JPS60188161A - 生物学的媒体の処理のためのパルス光による選択的光分解法 - Google Patents

生物学的媒体の処理のためのパルス光による選択的光分解法

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JPS60188161A
JPS60188161A JP60028149A JP2814985A JPS60188161A JP S60188161 A JPS60188161 A JP S60188161A JP 60028149 A JP60028149 A JP 60028149A JP 2814985 A JP2814985 A JP 2814985A JP S60188161 A JPS60188161 A JP S60188161A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野及び従来技術 A 発明の分野 本発明は、血液および血液成分(例えば血漿、血清、血
液因子Vlなど)、遺伝子工学的に加工された蛋白質生
成物およびワクチン製剤のよう関する。本発明に適用さ
れる場合、「殺菌」という用語は、蛋白質の存在下に、
核酸本体の化学構造を光分解によって故意に変化させて
、当該本体の生存能力捷たは伝染性を失なわせ、一方、
同様に存在する蛋白質の官能度を実質的に維持すること
をいう。すなわち本発明の目的は当該媒体中に存在する
疑いのある、変質を受け得る伝染性の核酸分子、ウィロ
イドおよびウィルスまたはバクテリアを含む、既知およ
び未知の、かなりの量まだは、実質的にすべてのDNA
およびRNA系の因子を破壊しながら、一方当該媒体中
の蛋白質を大d]にまたは実質的に完全にもとのま捷に
残すことにある。本発明までは、蛋白質の存在において
、蛋白質を実質的に排除して、選択的かつ効率的に核酸
を光分解することは不可能であった。本発明の方法は、
広1産囲の生物学的媒体に適用できるが、三つの例を十
−H己に示す。
(血液の殺菌) 血液および血aり成分を殺菌するだめに種々の方法が提
案されて来たが、現在そのような血液および血液成分は
輸血に先立って効率的に殺菌出来ない。その結果、受血
者のかなりの割合がそのような輸血から肝炎およびエイ
ズのような疾病にかかる。
示唆されて来たが、広く採用されてはいない方法には、
血液製剤をバクテリヤおよび/またはウィルスのフィル
ターに通す方法、そのような製剤に抗生物質を添加する
方法などがある。
これらの方法は信頼性または効果が立証されていない美
フィルターは充分な流れを保持することが矧しく、潜在
的に毒性のある薬剤を添加することは好ましくない)。
何らかの病原を保有する輸血者を確認するために輸血者
を検査することが現在性なわれている。しかし、このよ
うな検査は100%正確ではなく、既知の検査法のない
多くの病原があり、かつそのような検査は時間がかかり
、費用も高い。
(遺伝子工学的に加工された哺乳類細胞の蛋白質系生成
物) 組換えDNA法の大部分の生成物は、大腸菌(E、Co
11.)のようなバクテリヤ種の変化した細胞を使用し
て生産されている。インシュリン蛋白質のような或捕の
生成物はそのような非咄乳類1重族を使用して、かなり
効率的に生産され得るけれども、そのような種族は炭水
化、物のような他の好ましい分子との複合体として好ま
しい蛋白質の最終生成物を生産する能力がないので、或
種の他の蛋白質生成物は、そのような種族からは容易に
は得られない。事実、遺伝子工学的な加工法の好ましい
蛋白質系生成物の多くは、非哨乳類細胞種を使用しては
効率的にまたは有効に生産されないことが示唆されて来
た。
哺乳類細胞系は多くの蛋白質最終生成物の遺伝子工学的
に加工された生産に極めて適していることが示唆されて
来た。しかし、そのような細胞系の明月には若干の問題
が予想される。1983年11月9日の取締業務専問協
会会誰で、ダルース、マーチヤントの発表した「法則可
能の弔クローン抗体製剤:取締」二の関心事」 ;およ
び1983年11月18日保健局の「組換えDNA技術
によって生産される新薬および生物製剤の生産および検
査において考崩すべき点」を参照されたい。
哺乳類細胞は一般に、その周囲の媒体中へ前接に、その
蛋白質系生成物を放出または分泌するとは考えられてい
ない。したがって、そのような生成物を得るためには、
細胞膜を破ってそれら生成物を媒体中に放出させ、つい
でこれを精製または純化することが多分必要となろう。
しかし、そのような破壊はそのような媒体中へ哺乳類の
DNAおよび/またはRNAをも放出してしまうであろ
う。特に、多くの容易に培養される細胞系は哺乳類のガ
ン細胞であるため、活性の哺乳類]) N AまたはR
NAが、蛋白質系最終製剤中に不純物として存在しない
ことを保証する必要がある。そのようなりNAまたはR
NA1完全には除去出来ないような他の精製法または分
胤法が用いられる場合においても、それはやはり必要な
ことである。1984年1月T、ウィルソン、「明日の
ワクチンの工学」バイオテクノロジー2 (1) : 
29〜40を参照せよ。
(ワクチン製剤) パ殺した捷たけ衰弱させたウィルスワクチンの生産の間
に、ウィルスの]) N AまたはRNAe不活性化す
ることも望まれる。このようなワクチンの生産の間に、
しばしば、そのようなウィルスの伝染性を弱めながら一
方それらウィルス中の免疫原的性質を成程度保持する技
術を用いることが望まれる。
ウィルスの衰弱化および免疫原性保持の正確な機構は知
られていないが、或種の殺害または衰弱化処理は、それ
らがひどい伝染を始めることは出来ないが、なおかつウ
ィルス皮膜および多分核酸をさえも、少くとも、部分的
にもとのままに残して、ワクチン化に応じて抗体生産を
刺激する働きをする「免疫原的部位」として作用するよ
うに、対象となるウィルスの蛋白質皮膜、核酸またはそ
の両方の一部または全部の構造を変えると理論づけられ
る。
ワクチン用にウィルスを殺すかまたは衰弱で゛せるため
の種々の技術が既知である。その中には、化学的方法、
培養法などがある。若干のウィルスは紫外線に耐性がな
いことが示唆されているが、紫外線は、ウィルスの免疫
原的部位を破壊することなしにウィルスを不活性化する
のに使用出来ることも発表されている。米国特許第4,
021,364−号(紫外線面11!iがよければウィ
ルスのマイクロカプセル化が可能である)と米国特許第
4,071,619号(精製濃縮した生ワクチンを5,
000ないし2oO,○oOエルグ/c2#の線量の紫
外線照射処理を行って、その免疫原性に影響を与えるこ
となし、に、ウィルスを殺す)とを比較せよ。
これらの一般的開示に拘らず、蛋白質ウィルス皮膜がそ
の本体を保持し、一方核酸を殺す速度は増加するように
、そのような不活性化の選択性を改善する必要が存在す
る。
紫外線が或種の材料を殺菌するのに使用出来ることは知
られている。代表例としてはそのような殺菌は、50〜
1000ワツトの範囲の従来の紫外線光源に、そのよう
な材料を長時間(すなわち数分ないし数時間)M光する
ことによって実施される。
生体系への紫外線照射の効果、特に、バクテリヤ種およ
びウィルレフ種への照射の変異原的、細胞的、分子的お
よび/または致死的効果に関しては過去にかなりの注意
がはられれて来た。
例えば、成る種族のDNAは一般に230−4’i’ 
Onm 波長帯の照射で不活性化されること、およびそ
のような照射に対するDNAの感度はその照射の波長に
左右されることが知られている。このような効果は、水
銀−キセノンランプまたは蒸気ランプのような従来のラ
ンプを使って観察されて来た。絶えざる紫・外線照射が
I)NAを破壊する能力については、カブレラーシュ9
〜313(1976)「血友病インフルエンザの非酸素
不活性化、単色光照射によるDNAの変形:作用スペク
トル、ヒスチジンおよび矯正の効果」に記述されている
2 紫外線の分子に対する作用 科学者は、紫外線照射したときの特別の有機化合物の挙
動についても知っている。例えば、異った有機化合物は
異った吸収(減光)係数を示すこと、すなわち、光から
エネルギーを吸収する各化合物の能ノアは、化合物によ
りまだ光の波長によって異なることが知られている。さ
らに、吸収された光は、その有機分子を基底状態から高
エネルギー状態へ転移させること、その分子は極めて短
時間(そのエネルギー状態の「生存時間」として知られ
る)の間高エネルギー状態に保たれること、およびその
化合物はついで、その構造の水入的変化へ導く化学反応
を受けるかまたは瞬間的に基底状態または中間的低エネ
ルギー状態へもどることがわかる。紫外線照射時のその
ような有機分子の挙動の一般的説明については、ロバー
ト、エフ、スタイナー編集、プレナム出版社発行(19
83)の生体高分子の励起状態中に記載されたR、M、
ホツホシュトラッセルの「有機分子の発光を支配する二
三の原理」を参照せよ。
蛋白質およびその構成アミノ酸は、紫外線照射に対する
挙動を測定する研究が行なわれて来た。蛋白質を構成す
るアミノ酸の大部分は(220γ]m より長い波長の
)紫外線を容易には吸収しないが、トリプトファンおよ
び、より少い程度には、フェニルアラニンおよびチロシ
ンは相当員の紫外線を吸収すること、およびその結果、
ここでは「光分解」と呼ぶプロセスである、′構造を父
える光化学反応を受けることが知られている。例えば、
水溶液中でのトリプトファンの光化学分解は約240〜
310 nm 0間の波長の照射によって誘起されるこ
と、および分解の「量子収量」という用語で表現される
その光化学分解の効率は、24’O〜25C1nm 帯
の光でその化合物を照射したときに極大値に達すること
が知られている。レイセンド、エフ、ボー166(]−
977)[水溶液中での1−リプトファン分解における
紫外線作用ヌベクトル]を参照せよ。
極短時間のピコ秒長の紫外線パルスによる照射に対する
トリプトファンの応答の二三の観点が、種々の研究の目
標となって来た。例えば、遊離のトリプトファンが水溶
液中で励起された場合、その・螢光の寿命は、pHS温
度などのような多くの因子に左右され、普通5+1秒の
範囲にあることが知られている。蛋白質中に配合された
トリプトファンでは、その状況はがなり複雑であり、相
当な論争の対象として残る。例えば、螢光の寿命は血蛋
白(赤血球中にある)中でナノ秒以下のレベルに短縮さ
れる。
報75:(10)4652〜4656(19’78)「
ピコ秒分光法によるトリプトファンおよび二つの類似ペ
プチドの水溶液の非指数的螢光変説」を参照せよ。また
、ボークマン他脹利研り1:52=747〜754(1
981)rヒトおよび牛の眼球の蛋白質中の1〜リプト
フアン残査の光分解の速度」 ;ボークマン他眼利研究
誌32:313〜322at 3工4(1980)「ヒ
トの完全眼球および眼球蛋白質中の発色団の螢光寿命」
 ;フォルカート他、光化学および一ヱ」」虻r17:
9〜16(1973)「28゜nm 照射によるトリプ
2シン中のトリプトファニル残基の分解」をも参照せよ
1−リフブトファンはヒトの蛋白質の中では最も一般的
でないアミノ酸であるが、最も光に不安定なアミノ酸で
あるので、蛋白質への紫外線光破壊(240〜310 
nm 帯)のだめの主要経路はトリプトファン光分解を
含む。すなわち、そのような照射は、トリプトファン成
分の光分解によりVまたは、他の芳香族残基の光分解に
よって、それらの蛋白質の不活性化をもたらす。
したがって、本発明は一般に蛋白質の保存に関連するも
のであるが、ここではトリプトファンがしばしば代表例
として引用される。
「古典的な」光化学反応では、−個の光子が一個の分子
に化学変化を受けさせる。しかし、どんな形にしろ、分
子が充分に強い売場で照射された場合、−個の分子が一
つより多い光子を吸収する結果として、別の光化学経路
が開かれ得ることが知られている。一分子当たり二つよ
り多い光子で誘起された化学変化の多くの例が過去3o
