JPS601936Y2 - シヤ−リングマシンにおける板材搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シャーリングマシンに関し、シャーリング
マシンによって切断された板材の積載を適確にしたシャ
ーリングマシンにおける板材搬送装置に関する。

従来、シャーリングマシンの板材の搬送については、板
材の切断寸法に合わせて集積手段の位置を調整しながら
、切断加工を行なっていた。

しかしながら、上記集積手段の位置の調整は、板材の切
断寸法が変わるたびに行なわなければならず手間がかか
り、作業能率が悪いという問題があった。

この考案は、上記に鑑みて案出されたもので、その目的
とするところは、シャーリングマシンによって切断され
た板材の積載を適確にしたシャーリングマシンにおける
板材搬送装置を提供するものである。

上記目的を達成するために、板材の切断寸法に対応して
前記板材のシャーリングマシンへの挿入方向に対して前
後方向に移動するバックゲージストッパーを設け、該バ
ックゲージストッパーの移動方向および移動量に応じて
板材の切断片を集積する集積装置を同方向に移動するこ
とを要旨とする。

以下、図を用いてこの考案の実施例について説明する。

第１図は、この考案の実施例を示すもので、１は板材の
切断寸法に応じて送りネジ３によってシャーリングマシ
ン５への板材の挿入方向に対して前後方向に移動せしめ
られるバックゲージストッパーで、７および９は該スト
ッパー１の移動方向と移動量とが同一で該バックゲージ
ストッパー１の移動と連動するマグネットコンベヤおよ
び集積手段で、シャーリングマシン５によって切断され
た板材の切断片は、ベルトコンベヤ１１の搬送終１点付
近まで搬送されると、上記マグネットコンベヤ７によっ
て吸着されて引き続き搬送され、集積手段９のストッパ
ーＳ面に突当たって落下して、順次集積手段９上に積載
される構成となっている。

バックゲージストッパー１は、サイドフレーム１３に取
付られた送りネジ３と螺合されており、該ネジ３を、例
えばモータ（図示せず）によって駆動することによって
板材の切断寸法に応じた位置調節が行なわれると共に、
またその移動は、該送りネジ３の端部に設けられたギヤ
１５により連結杆１７に伝達されることによって、マグ
ネットコンベヤ７および集積手段９を移動せしめる。

マグネットコンベヤ７はコンベヤ手段を構成するもので
、ベルト１９の内側にマグネット２１が設ケられており
、ベルトコンベヤ１１上を搬送されてきた板材を上記マ
グネット２１の作用で吸着して搬送するものである。

そして、前記マグネットコンベヤ７の移動は、バンクゲ
ージストッパー１の移動方向および移動量が連結杆１７
のギヤ２３を介して送りネジ２５に伝達されることによ
って行なわれる。

なお、上記送りネジ２５は、その一端がサイドフレーム
１３に取付けられたブラケット２７によって支持されて
おり、前記送りネジ３とは逆向きのネジが設けられてい
る。

集積手段９は、切断された板材の切断片の積載を行なう
もので、前記バンクゲージストッパー１の移動方向およ
び移動量が連結杆１７のギヤ２３と該ギヤ２３と反対側
の端部に設けられたギヤ２９を介して送りネジ３１に伝
達され、もって、集積手段９の移動は、該ネジ３１に螺
合され集積手段９の側面に設けられているネジ部を有す
るブロック３３を移動せしめることによって行なわれる
。

次に、この実施例の動作について説明する。

板材をシャーリングマシン５に挿入して行くと、その切
断寸法に応じてバンクゲージストッパー１が移動すると
共に、マグネットコンベヤ７および集積手段９も該バッ
クゲージストッパー１と同じ方向に同じ距離だけ移動す
る。

そして、切断された板材は、ベルトコンベヤ１１によっ
て搬送されてその搬送終了点付近までくると、マグネッ
トコンベヤ７に吸着されて上記ベルトコンベヤ１１によ
って搬送されてきた姿勢を保ちながら引き続き搬送され
、集積手段９のストッパーＳ面に突当たってから落下せ
しめられ、順次集積手段９に積載される。

この実施例によれば、バックゲージストッパーの位置を
板材の切断寸法に応じて移動させ、この移動と連動して
、マグネットコンベヤおよび集積手段をも前記バックゲ
ージストッパーと同じ方向に同じ距離だけ移動させ、さ
らに、ベルトコンベヤでの板材の搬送後、該板材の端面
が集積手段のストッパーＳ面に突当たるまでマグネット
コンベヤで引き続き搬送するようにしたので、集積手段
の位置調整の必要がなく、また、板材の切断寸法が長い
場合でも、集積手段上の積載された板材を疵つけること
なく、板材を集積することができる。

以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要す
るに本考案の要旨は、シャーリングマシンによって切断
される板材を突当てるためのバックゲージストッパーを
前後方向へ移動調節自在に設け、シャーリングマシンに
よって剪断された板材を後方向へ移送するコンベヤ装置
を設け、コンベヤ装置によって移送された板材を集積す
る集積装置をコンベヤ装置の後方に前後方向へ移動自在
に設け、集積装置を前後方向に移動するための作動装置
とバックゲージストッパーを前後方向に移動するための
作動装置とを連動連結して設けてなるものであるから、
板材の切断寸法を設定すべくバックゲージストッパーを
移動位置決めすると、バックゲージストッパーに連動し
て集積装置の位置決めが同時に行なわれることになり、
改めて集積装置の位置決めを行なう必要がなく、作業能
率が向上する。

また、コンベヤ装置はバックゲージストッパーの移動範
囲の下方位置に位置する第１のコンベヤと第１のコンベ
ヤの後部に位置する第２のコンベヤとからなり、第２の
コンベヤは前後方向に移動自在であり、かつバックゲー
ジストッパーの前後移動と連動して第２のコンベヤが前
後移動されるものであるから、コンベヤ装置と前記集積
装置との位置的関係もバックゲージストッパーの位置決
めと連動して同時に行なわれ、改めての位置決めは不要
となる。

なお、この考案は、前記実施例のみに限定されるもので
はなく、適宜の変更を加えることによつては、他の実施
態様でも実施し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示すものである。 図の主要な部分を表わす符号の説明、１・・・・・・バ
ックゲージストッパー、５・・・・・・シャーリングマ
シン、７・・・・・・マグネットコンベヤ、９・・・・
・・集積予断。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）シャーリングマシン５によって切断される板材を
   突当てるためのバックゲージストッパー１を前後方向へ
   移動調節自在に設け、シャーリングマシン５によって剪
   断された板材を後方向へ移送するコンベヤ装置を設け、
   コンベヤ装置によって移送された板材を集積する集積装
   置をコンベヤ装置の後方に前後方向へ移動自在に設け、
   集積装置を前後方向に移動するための作動装置とバック
   ゲージストッパー１を前後方向に移動するための作動装
   置とを連動連結して設けてなることを特徴とするシャー
   リングマシンにおける板材搬送装置。
2. （２）コンベヤ装置はバックゲージストッパー１の移動
   範囲の下方位置に位置する第１のコンベヤと第１のコン
   ベヤの後部に位置する第２のコンベヤとからなり、第２
   のコンベヤは前後方向に移動自在であり、かつバックゲ
   ージストッパー１の前後移動と連動して第２のコンベヤ
   が前後移動されることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第（１）項に記載のシャーリングマシンにおける板
   材搬送装置。