JPS6019787Y2 - 穴あけプレス機のノツクアウト装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子回路用プリント基板などの板状体にプレ
ス機で穴をあけて、プレス機のポンチ（上型）に嵌着し
た板状体をポンチより取外すためのノックアウト装置に
係るものである。

従来の穴あけプレス機のノックアウト装置は第６図第７
図に図示のようにダウェルピン２９の下端にストッパー
プレート２７を止着するととも・にダウェルピン２９の
上端にノックアウトプレート２８を止着し、このノック
アウトプレート２８の上面にノックアウトピン２６を巾
が狭いカンザシ２３に合わせて左右方向に直列的に設け
たノックアウト装置であるから、ノックアウトする時に
前後方向と左右方向、特に直列のノックアウトピンと直
角方向の前後方向に水平状態のまま下方へとノックアウ
トすることが難かしく、穴あけた板状体が水平ではなく
て前後方向などにやや斜めになった状態でノックアウト
することがあるためにポンチの穴あけ針３３または板状
体３７に無理な力が加って穴あけ針が折れたり、または
板状体の穴あけ部の周縁部などが損傷したりする欠点と
ともにノックアウトする時に無理な力をも加える必要が
あるためにより大きなノックアウト力を必要とする欠点
がある この考案は従来の穴あけプレス機のノックアウト装置が
有するこれらの欠点を解消し、円滑にノックアウトする
ことを目的としたものである。

次にこの考案の穴“あけプレス機のノックアウト装置を
図示した１実施例について説明するプレスラム１の下部
に細巾のカンザシ用孔２を横方向に設け、このカンザシ
用孔２にカンザシ用孔２の高さより高さが低いカンザシ
３を孔２より突出して設ける。

プレスラム１のカンザシ用孔２の下側にプレスラム１の
巾よりやや少さい角柱形状孔４を設け、この大きな角柱
形状孔４に大きな角柱形状の水平ブロック５を縦方向に
移動自在に設ける。

水平ブロック５の下面には第５図々示のように水平ブロ
ック５の下面の長方形板状の４隅部とその中間の周縁部
の８本と中心の１本との合計９本のノックアウトピン６
を縦方向に設ける。

下端にはストッパープレート７を止着するとともに上端
にはノックアウトプレート８を止着したダウェルピン９
を穴あけプレス機のポンチ１１内に設け、このダウェル
ピン９に止着したノックアウトプレート８の上面に前記
ノックアウトピン６のそれぞれの下端を接してなるノッ
クアウト装置１０である 穴あけプレス機は通常のようにプレスラム１の下端にポ
ンチ１１を止着し、ポンチ１１に対向してダイ１２を設
けたものである。

このポンチ１１は穴あけ針１３を設けた針植込板１４と
この針植込板１４の上面に針受板１５とを固定板１６に
止着したものである。

この実施例の穴あけプレス機の作動について説明すると
、第１図のようにダイ１２の上に被穴あけ板状体１７を
置いてプレスラム１を降下することにより先ずノックア
ウト装置１０のストッパープレート７が板状体１７を上
からダイ１２へとノックアウト装置１０の自重により押
え付け、更にプレスラム１を降下することにより第２図
々示のようにポンチ１１の針１３が板状体１７の所定の
位置に突刺った状態で穴あけが行われるとともにポンチ
１１の固定板１６の下端とダイ１２とにより板状体１７
を所定の大きさに切断する。

この時にノックアウト装置１０はノックアウト装置１０
のストッパープレート７が板状体１７を押え付けている
ので更に降下できないにもかかわらず、プレスラム１と
ポンチ１１が更に降下するので結果的に第２図々示のよ
うにノックアウト装置１０、ノックアウトピン６、水平
プロきツク５そしてカンザシ３は押上げられ、カンザシ
３はカンザシ用孔２の上端まで押し上げられたような状
態になる。

穴あけ作業が完了してからプレスラム１を上昇すること
により第３図々示のように穴あけ板状体１７′はポンチ
１１の針１３が突刺った状態でプレスラム１の上昇にと
もなって上昇する。

