JPS6020751B2 - 磁気ブラシ現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電子写真複写機における磁気ブラシ現像装
置に関する。

磁気ブラシ現像装置とは、内部に磁石を収容した非磁性
体スリーブ表面に粉末現像剤を吸着して現像剤による磁
気ブラシ層を形成し、この磁気ブラシ層を感光体上の静
亀潜像に接触させて、これを可視化する装置である。

スリーブ表面上の現像剤が、内部の磁石の磁気的吸引力
によりブラシ状に穂立てされるのでこの名称がある。現
像装置の現像ローラーは、現像時にのみ現像剤を付着し
て感光体表面を擦り、現像時以外は感光体表面に現像剤
が接触しないようにすることが実用上重要なことである
。

特に、カラー複写機のように多色現像を行なうものにお
いては、ある特定色の現像を行なっている間に、池色の
現像剤が被現像面に接触するようなことがあれば、混色
の原因や現像画像の乱れの原因となり、絶対に防止しな
ければならない。非現像時に現象ローラー上の現像剤を
被現像面に接触させないための方策として、これまでに
種々の技術が提案されている。

その一つに、非現像時に現像ローラーが感光体表面から
離れるようにしたものがある。この技術の欠点は、装置
、特に現像ローラーと感光体表面との間隙を常に一定に
するための機構が複雑であり、安定性および経済性に欠
けることである。また、可動部材が一般的にいって大き
く、そのために現像ローラーを退避させるためのスペー
スを装置内に広く取る必要があり、装置の４・型化の点
において不利である。また、現像ローラーに現像剤掻き
取り用ブレードを接触させ、非現像時に現像ローラーを
逆転させてこのブレードにより現像剤を掻きとる技術や
、現像ローラーに現象剤量規制用のブレードを接離可能
に設け、非現像時にこのブレードを現像ローラーに接触
させて現像剤を掻き取る技術も提案されている。前者の
場合、駆動源が複雑、高価になるばかりでなく、現像ロ
ーラーにかかるトルクが非常に大きくなるので、駆動、
制御機構を含めると複雑、大型にならざるを得ない。

また後者の場合、装置は簡易でもっとも小型経済的であ
るが、現像ローラーに対してブレードを設置する取付位
置に制約があり、現実的には複雑になり、安定性にも欠
ける。また、現像効率を良くするために、現像ローラ一
にバイアス電圧を印加することがあるが、この場合、こ
れら装置においてはブレードの電気的絶縁対策が非常に
困難であり、より複雑とならざるを得ない。さらにまた
、現像ローラーにブレードが直接接触するので、現像ロ
ーラーの汚れ、破損または摩擦帯電による現像に対する
悪影響も無視できず、そのために現像ローラーおよびプ
レードの材質、表面処理等の制約も多く、結果的に高価
になる。これら欠′点は、現像画像の品質にも直接悪影
響を及ぼし、装置の総合的な寿命、信頼性を損うことに
もなる。この発明による現像装置は、現像容器内の現像
剤を吸着するための現像剤供給ローラーと、上記現像剤
供給ローラー上の現像剤量を制御するための手段と、上
言己現像剤供給。

ーラー上の現像剤を移し取り、感光体上の静電槽像を現
像するための現像ローラーとを備えている。この発明の
装置によれば、非現像時における現像剤量の規制を供給
ローラー上で行なうので、現像ローラー上で行なうこと
により生じる現像時の画質への影響を最小限に抑えるこ
とができ、現像プロセスが安定する。

また、装置も小型簡単で経済性も高い。以下、添付した
図面を参照して、この発明の実施例を説明する。

第１図において、現像剤１１を下部に収容した現像容器
１２内には、下方から上方へ、軸万向にスパイラルフィ
ンを有する鷹梓循環用スクリュー１３、内部に複数の磁
石１４を静止的に備えた回転可能な非磁性体スリーブ１
５からなる現像剤供給ローラー１６、同様に内部に複数
の磁石１７を静止的に備えた回転可能な非磁性体スリー
ブ１８からなる現像ローラー１９が、それぞれ一定間隙
を置いて配置されている。現像剤供聯合ローラー１６の
右下側には、磁気ブラシの穂高を調整するための第１固
定プレード２０が、その先端をローラ表面に近接させて
設けられており、ローラー１６の石上側には、現像剤供
給を制御するために、先端がローラー１６表面に後離す
るように設けられた可動ブレード２１が配置されている
。現像ローラー１９の右側には、磁気ブラシの穂高を調
整するための第２固定ブレード２２が、その先端をロー
ラー１９表面に近接させて配置されており、ローラー１
９の左側には、ローフー表面から現像剤を掻き取るため
のスクレーパ２３が設けられている。符号２４は、スク
レーパ２３によって掻き取られた現像剤が、現像剤供給
ローラー１６に直接付着しないようにするための案内板
を示す。スクリュー１３によって蝿拝され汲み上げられ
た現像剤１１は、現像剤供給ローラー１６内の磁石１４
ａによってローラー１６表面に吸着され、ローラー１６
の反時計回り方向の回転に伴って、途中、第１固定ブレ
ード２川こよって適切な付着量に規制され、磁石１４に
保持されながら上方に搬送される。

