JPS60210001A - 無反射終端器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、マイクロ波およびミリ波で用いる導波管形
無反射終端器の改良に関するものである。

〔従来技術〕

導波管形無反射終端器は、導波管内を伝搬する電磁波を
反射なく吸収するもので立体回路用構成部品としてよく
用いられている。

第１図および第２図は、従来、方形導波管に用いられて
いる無反射終端器であり、前者はテーパ形無反射終端器
（１）、後者は多段形無反射終端器（２）の−例を示す
斜視図である。

これらの無反射終端器は、一般にはブロック状の固形電
波吸収材から機械的に所要の形状寸法に加工する方法が
用いられており、その形状も種々のものがある。

しかし、ａ１々の形状はあってもこれらの無反射終端器
は第１図、第２図中に示すように主として電磁波を吸収
するための終端器−棟部（３）とインピーダンス整合の
ための終端器整合部（４）とで基本的に構成されている
。

テーパ形無反射終端器（１）は、終端器整合部（４）の
軸長な約１波長以上とすることにより比較的広帯域な電
気的特性が得られる。また、多段形無反射終端器（２）
は、電気的特性は比較的狭帯域であるが終端器整合部（
４）の軸長が最短で管内波長の約４分の１と短くできる
。両者の選択は、所要条件により決定されるがいずれの
場合でも以下に示す欠点かあった。

まず、テーパ形無反射終端器（１）の終端器整合部（４
）の形状は先端の鋭利なことが電気的に要求され。

これを満たす加工が難しい欠点があった。また。

加工後の取扱い、保管時にテーバ先端を破損しやすい欠
点もあった。

つぎに、多段形無反射終端器（２）の終端器整合部（４
）軸長は、整合周波数に大きな影響を及ぼすため。

特にミリ波帯のような波長の短い周波数においては加工
誤差の影響を強くうけたり、不連続部の影響の大きさが
使用する拐質により異なったりするため所要の周波数帯
で整合させることか難しい欠点があった。また、さらに
第２図に示す多段形無反射終端器（２）は対称構造でな
いため円偏波に使用できない欠点もあった。

〔発明の概要〕

この発明はかかる欠点を改善する目的でなされたもので
、終端器整合部にネジを併用し２段以上の段数を有する
整合部を構成し、整合周波数か容易に調整できるととも
に円偏波でも使用できる多段形無反射終端器を提案１−
るものである。

〔発明の実施例〕

第３図はこの発明の一実施例を示す斜視図であり９図中
、（５）はネジ、（６）は円筒穴であり、ネジ（５）と
終端器−棟部（３）はネジ構造で接続しているためネジ
（５）の突出部軸長は容易に調整可能である。ネジ（５
）は終端器整合部（４）と組み合わせて用い、インピー
ダンス袖偵部が２か所ある２段整合部を形成している。

ずなわち、終端器整合部（４）、ネジ（５）ならびに終
端器−棟部（３）の各先端部に主として生じる反射波を
使用周波数帯域で相殺するもので、これを満足するよう
にネジ（５）の材質、整合部の構成等を足めるものであ
る。

まず、整合部の形状については２円偏波で用いることを
考え対称形状とする。つまり、第３図中に示すように円
筒穴（６）を設けた終端器整合部（４）の形状が考えら
れる。同様に整合部形状は第４図に示す方形穴（７）か
ら形成される終端器！７ｘ部（４）の形状も考えられる
。

つぎに、ネジ（５）の材質は、金属、６′亀体や′電波
吸収材等のいずれでも口ｆ能であるか２円筒穴（６）直
径ａとネジ（５）の直径ｄとがａ〉〉ｄなる関係以外は
金属を用いないことが整０’Ａ件から要求される。

すなわち、ネジ（５）が金属の場合ネジ（５）を併用し
て構成する整合部か使用周波数帯にてしゃ新城になると
反射が大きく問題となる。

このため、この場合には金属にかわり、ネジの材質に誘
電体や電波吸収材が用いられる。

このようにして終端器のインピーダンス整合が実現され
ると終端器−棟部（３）で電波を十分吸収するためこの
発明による無反射終端器は従来の無反射終端器と同様に
良好な特性を得ることができる。

なお、上記実施例では、整合部の段数を２段までとした
が段数はこれに限らない。ネジは、異なる径のものを用
いて２重ネジ等を構成し、ネジ部分で複数段の整合部を
形成してもよい。終端器整合部の形状は円筒穴や方形穴
で示したが形状はこれに限らない。

さらに９円形導波管、梢円導波管、まゆ形導波管等他の
導波管に適用してもよい。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明したとおり、無反射終端器のインピ
ーダンス整合部にネジを併用することにより、加工誤差
により生じる中心周波数の変動をネジの突出部軸長を調
整することにより容易に補正できる効果がある。

また、ネジは先端方向を除いて周囲を電波吸収材で囲ま
れているため使用中に他の物が接触するなどして破損す
ることがほとんどない利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、それぞれ従来のテーバ終端器の
斜視図である。 図において、（１）はテーバ形無反射終端器、（２）は
多段形無反射終端器、（３）は終端器−棟部、（４）は
終端器整合部、（５）はネジ、（６）は円筒穴、（７）
は方形穴である。 なお９図中同一符号は同一または相当部分を示すものと
する。 代理人大岩増雄 第１図　第２図 第３図　第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　導波管横断面内の一部あるいは全部を満たすブ
   ロック状電波吸収材を用いた導波管用多段形無反射終端
   器において、深さを約２分の１波長とした半径ａの円筒
   穴、あるいは−辺の幅がａの方形穴等を前記電波吸収材
   の一端に設け、ネジの径をｄとしたとき、ａ＞＞ｄなる
   関係のときに金属から成る前記ネジを管軸方向に約４分
   の１波長突出づ−るよう、前記円筒穴あるいは方形穴の
   底に設け、前記円筒穴あるいは方形穴等とネジとでイン
   ピーダンス整合部を形成することを特徴とする無反射終
   端器。
2. （２）導波管横断面内の一部あるいは全部を満たずブロ
   ック状電波吸収材を用いた導波管用多段形無反射終端器
   において、深さを約２分の１波長とした半径・の円筒穴
   あるいは一辺の幅が二の方形穴等を前記電波吸収材の一
   端に設け、電波吸収材あるいは誘電体から成るネジを管
   軸方向に約４分の１波長突出するよう、前記円筒穴ある
   いは方形穴の底に設け、前記円筒穴あるいは方形穴等と
   ネジとでインピーダンス整合部を形成することを特徴と
   する無反射終端器。