年間の科学分献中に見られる。最もよく知られた例は緑
色値物内での光合成過程に関するものであり、これは赤
色および黄色光子の連続的吸収を含む。他の例は、準安
定の三重項状態をもつ分子に関するものである。長時間
生存した三重項状態はしばしば、分子による光子の吸収
の後、滞留する( populatcd )・この三重
項の滞留(1)Opulation) は、ついで、同
一または異った色をもつ他の光子を吸収して、化学過程
をもたらし得る。これらの概念は、■。
−化学、ヌプリンガー出版社、ニューヨーク、19 B
 :S)の基礎を形成した。
そのような現象は、トリプトファン、アラニンおよびグ
リシンを含むアミノ酸の連鎖から成るペプチドを使用し
て研究されて来た。アントノフ他ピコ秒現象■、スプリ
ンガー出版社、ニューヨーク、1979.310〜31
4頁「ピコ秒紫外レーザーパルスにより誘起される分子
内での多重光子過程」を参照せよ。この研究によれば、
ペプチドがピコ秒パルスによって照射された場合、励起
された分子が一つ以上の、それ以上の光子を吸収する確
立は、ナノ秒パルスが用いられた場合よりずっと高い。
DNAおよびRNAの核酸成分およびもとのま寸のD 
N Aが、極短時間の高強度紫外線照射への応答の見地
に立ったイσf究の対象となってきた。これらの研究は
、R,R。アルファージ編集の紫外線レーザー分光法に
より探査された生物’41 的alT 件(アカデミツ
ク、プレス社、ニューヨーク、±982)36工−38
5頁、メタンレール1シヤピロ「]−) N A研究に
応用された超高」事技1・1、■」中に概観されている
。その中に説明されているように、紫外線パルス光は、
核雑な分子の故意ので(質捷たは破壊をさえもたらすこ
とが奔議されている。D N Aの吸収帯は一般に広い
けれども、265 nm の近傍に吸収ピークをもつ核
酸およびその成分中での選択的光化学反応を達成するこ
とにも努力がはられれている。
例えば、アンゲロフ他応用物理学2工:391〜395
(198’o)「ピコ秒パルス光による核酸成分への選
択作用」を参照せよ。しかし、1) N A−1:たは
RNA拐利の吸収帯の非特異性のため、および蛋白質が
類似の広い吸収帯をもっているため、同じ媒体中に存在
する蛋白質より先に、fJ N Aを選択的かつ効率的
に光分解することは、本発明以前には達成されていなか
った。
D N Aおよびその成分は、高電力憧短時間の紫外線
レーザー作用に露光された場合、二個の紫外線量子を引
続き吸収して、イオン化1沢界を超えるエネルギーを得
ることが報告されている。
その結果、普通の「連続波−J(CW)紫外線照射によ
って生成するものと構造上)4つた或種の光反応生成物
が生成する。さらに、ピコ秒紫外線照射下のD N A
成分の光分解効率はナノ秒照射下のそれより1Q倍以上
高いこと、および照射下の分子の二段階1肋起の過程は
、第一および第二の段階の11α射波長、パルス間の時
間差、強度などのような多くのレーザー11α内のパラ
メーターに左右されることが示唆されている。すなわち
、レーザー照則のパラメーターを選択することによって
、核酸基体の望ましいタイプ九ついて二段階の光分解の
過程がより効率的に行なわれ得ることが報告されている
。例えば、1平方センチメートル鮨たlJl、0 ない
しょ09 ワットの強度の紫外線照射を用いて、ウィル
スを不メ古性化出米、DNA中の単一ストランドの破壊
をもたすと報告されており、一方低電力の紫外線照射は
シクロブタン型のピリミジンニ量体の生成による不活性
化をもたらすと報告されている。ホッホシュトラッセル
他編集のピコ砂川1i2Jl((ヌプリンガー出版祉、
ニューヨーク、1980 )3.3.5〜339頁Vc
記戯の7ンゲロフ他「f) N Aおよびその成分に苅
する高電力紫外線棒短詩ujJレーザー作、Fl:lJ
を参照せよ。さらにレーザー照射によるj重子および分
子の多段階、多重光子励起が非線型レーザー光化学の基
I#を与えることが報告されている。アントノフ他ピコ
秒現象I (ヌプリンガー出版社、ニューヨーク、19
’i’9)、およびD 、 H、ライランス他生化学お
よび生物物理学研究速報36 (b) : 911 −
 1□1.□1.2□1.o1 2〜918(1969)[ウラシルの三重項状態の光学
的検出」を参照せよ。
の背景 従来の光源からの光線と分子試料の間の相互作用は、二
三の簡単な物理的原理を用いて理解出来る。単一の波長
で光エネルギーをつくり出す光源は、波長および単位時
間当たり、単位被照射面積当たりのエネルギーで表わし
た強度によって記述され得る。量子力学の用語では光エ
ネルギーはブランクの式E=hv を用いて記述出来る
。ここKEはl flijの光子のエネルギー、hはブ
ランク恒数、Vは先の周波数である。この用語では、光
の強度は毎秒毎平方センナメートルの光子単位すなわち
光子・Cm’S e C−”で表わされる。
ターゲット領域にある試料分子の濃度は1リツトル当た
りのモル数(モル濃度M)で表わされる。光が試料を通
過すると、それは分子によって少くとも部分的に吸収さ
れ、その吸収の効率は個別の分子の特性であり、使用し
た光の波長によって父わる。減光係数eは吸収効率の尺
度であり、K’cm ”の単位をもつ。減光係数対光波
長のグラフが分子の吸収スペクトルである。
重子力学的には、分子による光子の吸収には転移すなわ
ち分子の量子状態の変化を伴う。代表的な場合、光源の
スイッチが入る前は、最低のエネルギー(1基底」)量
子状態を占めると推定される。光の存在において、分子
の中のいくらかは、基底状態から高エネルギー(「励起
」)状態へ転移を受ける。分子は、そのような状態に無
制限に留まることは出来ず、必ず何らかの方式で過剰の
エネルギーを失わねばならない、或一つの分子の運命は
前もって知ることは出来ず、単に用子力学的確率すなわ
ち量子収量(Q)でしか表わすことが出来ない。各励起
状態に伴う重要なパラメーターは生存時間(T)であり
、これは、その状態を占める妨害されていない分子がそ
の状態に留まっている平均時間である。
光で分子を励起した結果はいろいろあり得る。
分子は、直接かまたはまず中間状態に入ってから、瞬間
的に基底状態にもどり得る。もう一つの光子を吸収して
、さらに高いエネルギー状態に達する場合もあり得る。
も゛う一つの可能性は分子が光化学反応を受けて、その
化学構造の変化をこうむることであり、多くの場合、そ
の変化は永久的であり、その分子はそのもとの基底状態
にもどることは出来ない。そのような光分解がDNAま
たは蛋白質分子中の化学変化を起こすのに用いられた場
合、分子の生物学的機能は弱められ−るかまたは破壊さ
れ得る。
吸収係数、励起状態の生存時間、および量子収量は固有
の分子特性であり、前述のように、多くの分子について
実験によって測定されて来ている。これらの数値および
光源のパラメーターについての知見から、光化学反応の
速度を計算することができる。
本発明は、例えばDNA分子の形の核酸および蛋白質か
ら成る媒体の照射に関連するものである。放電ランプの
ような紫外線(uv 、) の従来の光源で媒体を照射
した結果は、蛋白質とDNAの両方が光を吸収して、そ
れにつづく光分解で破壊されるため、この両方の化合物
の破壊であることを、後述の計算式は示している。下記
の計算式はベール・ランベルトの吸収法則にもとづき、
この法則は、1分子当たりの照射転移速度(「)を吸収
断面積と光の強度の積として定義している: r=IXs ここに、■は光子α−2SeC−1で表わした光の強度
であり、SはCノ刀で表わした吸収断面積である。
吸収係数(S)は式s = 3.8 ’2 X 10−
21X eにより、減光係数から得られる。ここに、減
光係数はM−”an″の単位で表わされ、Sはcrlの
単位をもつ。光化学反応の1分子当たりの全体速度(R
)は11□□□移速度と光化学的量子収量の槓である:
R=IXsXQ Rを知ることにより、成る1つの分子が、1秒の時間間
隔の間反応せずに残っている確率(P)を計算出来るニ ー(RXt )/2.303 P=lO このit算では、光線が試料媒体を通過する際の減衰は
無視されている。この近似法は、対象試料が、ここに述
べた薄層の基準に合致している、すなわち、試料が充分
薄くまたは吸収係数が充分小さくて、試料媒体を通る光
線の減衰がわずかであると仮定すれば、価値がある。
例えばヒトの血漿は多くの異った蛋白質分子を含む。大
ていのアミノ酸(蛋白質を構成する個々の単位)は近紫
外線または中葉外線を著しくは吸収せず、そのような光
の存在の影響を受けない。前述のトリプトファンは、注
目すべき例外である。代表的な血漿蛋白質は、わずかの
(O〜15)トリプトファンしか含まないが、少数で充
分、蛋白質が光化学破壊を受け得るようにしてしまう。
M、O。デイホツフ編蛋白質の順序および構造第5巻、
補遺3(国立生物医学研究財団、シルバースプリング、
メリランド、1976)を参照せよ。前述のように、減
光係数および光化学的量子収量がトリプトファンについ
て測定され、これで或一つの蛋白質を或一つの光源が破
壊する速度を測定することが可能となりた。生化学およ
び分子生物学ハンドブック第3 版m 2 S (ケミ
カルラバー社、クリーブランF’、19’i’6 )i
G、R,フレミング他、ユヱ’75:4652(197
8)およびその引用文献;およびレイモンFF、ボーク
マン光化学および光生物学、26 :16:5(19γ
7)(前出)を参照せよ。
血漿がウィルス感染をもった与血者から採取された場合
、血漿は1立方センチメートル当たり巨万間という多数
のウィルスを含み得る。ウィルスは、代表的には蛋白質
または蛋白質−脂質複合体である皮膜の内部にある一つ
以上の])NA(またはRNA )から成る。ウィロイ
ドと呼ばれる他の伝染性因子も知られており、これはR
N、’A分子のみから成る。ウィルス皮膜は紫外線に比
較的透明であるが、DNA(捷たばRNA)のヌクレオ
チド基体はすべて強い吸収剤である。紫外線を充分与え
ると、ウィルスのDNA中に光化学的j負傷を与え、不
可逆的に伝染性を損失する。棟々の条件下で紫外線がウ
ィルスを不活性化する速度を測定する多くの突鹸が行な
われてきた。
これらの実験データは、効果的にウィ/I/メン性化の
ための量子収量を定義し、或一つの光源についてウィル
ス不活性化の効率および蛋白質破壊の効率の間の比較を
可能にする。光化学および光生物学、26 : l 6
3 (19’77 ) (iil出)を参照せよ。
第、1表 266 nm の波長における減光係数および吸収断面
積 !−リグトファン 4.000 1+5核酸(平均) 
10.OOO3,8 ウィルスDNA分子 lX109 3,8’X105七
デル血漿蛋白質 40,000 ]5.0注:上記の数
字は10個のトリプトファンをもつ蛋白質、および50
,000閏の核酸基体対を含むウィルスDN’A分子を
仮定している。DNAには4つの異った基体があり、上
記の減光係数は、近似平均値を示す(4つの基体は極め
て類似した吸収スペクトルをもつ)。成るウィルスハI
J ’、N Aでなく RNAを含む:この二つのポリ
マーのスペクトル性は似ている。紫外線をがなり吸収す
る二つの他のアミノ酸(チロシンおよびフェニルアラニ
ン)がある。266 nm におけるそれらの減光係数
はそれぞれ700および100である。
感染を受けたヒトのウィルス濃度・・約10”、Att
tヒトの血漿中の蛋白質濃度・・・・・約10−3M゛
ウィルスJつNA活性を90%減少させるに必要な25
4nmKおける照射光束(光強度と照射時間の積すなわ
ち■×1) ◆・・・・・・・・・1.3 X コ−0光子/CI〃
2ウィルス破壊のだめの等価「量子収量」・・・・・・
・・・・2Xl○−6 第■表は、スベク)/しの近赤外部におけるモデルウィ
ルスおよび七デルトリプトファン含有蛋白質の両方の量
子収量および断面積を示す。
