JPS60195498A - 放射能汚染物質の処分方法 - Google Patents
放射能汚染物質の処分方法Info
- Publication number
- JPS60195498A JPS60195498A JP5065584A JP5065584A JPS60195498A JP S60195498 A JPS60195498 A JP S60195498A JP 5065584 A JP5065584 A JP 5065584A JP 5065584 A JP5065584 A JP 5065584A JP S60195498 A JPS60195498 A JP S60195498A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radioactive
- materials
- ash
- ion exchange
- clothing
- Prior art date
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- Pending
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、原子力発電所のような放射性物質を取扱う
施設で使用された着衣等、あるいは原子炉の1次冷却水
中に含まれているクラッドを除去するために用いられた
使用ずみのイオン交換樹脂等の汚染設備のような、放射
能で汚染された物質を処分する方法に関するものである
。
施設で使用された着衣等、あるいは原子炉の1次冷却水
中に含まれているクラッドを除去するために用いられた
使用ずみのイオン交換樹脂等の汚染設備のような、放射
能で汚染された物質を処分する方法に関するものである
。
放射性物質を取扱う施設において、運転管理や保守、点
検を行う作業員などが着用している着衣、帽子、はき物
、手袋などの着用物や、作業時に使用したウェスなどの
物品は、放射性の鉄やコバルトなどのチリが付着するこ
とによって放射能汚染されている。したがってこれらの
物品の廃棄処分にあたっては、放射性物質を拡散させな
いように細心の注意が必要とされ、一般的には、空気中
で約1000℃で燃焼させる方法が広く採用されている
。
検を行う作業員などが着用している着衣、帽子、はき物
、手袋などの着用物や、作業時に使用したウェスなどの
物品は、放射性の鉄やコバルトなどのチリが付着するこ
とによって放射能汚染されている。したがってこれらの
物品の廃棄処分にあたっては、放射性物質を拡散させな
いように細心の注意が必要とされ、一般的には、空気中
で約1000℃で燃焼させる方法が広く採用されている
。
燃焼により、着衣等の主体をなす繊維などは燃焼排ガス
とアッシュになり、放射性物質はアッシュ中に残存する
。このアッシュの容積は、焼却前の容積と比べれば著る
しく小さいので、たとえば缶に密封して海底に投棄する
などの処分が大幅に容易になる。しかし燃焼排ガス中に
は微細なダストが含まれ、このダストは放射性物質を同
伴しているので、排ガスを外部に放出する前にフィルタ
を用いてダストを捕集する必要があるが、燃焼に使用さ
れた空気に含まれていた窒素はそのまま排ガス中に移行
するため、排ガスの容積はきわめて大きいものとなり、
この多量の排ガスに含まれている微量のダストを捕集す
るために、大きいフィルタを用いなければならず、経済
性が悪い。
とアッシュになり、放射性物質はアッシュ中に残存する
。このアッシュの容積は、焼却前の容積と比べれば著る
しく小さいので、たとえば缶に密封して海底に投棄する
などの処分が大幅に容易になる。しかし燃焼排ガス中に
は微細なダストが含まれ、このダストは放射性物質を同
伴しているので、排ガスを外部に放出する前にフィルタ
を用いてダストを捕集する必要があるが、燃焼に使用さ
れた空気に含まれていた窒素はそのまま排ガス中に移行
するため、排ガスの容積はきわめて大きいものとなり、
この多量の排ガスに含まれている微量のダストを捕集す
るために、大きいフィルタを用いなければならず、経済
性が悪い。
一方原子炉の1次冷却水中には、循環の過程でα−Fe
203を主体とするクラッドが蓄積し、原子炉の定期検
査中の人体被爆線量を増大させるなどの種々の不都合を
招く原因となるので、クラッドを除去する手段を設ける
ことが必要である。「クラッド」とは、原子炉の1次冷
却水に配管などから溶は込んだFeが酸化して生じたα
−Fe203を主体とする酸化鉄、酸化コバルトなどの
泥状またはコロイド状粒子を指し、放射性を有している
。このクラッドの除去は、イオン交換樹脂などKよるイ
オン的および物理的濾過によって行われている。一定量
のクラッドを捕集して能力の低下したイオン交換樹脂は
廃棄処分されるが、これは放射能汚染されているので、
通常の処分を行うことはできず、ドラム缶に密閉して保
存されているのが現状である。しかし廃棄されるイオン
交換樹脂の量は多く、他の放射性廃棄物も加わるので、
これらの廃棄物を保存しておくために広い保管施設が必
要となる。
203を主体とするクラッドが蓄積し、原子炉の定期検
査中の人体被爆線量を増大させるなどの種々の不都合を
招く原因となるので、クラッドを除去する手段を設ける
ことが必要である。「クラッド」とは、原子炉の1次冷
却水に配管などから溶は込んだFeが酸化して生じたα
−Fe203を主体とする酸化鉄、酸化コバルトなどの
泥状またはコロイド状粒子を指し、放射性を有している
。このクラッドの除去は、イオン交換樹脂などKよるイ
オン的および物理的濾過によって行われている。一定量
のクラッドを捕集して能力の低下したイオン交換樹脂は
廃棄処分されるが、これは放射能汚染されているので、
通常の処分を行うことはできず、ドラム缶に密閉して保
