JPS6020102Y2 - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

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JPS6020102Y2
JPS6020102Y2 JP1977061100U JP6110077U JPS6020102Y2 JP S6020102 Y2 JPS6020102 Y2 JP S6020102Y2 JP 1977061100 U JP1977061100 U JP 1977061100U JP 6110077 U JP6110077 U JP 6110077U JP S6020102 Y2 JPS6020102 Y2 JP S6020102Y2
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JP
Japan
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light
electrode
liquid crystal
electric field
polarizing plate
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JP1977061100U
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JPS52159637U (ja
Inventor
宏壬 新居
文夫 上田
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三菱電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はネマティック液晶を用いて光を変調する電気
光学装置の改良に関するものであり、特に偏光板と反射
面との有効な組合わせによって、性能の向上を計るもの
である。
ネマティック液晶を用いるこの種の装置は従来すでにい
くつか提案されている。
その一つは少くとも一方が透明な一対の電極に挾まれた
負の誘電異方性をもつ液晶物質に直流または交流の電界
を印加し、動的散乱と呼ばれる現象によって入射する光
を散乱させることにより透過光または反射光の強度を制
御して表示等を行なうものである。
他の一つは上記と同様の構造でネマティック液晶に多色
性色素を混合し、電界を印加した時に液晶分子の配列方
向の変化に伴って色素分子の配列方向が変化し、それに
よる色素分子の特定の波長の光の吸収を利用して色表示
等を行なうゲストホスト効果と呼ばれるものである。
しかし上記のような動的散乱を利用するものでは実用的
な10μ程度の液晶層厚の素子で種々のパターン表示等
を行なうには少くともIOV以上の電圧が必要であり、
さらに表示する色は光源の色で定まってしまう。
またゲストホスト効果によるものでは混合される色素の
種類によって表示される色が固定され複数の色で表示等
を行なうことは不可能である。
この考案による電気光学装置では全ての液晶分子がそれ
らを保持する面に対して光軸をある所定の方向に揃えて
配列する性質をもつネマティック液晶を用い、これに偏
光板と反射面とを組合わせて、動的散乱が生じるよりも
低い電界で単色または複数の色による表示等を、反射面
の一側で行なうことができる特徴をもっている。
以下この考案の詳細を実施例によって説明する。
実施例 I 第1図はこの考案による電気光学装置の一つの基本的な
実施例である。
光変調素子10は、透明なガラス基板1上に酸化錫によ
る透明電極層2を形成させたネサガラスIAと、反射面
3aを有し鏡の作用をもたせた金属電極3とを電極層2
と反射面3aとが相対向するように配置し、これらの間
にネマティック液晶物質4を挾んだものである。
ネマティック液晶物質4はメトキシベンジリデン−p−
nブチルアニリンとエトキシベンジリデン−p−nブチ
ルアニリンとを重量比1:lで混合した物質である。
電極層2と金属電極3はリード線5によって電源20に
接続されており、2つの電極によってはさまれている部
分の液晶物質4に電界を印加できるようになっている。
液晶層厚は必要な厚さのマイラーフィルムなどをスペー
サ6として二枚の電極の間に挿入することによって定め
ることができる。
なお数字や文字の表示等を行なう電気光学装置として用
いる場合には例えば第2図の如くこの変調素子の少くと
も一方の電極をいくつかのセグメント電極101に分け
、各セグメント電極を各々独立して電界を制御できるよ
うリード線102と電源103を配置すればよく、また
第3図のように一対の電極を各々帯状電極111にし、
それが互いに交差するように配置することによってX−
Yマトリックス型の電極構造にすれば、適当な走査回録
112によってカラーの画像表示を行うことができる。
液晶物質4における液晶分子の配列はそれを保持してい
る壁面の影響を強く受け、前記のような特性をもつ液晶
物質では層厚があまり大きくなると分子の一様な配列が
得られなくなる。
また液晶物質の種類によっても一様な配列が得られやす
い層厚がある。
当実施例に於て使用されたメトキシベンジリデン−p−
nブチルアニリンおよびエトキシベンジリデン−p−n
ブチルアニリンを重量比1:1で混合したネマティック
液晶の場合、6μ前後の層厚にした場合に壁面即ち電極
2,3の表面に対して分子の光軸(これらの液晶では分
子長軸方向と一致する)を直角にして全ての分子が一様
に配列する。
第1図に於て変調素子10の前面即ちネサガラスIA側