さらに、1盛染血液の一単位(’ 450 ynl )
は4゜5Xl○8個という多数のウィルスを含み得るの
で殺菌によって、少くとも約108の係数でウィルス活
性を、好ましくは減少させるべきである。
換言すれば、個々のウィルスが反応しない捷ま残る確率
(P)は10−8より小さくあるべきである。これらの
データから、ウィルス不活性化の望ましい条件(未反応
ウィルスの確率が10−8より小さい〕全達成するため
には、1cnp当たり2 X 1018の光子の全照射
光束を供給する260 nm 近傍で働く、連続波光源
が必要であると計算される。また、この照射量は、大き
な蛋白質破壊(第1表のモデル蛋白質についてP−1I
O−11)をもたらすこととなろう。すなわち、そのよ
うな光源は、通常の方法ではそのような生物学的流体を
殺菌する能力がない。
ベール、ランベルトの法則は、光源の強度が比較的小さ
いままに保たれる場合にだけ適用出来るものであるため
、この法則は必ずしも常に光化学過程の速度を正しく示
すものではないことも留意すべきである。最近のパルヌ
光V−ザーは、極めて高い強度のピコ秒級(工σ″2秒
)の閃光を出せる。このようなレーザーからの単一パル
ス(は1キガワツ1〜(109ワツト)以上の工率を達
成出来、一方連続波レーザーまたは「古典的」光源(放
電ランプのような)は、代表的にば10ないし上OOO
ワットの範囲で稼動する。このような強いパルスの試料
分子に対する効果は、第1図および第2図の過程の間の
差を比較することによって理解出来る。投射光子の強度
が比1咬的小さい場合には、励起状態にある間に分子が
第二の光子を吸収する確率は極めて低い。すなわち、第
1−図でわかるように、単一の光子がエネルギー単位を
基底状LIAから1肋起状態■3に転移させた後は、分
子が糾問的に光分解を受け、低エネルギー状態を形成し
、および/捷たけ、他の光子を吸収することなく基底状
態にもどる確率は高い。一方、ピコ秒パルスでは、光子
の強度はかなり高い。この場合は、分子が寸だ励起され
ている間に第二の光子が吸収され得る確率およびこの方
式で単純な一光子ベー)v・ランベルト型の過程によっ
ては到達しがたいエネルギー準位に分子が達し得る確率
はかなり高い。
最近、成る研究者は前述の量子力学概念のいくらかを遊
1雛のヌクレオチFの不活性化に適用シfc。第13回
国際量子エレクトエックス会議142頁A:アンドレオ
ニ他「二段陶し−4−光生物学:ガン治療への応用」 
;A、アンダース、光学工学22(5)、59’2〜5
95(198F3)I生体分子のレーザー螢光スペルト
ル分析」を参照せよ。しかし、蛋白質の存在で蛋白質に
先立って、I) N AまたはRN八へ酸を光分解する
方法すなわち本発明によって与えられるような効果的な
殺菌法を達成した人は一人も居ない。
本発明の業種および長所はさらに、米国特許第4’,3
 9 5.3 9 ’7、3.8 3 ’7,3 7 
3、3,9 4 1。
670、3,8工’7,’7 Q 3、3,9 5 5
,9 21、4。
0 4 2、3 2 5および4’,2 6’5,7 
4 7号を参照することによって評価出来、これら特許
のいずれも、媒体中の蛋白質および他の生物7′的利別
を妨害せずに残しながら生物学的媒体中の核酸の選択的
かつ効率的な光分解について教示してはいない。特に、
米1.TI特許第4,3 95,3 9 7ータは例u
1[:となる。この場合、41=存細胞の懸濁物中で好
ましくない細胞、例えばガン細胞を殺すことが望捷れた
。螢光性抗体によってガン細胞をまず、同定せたは1−
日印しをつけ」、この目印つきの細胞をつぎにレーザー
光で、−回一細胞づつ殺す方法が開示された。これに対
し、後に述べるところから明らかなように、本発明は、
殺菌したい生物学的媒体の処理に先立って、好ましくな
い核酸の同定を必要としない。事実、本発明はどの核酸
系病原、例えばガン細胞またはウィルスが存在するかを
予め測定することなしに、殺菌生成物を4えるのに用い
得る。さらに本発明は「目印しjを使う必要がなく、螢
光または他の「信号」への応答を必要としない。
発明の構成及び作用効果 本発明は、生物学的媒体を処理して、存在する蛋白質に
比べて核酸の光分解を促進する方法を与える。本発明は
、捷た当該方法によって得られる生成物を与える。本方
法は、(1] 基底状態にある核酸が照射光を吸収し、
それによって177h起状態に転移し、(2) Fih
起状態にある核酸が照射光を吸収して、それによってさ
らに高いエネルギー準位に転移し、かつ光分解を受け、
かつ、(31基底状態または励起状態にある蛋白質は、
実質的な光分解を受けるに充分な照射光を吸収しない、
ように選ばれた波長および光束のパルス光で媒体を照射
することから成る。水沫を適用することによって、媒体
は殺菌され、例えば核酸またはウィルス活性は少くとも
1 oi減少し、一方蛋白質の官能度は40%より少い
だけしか減少しない。このような結果は、本発明以前に
は達成されておらず、励起状態にある核酸が効率的な光
分解を受け、一方同一媒体中の同一条件下にある蛋白質
は実質的にもとの捷ま残るように出来るということは驚
くべきことであり、また予期されなかったことである。
好ましくは、生物学的媒体は、血液、血液成分、遺伝子
工学的に加工された哺乳類細胞の蛋白質系生成物、およ
び蛋白質皮膜中にウィルスDNAまたはRNAを含むワ
クチン製剤から選ばれた溶液である。これらの媒体はす
べて、核酸(例えばDNAまたはRN AQ形で)およ
び蛋白質を含むという共通の特性をもっている。
すなわち、本発明の或種の実施態様によれば蛋白質例え
ば1〜リプトフアン含有蛋白質および核酸の溶液を処理
して、それらの核酸を選択的に光分解または不活性化す
る。これらの実施例は、第一の波長と充分な光束をもつ
第一のパルス光で溶液を照射してその核酸を部分的に基
底吸収されるような第二のパルス光で照射して、そのあ
と当該核酸の瞬間的な光分解が起こるようなさらに高い
エネルギー状態へ当該核酸を転移させることから成って
いる。これらの実施態様の実施には、第一および第二の
パルス光の光束と波長は当該蛋白質のアミノ酸例えばト
リプトファンの光分解を最少にするように慎重に選ばれ
る。これは、例えば、実質的に同一の波長および光束の
パルスを選ぶか、実質的に同一の波長で異った光束のパ
ルスを選ぶか、または異った波長と光束のパルスヲ選ぶ
ことによって達成出来る。パルスは、必要により、後に
くわしく説明するような種々の方法でくりかえしおよび
/″!!、たけ継続させることが出来る。それ故一般的
に言えば、本発明は光分解の成果を調節し例えば蛋白質
の存在でfJNAまたはRNA分子と選択的に反応させ
るために、時間および波長によって適切にアレンジされ
た一連のパルス光の使用に関するものである。
したがって、本発明の目的は、生物学的媒体を殺菌する
ための照射方法を与えることにある。
もう一つの目的は、血液、血液成分、遺伝子工学的に加
工された哺乳類細胞の蛋白質系生成物、およびワクチン
製剤から選ばれた生物学的媒体を殺菌するだめの照射方
法を与えることにある。
さらにもう一つの本発明の目的は、生物学的媒体を処理
して存在する蛋白質に先だって核酸を光分解する新規な
照射方法を与えることにある。
さらにもう一つの本発明の目的は、時間、波長および強
度について適切にアレンジされた一連のパルス光を使用
して、光分解の成果を調節し、例えば、核酸と蛋白質の
間の相対的光分解速度の差を拡大させる方法を与えるこ
とにある。
もう−クの本発明の目的は、処理された生物学的媒体例
えば存在する蛋白質に先だって核酸が光分解される媒体
を与えることにある。もう一つの本発明の目的は、本発
明の方法によって核酸不活性で蛋白質に富む最終生成物
、例えば哺乳類細胞をもととした殺菌済蛋白質系最終生
成物、殺されたウィルスワクチン、血液おヨヒ血液成分
を生産することにある。
好ましい実施態様の説明 本発明の好ましい実施態様の−っは、光源たとえばレー
ザーの出ノJパルスを受けるように曝露したターゲット
領域を通して流体の形で生物学的媒体の薄層を流すこと
を含む。ここに用いられたように、「薄層」という用語
は、そこに投射される光エネルギーの10%より多くを
透過させる流体の層をいう。媒体およびそのおり得べき
稀釈物の性質によって、この基準を満足させる層は、代
表的には、0.1’mJrlないし数ILlHの厚さを
もつものがよいと考えられ、好ましくは0 、5 In
、Ir1より小さいレベルの厚さがよく、さらに好まし
くは約0.211U11がよい。ターゲラl−′t4域
を通る流体の実際の流速は、後述のように、投射レーザ
ービームの有効面積、およびパルスの強度と反復速度に
左右される。大ていの装置ではターゲラ1−領域1]各
1ミリメー1−ルを横切る流れは、一般に正方形または
矩形の断面をもつ層を限定し、投射光線の巾と等しいか
またはわずかに狭い、巾の面積をその最大の表面の一部
として占める水晶チャネルを通して毎秒約5ミリメート
ルの速さに設定出来ると予測される。
本発明に使用されるパルス光は好ましくはレーザーパル
スから成る。パルスレーザ−装置はその出力パルスを反
復形式で作り出す。パルスの出る速度はレーザーのハー
ドウェアに左右され、[反復速度」と呼ばれる。生物学
的媒体の処理には、パルスは好捷しくは、「ターグツl
−領域」と呼ばれる小さい点(円形または或種の他の形
)に向けられる。大ていの場合、この領域は小さすぎて
、加工すべき全試料が入ら71.noこういう場合には
、全試料がI!Gt Milされるまでターゲット領域
を通して試C)を流すことが出来る。
別法として1.レーザービームを試別の全面に走査する
ことが出来るし、および/捷たは、試別を副試R(su
b−sample ) として加工することも出来る。
試別の各容積素子が実質的に同じ照射条件を受けること
全確保するために、各容積素子はレーザーパルスの同一
ザイクルの反復を受けねばならない。
本発明の特定の実施態様では、もとのま壕の血1& f
ldi1胞の存在で血漿または血aを殺菌出来る。
赤血球はDNAを含まず、ここに述べた波長および光束
では、比較的照射に1uスえる。しかし、単一の赤血球
は照射光の大部分を吸収するに足る光学密度をもち、そ
のため当該血液細胞の後に位置した部分を遮閉する。し
だがって全面を加工すべき場合は、細胞がその領域を「
単一フ74 )vJ (single file )で
通過するように、ターゲット領域に血液の薄い流路が出
来るように設定することが好寸しい。これらの細胞のま
わりの血漿捷たは血清は、ついで、反対の方向から照射
して、対象血漿の全体が必要量の紫外線照射を受けるこ
とを確保する。
本発明に含1れるような二光子光化学過程の量子収量は
投射光の強度に左右される。代表的なレーザー装置近で
は、出力パルスのエネルギー含量と時間はレーザーハー
ドウェアによって最初に決められる。ターゲット領域に
おけるレーサー光の強度は、しかし、レーザーパルスを
レンズ(捷たは組合わせレンズ)を通して、ターゲット
領域に入るときのパルスの断面積を調節することによっ
て、実1祭上どんな所望の値にもすることが出来る。こ
の理由により、現存のレーザー装置の広い種類が本発明
の実施に使用出来、特定のレーザーの選択は、価格、信
頼性、および所望の加工速度によって大きく左右される
パルス化されたレーザーは、現在、0.0土ヘルツ(f
fi秒パルス数)からlQ8ヘルツの範囲の反復速度で
入手し得る。高い反復速度をもつそれらのレーザーは、
代表的に弱いパルスをつくり、そのようなパルスは本誌
を実施するに充分な強度をつくり出すために捺めで小さ
い点に焦点を合わせねばならない。極めて低い反復速度
をもつレーザーは、代表的に、大工ネルキーのパルスを
発生するが、現在のところ信頼性が低い。適当なピーク
出力(例えばことに述べる二光子吸収過イj;を刺激す
るため)および適当な平均量ノJ(例えば充分な星の材
料を処理するため)の両方を与えるために、本発明のだ
