JPS6019043Y2 - ハブクランパ−用マガジン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はハブクランパーを整列収納し、テープの自動
係着装置に順次供給するハブクランパー用マガジンに関
するものである。

一般に、テープカセットは２枚のカセットハーフを重ね
合わせて形威したカセットケース内に一対のリールハブ
を回転自在に支承し、これらのリールハブにテープを巻
装させたものである。

この場合、テープがリールハブから外れないようにテー
プの両端を一対のリールハブに係着さる必要がある。

現在、リールハブの周面に形威されたアリ溝状の凹部に
ハブクランパーを嵌着させてテープを自動的に係着させ
るテープ自動係着装置が考え出させている。

この装置はリールバブの凹部にハブクランパーを正対し
て配置し、押込み棒にてハブクランパーを凹部に押込む
方法をとっている。

このとき、バブクランパーを安定に供給するために、内
部に多数のハブクランパーを整列して収容したハブクラ
ンパー用マガジンが用いられる。

従来のハブクランパー用マガジンは金属基板にハブクラ
ンパーの挿入溝を切さくシ、その上を平板で蓋をしてい
た。

しかしこのような構造のマガジンは挿入溝を切さくする
のに手数がかかるため製作価格が高くなる欠点がある。

また平板で蓋をしているのでハブクランパーがどの位置
まで挿入されているか、またはどの位置まで使用された
か確認することができなかった。

その上ハブクランパーがなんらかの原因により途中でつ
まった場合や批判してマガジンに挿入できない場合、そ
のつと蓋を取り外してハブクランパーを整列収納させな
ければならない欠点がありめんどうであった。

この考案は上記の欠点を解決するため、基板並びに１対
の導入板を用いて構成しかつ１対の導入板の間に間隙を
設けることにより、製作が容易でハブクランパーの位置
が確認できるとともにその供給を確実に行なうことがで
きるハブクランパー用マガジンを提供することを目的と
する。

以下図面を参照してこの考案の一実施例を説明する。

第１図及び第２図において、１は溝部２およびこの溝部
２の端部を直角に折曲して形威した鍔部３ａ、３ｂより
なる鍔付溝形の細長い基板である。

また４ａ、４ｂの導入板は直角に折曲して側部６ａ、６
ｂと正面部？ａ、７ｂを形威し、正面部？ａｖ７ｂの一
端をさらに側部６ａ、６ｂと平行になるように直角に折
曲して小折曲部８ａ。

８ｂを設けたものである。

この導入板４ａ、４ｂを基板１の各鍔部３ａ＊３ｂに例
えばスポット溶接９により、小折曲部８ａ、８ｂが平行
になるように向い合させて固着する。

このとき導入板５ａ、５ｂは基板１より短く形成され、
マガジンの上部が開放状態となるようにする。

またこの基板１の裏面よりタップを立てねじ孔１０を形
成する。

このハブクランパー用マガジンは以上のような構造より
なり、基板１および導入板４ａ、４ｂを薄い板により構
成しこれらを相互に固着するようにしているので、溝を
形成するためのフライス加工等の面倒な工程がなく、製
作を著しく容易にするとともに価格を低減することがで
きる。

つぎにこのマガジンは１対の導入板４ａ、４ｂを用いこ
れらの間に間隙を設けることにより、ハブクランパーの
挿入位置や使用量を的確に確認できる利点がある。

またなんらかの原因でハブクランパーが基板１の溝部２
内でつまったような場合にもこの間隙から見ることがで
きるため、係止した原因が把握でき、すぐに対処するこ
とができる。

ハブクランパーをマガジンに収納する場合、挿入部分の
面積がハブクランパーの底面のそれに近似するほど挿入
しにくくなるため、この実施例の場合にはマガジンの上
部で導入板５ａ、５ｂを取り除いて開放状態にし、挿入
部の面積を大きくすることでハブクランパーを容易にか
つ迅速に挿入することが可能となる。

また案内用の小折曲部８ａ、８ｂを設けることによりハ
ブクランパーがこれに導ひかれて円滑に下降する。

このマガジンは導入板の間に間隙が設けられていること
により、挿入時及び使用時のハブクランパーの位置が１
目で分かるため、マガジンの交換時期を予知できる。

また使用済マガジンと未使用マガジンを簡単に判別でき
るため使用、未使用マガジンの整理整頓が楽になり、使
用済マガジンを誤って取付たり、未使用マガジンを使用
済マガジンと誤って処理することがなくなる。

したがってこのハブクランパー用マガジンを使用するこ
とにより、ハブクランパーをテープ自動係着装置に対し
て適確にかつ能率よく順次供給することができる。

上記実施例では導入板４ａ、４ｂの間の間隙を上部から
下部まで慣ぬかせたが、第３図に示すように導入板４ａ
、４ｂの間を一部連結したように構成することもできる
。

なおこの考案は上記実施例のみに限定されるものではな
く、要旨を変更しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。

上記間隙１２を利用して数量を表示する目盛を導入板に
表記してもよいし穴１２を目盛の代りにして数量を表示
してもよい。

各実施例では導入板を基板より短くしマガジンの上部を
開放させているが、基板と同一長さにすることもできる
。

つぎに上記実施例では基板の下部にねじ孔１０を設けた
がテープ自動係着装置のマガジンホルダーに固定させる
のにねじで締着させるのみではなく、差し込方式をとっ
てもよい。

以上述べたようにこの考案によれば、基板並びに１対の
導入板を用いて構成しかつこれらの導入板の間に間隙を
設けることにより、ハブクランパーの位置が確認できる
とともにその供給を確実に行ない得るハブクランパー用
マガジンを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の平面図、第２図は同実施
例の正面図、第３図はこの考案の異なる実施例を示す平
面図、第４図は同実施例の正面図である。 １・・・・・・基板、２・・・・・・溝部、３ａ、３ｂ
・・・・・・鍔部、４ａ、４ｂ・・・・・・導入板、６
ａ、６ｂ・・・・・・側部、７ａ、７ｂ・・・・・・正
面部、８ａ、８ｂ・・・・・・小折曲部、９・・・・・
・スポット溶接、１０・・・・・・ねじ孔、１１・・・
・・・導入板、１２・・・・・・穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープカセット用リールバブの周面に形威したアリ溝状
   の凹部に嵌合してテープを係着させるハブクランパーを
   整列して収容するハブクランパー用マガジンにおいて、
   鍔付溝形をなした細長い基板と、直角に折曲されさらに
   案内となる小折曲部を形成した１対の導入板とを備え、
   前記基板の鍔部これらの導入板を前記小折曲部が平行で
   かつ互いに向い合せ所定の間隙を設けて固着したことを
   特徴とするハブクランパー用マガジン。