JPS601881Y2 - 自動金型着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は成型機やダイカストに使用する金型の自動着脱
装置に関する。

金型を型盤に取付ける場合、従来は第１図に示すごとき
金型ａを図示してないクレーンによって吊下げ、型盤す
の側面まで搬送してきた後作業員が型盤すと金型ａのイ
ンロ一部を合せて金型ａの位置決めをし、しかる後マツ
パＣＮ Ｔボルトｄ１ナツトｅを使用して作業員が金型
ａを型盤すに固定していた。

しかるに上述の従来手段にあっては金型ａの位置決め、
取付作業共に作業員の手作業によって行われるため作業
時間が長時間となり、しかも作業そのものにも危険性が
高い、等の問題があった。

本考案は従来手段の有する上述の欠点を除去することを
目的としてなしたもので、先端で金型をクランプし得る
リンクをフレームに回転自在に設け、該リンク後端にク
ランプ用シリンダを連結し、リンクの後端側中途部にフ
レームに対し垂直に延びるスクリューロッドを連結する
と共に該スクリューロッドにピニオンを螺着し、該ピニ
オンを所要の手段で回転させリンクの回転を拘束する様
にした金型クランプ装置を固定型盤両側に金型に対し近
接離反させ得る様設け、固定型盤下部にグイサポートを
設け、基板に枢着したリンクにトラニオン型油圧シリン
ダのロッド先端を枢着し、油圧シリンダの伸縮によりリ
ンクを回転させ金型に引かけて引寄せる金型引寄せ装置
を固定型盤上下に設け、シリンダを埋設し、該シリンダ
により固定金型を固定型盤より離反させ得る様にした金
型突出装置を固定型盤の前記グイサポート上部に設け、
又可動型盤両側に前記金型クランプ装置と同様な金型ク
ランプ装置を金型に対し近接離反させ得る様設け、可動
型盤下部にグイサポートを設けると共に回転自在に設け
たリンクにシリンダのロンドを枢着し該リンクを介して
押出し板をクランプする押出し板クランプ装置を可動型
盤上下に設けたことを特徴とするものである。

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。

第２図中１はグイサポート２や金型クランプ装置３を装
備し固定金型４を取付は得るようにした固定型盤、又５
はグイサポート６や金型クランプ装置７を装備し可動金
型８を取付は得るようにした可動型盤であり、第２図に
おいて紙面と平行な方向に適宜の手段で移動し得るよう
に形成されている。

固定型盤１側の詳細は第３図及び第４図に示されており
、固定型盤１の両側表面に水平方向に延びるように設け
た下溝にはフレーム９が左右各１組づつ嵌合せしめられ
ている。

フレーム９の上下部には、固定型盤１に取付けられた油
圧シリンダー１０が配設されており、該油圧シリンダー
１０のロッド先端は、フレーム９を水平方向に摺動し得
るようフレーム９に枢着されている。

フレーム９には金型クランプ装置３が配設されており、
該金型クランプ装置３は第８図及び第９図に詳細に示す
ごとくフレーム９上に突設されたブラケット１１．１２
を有している。

ブラケット１１．１２のうち固定型盤１の縦中心側に近
いブラケット１１には、固定型盤４をクランプするため
のリンク１３が枢着されており、該リンク１３の後端部
には、ブラケット１２に後端を枢着した油圧シリンダー
１４のロッド先端カ枢着されている。

リンク１３の反クランプ側の中途部には長孔１５がけて
あり、該長孔１５にはスクリューロッド１６の先端が枢
着されている。

スクリューロッド１６はフレーム９側に延び、そのおね
じ部は、フレーム９上に設けたピニオン１７のめねじ部
に螺着されている。

又ピニオン１７には図示していない適宜の手段でフレー
ム９に沿って上下し得るようにしたラックが噛合してい
る。

リンク１３及びそれに付帯する各部品は片側のフレーム
９に対して複数組（本実施例では２組）配設され、固定
金型４を支障なくクランプし得るようになっている。

固定型盤１の上下表面には、金型引寄せ装置１９が配設
されており、該金型引寄せ装置１９は第１０図に詳細に
示すごとく、固定型盤１表面に着脱可能に設けた基板２
０を有し、該基板２０上にはブラケット２１．２２が装
着されている。

ブラケット２１にはリンク２３が枢着されており、該リ
ンク２３の先端側はグイサポート６に載置された固定金
型４を固定型盤１の方向へ引寄せるためフック状になっ
ている。