めの好ましいレーザーは、(A) 工のヘルッシ]nn
nn計○ヘルツの間;より好ましくは100とM000
ヘルツの間の反復速度をもち、の)約2×10 秒より
小さい時間、好捷しくばl○−10なイj、t O秒の
時tljのパルスをつくす、カッ一方で(返めて高い強
度の光を放射する能力をもつ。
このレーザーはYAGレーザ−(およびその子(1を与
える能力がある。
パルス化レーザーは代表的には、単一固定波長で稼動す
る。この原パルスから別の波長を発生させるKは、高調
波発生、同期色素レーザー操作および光学グ数発振(o
pl 1cal paramc1icoscillal
io1+ )を含む多くの方法が知られている。異る波
長のパルスを使う本発明のそれらの実施態様では、それ
らのパルスは、先行技術で知られる方法の一つを用いて
単一の1京パルスから誘導出来る。
ターゲット領域の寸法、試料加工速度およびレーザー反
復1東彦の矛盾1叶−ことf抹べ介大桑明のすべての実
施態様に均等に適用される。実施態様はパルス時間およ
び光束の用語で記述されているが、当業者は特別のレー
ザー装置を選ぶことによってこれらの変数を強度、ター
ゲット寸法および試料加工速度に関連づけることが出来
る。
本発明は、血漿または血清蛋白質の大部分を保持しつつ
、D N Aまたは、RNAの不活性化を実施すること
の重要性を認識する。血清蛋白質も非線型不活性化を受
け得るけれども、本発明は、核酸の光分解を促進するよ
うに第一および第二のパルスの波長と強度を慎重に選ぶ
ことによってそのような蛋白質を実質上もとのままに保
持出来ることを認識する。例えばこの方法はトリプトフ
ァン光分解の効率をわずか3以下の係数で増加させ、−
力DNA光分解の効率を約5.000の係数で同時に増
加させることが出来る。本発明の方法によって達成され
る核酸と蛋白質の間におけるような光分解の相対速度の
差の拡大は極めて重要であり、「3jおよび「5゜00
0」という数値は説明の目的で計算されたもので、すべ
ての場合に適用されるものではないことを理解すべきで
ある。
パルス化レーザーを用いた本発明の例として第2図に図
示したように、ニパルス光分解を行なうことが可能であ
る。第一のパルスは、単一のベール・ランベルト過程に
よって分子の一部を状態Bに励起するように比較的低い
強度をもつように選ばれる。これらの励起された分子の
うち、トリプトファンの場合約13%、核酸の場合約1
%が、固有の分子過程の発生を通じて状態Cに達するで
あろう。極めて高強度の第二のパルス光がさらに吸収を
起こすのに使われる。
DlEおよびFのような高エネルギー状態の存在は、実
験的に表示され、これらの状態は光化学反応の高い確率
を与えると期待される。D1H1ウイランヌ他(@出)
およびり、V、ベント他アメリカ化学会誌97: 26
12(1975)を参照せよ。
適切なエネルギーをもつ量子状態はないので基底状態A
は第二のパルスから効率的に光子を吸収することは出来
ないことを注記することは重要である。
このニパルヌ照射の結果は、三重項状態に達しだ実質上
すべての分子が第二のパルヌの影響下に光化学的に反応
することを強いられることである。この場合光化学反応
の全体速度は、三重項の生成速度に左右される;これは
、トリプトファンの光分解の効率を3という係数で増加
させるが、同時にI)NA光分解の効率を5,000と
いう係数で増加させ゛るであろう。ニパルヌ法の効果を
第2図に示す。この例では、殺菌条件(Pが10−8よ
り少い)は、1 o!当たりわずか4,6 X I O
の光子の260 nm の光束を使って達成出来る。こ
の光束は蛋白質について0゜99というP値を得る;す
なわち、この材料の蛋白質官能度の約99%が保持され
るであろう。
すなわち本発明は、一つの笑7A態様で、ヒトの血液お
よび血液成分のような生物学的流体をの因子を破壊し、
一方蛋白質゛および他の生命成分の高い官能度水準を保
持するレーザー光の強いパルスの使用を含む。
一つの例示的な・一般的実施態様において、本発明は、
(a) 当該核酸の一部を基底状態から励起状態に転移
させるに足るが、当該溶液中の蛋白質を不活性化するに
は充分でない光束の第一の波長の第一のパルス光によっ
て当該溶液を照射し、かつ(b) 当該励起状態にある
核酸によっては優先的に吸収されるが基底状態または励
起状態にある蛋白質によっては実質的に吸収されず、当
該励起された酸の状態より高いエネルギー状態に当該核
酸を転移させて当該核酸の光分解を起こさせるが、一方
当該蛋白質の光分解を最少にするような第二のパルス光
により当該励起状態にある当該核酸を照射する:ことか
ら成る蛋白質およびI) N AまたはRNAのような
核酸の溶液を処理して選択的に当該核酸を不活性化する
方法を与えるものである。この実施態様当該励起状態が
、−重項または三′重項状態にある核酸から成り、当該
第二のパルスが尚該核酸の当該部分の一重項または三重
項の生存期間内に適用される;当該第二のパルス光が当
該第一のパルス光の後1ピコ秒以内に適用されるかまた
は当該第一および第二のパルスが同時に適しZSO,#
7f7mトルの間にある;当該第一パルスの持続時間が
2×10”8秒より短かく、好ましくは約I X 10
’−12と9×10−10秒の間の持続時間である;当
該第一のパルスが1平方センチメートル当たり約5 X
 10’ 個より少い光子数の光束、好ましくは、1平
方センチメートル当たりl X I O13ないし5X
 10”の光子数−の光束、さらに好ましくは1平方セ
ンチメートル当たり約1.X I O’ ないし5 X
 I O”の光束をもつ逼当該第二のパルスが約350
ナノメートツメ−トルの間の波長をもつ;当該第二のパ
ルスが2 X I O−8秒より短い持続時間、好まし
くは約9 X I O””’ないし1×10 の間の持
続時11もつ;当該第二のパルスが1平方センチメート
ル当たり約I X I O15ないしl X I O1
8の光子数の光束、好ましくは1平方センチメートル当
たり約1− X 工017の光子数の光束をもつ;当該
パルス光がレーザー光のパルスである;当該パルス光が
単一のレーザーで適用される;当該溶液がターゲット領
域中の薄層として配置される;当該層が約0.5m:I
Iより小さい厚さ好ましくは約0.2肋の厚さをもつ;
当該溶液が毎秒約5ミリメートルの速度でターゲット領
域中の各1ミリメートルを横切って流れる一当該溶液が
血漿蛋白質から成る血液成分である;当該血液成分がさ
らに血液細胞を含む;かつ尚該パルスが、当該血液細胞
のまわりに配置された実質的にすべての血漿および血清
を照射するように多くの方向から適用される。
それ故、独特の殺菌ならびに蛋白質生産方法が本発明に
よって与えられる。これらの方法は強いレーザー光のパ
ルスを使用して、蛋白質例えばトリプトファン含有蛋白
質の存在で選択的にDNAを光分解する。成る種の実施
態様ではこの選択性は、波長、持続時間、および時間間
隔がレーザー操作者の調節下におかれる一連のパルスの
継続の使用で達成される。第二のパルスの性質は、一連
のパルス中の初期のそれから光を吸収した分子だけが影
響を受けるように選ばれる。この理由のため、第二のパ
ルスは、好ましくない反応を起こすことのない、極高強
度のものであることが出来る。
本発明の他の例示的実施態様では、血漿、血清またはそ
れらの生成物を含む血液成分を処理するのに用いられ、
それら成分は生育しうるまたは伝染性の核酸含有因子を
含む疑いがあるものである。例えばその実施態様は、異
った波長と強度をもつ極短時間の多重パルス光で成分の
ターゲット領域を照射することから成ることが出来る。
220ないし280ナノメートルの間の波長をもつ第一
のパルスが、1平方センチメートル当たり5 X I 
O14よりわずかに少い光子数の血液成分ターゲット領
域中の光束を達成するために適用される。第一のパルス
が当該成分中のDNAまたはRNAを基底状態から励起
状態に励起する。約300ナノメートルより長い波長と
1平方センチメートル当たり約1×工○15ないし約I
 X I O’の間の光子数の光束をもつ第二の高強度
パルスを、ついで当該IJ N AまだはRNAの励起
状態の生存時間(例えば約6マイクロ秒まで)以内に適
用する。その結果、これらの核酸含有分子は非線性過程
によって、さらに高いエネルギー状態に励起され、この
高エネルギー状態は、光分解によるその実質2憔性化を
もたらす。
さらに別の例示的な特別の実施態様において本発明の殺
菌法は、同時に適用されるかまたは例えば、相互に一方
の三重項状態の生存時間(約1マイクロ秒)以内に適用
する第一および第二の単一光パルスを使用して実施され
る。
上記第2図の特定の例で見られるように、第−のパルス
光は、核酸によって吸収される波長であることが出来、
核酸の一部を基底状態から三重積状態へ転移させるもの
である。第二〇ノくルヌ光は、三重積状態の核酸によっ
て優先的に瞬間的光分解が起こる確率を増加させるよう
な高強度で長い波長であることが出来る。これらの第一
および第二のパルス光は蛋白質のアミノ酸の光分解が最
小にされる、例えば、試別中に存在する蛋白質の約1%
より少い1直に保持されるように選ばれる。この実施態
様によれば、第一のパルスは、持続時間が2×]−〇−
8秒より短く、好ましくは約]−〇″0ないしl○−1
2秒であり上c1n2当たりl X 103 ないし工
X1016 、好ましくは5×]−C14より少い光束
をもつものである。第一のパルスの光束が小さいことは
蛋白質に列する対象照射の効果を小さくするが、励起さ
れたD N AまたはRNA分子の数もそれに応じて減
少する。したがって、第一〇ノ(ルメ光束はlCng”
当たりl X I O””ないし5×1O14、より好
ましくは、1(7)2当たりl X l 014ないし
5XIO14の範囲の光子数が好ましい。第二のパルス
は好ましくは約350nm より長い波長をもち、より
好ましくは350ないし4」−〇nm捷たは500ない
し560nm の波長範囲内にあるのがよい。第二のパ
ルスは2 X l O−8秒より短い持続時間、好寸し
くは約ニ0−10ないし約10 秒の持続時間をもつの
が好ましい。励起されだ]) N A玉重積の光分解の
確率を高ぐするためには、各第二のパルスは第一のパル
スより高い強度をもち、1m2当たり約ニー X 10
15 ないしl X ]−0”の光子数、好ましくは約
]−X 1017の光子数の光束をもつのがよい。
単純化の目的のために、単一の第一および第二のパルス
の投射および三重積状態のような中間状態について、二
三の例において上述の論議が例示的に引用された。他の
実施態様においてこの方法は、力j象試料がターゲット
領域を流れる間に、その試別に、同一波長をもつパルス
を反復して適用するか、または、第一および第二のパル
ス(例えば異った波長の)を交互に反復適用することに
よって効率的に稼動出来る。まだ、他の励起状態(例え
ば第一の励起−重積)中間状態として使用出来る。
そのような実施態様に従って、殺菌されるべき血液成分
丑たは他の生物学的媒体の薄層のターゲット領j戚が2
20ないし280nm の第一の範囲内の波長から成る
一つ以」−(すなわち反復)の第一のパルス光で照射さ
れる。第一のパルス光の各々は2 X l O−8秒よ
り短い持続時間をもち、同時に工C〃12当たり約ニX
 l 013 ないしl×1,016の間の光子数の−
1−記波長範囲内の併合光束を、これらの第一のパルス
光はもつ。この実施態様によれは、第二の高強度パ/I
/メ光は当該第一のパルス光と同時にかまだは第一のパ
ルス光の各々の後]−マイクロ秒より長くないとき、好
壕しくはエピコ秒までに反復して適用される。これらの
第二の高強度パルス光の各々は約350 nm より長
い第二の波長範囲内の波長をもち、各々は2×工O−8
秒より短い持続時間をもち、同時にI C1n当たり約
I X 10 ないし−1−X コ−□taの間の光子
