い。

穴２Ｄ、３Ｄの形状は円形に限らず、細長い穴としても
よい。

穴２Ｄ、３Ｄは細長い金具７（第５図）への挿入を容易
に行えるように大きなものにする必要がある反面、穴２
Ｄ、３Ｄが大きすぎると、洗たく中の洗たく物６が動き
に応じたクリップ１の金具７に対する移動量が不当に大
きくなり、洗たく中に金具７によってクリップ１を良好
に支持できず、クリップ１が金具から抜けでてしまうよ
うな不都合が生じてくる。

従って、穴２Ｄ、３Ｄの寸法は金具７より多少大きなも
のにされている。

かみ合い部分２Ｂ、３Ｂは第２図に示すように、一対の
部材２，３が全体としてほぼ平行となった場合に、先端
が若干内方に傾斜するような平面となっている。

更にかみ合い部分には第３図に示すように、多数の突起
２Ｅが形成されている。

突起２Ｅは傾斜した多数の列に沿って形成されており、
かつ第４図に示すように、突起自体も傾斜している。

突起の傾斜方向は隣接した列間で反対方向となるように
なしている。

突起の配列方法はかみ合い部分２Ｂ、３Ｂとも同一とし
ており、従って、これらを向い合わせた状態では、突起
を配置した列が交叉している。

このような配列の突起は、洗たく物をしっかりと把持す
ることができ、洗たく中に洗たく物がクリップから外れ
ることを防止する。

突起２Ｅは、クリップが合成樹脂製の場合には底形によ
って形成することができ、また金属製の場合には掘り起
して形成することができる。

かみ合い部分の隅部には直立した突起２Ｆを形成するこ
とが望ましい。

かみ合い部分２Ｂ、３Ｂの近くには、水が通過できるよ
うに大きい穴２Ｇを設けている。

また、つまみ２Ａ、３Ａの外側面には指がすべらないよ
うにすべり止め用の環状突起２Ｈが形成されている。

第５図は本考案のクリップの使用状態を示すものであり
、クリップ１は洗たく物６をつかんだ状態で細長い金具
７に掛けられている。

金具７ははＳ゛鉤形わん曲しており、洗たく機の水槽の
内壁に取付けられた基板８に回転しうるように保持され
ている。

クリップ１はクリップ１につまみ２Ａに設けた突出部２
Ｃの穴２Ｄに金具７を通すのみで金具７に掛けられてい
る。

以上の如く、本考案では、金具７にクリップを掛けるた
めの穴２Ｄを、向い合ったつまみ３Ａに重ならないよう
に形成しているで、この穴２Ｄに金具７を通すとき、向
い合ったつまみ３Ａが邪魔にならず、従って、極めて容
易にクリップを金具７に掛けたり、外したりすることが
できるという利点を有している。

特に、金具７ははＳ゛鉤形わん曲しているために、従来
のクリップの如く穴２Ｄが向い合ったつまみ３Ａに重な
る位置に形成されている場合には、つまみ３Ａが邪魔に
なり、金具７のわん曲形状に沿って穴２Ｄを金具７に挿
入することが困難になるとともに、仮に挿入し得たとし
ても、洗たく中の洗たく物６が動いてもクリップが金具
７に対して動かなくなったり、クリップを金具７から引
抜くことが困難になったりするのである。

これに対し、本考案においてはクリップを金具７に掛け
たときにクリップは金具７によって移動可能に良好に支
持されるから、洗たく中に洗たく物６が水流によって種
々方向へ引張られたときにクリップ１は金具７に対して
回動したり上下左右に移動したりする動作をくり回す。

このようにクリップが金具に対して移動することにより
、洗たく機の水槽内での洗たく物６の動きが大きくなっ
て、洗たく効果が著しく改善される。

また、洗たく後にクリップは金具から容易に引抜くこと
ができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の正面図、第２図は同側面図
、第３図は第２図の■−■矢視図、第４図は第３図はＩ
Ｖ−ＩＶ矢視図、第５図は第１図のクリップの使用状態
を示す斜視図である。 １・・・・・・クリップ、２，３・・・・・・部材、２
Ａ、３Ａ・・・・・・つまみ、２Ｂ、３Ｂ・・・・・・
かみ合い部分、２Ｃ，３Ｃ・・・・・・突出部、２Ｄ、
３Ｄ・・・・・・穴、２Ｅ。 ３Ｅ・・・・・・突起、４・・・・・ゼン、５・・・・
・・ばね、６・・・・・・洗たく物、７・・・・・・金
具、訃・・・・・基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗たく機の水槽の内壁に固定されてはＳ゛鉤形わん曲す
   る細長い金具に挿入して水槽内の水流中に洗たく物を把
   持するよう構成され、一対の部材を互に枢動可能に連結
   し、ばねで前記一対の部材の一端を互にかみ合せるよう
   になったクリップにおいて、前記一対の部材の少くとも
   一方の部材のつまみの部分に、他方の部材とは重ならな
   いように突出部を設け、この突出部に、前記金具の径よ
   り多少大きな穴を形成したことを特徴とするクリップ。