JPS60201169A - 水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、通孔を貫設したセラミック板を２枚ｍ合配置
して両者の一方を回転させることにより通孔を整合−非
整合させて流路の開閉を行なう弁部とした構成の水栓に
関する。

〔従来技術〕

従来、単水栓や湯水混合栓等の各種水栓において、弁部
分を金属やゴム祠に代えてセラミック板を２枚重合配置
した構成の水栓がある。このセラミックを用いたものは
、金属等に比べて腐食損耗が極めて少ないので、耐用を
向上させる利点があり、その−例として特公昭５Ｂ　−
４３６３５号公報に示されたようなものがある。

これは、水の流入口に固定されたセラミック製の固定弁
板と同固定弁板に摺接しハンドルにスピンドルを介して
連結される可動弁板とを配置するとともに、両弁板に各
々通孔を貫設し、これらの通孔を整合及び非整合とする
ことにより流路の開閉を行なうようにしたものである。

しかし、水栓本体には逆流防止弁を設けていないので、
弁部上流の給水源側が負圧となると水が逆流してしまい
、吐出不能となって使用できないことがある。

これを防止するため、逆流防止弁を流路中に設ければよ
いが、セラミック板を用いた弁部に一体的に組込むこと
ができないので、同弁部とは別れた位置に別個に配置し
なければならない。従って、逆流防止弁設置のためのス
ペースをり・要として、水栓本体の容量が大きくなり、
据付において周辺機器との調和を図るためにはその据付
位置が限定されて汎用性に欠け、また、弁部と逆流防止
弁の２つの弁機構を組込むので組立及び保守点検が煩雑
となる等の問題がある。

〔発明の技術的課題〕

本発明が解決すべき技術的課題は、２枚のセラミック板
を重合配置することによって弁部を構成する水栓におい
て、水栓容量を大きくすることなく逆流防止弁を配置し
、給水源側負圧時の逆流を防くようにすることである。

〔発明の構成〕

上記技術的課題を達成するための本発明の構成は、水栓
本体内の流路に少なくとも一方が外部に伸延するスピン
ドルにより回動操作されかつ各々に通孔を貫設したセラ
ミック製の第１．第２弁板を重合配置して主弁を構成し
、さらに同主弁部分に流路内での逆流を防止するための
逆流防止弁を設けるようにしたものである。

〔発明の効果〕

本発明に係る水栓は上記構成により下記の効果を奏する
。

ｉ）逆流防止弁を設けているので、水栓本体内での逆流
を防止でき、特に湯水混合栓の場合においては給水源側
から給湯源側又はその逆方向への湯水の逆流を防ぐこと
ができる。

ｉｉ）逆流防止弁は主弁に一体的に形成されるので、主
弁の点検時に同時に取り出して行なうことができ保守点
検が容易である。

ｉｉｉ　）逆流防止弁用に弁座等を水栓本体に別個に形
成する必要がなく、構造が簡単で安価である。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例に基いて本発明を説明する。

第１図は、単水栓に本発明に係る弁構造を適用したもの
で、水栓本体（１）は給水源に連通ずる流入流路（２）
と吐水口（４）を開口した流出流路（３）とに隔壁（５
）により分割され、同隔壁（５）の開口（６）と同軸上
に主弁（Ａ）が配置される。

主弁（Ａ）はカートリッヂ式に構成され、既設の水栓類
に容易に装着することができ、第１図に示した水栓本体
（１１は弁体を先端に取付けたスピンドルを螺合する螺
子（７）を設けかつ隔壁（５）に弁座（８）を形成した
ものであり、これらの従来型の弁構造に代えて主弁（Ａ
）を取付けるのである。

同主弁（Ａ）は水栓本体（１）の螺筒（９）内に挿入さ
れ下端が弁座（８）位置まで伸延する筒状のケーシング
α０）、同ケーシングα０）内に下半部分が位置して一
定角度範囲で回動自在に支持され本体（１）外において
ハンドル（Ｈ）を取付けたスピンドル（１１）、同スピ
ンドル（１１）内に内蔵される球状ゴム製の逆止弁体（
１２）　、同スピンドル（１１）の下端に固着されるセ
ラミック製の第１弁板（１３）　、及びケーシング００
）下端に固着され第１弁板（］３）下面に摺接配置され
たセラミック製の第２弁板（１４）とから構成される。

第２図は上記構成要素を分解して示す斜視図で、ケーシ
ング００）は螺筒（９）上端に係合する拡大部（２０）
を有した中空筒状で、周壁には主弁（Δ）開弁時の給水
が流出流路（３）に流下する開口（２１）を開設し、同
開口（２１）の上位にはスピンドル（１１）の回動角を
規制するストッパ（２２）を取付けている。

さらに周壁下端には、第２弁板（１４）の突起（１４ａ
）を嵌入して固着するための切欠（２３）を直径方向に
対向する２位置に形成している。この切欠（２３）の高
さ寸法は第２弁板（１４）の板厚より大きく、従って連
結時には第２弁板（１４）下面はケーシング００）下端
より上位に位置する。