数の、上記波長範囲内の併合光束をもつ。この場合も、
好ましい第二の波長範囲は、350ないし4]−〇nm
’Jfrsは500ないし560 nm の間にある。
この実施態様によれば、当該第一のパルス光は、毎秒1
0fl イL l、○○o、o o oパルスの間の周
波数で適用されるべきである。この方法のこの実施態様
ないし他のそれが、レーザーのターゲラ1−領域を通る
薄層として流れる生物学的流体に適用される場合、レー
ザーパルスの周波数および殺菌すべき流体の選ばれた流
速は、好捷しくけ、処理されるべき流体が、ターゲラ1
−領域を離れる前に上記併合光束に露光されるように選
ばれるべきである。
同一波長のパルスが使用される英7A態様においては、
波長は好ましくは、工80ないし295 nm の範囲
内にあり、より好ましくは220ないし290nm、さ
らに好ましくは、220ないし280 nm の間にあ
るのがよい。各パルスの持続時間は好ましくは、l X
 I O”−5秒より短く、より好ましくはl X I
 O−8秒より短く、12 さらに好ましくは5×10 ないしょ×10秒の範囲に
あり、最も好ましくは1×10 ないし1×10 秒の
範囲にあるのがよい。1×10 ないしょ×10 秒の
持続時間が用いられる場合、三重積状態が中間経路を含
むと考えられる。l X I O”−”ないしl X 
I O−”秒の持続時間が用いられる場合、−重積が中
間経路を含むと考えられる。同一波長のパルスを用いる
場合は、−重積経路を好む条件すなわち上記範囲内の持
続時間をもつパルスを選ぶのが好ましい。
まだ、同一波長のパルスを使うこの実施態様においては
、パルスは各々好ましくは1平方センチメートル当たり
l X 1015 より多い光子数、より好ましくは、
約I X I O”ないし約1×1018、さらに好ま
しくは約I X 1017ないしょXl018、最も好
ましくは約I X l O” の光子数の光束をもつの
がよい。パルスの併合光束は好ましくは、各パルスの光
束より約1桁大きいレベルがよく、すなわち、媒体の単
位体積当たり各パルスが約1o回反復されるのがよい。
異った波長のパルスが用いられる場合、第一のパルスの
持続時間は、今すぐ前に述べたようであるのが好ましい
。第一のパルスは好ましくは180ないし350 nm
 の範囲内の波長、より好1しくは180ないし295
nm、さらに好ましくは220ないし290nm、最も
好ましくは220ないし2 F340 nm の範囲内
の波長が好ましい。第一のパルスは好ましくは、各々1
平方センチメートル当たりIXlo18 より少い光束
、より好ましくは5×1014 より少い光束、さらに
好ましくは1×1013 ないし5×1()14 の光
束、最も好ましくは、l X I O14ないし5 X
 I O14の光束をもつのがよい。
第一のパルスの併合光束は好ましくは、1平方センチメ
ートル当たり、1×10 ないし1×1018、より好
ましくは1×10 ないし1×1016、最も好ましく
は1×10 ないし5X l 014であるのがよい。
第二のパルスは好ましくは各々1平方センチメートル当
たり、1×1015 より多い光束、より好ましくはl
 X 1015ないし1×1018、最も好ましくは約
I X 1017の光束をもつのがよい。パルスの併合
光束は、上述の理由から各パルスの光束より約1桁高い
レベルである。第二のパルスのために好ましい波長、叫
第−のパルスのために選ばれた持続時間に左右される。
すなわち、三重積状態経路を好む第一のパルス持続時間
(IXlo ないし1×10 秒)が用いられた場合、
第二のパルスは好ましくは、各々300 nm より長
い波長、好ましくは300ないし700nm の範囲、
最も好ましくは350ないし4 ]−0nm の範囲の
波長をもつのがよい。この実施態様では、各第二のパル
スの持続時間はl×1σ9秒より短かく、より好捷しく
はlXl0 ’秒より短かく、さらに好ましくは5 X
 l O’−9ないしl X I O−”’秒の範囲に
あり、さらに好捷しくはIX 10−10ないLIXI
O秒の範囲にあるのがよい。各第二(Dパルスは好まし
くは各第−のパルスの1×1σ6秒以内に適用するのが
よく、より好ましくは各第−のパルスと実質的に同時に
適用するのがよい。
一重積状餞経路を好む第一のパルスのだめの持続時間(
l x 10−1oないしl X ]、 O−”秒)が
用いられた場合、第二のパルスは好ましくは500 n
m より長い波長、好ましくは30.0ないし’700
 nm の範囲の波長、より好ましくは500ないし5
60nm、最も好ましくは約520ないし5401m 
の範囲の波長をもつのがよい。この実施態様では、各第
二のパルスのP’Jfa時間は好ましくはl X I 
0−10ないしょ×工O−′2秒の範囲、より好ましく
は3×10 秒よう炉く、より好ましくは約3×10 
秒より短かく最も好ましくは1×10 ないしょ×10
 秒の範囲にあるのがよい。各第二のパルスは好ましく
は第一のパルスの3×10−12秒以内に適用されるの
がよく、より好ましくは第一のパルスと実質的に同時に
適用されるのがよく、最も好ましくけ第一のパルスに対
して約1×工○−12秒の遅れでJ箇月されるのがよい
それ故、より広い観点において本発明は、当該蛋白質に
先立って当該核酸が光分解されるように選ばれた波長お
よび強度の多数のパルス光で生物学的流体を照射するこ
とから成る、核酸および蛋白質を含む生物学的流体の処
理方法と記述することが出来る。上記のように、成る実
施態様では、これらのパルスは同一波長のレーザーパル
スであってよく、また、それぞれ異った波長をもつ第一
および第二のレーザーパルスから成ってもよい。同一波
長のパルスが選ばれた場合は、好ましい条件は下記の通
りである二当該パルスの各々は180ないし295nm
好ましくは220ないし29Onmsさらに好捷しくは
220ないし280 nm の範囲内の実′C上同−の
波長、lXl0’秒より短かい、好ましくは5×工O−
9ないしl X I 0−12秒の範囲より好ましくは
工XIOないしょ×10 秒の;俺囲の持続時間、およ
びニー平方センチメートル当たりl X I O15よ
り多く°、好ましくは工×1015ないしl×1018
、より好ましくは1×1017ないしIXI○18の範
囲の光子数の光束をもつ。
異った波長のパルスが選ばれた場合は、好ましい条件は
下記の通りである二当該第−のパルスの各々は180な
いし350nm の範囲内の波長、1×工O秒より短い
持続時間および1平方センチメートル当たりl X I
 O18より少い光子数の光束をもち、当該第二のパル
スの各々は7)00ないし700 nm の範囲内の波
長、15 XIO秒より短い持続時間および1平方センチメートル
当だり上×1015 より多い光子数の光束をもつ。異
った波長のパルスが選ばれた場合のさらに好ましい条件
は下記の通りである:および1平方センチメートル当た
t) l X l o13ないし5 X、l 014の
光子数の光束をもち、当該第二のパルスの各々は500
ないし560 nmの範囲内の波長、IXI○ ないし
lX10秒の範囲の持続時間、1平方センチツートル当
たり上X ]−op5 ないしl X ]−018の光
子数の光束をもち、かつ各第二のパルスは各第−のパル
スの3 X ]−〇−12秒以内に適用される。異った
波長のパルスが選ばれた場合の別の好ましい条件は一ド
記の通りである二当該第−のパルスの各々は」−80な
いし295 nm の11α囲内の波長、1×1−O−
5ないしIXI○−10秒の持続時間、および1平方セ
ンチメートル当たり工×10 ないし5×10 の光子
数の光束をもち、各第二のパルスは300ないし450
nm の範囲内の汲畏、5X I O’−9ないしl 
X 10−12秒の範囲の持続時間、]−平方センチメ
ー1−71/当たり工×工OI5ないしI X 1.0
18の光子数の光束をもち、各第二のパルスハ各第−の
パルスの1×10 秒以内に適用される。
本発明のさらに他の実施態様は、殺されたウィルスワク
チンの8周製法および、そうしてに閉制されたワクチン
に関する。これらは、核酸部分およびトリプトファン含
有蛋白質皮膜から成るウィルスの照射を含む。対象の照
射は、異った波長の極短時間高強度のレーザーパルスを
使って行左い、ウィルスの核酸成分の非線型光分析を起
こすが、一方そのまわりの蛋白質皮膜を実質上もとのま
まに残すようにする。
より特別には、これらの実施態様は、(a) ウィルス
を含有する溶液を用意し、当該ウィルスは核酸の部分お
よび1−リプトファン含有蛋白質皮膜から成り、(b)
 220ないし280ナノメートルの第一の波長範囲内
の波長の1つ以上の第一のパルス光により当該ウィルス
含有溶液の薄層のターゲラ1〜領域を照則し、当該第一
のバ/I/スの各々はパルレス当たり2×]−〇 秒よ
り短い持続時間をもち、かつ1平方センチツートル当た
り約1×1013ないしょ×工o16の間の当該第一の
波長範囲内の併合光束をもち、かつ(C)約350ナノ
メートルより長い第二の波長範囲内の波シシ一つ以上の
第二の高強度パルス光により、尚該層の尚該ターゲット
領域を照射し、当該第二のパルスの各々は2 X 10
−8秒より短い持続時間をもち、各々は1平方センチメ
ートル当たり少くとも約1×工O15の光子数の当該第
二の波長範囲内の光束をもち、当該第二のパルスの各々
は、当該第一のパルスの各々の後、1マイクロ秒寸で以
内に当該層に適用され、これにより当該ウィルスの当該
核酸部分は不活性化され、一方当該蛋白質皮膜の構造の
変化は最少にされる:各段階から成る殺されたウィルス
ワクチンの調製法を含む。この実施態様のだめの好まし
い条件は下記の通りである二当該第−の波長範囲内の当
該併合光束は、1平方センチメートル当たり約コー×1
014および5×1014の11■にある:当該第二の
波長範囲内の当該第二のパルスの各々は1平方センチメ
−1−ル当たり約1×]−017ないし]−×1018
の光子数の光束をもつ;当該第一のパルスおよび当該第
二のノ(ルヌは各々、約9 X I O−”0および1
×上0−12秒の間の持続時間をもつ;当該第二の波長
範囲は560ないし410ナノメー1− Jv甘たは5
00ないし560ナノメートルである;当該第一の)く
ルヌは毎秒IQないし1,000,000の間のノくル
ヌ数の周波数で適用される;当該第一および第二のパル
スは実質上同時に適用される;当該層はQ、’57LI
Iより小さい厚さをもつ;当該層は約0.2+tuaの
厚さをもつ;当該成分が当該併合光束にその各部分を曝
露するような速度で当該ターゲット領域を通って流れる
、例えば、毎秒約5tntの速度でターゲット領域中の
各1ミリメートルを横切って流れる;および当該パルス
光がレーザーパルスである。
本発明のさらに別の好ましい実施態様は、トリプトファ
ン含有蛋白質を生産する方法、およびそうして生産され
た蛋白質に関する。それらは、それら蛋白質を生産する
だめの哺乳類原の細胞を培養し、これらの細胞がその蛋
白質を収穫媒体中に放出するようにさせ、基底およびl
励起状態にあるそれら核酸成分によって差をつけて吸収
される異った波長の高強度レーザー光の多数のパルスに
その媒体を曝露することによって、その媒体中の核酸成
分を不活性化することから成る。この方法を用いて、核
酸不活性で蛋白質に冨む最終生成物が生産される。より
特別には、この実7Aη一様は、(a) 培養(テより
、当該1゛リプトフアン含有蛋白質を生産する哨乳動物
系の細胞を用意し、(1)) 当該細胞を培養し、(C
) 当該蛋白質を媒体中に放出し、かつ(d) &底お
よび励起状態にある当該核酸成分によって差別的に吸収
されて、核酸が不活性で蛋白質に富む最終/l−′代物
を生産する異った波長の高強度ンーザー光の多数のパル
スに、当該媒体を露光することによって、当該媒体中の
核酸成分を不活性化する:各段階から成るトリプトファ