には円偏光板30と半透明鏡40が配置されている。
円偏向板30は直線偏光板とl/4波長板とを重ねて構
成される。
光源50から出た光は半透明鏡40で反射され円偏光板
30によって円偏光になり変調素子10に到達する。
前記2戊分系ネマティック液晶に於ては、電界が印加さ
れていない状態では光軸方向と分子長軸が一致し電極2
,3の壁面に対して直角になっており、この方向から入
射した円偏光はそのまま通過し、その後反射面3a反射
され円偏光板30で遮断されるので観測者60には光は
みえない。
電界が液晶層に印加されると液晶層の見かけの光軸が壁
面に対して直角ではなくなる。
液晶分子の配向の変化は電界強度に依存する。
このような状態に上記の電界が零の場合と同じ方向から
円偏光が入射すると液晶層の見かけの複屈折性のため光
は楕円偏光となり、反射面3aから円偏光板30への光
の一部は透過してくることになる。
液晶物質4に対して電界が印加されていない部分と印加
されている部分があればそれに応じて光の透過してこな
い部分と透過してくる部分とができパターンの表示が行
なえることになる。
第1図のような光学系に於て波長λの光が円偏光板30
を通して変調素子に入射した時円偏光板30から透過し
てくる反射光強度IoutはIoct=Iosin”N
=(イ)入 で与えられる。
ここで■0は入射光強度、入は入射光の波長、モしてR
は複屈折性を示す物質中を光が通る時に生ずるリターデ
ーション (retardation)で、物質の屈折率と光の物
質中の通過距離に依存する量である。
なお、この素子は、電界で液晶分子の配向を変化させ、
リターデーションRを変化させることができる。
液晶物質4に印加される電界が零の時、当実施例では円
偏光板30を通過してきた円偏光は液晶層の見かけの光
軸方向に入射することになりRは零で(イ)式の透過光
強度Ioutは零となり、変調素子からの反射光は円偏
光板30で遮断される。
電界を印加し液晶分子の配向方向が変化し、RがR=N
入(但しNは正の整数)の条件を満した時、波長入の光
の検光子からの透過強度は(イ)式から零となりR=(
N−1/2)λ(但しNは正の整数)の時波長入の光の
透過光強度10utは(イ)式からIo即ち最大となる
かくして電界によって種々の波長の光の透過光強度を制
御できることになる。
入射光が白色光の場合は可視領域の全ての波長の光を含
んでおり、電界によって液晶分子の配力が変化し、リタ
ーデーションRが零でなくなると、R=(N−172)
入を満足する波長入近辺の波長の光が円偏光板30か
ら透過してくることになる。
即ち電界強度を変化させるとそれに応じて透過してくる
光の波長が変化することになり、カラーの表示を行うこ
とができる。
この実施例の場合電界を零から増加させるにしたがって
透過光が暗黒から青→緑→赤といった色変化を示す。
第4図は上記実施例即ち第1図の電気光学装置に於て光
源50が白色光で変調素子10の液晶層厚を6μとした
時の透過光強度Ioutと液晶層への印加電圧■の関係
を3つの波長の光(450mμ。
550mμ、 672mμ)について測定した結果で、
IKHzの正弦波の場合、5Vから6Vの電圧で種々の
色での表示を行なうことができる。
もし光源が単色光であれば同じ電圧範囲で単色表示が行
なえる。
Ioutと■との関係は電圧が直流でも交流でも本質的
な変化はなく、また交流の場合も50KHzの高周波で
も第4図の関係はほとんど変化しない。
実施例 ■ 第5図はこの考案の他の実施例で変調素子10は実施例
(I)と全く同じ液晶を用い同じ構造をしており電源2
0によって液晶に電界が印加できるようになっている。
変調素子の前面には円偏光板30が配置されており、光
源50から出た光は円偏光板30を透過し変調素子の反
射面3aで入射方向と異なった方向に反射されるような
っている。
この実施例では液晶の光軸以外の方向から光が入射する
ので白色光を光源に用いた場合は電界が零でもある特定
の波長の反射光が円偏光板30から透過してくる。
電界を印加した時は、実施例(I)と同様の機能で表示
が行なえる。
実施例 ■ 第6図はこの考案の他の実施例の構成国である。
変調素子10、電源20、円偏光板30、半透明鏡40
、光源50が第1図の実施例と全く同様に配置されてお
り、液晶物質には実施例(I)と同じものを用いた。
観測側にはスリガラスのような光の拡散板70が配置さ
れており、検光子を透過しできた光は拡散板70を通し
て観測者80により観察される。
この実施例に於て拡散板70を配置する以外は全〈実施
例(I)と同じ構成で、基本的な機能も変らず、同じ原
理によって単色または複数の色で表示をすることができ
る。
また第2図が第3図のような電極構造にすれば任意のパ
ターンが表示できる。
このような拡散板70を通して表示することによって上
記実施例(I)のような直視型よりも広い角度の方向か
らの表示パターンの認識が可能となる。
もちろん実施例(n)の第5図のような形式のものにも
本実施例を応用できることは明白である。
実施例 ■ 第7図はこの考案のさらに他の実施例の構成国である。
この実施例は上記の3つの実施例と異なり、投写型の表
示装置に関するもので、実施例(I)の表示装置にレン
ズ系を配置したものである。
第7図に於て光源50からの光は集光レンズ系80を通
り半透明鏡40で反射されて円偏光板30で円偏光にな
って変調素子10に入射する。
この変調素子は実施例(I)の場合と全く同じものであ
る。
変調素子10の機能は実施例(I)と全く同じで、液晶
層に印加される電界を制御する。
ことによって変調素子10で反射された光の一部は円偏