スピンドル（１１）はパツキン（２４）　、（２５）を
介してケーシング００）内で回動自在に支持され、上端
にはハンドル（■（）を取付けるためのビス孔（２６）
及びスプライン（２７）を形成している。さらに、ケー
シング００）内に位置する部分には下端に流入口（２８
）及び周壁に流出口（２９）を有した空洞状の逆止弁室
（３０）が形成され、同室（３０）内には逆止弁体（１
２）を流入する給水の圧力に応じて浮沈可能に内封して
いる。この逆止弁体（１２）は流入口（２８）上位周辺
に１頃斜状に形成された逆止弁座（３１）に接離し、こ
の両者により逆止弁（Ｂ）を構成する。

第３図は第１図の１−１線矢視であって、ケーシング（
＋０１のストッパ（２２）に対向する部分のスピンドル
（１１）の断面である。ストッパ（２２）はスピンドル
（１１）対向面（２２ａ）が直線状であり、スピンドル
（１１）はこの対向面（２２ａ）に接離する第１当接面
（ｌｌａ）と第２当接面（ｌｌｂ）とを両面がなす角度
を９０度とした断面をなし、測当接面（ｌｌａ）、（ｌ
ｌｂ）間はスピンドル（１１）軸心から対向面（２２ａ
）までの距離を半径とする中心角９０度の円弧面（ＩＩ
Ｃ）としている。この構成により、スピンドル（１１）
は９０度面回転能で、同第３図の状態、即ち第２当接面
（ｌｌｂ）が対向面（２２ａ）に接している時が全開、
及びハンドル（同操作によりスピンドル（１１）を時計
方向に回動し、第１当接面（ｌｌａ）が対向面（２２ａ
）に接する時が全開の状態となる。

さらに、第２図においてスピンドル（１１）の下端には
第１弁板（１３）の突起（１３ａ）を嵌入するための切
欠（３２）を形成し、同スピンドル（］１）と第１弁板
（１３）の連結当接面にはバ・ノキン（３３）を全周に
亘って貼設しておく。

第２弁板（１４）はその突起（１４ａ）がケーシングＯ
Ｉ下端の切欠（２３）内に嵌入して一体的に連結され、
第１弁板（］３）の下面と密着状に当接する。

これら第１．第２弁板（１３）　、（１４）はいずれも
セラミックを素材とし、各々には通孔（１３ｂ）。

（１４ｂ）を貫設し、第１弁板（１３）をスピンドル（
１１）とともに回動させることにより、各々の通孔（１
３ｂ）、（１４ｂ）を整合又は非整合として流路の開閉
を行なう開閉弁としての機能を果す。

上記構成の主弁（Ａ）は、前述のように水栓本体（１）
の標情（９）内に挿入され、ケーシングθ０の下端はパ
ツキン（４０）を介して取外された開閉弁体が接離する
弁座（８）外部側に着座し、スピンドル（１１）を外挿
するキャンプ（４１）を標情（９）に螺合しケーシング
００）の拡大部（２０）を押圧して固定する。標情（９
）の上端面に対向する拡大部（２０）の周縁下面ばロー
レット（２０ａ）加工が施され、取付に当ってはこのロ
ーレット（２０ａ）が標情（９）上端面に係合するよう
になり、キャップ（４１）回動時にケーシング００）が
共回りすることなく定位置にセント可能である。

上記配置により、隔壁（５）の開口（６）と同軸上にケ
ーシング００）が立設され、ハンドル（Ｈ）ｌｆｉ！作
によるスピンドル（１１）の回動により主弁（Ａ）の開
閉を行なう。スピンドル（１１）の回動により第１弁板
（１３）が第１弁板（１４）上面を摺接回転し、各々の
通孔（１３ｂ）、（１４ｂ）が第４図のように整合して
開弁状態となり給水を行なう。この主弁（Ａ）からの水
はスピンドル（１１）の流入口（２８）から逆止弁室（
３０）内に流入し、水圧によって逆止弁体（１２）は第
１図の一点鎖線で示すように逆止弁座（３１）から離れ
て上方に変位し、逆止弁（Ｂ）が開弁する。この開弁に
より、逆止弁座（３０）から流出口（２９）及びケーシ
ングＱＯＩの開口（２１）を経て流出流路（３）方向へ
流下し、吐水口（４）から給水することができる。

給水流量はスピンドル（１１）の回動角により第１、第
２弁板（１３）　、（１４）の通孔（１３ｂ）。

（１４ｂ）の整合度に基く開弁時の流路面積により決定
される。即ち、第３図で示した第２当接面（１１ｂ　）
がストッパ（２２）の対向面（２２ａ）に当接した時が
最大弁開度であり、同図において時計方向にスピンドル
（１１）を回動させると、通孔（１３ｂ）、（１４ｂ）
の整合量が小さくなって流路面積が縮小して流量が低減
され、第１当接面（ｌｌａ）が対向面（２２ａ）に当接
した時に閉弁状態となる。

