JPS6019146Y2 - 鋼管杭の防蝕カバ− - Google Patents
鋼管杭の防蝕カバ−Info
- Publication number
- JPS6019146Y2 JPS6019146Y2 JP1978060632U JP6063278U JPS6019146Y2 JP S6019146 Y2 JPS6019146 Y2 JP S6019146Y2 JP 1978060632 U JP1978060632 U JP 1978060632U JP 6063278 U JP6063278 U JP 6063278U JP S6019146 Y2 JPS6019146 Y2 JP S6019146Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- mortar
- steel pipe
- corrosion
- injection pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は鋼管杭の防蝕カバーに関するものである。
一般に、水上施設を支持する鋼管杭は、水面付近におい
ては水位差により水と空気の両方に繰り返し接触するた
め長期間の使用によって著しい腐蝕をうけることがよく
知られている。
ては水位差により水と空気の両方に繰り返し接触するた
め長期間の使用によって著しい腐蝕をうけることがよく
知られている。
このため従来は鋼管杭の水面付近をプラスチック材料な
どのスリーブで覆い、かつその鋼管杭とスリーブとの間
にはモルタルを注入しスリーブと鋼管杭とを固着させる
ことにより防蝕および緩衝の手段がとられていた。
どのスリーブで覆い、かつその鋼管杭とスリーブとの間
にはモルタルを注入しスリーブと鋼管杭とを固着させる
ことにより防蝕および緩衝の手段がとられていた。
かかるモルタルの注入は、スリーブの上端からモルタル
注入用のホースを挿入し1、このホースの先端をモルタ
ルの注入に伴って徐々に引き上げる方法が一般的である
。
注入用のホースを挿入し1、このホースの先端をモルタ
ルの注入に伴って徐々に引き上げる方法が一般的である
。
しかも、ホースの引き上げ速度がモルタルの注入速度よ
りも遅い場合には、モルタル内に埋れたホースを抜き取
ることができなくなる一方、引き上げ速度が速すぎる場
合には、先に注入されたモルタルの上部に溜った水中を
ホースからのモルタルが沈降する間にセメントと砂が分
離しモルタル強度が低下するなどの欠点があった。
りも遅い場合には、モルタル内に埋れたホースを抜き取
ることができなくなる一方、引き上げ速度が速すぎる場
合には、先に注入されたモルタルの上部に溜った水中を
ホースからのモルタルが沈降する間にセメントと砂が分
離しモルタル強度が低下するなどの欠点があった。
加えて、水上施設とスリーブの上端縁が接触するような
状態の下におけるモルタルの注入に際しては、両者間に
ホース挿入用の間隔を設ける必要があり注入作業終了後
にこの間隔部分を改めてモルタルを小手塗りしなければ
ならない欠点もあった。
状態の下におけるモルタルの注入に際しては、両者間に
ホース挿入用の間隔を設ける必要があり注入作業終了後
にこの間隔部分を改めてモルタルを小手塗りしなければ
ならない欠点もあった。
また、上述したスリーブ(防蝕カバー)内にモルタルを
注入する技術に関し、特公昭46−19973号として
提案された公知技術がある。
注入する技術に関し、特公昭46−19973号として
提案された公知技術がある。
これはモルタルを防蝕カバーの底部近くから間隙内に注
入するようにした点で上述のものに優れるが、なお次の
ような欠点が見られる。
入するようにした点で上述のものに優れるが、なお次の
ような欠点が見られる。
即ち、この公知技術はモルタルの導入管にコックを取付
けて防蝕カバーに連通させ、このコックによって注入の
開始と終了とを操作するようになっている。
けて防蝕カバーに連通させ、このコックによって注入の
開始と終了とを操作するようになっている。
しかしながら、かようなコックは高価であって、カバー
−個に一つずつ取り付けたのでは、経費の点で大変な負