ン含有蛋白質の生産方法を含み得る。好ましくは、当該
不活性化膜内は、さらに当該核酸成分の一部を基底状態
から1勃起状態に転移させるに足るが、当該イ宕液中の
蛋白質を不l占′l生化するには充分でない光束の第一
の波長の第一のパルス光で当該媒体を照射することを含
む。より好丑しくIr+−IJ4Hx l/′4; i
y+−ル Fu’ 1(Ph ra じ? I’ W 
m # Elf j:j 、ll= 9にある当該′核
酸を、尚該励起状態にある核酸によっては吸収されるが
、基底状態にある当該蛋白質によっては実質的に吸収さ
れない第二の/(ルヌ光で照射して、当該酸をより高い
エネルギー状態に転移させ、それによって当該核酸の光
分解を起こすが当該蛋白質の光分解を最小にすることを
含む。この実施態様の好ましい条件は下記の通りである
。:当該第二のパルスは当該核酸の当該部分の三重積の
生存時間内に適用されるか、捷たけ当該第二のパルス光
は当該第一のパルス光の後1−ピコ秒以内に適用される
か、まだは当該第一および第二のパルヌは同時に適用サ
レル、当該第一のパルスの波長は220ないし280ナ
ノメートルの間にある;当該第一のパルスおよび当該第
二のパルスの持続時間は2×10−8秒より短く、好ま
しくは当該第一の〕くルスおよび尚該一第二のパルスの
持続時間は約1X’ 10”−12お上び9×工○−1
0秒の間にある;当該第一のパルスは、1平方センチメ
−1−)Li当たり約5×1014 より少い光子数の
光束、好捷しくは1平方センチメートル当たり約I X
 l 013ないし5×1014の間の光子数の光束、
より好ましくは1平方センチメートル当たり約I X 
l 014ないし5×1014の光子数の光束をもつ;
当該第二のパルスは約350ナノメートルより長い波長
、好ましくは約350ないし410ナノメートルまたは
約5゛00ないし560ナノメートルの間の波長をもつ
;当該第二のパルスが1平方センチメートル当り約I 
X 1015ないしl×10 の光子数の光束をもつ;
当該パルス光がレーザー光のパルスである;かつ当該パ
ルス光が単一のレーザーによって適用される。
前記のように、本発明の方法は好ましくは、血清または
血液成分;蛋白質系生成物および核酸成分を含む哺乳動
物細胞系の媒体;およびトリプトファン含有蛋白質皮膜
をもつウィルスのような生物学的流体に適用出来る。し
かし当業者は、これら実施態様の各々が異った程度の核
酸不活性化を提起し、異った程度の蛋白質分析に耐える
ことを認めるであろう。殺されたウィルスワクチンは若
干の生きだウィルスを含み得るので、またすべてのもと
の蛋白質皮膜をもとのままで保持する必要はないので、
この適用における核酸およびウィルスの活性の減少は、
10 程度と低く、好ましくは10 であり得、ウィル
ス蛋白質皮膜の光分解は約40%と高く、好ましくは2
0%であると予測される。これに対し、血液および嘩乳
動物細胞生成物の応用では、少くとも10 、好ましく
は10 の核酸またはウィルス活性の減少が時として望
まれる。
血液中または医薬製品(インシュリンまだは他の生理学
的蛋白質のような)の生産を含む応用では、蛋白質の不
活性化は35%、好ましくは20%、さらに好ましくは
5%をこえず、最も好ましくは2%より小さい値である
べきである。
蛋白質系生成物が非医薬用途を目ざしている場合ハ、他
のプロセスパラメーターを最適にするために低い蛋白質
収量が受容され得る。
本発明のその他の実施態様は下記の実施例中に例示され
るが、実際に行なわれた研究の説明としてよりもむしろ
シミュレーション的または予言的なものと理解される。
実施例1 この実施例は、ヒトの血漿から成る生物学的媒体を殺菌
することへの本発明の実施態様の適用を例示する。
血漿の蛋白質活性は、血漿蛋白質が凝血(c−101)
を形成する能力の尺度であり、部分的トロンボプラスチ
ン時間(PTT)のような標弗法によって分析出来る。
PTTの3秒の増加は血漿蛋白質の活性の約10%の減
少に相当する。
この実施例の目的のだめに、血漿は嘩乳動物ウィルスで
あるサルウィルス40(SV、40)という、肝炎ウィ
ルスとほぼ同じサイズの容易に力価測定されるウィルス
で慎重に感染させる。
血漿試料は0.57M7Il角の石英管中を流す。流速
はポンプによってzx工o’mt/秒の速度に調節され
、これによってターゲット領域を通る流速は1.2 ×
l o” cyn 7秒に設定される。Q−スイッチさ
れたNCI:YA、Gレーザーを20ヘルツの反復速度
で操作し、5XIO’秒の持続時間のパルスをつくり出
す。
原パルスからニパルスをつくるには高調波発生法が使用
される:第一のパルスは266 nmの波長、第二のパ
ルスは355 nm の波長である。266 nm の
パルスは2 X l’o”の光子数を含むように調整さ
れ、353 nm のパルスは上。2 X I O15
の光子数を含むように調整される。
パルスはレンズによって4×10 平方センチメートル
の点のサイズに焦点をあて、266nmで5 X 10
13光子/ cm2、’:553 nm で3 ×:L
O17光子/cdの光束をつくり出す。パルスは実質的
に同時に試料に達する。これらの条件下では、血漿試料
の平均体積素子は005秒というターゲット領域での滞
留時間を有し、それ故各パルスを10回反復して受ける
。平均体積素子によって経験された2 66 nm に
おける併合光束は5X I O”光子/Crn2である
。試料が上述のように加工されたあと、ウィルス活性お
よび蛋白質活性の両方について分析される。SV40の
ノJ価で測定されたウィルス活性は工06 という係数
で減少し、蛋白質活性はもどの値の90%に保持された
ことがわかる。
実施例2 この実施例は、同一波長のパルスを、ヒトの血漿から成
る生物学的媒体を殺菌するのに用いる本発明の実施態様
の〕画用を例示する。この実施例の目的のため、血漿は
大腸菌宿主へのプラーク形成分析によってツク価測定出
来るバクテリオファージT4で慎重KJ盛染させる。蛋
白質活性はPTTで測定する(実施例1を参照せよ)。
血漿の試料を2 Cln Xo、05 onの断面をも
つ石英管を通じて流す。レーザービームは2 Cm面を
通して入射し、0.05cmの光路長をもたらす。ポン
プが流速をl ml 7秒に調節し、ターゲット領域を
通るl Ocm 7秒の流牙を確保する。エキンマーレ
ーザーを操作して200ヘルツの反復速度の258 n
m のパルスを発生させる。各パルスは、1078秒の
持続時間をもち、1017の光子数を含む。これらのパ
ルスは円筒形レンズを通過してターゲット領域の上に通
り、2o+X0.5CTIrのターゲット面積を照射す
る。工ynl 7秒の流速で、平均体積素子はターゲッ
ト領域を横断するのに0.05秒を要し、10本のレー
ザーパルスを受ける。各パルスからの光束は工o17光
子/ O12であり、各体積素子によって経験される全
光束は1018光子/ cm2である。これらの条件下
では、T4力価で分析される血漿試料の杉油性は]−0
6の係数で減少し、一方蛋白質活性ばもとの値の65%
に止1つだ。
実施例3 エキシマーレーザーヲ、258 nm のパルス中に5
×工○115の光子をもち、5X10 秒の持続時間を
もつパルスを発生するように、改変した以外は実施例2
をくりかえした。反復速度は200ヘルツの1捷とした
。ヒト血漿中のT4の試料を0.5×○。05 cmの
断面の石英管中を流し、ポンプで流速を0.5薄l/秒
に調節し、ターゲット領域を通る2 ocm/秒の流速
を確保した。レーザーパルスは円筒形レンズヲ通って、
O0]、 C1n Xo。5 Cmのターゲット領域に
達する。○。5yyl 7秒の流速で、平均体積素子は
ターゲット領域中で5×工o ’−3秒を費し、レーザ
ーかられずか1本のパルスを受けるにすぎない。このパ
ルスの光束ば107 光子/ c7jである。この条件
下では、血漿試別の核酸活性はもどの碩から106の係
数で減少し、一方もとの蛋白質活性の少くとも90%は
維持される。
実施例4 この実施例は、ヒl−の血液成分因子Vlllを殺菌す
るのに本発明の実施態様を適用することを例示する。因
子Vlllの活性はキットの形で↑]]販されている比
色法で正確に測定出来る。、a液性化した因子Vlll
の試別を、同」51の指図書に従ってもどし、この実施
′例の目的のだめに、・バクテリオファージT7で慎重
に感染させる。T7の力価は大腸菌宿主に対するプラー
ク形成分析によって得られる。拭わけ0.1×0.05
 cmの断面の石英管を通して流す。レーザーパルスは
0.1z面にあ奔f) 売1玖搭はn n、Rrm >
 %入−→ぞソη0φ;つX 10−” ml 7秒の
流速を確保する。受動モー1−同期Nd:YAGレーザ
ーが20ヘルツの反復速度で稼動する。パルスは20X
 ]、 o−!2秒の持続時間をもち、532’nm%
?(”Azηが高調波発生によって発生される。532
 nm のパルスば5×工○15の光子数を含むように
調整され、266 nm のパルスは工011の光子数
を含むように調整される。鏡とレンズの配置によって、
532nm パルスのピークの前1×]−〇−12秒に
2661111 パルスのピークがくるようえターゲッ
ト領域に達するようにする。両方のパルスは5×]−0
”o+2の断面猜を照躬する。試料の平均体積素子は各
パルスすなわち266 nm パルスと532 nm 
パルスの5回の反復によって囲体jされる。
各266 nm パルスの光束は2×工o13光子/儒
2であり、各532 nm パルスの光束は]−018
光子/ cm2である。試料中の平均体積素子は266
 nm で1014光子/ cm2の併合光束を受ける
試料は処理の後、分析され、T7の力価で測定1、た核
酸活性は10’ の係数で減少し、一方蛋白質活性は照
射前の値の98%に止まっていることがわかった。
実施例5−11 波長が可変の出力パルスを発生する色素レーザーのシス
テムを運転するためにN(J二YAGレーザーを使用し
た以外は、すべての試料パラメーター(すなわち流速、
ターゲット面積、石英管断面)を変えずに実施例4をく
りかえした。
Nc+:YAGレーザーが発光する毎に、各5×10−
12秒の持続時間をもつ二つの色素レーザーパルスが同
時に発生した。この一連の実施例の処理の結果を表の形
で示す。
実施例 第一のパルスの波長 第二のパルスの波長(光
束=パルス光たり (光束−パルス光たり2 X l 
d3光子/i) 2 X I O18光子/i)5 2
60 530 6 270 530 7、 290 530 8 240 530 9 260’ 400 10 26.0 600 11 260 700 実施例 T7のもとの力価の 原蛋白質活性の百分率フ
ラクション 5 5XIO−798% 6.10”−696% 7 □Q−” 98% 8 10−399% g 10−” 98% 10 101”’ 98% 11 10””3 98% 火施例J2 この実施例はヒトの全血から成る生物学的媒体の処理に
おける本発明の実施態様を例示する。
血液は本発明の目的のために、バタテリオファーシT4
で慎重に感染させられ、凝血蛋白質の活性はPTTを用
いて測定される。ヘモグロビン蛋白質の酸素親和性は標
準法で監視される。
l X I O’−13秒の持続時間のパルスを発生す
るレーザー装置が使われる。各パルスは260 nmの
波長で5×1015の光子数の光束をもつ。反復速度は
200ヘルツである。ヒト血漿中のT4の試料は005
XO05αの断面の石英管を通して流され、ポンプが流
速をO05tne / cmに調節してターゲット領域
を通して20 cm 7秒の流速を確保する。レーザー
パルスは円筒形のレンズを通iM してO@工an X
○。5 Cmのターゲラ1−領域に達する。各パルスの
ターゲット領域における光束はこうしてl X I O
17光子/ G+2となる。その持続時間と強度のパル
スは赤血球に効率的に浸透す入(「煙向+:AI )?
