JPS6019237Y2 - コンクリ−トの穴用型枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は柱、粱などのコンクリート部材表面に凹部を
設けるための型枠に関するものである。

従来、この種の装置としては、特許出願公告、昭５１−
４２８５６号公報に示すようなものが用いられている。

これを図について述べると、第４図において、ａは底板
であり、この底板ａに、長尺のボルトｂが、回動自在に
、かつ移動不能に設けられている。

Ｃはテーパー付円筒であり、前記ボルトｂに螺合されて
いる。

ｄはアーム、ｅはナツトである。

又ｆは保持部、ｇは係止部を示す。このように形成され
た本体りは目的の場所に動かないように設けられ、その
外周にコンクリートｉを打設する。

このコンクリートｉが固化したならば、第５図に示すよ
うにボルトｂを回し、円筒Ｃを矢印Ａｃ方向に移動し、
若干抜脱し、次に本体りを同方向に抜脱して、そのあと
に凹部を形成するのである。

ところがこのような装置は次のような難点を有している
。

即ち本体りに、常時長尺のボルトｂが設けられており、
このため重量が大となり、取扱いが面倒である。

特に使用に際して本体りを空間に動かないように設けて
おく場合、その重量が大きいことは問題となる。

又底板ｇと円筒Ｃとは別体に形成されているため、その
両者ａｔ ｃの接合部から、コンクリートｉが侵入する
恐れを有する。

又ボルトｂを底板ａに、回動自在に、かつ移動不能に設
けるため複雑な構造となり、製造が面倒である。

この考案はこのような問題を解決するためになされたも
ので、この考案を、実施例を示す図面について述べると
、第１図において、底板２を一体的に連成して形成した
容器状の型枠１；前記底板２に形成した穴３；、前記底
板２の外側に、かつ前記穴３を液密に閉止して付けられ
た蓋６；前記底板の内側に、前記穴３に連通して設けら
れたナツト４；該ナツト４に螺合するボルト５から成る
ことを特徴とするコンクリートの入用型枠である。

なお、図中７はコンクリートを示す。

これを実施例により、詳述すると、型枠１は木、鉄、合
成樹脂等で形成する。

そして前記穴３はボルト５より大径に形成されている。

ナツト４は底板２の内側に接着、又は溶接等により固着
させる。

又底板２の、穴３の外側に、コンクリート７の侵入を防
止する蓋６を貼付する。

この蓋６は一例として、紙、合成樹脂、木板等を用いる
。

型枠１が大きい場合には複数個のボルトを、前記のよう
に形成して用いる。

この考案の型枠を用いる場合は、型枠１を、柱、粱等の
、目的とする型枠に適宜な方法で設け、コンクリート７
を打設し、それが固化した後に、第３図に示すように、
ボルト５をナツト４の中に、回転させながら押し込むと
ボルト５の先端が六３を通り、蓋６に達する。

そしてなおもボルト５を回転させると、ボルト５の先端
は蓋６を破り、又は底板２から剥離させ、同先端により
、直接又は間接にコンクリート７を押すことになり、そ
の反力を型枠１が受け、それにより型枠１はコンクリー
ト７の層から抜脱させられる。

この考案は上記のように構成されたことにより、コンク
リートに容易に凹部を形成することができる。

しかも前記型枠１を使用する場合、ボルト５を外して用
いることができるから、前記従来例に述べたものより遥
に軽量のものを扱うことになり、作業をきわめて容易に
することができる。

又、この型枠を運搬等取扱いの際も、ボルト５を外して
扱えるので、−軽量で、取扱いが容易であり、又ボルト
５が取外せるので型枠１が多数用いられていても、一本
のボルトがあればすべての型枠１はコンクリート７から
抜脱することができる。

又、底板２は型枠１に一体に連成されているから、前記
従来例のように、別体に形成した場合のコンクリート侵
入の恐れをなくすことができる。

又前記従来例に述べたボルトｂが、回動自在で移動不能
に、複雑に形成されているのに較べ、簡単な構造であり
、製造が容易にできる。

又ボルト５は外しておけるので、底板２等に、コンクリ
ートにより固着してしまう恐れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の型枠の正面断面図、第２図は同平面
図、第３図はこの考案の型枠の使用状態を示す断面図、
第４図は従来の同種装置の断面図、第５図は第４図に示
す装置の異った状態を示す断面図である。 １・・・・・・型枠、２・・・・・・底板、３・・・・
・・穴、４・・・・・・ナツト、５・・・・・・ボルト
、６・・・・・・蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板２を一体的に連成して形成した容器状の型枠１；前
   記底板２に形成した穴３；前記底板２の外側に、かつ前
   記穴３を液密に閉止して付けられた蓋６；前記底板の内
   側に、前記穴３に連通して設けられたナツト４；該ナツ
   ト４に螺合するボルト５から戊ることを特徴とするコン
   クリートの代用型枠。