光板30を透過し投影用のレンズ系90によってスクリ
ーン100上に投写される。
このような投写型にすることによって上記の2つの実施
例では得るのが困難な大型図形で単色または複数の色の
表示が行なえる。
このような投写型の表示装置によれば第2図や第3図に
示したような電極構造を用いてカラーの数字や文字や画
像の大型表示ができるだけでなく、室の壁面等に投写す
ることによって壁面等のカラーの装飾装置として用いる
こともできる。
この実施例も第5図のような形式のものにも応用できる
ことは勿論である。
以上の実施例に於ては光源に対して特に制限を設けてい
ないが平行度の悪い光線の場合には適当なレンズ等の光
学系を配置して平行光線にしたり、また変調素子が大き
な面積である場合は全面に均一に光が当るよう入射光の
ビーム径を拡げるため適当なレンズ系を配置すればよい
また光源が点光源かそれに近いような場合は光の拡散板
を光源と変調素子の間に設置すること等によって表示パ
ターンを見やすくすることも必要となる。
また使用する液晶物質の液晶相温度領域が室温より高に
場合は、変調素子の外側をさらに別の2枚のネサガラス
ではさみ、この透明導電層に電流を流して素子全体を一
定の温度に保つようにしたりまた光線が通過するようガ
ラス窓をつけたオーブン内に変調素子を入れ一定の温度
に保つようにすればよい。
なお以上の実施例では金属電極3は反射鏡の機能をもた
せるため金属板を用いているが、透明なガラス基板上に
金属膜を蒸着して、電極3を構成することもできる。
以上のようにこの考案は、分子の光軸が所定方向に揃っ
て配列する性質を持ったネマティック液晶物質に対して
円偏光板を組合わせたものであり、円偏光板を設けたこ
とによって充分低い電界をネマティック液晶物質に印加
するだけで、充分な光変調を行なうことができ、また入
力光を白色等にすれば色相の変調も簡単に遠戚すること
ができる。
またこの考案は更に反射面を組合わせたものであり、こ
の反射面は円偏光板からの光がネマティック液晶に与え
られた後にこれを反射して再び上記円偏光板に与えるよ
う°に作用し、結局一つの円偏光板を2度使用して、2
つの円偏光板を設けるものと同等の機能を与えるもので
あり、構成の簡単化を計り得ると共に、入力光と出力光
が共に反射面の一側で取扱うことを可能にし、全体の装
置をコンパクトになし得る。
更にこの考案は一方の電極により反射面を形成したので
、特別な反射器を設ける必要がなくなり、この点からも
構成を簡単化できる。
しかも光が液晶層を2度通過することになり、ある印加
電圧の変化に対し、リターデーションを大きく変化させ
ることができ、変調度を透過型のものより大きくとれる
効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の構成図、第2図は数字表
示を行なう場合の変調素子の構成図、第3図は任意の形
の図形等の表示を行なう場合の変調素子の構成図、第4
図は印加電圧に対する透過光強度の変化を示す特性図、
第5〜7図は夫々この考案の他の実施例の構成図である
。 図中、1はガラス基板、2は電極層、3は金属電極、4
はネマティック液晶物質、5はリード線、1oは変調素
子、20は電源、30は偏光板、4oは半透明鏡、50
は光源、60は観測者、70は拡散板、80.90はレ
ンズ系、100はスクリーンである。 なお図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 透明な第1の電極、この電極に対向して配置されその対
    向側に反射面を形成した第2の電極、上記各電極間に挾
    んで配置された常態で上記電極の表面に対して分子の光
    軸が所定方向にほぼ揃って配列し、また電界印加時に分
    子の配列方向がほぼ揃って変化する性質を持ったネマテ
    ィック液晶物質、上記第1の電極側に配置された一枚の
    円偏光板、及び上記各電極間に電界を印加する電界印加
    手段を備え、入力光が上記円偏光板、第1の電極、液晶
    物質をこの順序で通過して上記第2の電極の反射面に至
    り、ここで反射されて上記液晶物質、第1の電極、円偏
    光板をこの順序で通過して出力光となるように光路を構
    威し、上記電界印加手段により上記液晶物質の分子の配
    列方向を変えて上記入力光に対して上記出力光を変調す
    るようにした電気光学装置。
JP1977061100U 1977-05-12 1977-05-12 電気光学装置 Expired JPS6020102Y2 (ja)

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JP1977061100U JPS6020102Y2 (ja) 1977-05-12 1977-05-12 電気光学装置

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JPS52159637U JPS52159637U (ja) 1977-12-03
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4921167A (ja) * 1972-04-17 1974-02-25

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4921167A (ja) * 1972-04-17 1974-02-25

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