−J−雀h≠ユつた一航早はT4の力価で測った核酸活
性は106の係数で減少し、一方もとの凝血蛋白質活性
の90%が維持され、へそグロビン蛋白質の酸素親和性
は、目に見える減少を示さないことを示す。
要約すれば、本発明は広い範囲の個々の実施態様で生物
学的媒体を殺菌する一般的方法を与えるものである。こ
れらの実施態様において、パルス光、好ましくは強力な
レーザー光が蛋白質の存在下にDNAまたはRNA−含
有核酸を選択的に光分解するのに用いられる。その選択
性は、波長、持続時間、時間間隔、および強度がここに
教示された所に従ってレーザー操作者の調節下におかれ
るパルスの使用によって達成される。
上に述べた所から、当業者は蛋白質の存在下に、蛋白質
に先だって核酸成分を選択的に光分解することへの水沫
の適用可能性を認めるであろう。さらに、当業者は、従
来のレーザー結晶エレクトロニクス、および光学系が本
発明の前記方法を容易に実施するのに使用出来ることを
認めるであろう。当業者はさらにまた、添付の特許請求
の範囲中により特別に記述された、本発明の概念から離
れることなく最適の結果を達成するために前述の記載に
照らして正確なレーザー出力、波長、最適の試料処理そ
の他を若干変更してもよいことを認めるであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、主として単一光子光化学をもたらす、古典的
光源でDNAおよびトリプトファンを照射することから
もたらされるこれら化合物の或種のエネルギー状態およ
び成る種の光化学過程を例示する図である; 第2図は、本発明の好ましい極短時間のニパルス異波長
のレーザー照射法によって誘起されるトリプトファンお
よびDNAのイマ1加的光化学、過程を例示する第1図
と類似の図である。 Sジ 代 理 人 新 実 健 部 (外1名) 館 勇 姫 古代的光源1傅ろ華濃糸隠村 肘功り鞄な状籾 瘍 2 閃 ニラL&、ニハ゛ル入しリ“′−鞍、Vjイづ一力n白
りな扶欠L 第1頁の続き ■Int、CI、’ 識別記号 庁内整理番号優先権主
張 [相]198咋1月14日[相]米国(U S)■
690451[相]発 明 者 ネビル アール、カレ
 アメリカ合衆国、ンバツチ フイア、パイン [相]発明者 ハーベイ ルーピン アメリカ合衆国、
フイア、マンニン [相]発 明 者 ジョージ ジエイ、ト アメリカ合
衆国、−ダロー フティーンス ア ペンシルバニア州19103.フイラデルストリート 
1834 ペンシルバニア州19103.フイラデルグ ストリー
ト 1925 ワシントン州 98112、シアトル、フィベニュー 
イースト 1940

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) (i) 基底状態にある核酸が輻射を吸収して
    励起状態に転移し、(ii)励起状態にある核酸が輻射
    を吸収して、さらに高いエネルギー状態に転移して、光
    分解を受け、かつ(iii)基底状態または励起状態に
    ある蛋白質は、実質的な光分解を受けるに足る幅側を吸
    収しないように、選ばれた波長および光束をもつパルス
    光により生物学的媒体を照射することから成る、存在す
    る蛋白質に先立って核酸を光分解するために生物学的媒
    体を処理する方法。 (2)生物学的媒体が、血液、血液成分、遺伝子工学的
    に加工された哺乳類細胞の蛋白質系生成物および蛋白質
    皮膜中にウィルス性DNAまたはRNAを含むワクチン
    製剤から選ばれた溶液である特許請求の範囲第(1)項
    の方法。 4 。 (3)光分解が核酸の活性を少なくとも10 減少させ
    かつ蛋白質の官能度を40%以下だけ減少させる特許請
    求の範囲第(2)項の方法。 (4)生物学的媒体が、全血、血漿、血清、血液因子v
    ■および血液因子Mから選ばれ、当該媒体は、DNA−
    またはRNAを含む病原の形の核酸から成り、かつ光分
    解が核酸の活性を少なくとも10 減少させぜ蛋白質の
    官能度を35%以下だけ減少させる特許請求の範囲第(
    3)項の方法。 (5)生物学的媒体が、遺伝子工学的に加工された哺乳
    類細胞の蛋白質系生成物であり、当該媒体は、活性の哺
    乳類DNAまたはRNAQ形の核酸から成り、かつ光分
    解が核酸の活性を少くとも工064 減少させ、蛋白質
    の官能度を35%以下だけ減少させる特許請求の範囲第
    (3)項の方法。 (6)生物学的媒体がワクチン製剤であり、当該媒体が
    蛋白質皮膜中のウィルス性I)N AまたはRNA0形
    の核酸から成り、かつ光分解が核酸の活性、従ってウィ
    ルヌの活性を少くとも10減少させ、蛋白質皮膜の官能
    度を40%以下だけ減少させる特許請求の範囲第(3)
    項の方法。 (7) 生物学的媒体がトリプトファン含有の蛋白質か
    ら成る水溶液であり、光分解が実質的にすべての核酸の
    活1生を減少させ、かつ蛋白質の官能度を実質的に全く
    減少させない特許請求の範囲第(4)、+5) tたは
    (6)項の方法。 (8) パルス光が実質的に同じ波長をもつレーザーパ
    ルスから成る特許請求の範囲第(1)項の方法。 (9) 当該パルスの各々が、180ないし295+1
    1nの範囲内の波長、lXl−○−6秒・よ・す7短い
    持続時間および1平方センチメートル当たりi X I
     O15より大きい光子数の光束をもつ特許請求の範囲
    第(8)項の方法。 (]0) 当該波長が220ないし290 nm であ
    り、当該持続期間が5X工0 ’ないしょ×10−15
    秒の範囲にあり、かつ当該光束がコー平方センチメ−l
    −/l/当たり]−×105 ないし工×10 の光子
    数の範囲にある特許請求の範囲第(9)項の方法。 けD 当該波長が220ないし28011mであり、当
    該持続期間が」−×]−〇]10ないし工×」−〇−1
    2秒の範囲にあり、かつ当該光束が1平方センチメ子数
    の範囲にある特許請求の範囲第(9)項の方法。 (12] ハルス光カ種々の波長をもつレーザーパルス
    から成る特許請求の範囲第(]、)項の方法。 け3) 当該レーザーパルス/スが、基底状態にある核
    酸が輻射を吸収して励起状態に転移するように選ばれた
    波長および光束をもつ]一つ以上の第1のパルス、なら
    びに励起状態にある核酸が輻射を吸収して光分解を受け
    るように選ばれた波長および光束をもつf\1加的な1
    つ以上のパルスからなり、かつ当該蛋白質がいずれのパ
    ルスからも実質的な光分解を受けるに足る輻射を吸収し
    ない特許請求の範囲第tJ、21項の方法。 ■ 当該核酸の励起状態が一重項および三重項から選ば
    れ、かつdIJ記の(d加的なパルスが核酸の励起状態
    の生存期間中に通用される特許請求の範囲第1131項
    の方法。 (151前記の(=l加的なパルスが第二のパルヌヲ含
    む特許請求の範囲第([3)項の方法。 t161 当該第一および第二のパルスが同時に適用さ
    れる特許請求の範囲第(I5)項の方法。 (17) 当該N’r二のパルスの各々が当該第一のパ
    ルスの各々の後1マイクロ秒以内に適用される特許請求
    の範囲第061項の方法。 (I8) 当該第一および第二のパルスが各々1つ以上
    のパルスの交互の連続の形で適用される特許請求の範囲
    第(151項の方法。 (I91当該第一および第二のパルスが各一つのパルス
    の交互の連続の形で適用される特許請求の範囲第(15
    )項の方法。 (20) 当該第一のパルスの各々が、工80ないし3
    50 nm の範囲内の波長、1×10 秒より短い持
    続時間および1平方センチメ−1−/L/当たり上×1
    0 より少い光子数の光束をもち、かつ当該第二のパル
    スの各々が、300ないし700 nm の範囲内の波
    長、l X I O−5秒より短い持続時間および1平
    方センチメートル当たり1] 凸15 ?h久IA卑ヱ
    蟲小卑古ムーベ吐ヲr樒→の範囲第031項の方法。 シ1ノ 当該第一のパルスの各々が、180ないし29
    5 nm の範囲内の波長、工×10 ないし]−×1
    0 秒の持続時間、および1平方センチメートル当たり
    1×10 ないし5×10 の光子数の光束をもち、当
    該第二のパルスの各々が500ないし560 nm の
    範囲内の波長、1×+2 10 ないし1×10 秒の範囲の持続時間および1平
    方センチメートル当たりl X I O15&いしI 
    X I O18の光子数の光束をもち、かつ第二のパル
    スの各々は第一のパルスの各々の3×1O−12秒以内
    に適用される特許請求の範囲第120)項の方法。 (22)当該第一のパルスの各々が、180ないし29
    5 nm の範囲内の波長、工X I O””5ないし
    110 ×10 秒の持続時間、および1平方センチメートル当
    たりl X I O13ないし5 X I O14の光
    子数の光束をもち、第二のパルスの各々が309 0ないし450 nm の範囲内の波長、5×10ない
    し工×10 秒の範囲の持続時間および1平方センチメ
    ートル当たりl X l 015ないし工X 1018
    の光子数の光束をもち、かつ第二のノくルスの各々は第
    一のパルスの各々の1×10哩内に適用される特許請求
    の範囲第(20j項の方法。 (231(a) 220 fxいし2日0nrn の第
    一の波長範囲内の波長の1以上の第一の光/クルレスで
    、生物学的流体を照射し、当該第一のパルスの各々はパ
    ルス光たり2×10 秒より短い持続時間をもち、かつ
    1平方センチメートル当たり約1×1013ないし]−
    ×1016の間の光子数の当該第一の波長範囲内の併合
    光束をもち、かつ(b) 約350 nm より長い第
    二の波長範囲内の波長の1以上の第二の高強度光パルス
    で、生物学的流体を照射し、当該第二のパルスの各々は
    、?×1611秒より知、い持続時間をもち、かつ各々
    1平方センチメートル当たり少くとも約I X l 、
    015の光子数の当該第二の波長範囲内の光束をもち、
    。 尚核第二のパルスの各々は当該第一のノクルヌの各4の
    後1マイクロ秒以内に当該流体に適用され、この場合流