存されているのが現状である。しかし廃棄されるイオン
交換樹脂の量は多く、他の放射性廃棄物も加わるので、
これらの廃棄物を保存しておくために広い保管施設が必
要となる。
イオン交換樹脂を減容するためにこれを焼却することも
考えられるが、量が多いうえに水分を多量に含んでいる
ので、焼却は困難である場合が多く、又燃焼したとして
も、前述のように大きなフィルターを必要とする難点が
ある。
考えられるが、量が多いうえに水分を多量に含んでいる
ので、焼却は困難である場合が多く、又燃焼したとして
も、前述のように大きなフィルターを必要とする難点が
ある。
この発明は、上記のような処分の困難な放射能汚染物質
の容積を大幅に減少させた上で、たとえばドラム缶など
に密封して容易に保管することができるようにした処分
方法を提供することを目的としている。
の容積を大幅に減少させた上で、たとえばドラム缶など
に密封して容易に保管することができるようにした処分
方法を提供することを目的としている。
この発明方法で処分できる物質は、乾留されたときにほ
とんど残渣を残さない物質で構成された、イオン交換樹
脂のような除染設備または着衣等である。この発明方法
によれば、これらの放射能汚染物質は、空気の流通をし
ゃ断した状態でその分解温度以上に加熱する乾留処理を
受ける。
とんど残渣を残さない物質で構成された、イオン交換樹
脂のような除染設備または着衣等である。この発明方法
によれば、これらの放射能汚染物質は、空気の流通をし
ゃ断した状態でその分解温度以上に加熱する乾留処理を
受ける。
処分すべき物質が、たとえばポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのような材料からなっている
、着衣、帽子、はき物、手袋、ウェスなどのような着衣
等、または、同様の材料からなっているイオン交換樹脂
のような除染設備である場合には、適当な温度における
乾留処理によって、可燃性を有するガス、水や有機体を
主体とする液体、およびアッシュの3成分に分解され、
放射性の鉄やコバルトなどの放射性をもつチリはアッシ
ュ中に集められ、結果的に該液体中に残存することが実
験により確認された。したがってこのアッシュは、液体
から容易に分離することができるので、これを分離して
通常の放射性廃棄物と同様に処分すれば、他の可燃性ガ
スおよび液体は無害なものとして取扱うことが可能であ
るoしかしながら、ポリスチレン系やポリ塩化ビニリデ
ン系などからなる合成繊維または合成イオン交換樹脂お
よび天然繊維、天然樹脂などは乾留すると可燃性ガスと
固形物とになる。このような固形物が生成した場合には
、固形物中にアッシュが混在することKなり、本発明の
ように液体からアッシュを分離するような簡単な手段で
アッシュを分離することはできないので、乾留によって
固形化するような(残渣をのこすような)材料からなる
着衣やイオン交換樹脂等は、この発明方法による処分に
は不向きである。なお、乾留によって固形化するかどう
かは、簡単な実験によって確認できる。
レン、ポリプロピレンなどのような材料からなっている
、着衣、帽子、はき物、手袋、ウェスなどのような着衣
等、または、同様の材料からなっているイオン交換樹脂
のような除染設備である場合には、適当な温度における
乾留処理によって、可燃性を有するガス、水や有機体を
主体とする液体、およびアッシュの3成分に分解され、
放射性の鉄やコバルトなどの放射性をもつチリはアッシ
ュ中に集められ、結果的に該液体中に残存することが実
験により確認された。したがってこのアッシュは、液体
から容易に分離することができるので、これを分離して
通常の放射性廃棄物と同様に処分すれば、他の可燃性ガ
スおよび液体は無害なものとして取扱うことが可能であ
るoしかしながら、ポリスチレン系やポリ塩化ビニリデ
ン系などからなる合成繊維または合成イオン交換樹脂お
よび天然繊維、天然樹脂などは乾留すると可燃性ガスと
固形物とになる。このような固形物が生成した場合には
、固形物中にアッシュが混在することKなり、本発明の
ように液体からアッシュを分離するような簡単な手段で
アッシュを分離することはできないので、乾留によって
固形化するような(残渣をのこすような)材料からなる
着衣やイオン交換樹脂等は、この発明方法による処分に
は不向きである。なお、乾留によって固形化するかどう
かは、簡単な実験によって確認できる。
この発明方法を適用するのに最適な物質であるポリ塩化
ビニルは、種々の成型品の材料として最も一般的なもの
の一つであるほか、これを紡糸した繊維としても広く利
用されており、乾留するといずれも固形物を生じない。
ビニルは、種々の成型品の材料として最も一般的なもの
の一つであるほか、これを紡糸した繊維としても広く利
用されており、乾留するといずれも固形物を生じない。
代表的なポリ塩化ビニル繊維の物性の一例を第1表に示
す。
す。
第 1 表
またポリエチレンおよびポリプロピレンで代表されるポ
リオレフィンも重要な成型材料であるとともに、繊維材
料としての用途も多く、衣料用のfR維は少ないが、ス
プリット繊維の形態で、ロープ、ひも類、袋などの材料
として一般的であり、同じく固形物を生じない。
リオレフィンも重要な成型材料であるとともに、繊維材
料としての用途も多く、衣料用のfR維は少ないが、ス
プリット繊維の形態で、ロープ、ひも類、袋などの材料
として一般的であり、同じく固形物を生じない。
また、これらの材料から構成されるイオン交換樹脂の場
合も、乾留によって、イオン交換樹脂廃棄物中の樹脂分
は、主としてガスと液体に分解され、イオン交換樹脂に
捕捉されているクラッドはアッシュの形態となり、該液
体中に存在する。この結果、イオン交換樹脂の容積は1