担となるため通常はモルタルの凝固を待ってコックを取
りはずし、次のカバーに再使用する。
−個に一つずつ取り付けたのでは、経費の点で大変な負
担となるため通常はモルタルの凝固を待ってコックを取
りはずし、次のカバーに再使用する。
したがって、モルタルが凝固するまでの2〜3時間コッ
クを撤去することができないので、20〜30本の鋼管
杭に対してカバーを時間を置かず次々に施工していくた
めには、同数のコックが必要である。
クを撤去することができないので、20〜30本の鋼管
杭に対してカバーを時間を置かず次々に施工していくた
めには、同数のコックが必要である。
しかも、コックの取りはずしか海中での作業となるので
、危険性や作業能率の点て改善が必要であり、従来この
点が解決すべき課題として残されていた。
、危険性や作業能率の点て改善が必要であり、従来この
点が解決すべき課題として残されていた。
この考案は、上述の従来防蝕カバーのもつ主として構造
上の欠陥を無くし、モルタルの充填作業を容易にする防
蝕カバーの提供を目的として案出したものである。
上の欠陥を無くし、モルタルの充填作業を容易にする防
蝕カバーの提供を目的として案出したものである。
その要旨とするところは、鋼管杭の水位変動帯部分に、
底部にシール板を有するスリーブを嵌め合せるとともに
、その両者の間隙部分にはモルタルを充填することによ
って構成される鋼管杭の防蝕カバーにおいて、前記スリ
ーブの底部近くに該スリーブの内外に突出するモルタル
注入管を設け、その注入管のスリーブ内突出の開口端に
は、固定した上端を中心に下方の遊端がモルタルの注入
圧を受けると反って開通する埋めごろし板状体を取付け
、一方前記注入管のスリーブ外突出部にはホース金具連
結構造を設け、該スリーブの上部には排水用隙間を設け
たことを特徴とする点の構成に係るものである。
底部にシール板を有するスリーブを嵌め合せるとともに
、その両者の間隙部分にはモルタルを充填することによ
って構成される鋼管杭の防蝕カバーにおいて、前記スリ
ーブの底部近くに該スリーブの内外に突出するモルタル
注入管を設け、その注入管のスリーブ内突出の開口端に
は、固定した上端を中心に下方の遊端がモルタルの注入
圧を受けると反って開通する埋めごろし板状体を取付け
、一方前記注入管のスリーブ外突出部にはホース金具連
結構造を設け、該スリーブの上部には排水用隙間を設け
たことを特徴とする点の構成に係るものである。
以下図面にもとづいて本考案を説明する。
第1図は本考案のモルタル注入管を有する防蝕カバーの
断面図であって、鋼管杭2に取付けられた防蝕カバース
リーブ3の下端部に注入管4が設けられている。
断面図であって、鋼管杭2に取付けられた防蝕カバース
リーブ3の下端部に注入管4が設けられている。
注入管4の内側の開口端にはモルタルの流出を防ぐため
の板状体5を具えている。
の板状体5を具えている。
この板状体5は、その上端が注入管のスリーブ内突出部
のその上部に固定されており、それに対して下方の道端
はモルタルの注入に際しその圧力を受けて押しあげられ
曲げられた状態になって開通するようになっている。
のその上部に固定されており、それに対して下方の道端
はモルタルの注入に際しその圧力を受けて押しあげられ
曲げられた状態になって開通するようになっている。
そして、その板状体5は、注入が完了したのちモルタル
注入圧を解くと、今度はモルタルの充填圧によって注入
管開口を塞ぐように機能する一方、そのまま防蝕カバー
スリーブ3内に埋めごろしにして用いる。
注入圧を解くと、今度はモルタルの充填圧によって注入
管開口を塞ぐように機能する一方、そのまま防蝕カバー
スリーブ3内に埋めごろしにして用いる。
このような注入管構造を設けると、従来のようにコック
を使うものに比べると著しく作業性が改善される。
を使うものに比べると著しく作業性が改善される。
一方、この注入管4のスリーブ外突出部分には、ホース
金具連結構造6が設けである。
金具連結構造6が設けである。
すなわち、第2図に示すようにユニオンねじ6に対しユ
ニオンナット12、ユニオンつば13、ホース14から
