JPS6019189B2 - カラ−テレビジヨンカメラのハイレベルクロマキラ−方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は周波数分離方式の簡易形カラーテレビジョンカ
メラに於て被写体のハイライト部分での画質改善に関す
る。

従来の方法として第１図の如き色差信号の段階で色差信
号をスイッチングして零にする方法がある。

この方法はスイッチングに使用する輝度信号（ゲート信
号）と色差信号との周波数帯城が重なるため輝度信号で
色差信号をスイッチングすると不要な信号（ノイズ）が
混入しやすくこれが色差信号と区別がつかなくなり再生
画面の消去部分の緑部に不正色がつくこと、また色の消
去した部分と消去しない部分が明確になり不自然さが出
て実用的でなかった。先に提案した特磯昭４８一１１斑
０８（カラーテレビジョン信号処理方式）は高周波の段
階にある色度信号（搬送色信号を指す。以下同様）を低
域成分である輝度信号の基準レベル以上を取出した制御
信号により制御信号レベルに対応して連続して減衰させ
るため色度信号に不要なノイズが混入せず不正色が出な
いこと、また制御信号レベルに対応して連続して減衰さ
せるため色の有る部分とない部分の境がはっきり区別さ
れない自然なカラー再生画像が得られる特徴があった。
この方式を実際に行うにあたって通常、クランプ、白ク
リップ、遅延、増幅、クランプ、色度減衰制御等の多く
の機能が要求された。簡易形カラーテレビジョンカメラ
の如き小形軽量が大きく要求されるカメラに於ては回路
をできるだけ小形、簡単にすることが重要となっている
。このため上記の発明を発展させて回路が非常に簡単、
小形かつ実用的にも大いに有効なる方法を提案する。

本発明は周波数分離方式の簡易形カラーテレビジョンカ
メラに於て被写体のハイライト部分でビ−ム不足のため
に撮像管出力信号の色搬送波振幅の低下が著しいことに
よって起るカラー再生画質劣化の改善方式に関し、不要
なノイズの発生がなく回路が簡単で非常に有効な方法を
提案するものである。

光導電形撮像管のビーム剛ま主として解像度の関係で制
限を受けており特に周波数分離方式の単管カラーテレビ
ジョンカメラに於ては３原色中少くとも２色を撮像管面
上に高い空間周波数で多重化しておりビーム量を大きく
すると解像度が低下して色搬送波レベルが小さくなると
共に綾像管面上に於ける解像度むらが目立ちこれが再生
画面で色シェーディングとなるためビーム量の制限は一
層厳しくなる。

そのため被写体の明るい部分例えば照明灯、金属の反射
、白昼に於ける白色物体等で容易にビーム不足を起しカ
ラー再生画像でビーム不足部分が緑色に着色して観察さ
れる。本発明はこのような輝度の高い部分の色彩を白色
にするために、輝度信号により高周波の色度信号の段階
で色度信号を減衰消去し輝度の高い部分の色彩を消去し
ようとするものである。第２図は本発明の構成図であっ
て、Ａは色度信号入力端子、Ｂは輝度信号入力端子、８
はクランプ回路、９は遅延回路、１０は色度信号消去回
路である。

この動作は入力端子Ｂより輝度信号がクランプ回路８に
入り、信号の黒レベルの電位を固定する。

次にクランプされた輝度信号は遅延回路９に入り色度信
号との位相合せを行い色度信号消去回路１０１こ送られ
る。色度信号消去回路１０では輝度信号が一定レベル以
上になると動作し色度信号を減衰消去する。第３図ａ，
ｂは第２図に示す構成を具体的に示す回路図である。第
３図に於て、Ｃ，Ｒ，およびＤは各々コンデンサ、抵抗
器、ダイオードを、また、Ｑ，，Ｑ３，Ｑはトランジス
タ、Ｑ２は電界効果トランジスタ（ＦＥＴ）を表わし、
その他の言己号は第２図に於ける場合と同じである。

第３図ａについて説明すると、高インピーダンスで送ら
れてきた色度信号は高インピーダンスを有する入力端子
Ａに印加されェミツタホロア回路であるトランジスタＱ
３にて受けられ、色度信号出力として取出す様になって
いる。低インピーダンスである入力端子Ｂからの輝度信
号は、カップリングコンデンサＣ，とダイオードＤ，か
ら構成された簡易形のクランプ回路（シンクチップクラ
ンプ回路）で黒レベルを固定される。次に抵抗器Ｒ，，
Ｒ２、コンデンサＣ２で構成された積分回路にてトラン
ジスタＱ．のベースの輝度信号レベルと並びに、輝度信
号と色度信号との位相合せの２つの動作の調整を計って
いる。色度信号と位相合せが成された輝度信号は可変抵
抗素子として作用するトランジスタＱ，のベースに供〉
給される。