又リンク２３の後端側はブラケット２２に枢着したトラ
ニオン型の油圧シリンダー２４のロッド先端が枢着され
ている。

ブラケット２２には、固定型盤１表面に設けた板２５を
挿通せしめてボルト４０が取付けられており、ナツト４
１のうち一方をゆるめ他方を廻すことにより、固定金型
４の寸法に応じて引寄せに最適な状態になるよう、ブラ
ケット２２位置を調整し得るようになっている。

固定型盤１の下方には高さ調節可能なグイサポート２が
装着されており、該グイサポート２によって固定型盤４
を支持し得るよう形成されている。

固定型盤１のグイサポート２を設けた位置より多少上方
には、第１１図に詳細に示すごとき金型突出装置２６が
取付けられており、固定型盤１に設けた孔にはシリンダ
一本体２７が嵌入せしめられている。

このシリンダ一本体２７内に設た中空孔にはピストン２
８が摺動自在に嵌合されておリ、該ピストン２８に取付
けたロッドの先端には、固定金型４を固定型盤１から取
外す際に固定金型４のスリーブインロ一部分が固定型盤
１から外れるまで自動的に固定金型４を側方に突出し得
るよう押出し板２９が取付けられている。

可動型盤５側の詳細は第５図〜第７図に詳細に示されて
おり、固定型盤の場合と同様、可動型盤５の両側表面に
水平方向に延びるように設けた下溝には、複数の金型ク
ランプ装置７を装着したフレーム３０が左右各１組ずつ
嵌合せしめられている。

金型クランプ装置７の詳細は固定型盤１側に設けたもの
と同じであるから説明は省略する。

可動型盤５の下方には高さ調節可能なグイサポート６が
装着されており、該グイサポート６によって可動金型８
を支持し得るよう形成されている。

可動型盤５の表面中央部近辺には、可動型盤５を貫通す
る長ボルト３１を介して機械側押出し基板３２が取付け
られており、該機械側押出し基板３２の上部は可動型盤
５の上方に突出している。

機械側押出し基板３２の上下端表面には、第１２図及び
第１３図に詳細に示すごとき押出し板クランプ装置３３
が取付けられている。

すなわち押出し基板３２上には、ブラケット３４．３５
が設けられており、ブラケット３４には可動金型８側の
押出し板３６を固定するためのリンク３７が枢着されて
いる。

又ブラケット３５に枢着した油圧シリンダー３８のロッ
ド先端はリンク３７に枢着されている。

上記の各装置はすべてキースイッチによる単独運転であ
り、キーを保管することにより、いっさい他からは作動
できないよう安全インターロックが施されている。

次に本考案の作動について金型を取付ける場合、取外す
場合に分けて説明する。

例えば固定金型４を固定型盤１に取付ける場合には、固
定金型４をクレーン等の適宜の手段で吊下げて運搬し、
グイサポート２に載せる。

そうすると固定型盤１の高さ方向の位置が決まるから、
次に金型引寄せ装置１９をキースイッチにより作動させ
油圧シリンダー２４のロッドを短縮させる。

そうするとリンク２３が回転し、その先端が固定金型４
の溝に引かかり、固定金型４をグイサポート２に載った
ままで固定型盤１側に引寄せ、固定型盤１と固定金型４
とを密着した状態にする。

固定金型４が固定型盤１側に引寄せられたら、次に金型
クランプ装置３を作動させて油圧シリンダー１４のロッ
ドを伸長させ、リンク１３をブラケット１１との枢着点
を基準に回転させ、リンク１３先端によって固定金型４
をクランプする。

リンク１３を回転させるに際しては予め、ピニオン１７
を回転させてフレーム９表面より該ピニオン１７を浮か
せ、ロックがゆるめであるから、固定金型４をリンク１
３によってクランプしたら、ラック１８を駆動してピニ
オン１７を回転させ該ピニオン１７のフレーム９側の面
をフレーム９表面に密着させる。

そうするとリンク１３はスクリューロッド１６によって
強固にロックされた状態となる。

可動金型８を可動型盤５に取付ける場合も固定金型４を
固定型盤１に取付ける場合と同様に行うが、可動金型８
の可動型盤５側への引寄せは押出し板クランプ装置３３
のリンク３７によって行つ。

