JPS6019061Y2 - スクリユ−コンベヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスクリューコンベアに関するもので、特に粉体
、粒状体及び粘性体の移送車用に適するものに関する。

従来この種スクリューコンベアは、軸と翼とが一体に形
成した鋳物製のものやゴム製のものであった。

又合成樹脂よりなる翼を半ピツチずつ分割し軸に嵌挿し
たものがあった。

前者の場合軸と翼とを一体に形成するため金型が複雑と
なり、とりわけ高価となった。

後者の場合合成樹脂で分割形成しているのでその継目の
所で移送物の圧力により食違が生じそこに移送物が引っ
かかり移送馬力の増大や移送がスムーズにゆかない。

そこで本考案はこれらの欠侭を解消するために案出され
たもので、これを実施例につき説明すれば、第１図は本
考案の分割型具１を軸２に挿通した組立図で、第２図は
正面図で翼１はゴムでできており、翼１の厚みは通常ゴ
ム装具より厚＜（１３間）シである。

軸２へ挿通する胴３とこれに翼部４が胴３の半周にわた
りらせん状に植設されており、翼部４の両端は、第３図
に示すように、直径方向に切断面５を形成している。

該切断面５部に溝６を底部７大きくするように穿設し、
他の翼と組合わせたとき該溝６にくさび８を押し込む。

くさび８は鳩尾状の抜止片９（すなわち、全体からみて
末広がり状となっている）を有し、溝６の底部７に押込
まれたとき開くようになり、翼１の組立を強固にする。

くさび８もゴム製である。なお、１０は軸径より若干大
きくしたくり抜き部である。

本考案の分割型具１を第１図に示すように組立てこれを
粉体、粒状体及び粒性体を移送する運搬車Ａの搬出用ス
クリューコンベア１１に用いると異物が混っていてもス
ムーズに搬送でき騒音も少なくきわめて好都合であった
。

以上要するに本考案は、中空胴３に略直径方向に切断面
を継目とする分割翼１を組合せたスクリューコンベアに
於て、該翼１を可撓性材料で構威し、前記切断面５の外
周より直径方向に末広がり状のくさび略半分が嵌挿でき
る溝６を穿設し、該溝６と同形で隣接した他の溝６にわ
たる前記形状のくさび８を抜は止めするように押込んだ
スクリューコンベアであるから次の効果を有する。

■ 分割型の翼からなるスクリューコンベアで、材質が
可撓性であるため、騒音なく無理な移送に耐えられるも
のはもち論、分割翼のため修理もしやすく安価となり、
既存のものでも、スクリューコンベアの翼の取り替えが
できる。

■ 分割翼の場合、継目に移送物の圧力により食違いが
生じるが、末広がり状のくさびを溝に押込んでいるので
、これを防止できる。

■ 切断面の外周より直径方向に溝を設け、これにくさ
びを押込んでいるので、最も変形しやすい部分にくさび
でもって補強することにもなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は組立図、第２図は本考案の正面図、第３図は第
２図の側面図、第４図はくさびの図、第５図は本考案の
使用運搬車の全体図である。 １・・・・・・分割翼、３・・・・・・中空胴、５・・
・・・・切断面、６・・・・・・溝、８・・・・・べさ
び。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空胴３に略直径方向に切断面５を継目とする分割翼１
   を組合せたスクリュウ−コンベアにおいて、可撓性材料
   で構成し、かつ、前記切断面５の外周より直径方向に、
   末広がり状のくさび８の略半分が嵌挿できる、底部７を
   大きくして穿設した溝と、該溝６に嵌挿する末広がり状
   のくさび８とからなるスクリューコンベア。