なるユニオン継手となっている。
ニオンナット12、ユニオンつば13、ホース14から
なるユニオン継手となっている。
注入されたモルタルの漏洩を防止するため、防蝕カバー
スリーブの下端部には、あらかじめシール板7が設けで
ある。
スリーブの下端部には、あらかじめシール板7が設けで
ある。
前記板状体5は弁の機能を効果的にするため金属あるい
はゴム弾性体等の薄板で構成されている。
はゴム弾性体等の薄板で構成されている。
金属性の逆止弁の場合は弁の開閉を容易にするためにち
ょうつがいで固着され、注入管4と接する面は密着性を
増すためにゴムあるいは発泡体などの薄板が貼りつけで
ある。
ょうつがいで固着され、注入管4と接する面は密着性を
増すためにゴムあるいは発泡体などの薄板が貼りつけで
ある。
板状体5がゴト状弾性体の場合は、第2図に示すように
直接カバー内部にビス止めすることも可能である。
直接カバー内部にビス止めすることも可能である。
防蝕カバースリーブ3内へのモルタルの充填は、通常法
のような順予で行なう。
のような順予で行なう。
鋼管杭に防蝕カバースリーブ3を取付けた段階ではカバ
ーの内側は海水が残っている。
ーの内側は海水が残っている。
そこで、前記注入管4にホースを接続し、ポンプでモル
タルを圧入すると、板状体5はその下端側が押し上げら
れる結果反るように曲げられて開通し、モルタル10は
防蝕カバーの下部から順に上へと充填される。
タルを圧入すると、板状体5はその下端側が押し上げら
れる結果反るように曲げられて開通し、モルタル10は
防蝕カバーの下部から順に上へと充填される。
この時モルタルよりも比重の小さい海水11は、モルタ
ルの充填につれて次第に上に押し上げられ、水上施設置
とカバー上端間の隙間9から外へ溢出する。
ルの充填につれて次第に上に押し上げられ、水上施設置
とカバー上端間の隙間9から外へ溢出する。
なお、水上施設設置の条件によっては、水上施設とカバ
ー上端間の隙間9が小さくて海水の溢出が困難な場合が
あり、これを防止するためスリーブ上端部にさらに水の
排水口8も併せて設けてもよい。
ー上端間の隙間9が小さくて海水の溢出が困難な場合が
あり、これを防止するためスリーブ上端部にさらに水の
排水口8も併せて設けてもよい。
モルタルの注入を継続すると、モルタルは鋼管杭2とス
リーブ3および水上施設置によって限定される空間内に
完全に充填される。
リーブ3および水上施設置によって限定される空間内に
完全に充填される。
充填後モルタル注入管4に取付けたホースをはずすとモ
ルタルが注入管4から流出する方向に働く力で板状体5
が閉じるため、モルタルは外部へ流出しない。
ルタルが注入管4から流出する方向に働く力で板状体5
が閉じるため、モルタルは外部へ流出しない。
なお、本考案の上記実施例では板状体5を取付けた注入
管4の内側の切り口は垂直であるが、第2図に示すよう
に鋭角に切り込んだものであれば、上記の注入操作がよ
り容易になるばかりでなく、逆流防止効果もより向上す
る。
管4の内側の切り口は垂直であるが、第2図に示すよう
に鋭角に切り込んだものであれば、上記の注入操作がよ
り容易になるばかりでなく、逆流防止効果もより向上す
る。
以上説明したようにこの考案によれば、モルタルは防蝕
カバースリーブと鋼管杭との間隙の下部から順次上方に
充填され、海水との混合が避けられるのでセメントと砂
の分離を確実に防止しモル強度の低下を防ぐことができ
る。
カバースリーブと鋼管杭との間隙の下部から順次上方に
充填され、海水との混合が避けられるのでセメントと砂
の分離を確実に防止しモル強度の低下を防ぐことができ
る。
さらに従来のようにカバー上端からホースを差し込んで
注入する方法のように作業中にホースを引き上げる操作
も不必要であるばかりでなく、板状体5はそのままモル
タル中に埋めごろしか可能であるので、モルタルの凝固
を待つことなく、次々に何本もの杭に対して施行でき作
業性が向上する。
注入する方法のように作業中にホースを引き上げる操作
も不必要であるばかりでなく、板状体5はそのままモル
タル中に埋めごろしか可能であるので、モルタルの凝固