輝度信号がないか又はしベルの小さいときはトランジス
タＱ，はカットオフでコレクタ抵抗は非常に大であり入
力端子Ａは高インピーダンスとなっており色度信号は減
衰を受けることなくトランジスタＱ３へ送られ減衰なし
の色度信号出力が得られるが、トランジスタＱ，のベー
スの輝度信号が所定レベル以上になるとトランジスタＱ
，は導通を始め、コレクタ抵抗は小さくなる。但しカッ
プリングコンデンサＣ３は色度信号である高周波に対し
て十分インピーダンスが小さくなる様に、また低周波に
対しては高インピーダンスになる様に選定してある。従
って輝度信号が所定レベル以上になったとき、トランジ
スタＱ，のコレクタ抵抗は小さくなり入力端子Ａ点のイ
ンピーダンスも色度信号の高周波に対して十分低インピ
ーダンスとなり色度信号は減衰消去される。

この様に輝度信号のレベルによってトランジスタＱ，の
インピーダンスを制御して入力端子Ａに於けるインピー
ダンスを高周波に対して可変するようにしている。第３
図ｂは同図ａとほとんど動作は同様であり、コンデンサ
Ｃ，とトランジスタＱ４はクランプ回路を構成しており
、正極性のクランブパルスがトランジスタＱのベースに
供給されたとき導通し、輝度信号をクランプしており、
抵抗器Ｒ，とコンデンサＣ２は輝度信号の位相を色度信
号の位相に合致させる遅延回路であり、第３図ａに於け
るトランジスタＱ，の代りにＦＥＴＱ２を可変抵抗素子
としておきかえている。動作は第３図ａと同機なので省
略する。

上記した如く、本実施例は低域の輝度信号を制御信号と
して高周波の色度信号を減衰消去しているが制御信号と
被制御信号との周波数帯城が重ならないこと、色度信号
を消去するのに単なるスイッチングを用いずにトランジ
スタあるいはＦＥＴの抵抗値変化を利用していることの
ために色彩消去を行う際に不正色が発生しない利点があ
る。

また色度信号を交流的に消去するため温度ドリフトによ
る白バランスのくずれの恐れもないこと、また色度信号
の段階で一挙に色彩の消去を行うのでハイライトで赤あ
るいは青色のいずれが早く減衰しても白バランスがくず
れず安定であること、また回路が非常に簡単であること
等実用価値が大きく簡易形カラーテレビジョンカメラに
最適である。以上説明した如く、本発明は周波数分離方
式の簡易形カラーテレビジョンカメラに於いて被写体の
明るい部分でのビーム不足によってカラー再生画像のそ
の部分が緑色になることを除去し、ハイライトでの画質
を大いに改善する。

また消去を行う際に新たな不正色の発生もなく、広範囲
な被写体条件あるし・は撮像管のビーム特性に対して確
実に動作する。また色度信号の段階で一挙に色彩消去を
交流的に行うため温度ドリフトによる白バランスのくず
れの忍れもなく安定である。また構成を簡単にすること
ができ非常に簡単であるため小形、軽量の要求される簡
易形カラーテレビジョンカメラに最適である。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来のハイライトに於ける色消去方式の構成図
、第２図は本発明の構成図、第３図ａ，ｂは第２図に示
す構成を具体的に示す回路図である。 ８：クランプ回路、９：遅延回路、１０：色度信号消去
回路。 券′図 努２図 多３図（〇 ※３図（り

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 周波数分離方式カラーテレビジヨンカメラにおいて
   、クランプ回路で黒レベルを固定され、遅延回路で撮像
   管出力信号の搬送色信号である色度信号と位相合せされ
   た輝度信号を、直接上記色度信号ラインと所定電位間に
   接続された可変抵抗素子として作用する半導体素子に加
   え、該半導体素子を所定の基準レベル以上の上記輝度信
   号ではそのレベルが増大するにつれて抵抗値が減少する
   ような抵抗値制御をさせ、対応する上記色度信号を側路
   させ減衰消去するように構成したことを特徴とするカラ
   ーテレビジヨンカメラのハイレベルクロマキラー方式。