JPS6020730Y2 - 化粧軒桁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は化粧軒桁に関するもので、施工を容易にする
ことを目的とする。

この考案の一実施例を第１図ないし第６図を用いて説明
する。

すなわち、この化粧軒桁１は、第１図および第２図に示
すように、建物外壁出隅部において、傍軒天井の下面に
沿って妻壁側から傍軒天井軒先端にかけて延設配置する
ものである。

この化粧軒桁１は、第３図に示すように、桁側粱カバー
を軒先端まで延設して形成した桁側粱カバー延設部２と
、Ｌ形化粧カバー３と、固定金具４と、化粧キャップ５
から構成される。

その施工順序をつぎに説明する。

まず、桁側粱カバーを桁側粱（図示せず）の前方に取付
けて、桁側粱カバー延設部２の端面２ａを破風板６の奥
下に配設する。

ついで、妻側粱７に上端を冠着した妻壁パネル８の外壁
面上部および柱９に下地材１０を取付け、この下地材１
０に妻側粱カバー１１を固定して妻側粱７を隠蔽する。

この場合、妻側粱カバー１１は、桁側粱カバー延設部２
との間に、Ｌ形化粧カバー３を取付けるだけの寸法を明
けて取付ける。

ついで、Ｌ形化粧カバー３を傍軒下方に配置して、Ｌ形
化粧カバー３の横片３ａの先端に折曲形成した下向きの
ｉ３ｂに、折れ板製の桁側粱カバー延設部２の下縁フラ
ンジの先端に立設した鍔片２ｂを第４図に示すように嵌
合するとともに、Ｌ形化粧カバー３の縦片３ｃの上端に
形成した鍔片３ｄを、第３図に示すように破風板６の下
面と切妻壁板１２間に固定した傍軒天井下地パネル１３
の中枠１３ａ下面に当接して釘１４により固定する。

この場合、Ｌ形化粧カバー３は、その横片３ａの妻壁側
端面３ｅを下地材１０に当接させ、かつ、縦片３ｃに妻
壁粱カバー１１の端面１１ａを当接させ、さらに、軒先
側端面３ｆを桁側粱カバー延設部２の端面２ａと面一に
させる。

その後、第５図に示すように、固定金具４の両側片４ａ
および底片４ｂを、桁側粱カバー延設部２とＬ形化粧カ
バー３のそれぞれの軒先側端部に外嵌し、固定金具４の
上片４Ｃを第６図に示すように破風板６の下面に釘固定
する。

ついで、第２図に示すように、傍軒天井下地パネル１３
の下面に天井板１５を貼着し、さらに破風板６の前側面
に化粧破風カバー１６を釘固定する。

最後に、第６図に示す化粧キャップ５の両側片５ａ上部
に設けた切欠５ｂに化粧破風カバー１６の下端を嵌合す
るとともに（第２図に示す）、化粧キャップ５の両側片
５ａおよび底片５Ｃを、固定金具４を介して、桁側粱カ
バー延設部２とＬ形化粧カバー３のそれぞれ軒先側端部
に冠着し、リベット１７により固定してこの化粧キャッ
プ５で固定金具４を隠蔽する。

なお、柱９の外側には、第２図に示すように柱カバー１
８を取付ける。

このように、桁側粱カバーを破風板６の奥下まで延設し
、この桁側粱カバー延設部２の下端とＬ形化粧カバー３
の横片３ａとを嵌合連結してＬ形化粧カバー３の縦片３
Ｃを傍軒天井下地パネル１３に固定し、これら桁側粱カ
バー延設部２とＬ形化粧カバー３の軒先側端部に固定金
具４を外嵌して破風板６の下面に取付け、化粧キャップ
５を固定金具４を介して桁側粱カバー延設部２とＬ形化
粧カバー３の軒先側端部に冠着することにより、極めて
簡単に化粧軒桁１を形成することができる。

しかも、固定金具４は化粧キャップ５により隠蔽される
ため、外観美を損なうこともない。

また、Ｌ形化粧カバー３は、横片３ａの先端に折曲げ形
成したｉ３ｂを桁側粱カバー延設部２の鍔片２ｂに嵌合
させているが、そのため、Ｌ形化粧カバー３の横片３ａ
の固定作業が、溝３ｂの嵌合作業だけですみ、Ｌ形化粧
カバー３の取付けが簡単である。

また、上向きの鍔片２ｂに下向きの溝３ｂを嵌合させる
ので、Ｌ形化粧カバー３の横片３２の上下方向の支持が
得られる。

そのため、Ｌ形化粧カバー３の縦片３Ｃの器具固定時の
支持が得られて釘打ちが容易に行なえ、また完成後に外
力が作用した場合等に、Ｌ形化粧カバー３が薄板製であ
っても変形し難いという利点がある。

化粧軒桁は、下縁に内向きに延びたフランジ部を有し、
このフランジ部の先端に鍔片を立設してなる折れ板製の
桁側粱カバーを傍軒天井下面に沿って破風の奥下まで延
設した桁側粱カバー延設部と、横片先端に折曲形成した
下向きの溝を前記桁側粱カバー延設部の前記鍔片に嵌合
連結するとともに縦片上端を傍軒天井下面に固定してそ
れら両片の両端をそれぞれ妻壁面および破風の奥下に配
設したＬ形化粧カバーと、前記桁側粱カバー延設部およ
び前記り形化粧カバーのそれぞれ軒先側端部に外嵌して
破風下面に固着した固定金具と、本体上部を破風下端に
嵌合するとともに前記固定金具を介して前記桁側粱カバ
ー延設部および前記り形化粧カバーのそれぞれ軒先側端
部に冠着して前記固定金具を隠蔽する化粧キャップとを
備えているため、容易に施工できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の取付場所表示図、第２図
はその斜視図、第３図はその分解斜視図、第４図ないし
第６図はそれぞれその施工説明図である。 １・・・・・・化粧軒桁、２・・・・・・桁側粱カバー
延設部、３・・・・・・Ｌ形化粧カバー、３ａ・・・・
・・横片、３Ｃ・・・・・・縦片、４・・・・・・固定
金具、５・・・・・・化粧キャップ、６・・・・・・破
風板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下縁に内向きに延びたフランジ部を有しこのフランジ部
   の先端に鍔片を立設してなる折れ板製の桁側粱カバーを
   傍軒天井下面に沿って破風の奥下まで延設した桁側粱カ
   バー延設部と、横片先端に折曲げ形成した下向きの溝を
   前記桁側粱カバー延設部の前記鍔片に嵌合連結するとと
   もに縦片上端を傍軒天井下面に固定してそれら両片の両
   端をそれぞれ妻壁面および破風の奥下に配設したＬ形化
   粧カバーと、前記桁側粱カバー延設部および前記り形化
   粧カバーのそれぞれ軒先側端部に外嵌して破風下面に固
   着した固定金具と、本体上部を破風下端に嵌合するとと
   もに前記固定金具を介して前記桁側粱カバー延設部およ
   び前記り形化粧カバーのそれぞれ軒先側端部に冠着して
   前記固定金具を隠弊する化粧キャップとを備えた化粧軒
   桁。