逆止弁体（１２）は主弁（Ａ）閉弁時においてその自重
により降下して逆止弁座（３１）に着座して閉弁する。

また、給水中に何らかの原因で給水源側が負圧になった
ような場合、流出流路（３）側から流入流路（２）側に
水が逆流しようとする。しかし、給水方向、即ち上方向
への水圧を逆止弁体（１２）が受けなくなるので、同弁
体（１２）は逆止弁座（３］）上に落下して閉弁し、給
水の逆流を防止できる。

以上のように、流路の開閉を行なう主弁（Ａ）に逆止弁
を（Ｂ）設けたので、水栓本体（１）の他の位置に逆流
防止機能部を別途に設ける必要がなく、主弁（Ａ）の点
検等で分解する場合にば逆止弁（Ｂ）も同時に行なえる
。

第５図は湯水混合栓に本発明に係る弁構造を適用したも
ので、第１図〜第４図で示した主弁（Ａ）を水弁（Ｖｃ
）に装着したものである。水弁（Ｖｃ）は流入流路（２
）を形成する給水管（５０）の上端面を弁座（５１）と
して形成し、この弁座（５１）に着座するようにケーシ
ング００）を前記実施例と同様に装着している。

本例においても、ハンドル（Ｈ）２作により第１弁板（
１３）を回動させることによって流路を開閉でき、給水
管（５０）から流出流路（３）を構成する混合室（５２
）へ水を供給する。湯弁（図示せず）にも同様に主弁（
Ａ）を装着することができ、所望温度の混合水を吐水口
（５４）から吐出させることができる。

使用中に給水給湯源側が負圧になった場合でも逆止弁（
Ｂ）が前述と同様に閉弁するので、混合水の逆流を防止
できる。

第６図は主弁（Ａ＞の第２実施例を示す要部断面図、第
７図は同第６図のｎ−ｎ線矢視による断面図である。本
例はスピンドル（１１）の回動角を規制するストッパ（
２２）をケーシング００）の内方向へ突出する突起状物
として一体的に形成するようにしたもので、他の構造は
第１図に示したものと同じである。

このストッパ（２２）に当接係合する第１．第２当接面
（Ｉｌａ）、（ｌｌｂ）は、スピンドル（１１）の円周
方向の一部を切欠させた部分の端面として形成され、主
弁（Ａ）の開弁及び閉弁要領ば前述と同様である。

第８図は他のストッパ構造を示す要部断面図で、ストッ
パ（２２）は同第８図の■−■線矢視である第９図で示
すように、ケーシングａＯ＋を貫通ずる螺杆であり、こ
のストッパ（２２）に対向する位置のスピンドル（］１
）に扇状の溝（５０）を形成し、間溝（５０）の端部を
第１．第２当接面（ｌｌａ）。

（Ｉｌｂ）としたものである。

第１０図は逆止弁（Ｂ）を異なった構造とした例を示す
主弁（Ａ）の要部断面図である。これは逆止弁室（３０
）の上位同軸上にガイド孔（６０）を形成するとともに
流入口（２８）には環状に突出する逆止弁座（３１）を
設け、さらにこの逆止弁座（３１）に接離する逆止弁体
をガイド孔（６０）に遊嵌される弁軸（６１）と同弁軸
（６１）に取付けられたパツキン（６２）とより構成し
たものである。

本例においても、主弁（Ａ）の開弁時には給水圧により
弁軸（６１）とパツキン（６２）とが上方に移動して逆
止弁（Ｂ）が開弁して給水でき、逆流は同逆止弁（Ｂ）
の閉弁によって防止できる。

尚、本発明の弁構造は単水栓や湯水混合栓のみでなく、
止水栓等の各種水栓に適用できることは言うまでもない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る水栓の第１実施例を示す断面図、
第２図は主弁の分解斜視図、第３図は第１図のｌＩ線矢
視断面図、第４図は第３図におけるスピンドルとストッ
パ位置での第１．第２弁板の相対配置を示す平面図、第
５図は本発明を湯水混合栓に適用した場合の一部切欠正
面図、第６図は主弁の第２実施例を示す要部断面図、第
７図は同第６図のｎ−ｎ線矢視断面図、第８図は同主弁
の第３実施例を示す要部断面図、第９図は同第８図のｍ
−ｍ線矢視断面図、第１０図は逆止弁構造の他の例を示
す要部断面図である。 （１）　水栓本体 （１１）スピンドル （１３）第１弁板 （１３ｂ　）通孔 （１４）第２弁板 （１４ｂ）通孔 （Ａ）主弁 （Ｂ）逆流防止弁 （Ｈ）ハンドル 特許出願人　東陶機器株式会社 代理人　手掘　益（はが２名） 第　１　図 ２７ 第２図 第８図 第９図 ０リ　■０ 第１０図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、水栓本体内の流路に通孔を各々貫設したセラミック
   製の第１．第２弁板を重合配置し、本体外にハンドルを
   取付けたスピンドルを同両弁板のいずれか一方に連結し
   、ハンドル操作に基く両弁板の通孔の整合−非整合によ
   り流路の開閉を行なう主弁とした水栓であって、同主弁
   部分に流路内での逆流を防止するための逆流防止弁を設
   けてなることを特徴とする水栓。