150以下に減少し、これをドラム缶などの容器に密閉
して保存する際に必要とされる容積は大幅に節減できる
。
合も、乾留によって、イオン交換樹脂廃棄物中の樹脂分
は、主としてガスと液体に分解され、イオン交換樹脂に
捕捉されているクラッドはアッシュの形態となり、該液
体中に存在する。この結果、イオン交換樹脂の容積は1
150以下に減少し、これをドラム缶などの容器に密閉
して保存する際に必要とされる容積は大幅に節減できる
。
以上のようにこの発明方法によれば、放射能汚染物質は
乾留によってガスと液体とに分解され、不揮発性である
放射性物質は、アッシュとして液体中に残留する。そし
て、このアッシュは、液体から容易に分離され、残液体
は放射能フリーとなり、分離されたアッシュの容積は、
元の形態の容積に比べて著るしく小さいので、保存や海
底投棄などの処分が大幅に容易になる。また乾留時に発
生したガス中には放射性物質は含まれていないので、当
初の汚染物質を空気中で燃焼させた場合と異なり、放射
性のダストを捕集するだめのフィルタもほとんど不要と
なる。
乾留によってガスと液体とに分解され、不揮発性である
放射性物質は、アッシュとして液体中に残留する。そし
て、このアッシュは、液体から容易に分離され、残液体
は放射能フリーとなり、分離されたアッシュの容積は、
元の形態の容積に比べて著るしく小さいので、保存や海
底投棄などの処分が大幅に容易になる。また乾留時に発
生したガス中には放射性物質は含まれていないので、当
初の汚染物質を空気中で燃焼させた場合と異なり、放射
性のダストを捕集するだめのフィルタもほとんど不要と
なる。
特許出願人 財団法人工業開発研究所
Claims (1)
- 不揮発性の放射性物質で汚染される可能性のある放射能
除染設備または着衣等をほとんど乾留残渣を残さない物
質から構成し、汚染後、該放射能汚染物質を加熱乾留し
てガス、液体およびアッシュに分解することにより、放
射性廃棄物の量を大幅に減することを特徴とする放射能
汚染物質の処分方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065584A JPS60195498A (ja) | 1984-03-16 | 1984-03-16 | 放射能汚染物質の処分方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065584A JPS60195498A (ja) | 1984-03-16 | 1984-03-16 | 放射能汚染物質の処分方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60195498A true JPS60195498A (ja) | 1985-10-03 |
Family
ID=12864960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5065584A Pending JPS60195498A (ja) | 1984-03-16 | 1984-03-16 | 放射能汚染物質の処分方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60195498A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014190882A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Meiwa Industries Ltd | 放射性セシウムが付着したバイオマスの処理方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS518771A (ja) * | 1974-07-12 | 1976-01-23 | Denryoku Chuo Kenkyujo | Hoshaseikotaihaikibutsuno shokyakuhoshiki |
JPS525000A (en) * | 1975-06-26 | 1977-01-14 | Ver Eederushiyutaaruberuke Ag | Method and device for converting radioactive ion exchange resin to storage state |
-
1984
- 1984-03-16 JP JP5065584A patent/JPS60195498A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS518771A (ja) * | 1974-07-12 | 1976-01-23 | Denryoku Chuo Kenkyujo | Hoshaseikotaihaikibutsuno shokyakuhoshiki |
JPS525000A (en) * | 1975-06-26 | 1977-01-14 | Ver Eederushiyutaaruberuke Ag | Method and device for converting radioactive ion exchange resin to storage state |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014190882A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Meiwa Industries Ltd | 放射性セシウムが付着したバイオマスの処理方法 |
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