JPS6019210Y2 - 折上げ天井 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は折上げ天井に関するもので、施工を容易にす
ることを目的とする。

この考案の一実施例を第１図ないし第６図を用いて説明
する。

すなわち、この折上げ天井１は、第１，２図に示すよう
に、部屋の壁面７全周に沿って配した周辺天井２の裏面
を釣木３で吊持し、外周縁に沿って下方へ垂れ下げた幕
板部５をもつ中央天井６（第６図参照）を、周辺天井２
で囲む開口部の上方に被覆配置した状態で、幕板部５の
下端を周辺天井２上に載架したことを特徴とする。

周辺天井２は、第３図ないし第５図にそれぞれその斜視
図、表面図、裏面図を示すように、クロス、突板等で形
成してその端部を木端巻きにした化粧材８の裏面に縦桟
９、横桟１０を取付けたものである。

その施工順序を第１図、第２図、第７図および第８図を
用いて説明すると、まず第７図に示すように、回り縁４
を長手方向が水平になるようにして壁面７に取付け、周
辺天井２の横桟１０を釣木３の下部に固定するとともに
周辺天井２の端部を回り縁４に載置固定することにより
周辺天井２を取付け、第１図に示すように中央天井６を
周辺天井２に載架する。

この場合、中央天井６の周辺天井２への載架は、第２図
に示すように、幕板部５を周辺天井２の横桟１０へ載置
して行なう。

このようにして形成した天井１の下方から見上げた図を
第８図に示す。

このように構成した結果、中央天井６の取付けは、中央
天井６を周辺天井２で囲む開口部の上方に配置して、幕
板部５を周辺天井２上に載架するだけでよく、施工が極
めて簡単となる。

また、中央天井６の取付けに特別な取付金具を不要とす
るため、部材点数も少なくてすみ、構造も簡単となる。

また、中央天井６の取はずしも容易であるため、中央天
井６の取替えも簡単にできるという利点を有す。

なお、施工に際して、周辺天井２の長辺長さが長すぎる
場合には、化粧材８および縦桟９のそれぞれの端部８ａ
、９ａ（第４図に示す）を切断することにより、部屋の
広さに簡単に合せることができる。

また、上記の実施例では第８図に示すように、幕板部５
を周辺天井２の横桟１０の上に載置したが、デザイン上
の要請から、第９図に示すように幕板部５を周辺天井２
の縦桟９の上に載置してもよい。

この場合、周辺天井２の横幅が広すぎるときは、化粧材
８および横桟１０のそれぞれの端部ａｂ、１ｏａ（第５
図に示す）を切断すればよい。

さらに、第１０図に示すように、中央天井６を透明ない
しは半透明の部材で形威し、一端を壁面７より屋外に出
したオプティカルファイバ１１の他端を中央天井６の上
面に固定すれば、屋外の明るい光がオプティカルファイ
バ１１を通り中央天井６を透過して室内に放出されるた
め部屋が明るくなるという利点が生ずる。

以上のように、この考案の折上げ天井によれば、施工を
容易に行なえるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図は第１図
の■−■断面図、第３図はこの実施例に用いる周辺天井
の斜視図に第４図は同じくその表面図、第５図は同じく
裏面図、第６図はこの実施例に用いる中央天井の斜視図
、第７図および第８図はこの実施例の施工説明図、第９
図は周辺天井の縦桟上に中央天井の幕板を載置した折上
げ天井を下方より見上げた図、第１０図は中央天井にオ
プティカルファイバを取付けた状態を示す断面図である
。 １・・・・・・折上げ天井、２・・・・・・周辺天井、
３・・・・・・釣木、４・・・・・・回り縁、５・・・
・・・幕板部、６・・・・・・中央天井。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 部屋の壁面全周に沿って配した周辺天井の裏部を釣木で
   吊持し、外周縁に沿って下方へ垂れ下げた幕板部をもつ
   中央天井を、前記周辺天井で囲む開口部の上方に被覆配
   置した状態で、幕板部下端を周辺天井上に載架した折上
   げ天井。