を待つことなく、次々に何本もの杭に対して施行でき作
業性が向上する。
その他海水とモルタルとの混合が起りにくいために、従
来のように海水と同時にモルタルが製出することがなく
モルタルの無駄な使用が避けられる他、製出液による海
水の汚染も防止できる。
来のように海水と同時にモルタルが製出することがなく
モルタルの無駄な使用が避けられる他、製出液による海
水の汚染も防止できる。
第1図は下端部にモルタル注入管を備えた防蝕カバーの
縦断面図である。 第2図はモルタル注入管の1例を示す縦断面図である。 1・・・・・・水上施設、2・・・・・・鋼管杭、3・
・・・・・防蝕カバースリーブ、4・・・・・・モルタ
ル注入管、5・曲・板状体、6・・・・・・ホース金具
連結構造、7・・・・・・シール材、訃・・・・・排水
口、9・・・・・・隙間、10・・・・・・モルタル、
11・・・・・・海水、12・・曲ユニオンナット、1
3・・・・・・ユニオンつば、14・・・・・・ホース
。
縦断面図である。 第2図はモルタル注入管の1例を示す縦断面図である。 1・・・・・・水上施設、2・・・・・・鋼管杭、3・
・・・・・防蝕カバースリーブ、4・・・・・・モルタ
ル注入管、5・曲・板状体、6・・・・・・ホース金具
連結構造、7・・・・・・シール材、訃・・・・・排水
口、9・・・・・・隙間、10・・・・・・モルタル、
11・・・・・・海水、12・・曲ユニオンナット、1
3・・・・・・ユニオンつば、14・・・・・・ホース
。
Claims (1)
- 鋼管杭の水位変動帯部分に、底部にシール板を有するス
リーブを嵌め合せるとともに、その両者の間隙部分には
モルタルを充填することによって構成される鋼管杭の防
蝕カバーにおいて、前記スリーブの底部近くに該スリー
ブの内外に突出するモルタル注入管を固定し、その注入
管のスリーブ内突出の開口端には、固定した上端を中心
に下方の道端がモルタルの注入圧を受けると反って開通
する埋めごろし板状体を取付け、一方前記注入管のスリ
ーブ外突出部にはホース金具連結構造を設け、該スリー
ブの上部には排水用隙間を設けたことを特徴とする鋼管
杭の防蝕カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978060632U JPS6019146Y2 (ja) | 1978-05-04 | 1978-05-04 | 鋼管杭の防蝕カバ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978060632U JPS6019146Y2 (ja) | 1978-05-04 | 1978-05-04 | 鋼管杭の防蝕カバ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53152407U JPS53152407U (ja) | 1978-11-30 |
JPS6019146Y2 true JPS6019146Y2 (ja) | 1985-06-10 |
Family
ID=28961307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978060632U Expired JPS6019146Y2 (ja) | 1978-05-04 | 1978-05-04 | 鋼管杭の防蝕カバ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6019146Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5136341Y2 (ja) * | 1973-05-15 | 1976-09-07 |
-
1978
- 1978-05-04 JP JP1978060632U patent/JPS6019146Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53152407U (ja) | 1978-11-30 |
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