可動ブレード２１：ま、現像時には、現像剤供給ローラ
ー１６表面から離れてローフー１６表面上の現像剤に接
触しないようになっている。現像剤供給ローラー１６上
の現像剤は、磁石１４ｂに保持された後、現像ローラー
１９内の磁石１７ａによって現像ローラー表面に移し取
られ、同様に現像ローラー１９の反時計回り方向に回転
に伴って、磁石１７に保持されながら上方に搬送される
。第２固定ブレード２２によって最後の供給量の調整が
行なわれた現像ローラー１９上の現像剤は、磁石１７ｂ
によって穂立てされ、反時計回り方向に回動してきた感
光体ドラム２５上の静霞潜像に接触してこれを現像する
。現像後の現像ローラー上の現像剤はスクレーパ２３に
よってローラー表面から掻き落とされ、案内板２４と現
像容器１２側壁との間を通って現像容器１２の底部に回
収される。非現像時には、可動ブレード２１が現像剤供
給ローラー１６表面に接触して、回転する現像剤供給ロ
ーラー表面の現像剤を掻き落とすので、現像ローラー１
９には現像剤が供給されない。

したがって、現像剤が感光体ドラム表面に接触すること
がない。第２図には、この発明の別の実施例が示されて
いる。

上記実施例と異なるのは、可動ブレード２１がないこと
と、これに代って現像剤供給ローフー１６内の磁石１４
，１４ａ，１４ｂを保持する軸２６が、回動可能になっ
ていることである。現像時には、各磁石が第１図に示す
のと同様な位置におかれ、非現像時には、軸２６が１０
００程度反時計回り方向に回動して、いずれの磁石もス
クリュ−１３側に対向しないようになっている。このた
め、スクリュー１３により搬送されてきた現象剤は、現
像剤供給ローラー１６表面には吸着されず、したがって
現像ローラー１９表面にも供給されない。第３図には、
この発明のさらに別の実施例が示されている。

この実施例における現像剤供孫溝ローラー１６上の現像
剤量制御は、現像剤供給ローフー１６の左下方にローラ
ー表面に接して設けられた掻き取りブレード２７と、現
像剤供給ローフー１６を逆転させるための手段とによっ
て行なわれる。現像剤供給ローラー１６は、現像時には
反時計回り方向に回転してスクリュー１３から現像ロー
ラー１９へ現像剤１１を供給するが、非現像時には時計
回り方向に回転して、現像剤供給ローフー上の現像剤を
、掻き取りブレード２７によって掻き落す。

第４図には、この発明のさらに別の実施例が示されてい
る。

この実施例における現像剤量制御は、現像剤供給ローラ
ー１６に設けられたクラッチ装置２８によって行なわれ
る。すなわち、現像時には、現像剤供給ローラー１６は
反時計回り方向に回転して現象剤の供給を行なうが、非
現像時にはクラッチ装置２８が作動してローラーの回転
を停止させ、現像剤の供給を中止する。第５図は、この
ような現像装置をカラー複写機に適用した例を示す。

感光体ドラム４１の周辺には、反時計回り方向に、帯電
チャージャー４２、青色、緑色、赤色の三色の色分解フ
ィルター４３を含む露光光学系４４、イエロー現像装置
４５、マゼンタ現像装置４６、シアン現像装置４７、ク
リーニング装置４８、除電チャージャー４９がそれぞれ
配置されており、シアン現像装置４７とクリーニング装
置４８との間には、転写ドラム５０が、感光体ドラム４
１表面に圧接して設けられている。転写ドラム５０周辺
には、給紙装置５１、剥離爪５２、定着装置５３、クリ
ーニング装置５４等がそれぞれ配置されている。給紙装
置５１から給紙された転写シート５５は、クランプ装置
５６によって転写ドラム５０‘こ保持され、まず、両ド
ラムの第１回転目で、青色フィルター、イエロー現像剤
によって現像された可視像が転写紙に転写される。

両ドラムの２回転目で緑色フィルター、マゼンタ現像剤
によって現像された可視像が、上記可視像に重ねて転写
紙に転写される。同様にして赤色フィルター、シアン現
像剤によって可視化された像が転写紙に転写される。最
終の転写が終ると、クランプ装置５６が解除され、転写
ドラム上の転写紙は、剥離爪５２によって転写ドラム５
０から剥離され、定着装置５３内を通って、転写像が永
久定着される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例を示す概略構成図、第２
図から第４図は、この発明の別の実施例を示す概略構成
図、第５図は、この発明による現像装置を備えたカラー
複写機の一例を示す概略構成図である。 １３・・・・・・燈梓搬送用スクリュー、１６・・・・
・・現像剤供給ローフー、１９・・・・・・現像ローフ
ー、２０・・・・・・第１固定ブレード、２１…・・・
可動ブレード、２２・・・・・・第２固定ブレ−ド、２
６・・・・・・回転軸、２７・・・・・・掻き取りブレ
ード、２８・・・・・・クラッチ装置。 椿イ図第２図 精３図 弟４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 現像剤を収容した現像容器と、前記現像容器内の現
   像剤を吸着して搬送するための非磁性体スリーブ内に複
   数の磁石を収容した現像剤供給ローラーと、前記現像剤
   供給ローラー上の現像剤を移し取り、感光体上の静電潜
   像を現像するための非磁性体スリーブ内に複数の磁石を
   収容した現像ローラーと、現像時に前記現像剤供給ロー
   ラーから前記現像ローラーへ現像剤を供給して非現像時
   には供給しないように、現像剤供給のオン・オフ制御を
   前記現像剤供給ローラー側において行なうための手段と
   を備えた磁気ブラシ現像装置。