可動金型８を金型クランプ装置７によってクランプした
ら押出し板クランプ装置３３のリンク３７によって可動
金型８側の押出し板３６を押える。

固定金型４や可動金型８の取付けが終了したら可動金型
８を可動型盤５と一体的に固定型盤１側に移動させ第２
図に示すごとく金型４，８同志を密着させ、成形作業等
を行う。

次に成形作業等が終了し、固定金型４を取外す場合につ
いて説明すると、キースイッチより金型クランプ装置３
のピニオン１７をラック１８を駆動することによって回
転させ、リンク１３をアンロックし、次に金型引寄せ装
置１９のリンク２３を取付けの場合と逆方向に回転させ
て固定金型４から外す。

これで固定金型４は固定型盤１から外れるが、一部イン
ロ一部分が外れないため金型突出し装置２６のロッドを
伸長させ、押出し板２９によって固定金型４と固定型盤
１のインロ一部分とを外す。

可動金型８も固定金型４と略同様にして取外すので説明
は省略する。

金型の大きさが変る場合には、例えば固定金型の場合、
油圧シリンダー１０を作動させてフレーム９を下溝に沿
って移動さてリンク１３の位置を変え、ボッ叶２６を移
動させることによりブラケット２２の位置を変え金型を
引寄せるのに具合いのよい状態にする。

なお本考案は上述の実施例に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得る
ことは勿論である。

本考案の自動金型着脱装置は上述のごとき構成であるか
ら下記のごとき種々の優れた効果を奏し得る。

（Ｉ） すべてキースイッチにより機械の外側でクラ
ンプ、アンクランプさせるために、作業員が金型の着脱
のために機械の中に入る必要がなく、従って作業の安全
性が高い。

（ＩＩ） スイッチ−ってワンタッチで自動的に作業
を行うことができるから、作業時間が従来の場合の約１
１１０で済み、能率がよい。

（ＩＩＩ） 金型の大きさが変っても適用可能である
から生産性がよい。

（ＩＶ） 金型をシリンダ等のアクチュエータでクラ
ンプした後機械的に更に強固にクランプをするので安全
性、信頼性が極めて高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の金型を取付ける場合の作業の仕方の説明
図、第２図は本考案の自動金型着脱装置を使用する成形
機の説明図、第３図は本考案の自動金型着脱装置のうち
固定側のものの正面図、第４図は第３図の右側面図、第
５図は本考案の自動金型着脱装置のうち可動側のものの
説明図、第６図は第５図の右側面図、第７図は第５図の
■−■方向矢視図、第８図は本考案に使用する金型クラ
ンプ装置の平面図、第９図は第８図の右側面図、第１０
図は同金型引寄装置の側面図、第１１図は同金型突出し
装置の断面図、第１２図は同押出し板クランプ装置の平
面図、第１３図は第１２図のｘｉｉ＋−ｘｉｉｉ方向矢
視図である。 図中１は固定型盤、２，６はグイサポート、３．７は金
型クランプ装置、４は固定金型、５は可動型盤、８は可
動金型、１９は金型引寄せ装置、２６は金型突出し装置
、３３は押出し板クランプ装置を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １ 先端で金型をクランプし得るリンクをフレームに回
   転自在に設け、該リンク後端にクランプ用シリンダを連
   結味リンクの後端側中途部にフレームに対し垂直に延び
   るスクリューロッドを連結すると共に該スクリューロッ
   ドにピニオンを螺着し、該ピニオンを所要の手段で回転
   させリンクの回転を拘束する様にした金型クランプ装置
   を固定型盤両側に金型に対し近接離反させ得る様設け、
   固定型盤下部にグイサポートを設け、基板に枢着したリ
   ンクにトラニオン型油圧シリンダのロッド先端を枢着し
   、油圧シリンダの伸縮によりリンクを回転させ金型に引
   かけて引寄せる金型引寄せ装置を固定型盤上下に設け、
   シリンダを埋設し、該シリンダにより固定金型を固定型
   盤より離反させ得る様にした金型突出装置を固定型盤の
   前記ダイサポート上部に設け、又可動型盤両側に前記金
   型クランプ装置と同様な金型クランプ装置を金型に対し
   近接離反させ得る様設け、可動型盤下部にグイサポート
   を設けると共に回転自在に設けたリンクにシリンダのロ
   ッドを枢着し該リンクを介して押出し板をクランプする
   押出し板クランプ装置を可動型盤上下に設けたことを特
   徴とする自動金型着脱装置。