プレスラム１１の上昇にともなってカンザシ用ストッパ
ー１８にカンザシ３が当たり、更にプレスラム１を更に
上昇することにより第４図々示のようにストッパー１８
がカンザシ３の上昇を阻止するのでカンザシ３が水平ブ
ロック５の上昇を阻止し、ノックアウトピン６そしてノ
ックアウト装置１０全体の上昇を阻止されてノックアウ
ト装置１０のストッパープレート７がポンチ１１の針１
３とともに上昇する穴あけ板状体１７′をポンチ１１よ
りノックアウトすることができる。

この穴あけ板状体１７′をポンチ１１よリノックアウト
する時にこの実施例のノックアウト装置１０ではプレス
ラム１の下部に大きな角柱形状孔４を設けて、この大き
な角柱形状孔４に大きな角柱形状の水平ブロック５を設
け、更にこの水平ブロック５の下面の４隅部とその中間
の周縁部の８本と中心の１本との計９本のノックアウト
ピン６を設けたから水平ブロック５はプレスラム１の大
きな角柱形状孔４をほぼ水平状態で降下するとともにこ
の水平ブロック５の下面に設けた９本のノックアウトピ
ン６全体が前後左右ともほぼ水平状態を保ちながら降下
してノックアウト装置全体がほぼ水平状態のまま降下し
、穴あけ板状体１７′をほぼ水平に押し下げるこをかで
きる。

この考案の穴あけプレス機のノックアウト装置はプレス
ラムのカンザシ用孔より下部にプレスラムの巾よりやや
少さい角柱形状孔を縦方向に設け、この角柱形状に角柱
形状の水平ブロックを縦方向に移動自在に設けて、更に
この水平ブロックの下面の少なくとも４隅部にノックア
ウトピンを設けたのでカンザシの押し下げる力が角柱形
状孔に案内されて水平ブロックがほぼ水平に降下すると
ともにこのほぼ水平に降下する力が水平ブロックの下面
の少なくとも４隅部に設けた多数本のノックアウトピン
と正確に伝って多本数のノックアウトピンがそれぞれほ
ぼ水平状態に降下するとともに多数本のノックアウトピ
ンによりノックアウト装置全体がほぼ水平状態のまま押
し下げるのでノックアウト装置全体がほぼ水平状態のま
ま降下することができるから、従来のようなトラブル、
即ち穴あけ針が折れたり、穴あけ板状体の損傷したりす
ることを防止し、穴あけ板状体をほぼ水平に円滑にノッ
クアウトすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第４図は作業工程順の縦断面図、第５図は第
１図のＡ−Ａ断面図、第６図は従来品の縦断面図、第７
図は第６図のＢ−Ｂ断面図である。 １はプレスラム、２はカンザシ用孔、３はカンザシ、４
は角柱形状孔、５は水平ブロック、６はノックアウトピ
ン、７はストッパープレート、８はノックアウトプレー
ト、９はダウェルピン、１０はノックアウト装置、１１
はポンチ、１２はダイ、 １３は穴あけ針、 １７は被穴あけ板状体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポンチとグイとからなる穴あけプレス機のポンチ内に、
   下端にはストッパープレートを止着するとともに上端に
   はノックアウトプレートを止着したダウェルピンを設け
   、該ノックアウトプレートの上面よりプレスラムの下部
   にかけてノックアウトピンを移動自在に縦方向に設け、
   該プレスラムの下部に細巾のカンザシ用孔を横方向に設
   けて、該カンザシ用孔にカンザシを設けてなる穴あけプ
   レス機のノックアウト装置において、該プレスラムのカ
   ンザシ用孔より下部にプレスラムの巾よりやや少さい角
   柱形状孔を縦方向に設け、該プレスラムの角柱形状孔に
   角柱形状の水平ブロックを縦方向に移動自在に設けて、
   該水平ブロックの下面の少なくとも４隅部に前記ノック
   アウトピンを設けてなる穴あけプレス機のノックアウト
   装置。