    体中のRNAまたはDNA−含有病原は実質的に不活性
    化され;一方法体中の蛋白質は実質的に変化しない、こ
    とから成る:DNA−またはRNA−含有病原を含む疑
    いがあり、蛋白質を含む生物学的流体を殺菌する方法。 C24) 当該第一の波長範囲内の当該併合光束が1平
    方センチメ−1−/v当たり約I X I O14と5
    ×1o 14の光子数の間にある特許請求の範囲第t2
    31項の方法。 (25)当該第二の波長範囲内の当該第二のパルスの各
    々が、1平方センチメートル当たり約1×工o171い
    し1×1018の光子数の光束をもつ特許請求の範囲第
    (23j項の方法。 X26) 当該第一のパルスの各々が約9×工Oおよび
    1×10 秒の間の持続時間をもつ特許請求の範囲第(
    23j項の方法。 (271当該第二のパルスの各々が約9 X I O−
    ”およびl X 10−12秒の間の持続時間をもつ特
    許請求の範囲第C31項の方法。 C28)当該第二の波長範囲が350ないし410nm
    である特許請求の範囲第(23)項の方法。 シ靭 当該第二の波長範囲が500ないし560nmで
    ある特許請求の範囲第123)項の方法。 (至)] 当当該層のパルスが1検光たり10パルスと
    、1、○o o、o o○パルスの間の周波数で適用さ
    れる特許請求の範囲第(23)項の方法。 (3J)当該第一および第二のパルスが実質的に同時に
    適用される特許請求の範囲第(23)項の方法。 t321 当B第一および第二のパルスが、各1つのパ
    ルスの交互の連続の形で適用される特許請求の範囲第(
    23)項の方法。 (33) 当該第一および第二のパルスが、各1つ以上
    のパルスの交互の連続の形で適用される特許請求の範囲
    第(23)頃の方法。 131Il 薄層のターゲット領域中に当該流体を置き
    、当該パルスで当該ターゲット領M、を照射することか
    ら成る特許請求の範囲第(23)項の方法。 (35) 当該層が0゜5 TJD+より小さい厚さを
    もつ特許請求の範囲第(341項の方法。 (3G)当該層が約Q、2nlJLIの厚さをもつ特許
    請求の範囲第(351項の方法。 (371当該流体の各部分を当該併合光束に露光する速
    度で、当該流体を当該ターゲット領域に通す特許請求の
    範囲第(36)項の方法。 1381 当該フラクションを毎秒約5ミリリツトルの
    速度で当該ターゲット領域の各1ミリメートルに通す特
    許請求の範囲第(うη項の方法。 139)当該パルス光が、レーザーパルスである特許請
    求の範囲第(23)項の方法。 (4Fl 当Hパルス光が、単一レーザーからのパルス
    である特許請求の範囲第(39)項の方法。 (41)流体が、血液、血液成分、遺伝子工学的に加工
    された蛋白質系の哺乳類細胞の生成物および蛋白質皮膜
    中にウィルス1生DNAまたはRNAを含むワクチン中
    間体から成る群から選ばれる特許請求の範囲第(39)
    項の方法。 (42)流体が、血漿または血清のような血液成分を含
    み、その成分がDN’A−またはRNA−含有病原を含
    む疑いのある特許請求の範囲第(231項の方法。 (43) 流体が、さらに血液細胞を含む1つ以上の血
    液成分から成り、当該パルスは、尭核血液細胞の周囲に
    配置されたすべての血漿および血泄を実質的に照射する
    ように多数の方向から適用される特許請求の範囲第(4
    2)項の方法。 (44) 当該核酸が当該蛋白質に先立って光分解され
    るように選ばれた波長および強度をもつ多数のレーザー
    パルスで生物学的流体を照射することから成る、核酸お
    よび蛋白質を含む生物学的流体を処卯する方法。 (45) 当該レーザーパルスが、当該核酸のかなりの
    部分を基底状態から励起状態へ転移させるに足るが、当
    該蛋白質のかなりの部分を光分解するには充分でない第
    一の波長および光束をもつ第一のパルスから成る特許請
    求の範囲第(44)項の方法。 14G) 尚該レーザーパルスがさらに、当該励起状態
    にある核酸によって選択的に吸収されるが、尚該蛋白質
    によっては吸収されず、それによって当該核酸の光分解
    を起こすが、当該蛋白質の光の範囲第(45)項の方法
    。 (旬 当該パルスの各々が工8Qないし’295 nm
    の範囲内の実質的に同一の波長、IX I O−5秒よ
    り短かい持続時間および1平方センチメートル当だり1
    ×1015より大きい光子数の光束をもつ特許請求の範
    囲第(44)項の方法。 (48) 当該波長が220ないし290 nm であ
    り、当該持続時間が5×10 ないし1X 10 秒の
    範囲にあり、かつ当該光束が1平方センチメートル当た
    り1×1015ないしl X l olsの範囲の光子
    数である特許請求の範囲第(49項の方法。 (49) 当該波長が220ないし2BOnm であり
    、当該持続時間が1×工0−10ないし1×工O秒の範
    囲にあり、かつ当該光束が1平方センチメートル当たり
    1×1017ないしょ×1018の範IBの光子数であ
    る特許請求の範υJ」第(4,8) 5項の方法。 (50)当該パルスが、それぞれ異った波長をもつ第一
    および第二のパルスを含む特許請求の範囲第(44)項
    の方法。 (5J) 当該第一のパルスの各4が180ないシ35
    0 nm の範1ノロ内の波長、]−X I O−5秒
    より短い持続時間、および1平方センチメートル当たり
    1×上Oより少い光子数の光束をもち、当該第二のパル
    スの各々が3’OOないし700 nmの範囲内の波長
    、1×]−o−5秒より短い持続時間および1平方セン
    チメートル当たり1×10′5より多い光子数の光束を
    もつ特許請求の範囲第6())項の方法。 (521当該第一のパルスの各々が180ないし295
     nm の範囲内の波長、1×10 ないし1×1o−
    14秒の持続時間および1平方センチメートル当たりl
     X I O13ないし5 X I O”の光子数の光
    束をもち、当該第二のパルスの各々は500ないし56
    0 nm の範lff1 内)波!、lXl0”ないし
    ょ×10 秒の範囲の持続11弼問および1平方センチ
    メートル当たt) i X l o15 ないしIX 
    l 018の光子数の光束をもち、かつ第二のパルスの
    各々は第一のパルスの各々の3X10”’秒以内に適用
    される特許請求の範囲第(511項の方法。 (53) 当該第一のパルスの各々が180ないし29
    5nm の範囲内の波長、l X 10’−5ないしょ
    ×10 秒の持続時間、および1平方センチメ−1−ル
    当たり1×10 ないし5×10 の光子数の光束をも
    ち、第二のパルスの各々は300ないし450nm の
    範囲内の波長、5 X I O−9ないし1×10 秒
    の範囲の持続時間、および1平方センチメートル当たり
    1×10 ないしl X 1018’の光子数の光束を
    もち、かつ、第二ノハルスの各々は第一のパルスの各々
    の1×1()−6秒以内に適用される特許請求の範囲第
    Q項の方法。 64) (a) ウィルスを含有する溶液−当該ウィル
    スは核酸の部分およびトリア1−ファン含有蛋白質パル
    スにより当該ウィルス含有溶液の薄層のターゲット領域
    を照射し、当該第一のパルスの各々はパルス光たり2 
    X ’10−8秒より短い持1@時間をもち、かつ]−
    平方センナメートル当たり約1×10 ないしlXl’
    o の間の当該第一の波長範囲内の併合光束をもち、か
    つ(C) 約350 nm より長い第二の波長範囲内
    の波長の1以上の第二〇筒強度光パルスにより、当該層
    の当該ターゲット領域を照射し、当該第二のパルスの各
    々は2×10 秒より短い持続時間をもち各々は1平方
    センチメートル当たり少くとも約]−×10 の光子数
    の当該第二の波長範囲内の光束をもち、当該第二のパル
    スの各々は当該第一のパルスの各々の後1マイクロ秒ま
    で以内に当該層に適用され、とれてより当該ウィルスの
    当該核酸部分は不活性化され、一方当該蛋白質皮膜の(
    黄造の変化は最少にされることを特徴とする殺すれたウ
    ィルスワクチンの調硬法。 (55) (a) 培養により当該トリプトファン含有
    蛋白質を生産する唾乳動物系の細胞を用意し、(I〕)
    当該細胞を培養し、(C) 当該蛋白質を媒体中に放出
    し、かつ(cl) 基底および励起状態にある当該核酸
    成分によって差別的に吸収されて、核酸が不活性で、蛋
    白質に富む最終生成物を生産する異った波長の高強度レ
    ーザー光の多数のパルスに、当該媒体を露光することに
    よって、当該媒体中の核酸成分を不活性化することを特
    徴とする1−リプトファン含有蛋白質の生産方法。 (56)当該不活性化段階がさらに、当該核酸成分を基
    底状態から励起状態に転移させるに足るが、当該溶液中
    の蛋白質を不活性化するには充分でない光束の第一の波
    長の第一の光パルスで当該媒体を照射する工程を含む特
    許請求の範囲第(55)項の方法。 (57) 当該不活性化段階がさらに、励起状態にある
    核酸によっては吸収されるが、基底状態にある当該蛋白
    質によっては実質的に吸収されず、当該酸を高エネルギ
    ー状態に転移させて当該核酸の光分解を起こすが、一方
    当該蛋白質の光分解を最少にするような第二の光パルス
    によって励起状態にある当該核酸を照射する工程を含む
    特許請求の範囲第(56)項の方法。 08) (a) 当該核酸の一部を基底状態から励起状
    態に転移させるに足るが、当該溶液中の蛋白質を不活性
    化するには充分でない光束の第一の波長の第一の光パル
    スによって当該溶液を照射し、かつ(1)) 当該励起
    状態にある核酸によっては優先的て吸収されるが基底状
    態にある蛋白質によっては実質的に吸収されず、当該励
    起状態より高いエネルギー状態に当該核酸を転移させて
    当該核酸の光分解を起こさせるが一方当該蛋白質の光分
    解を最少にするような第二のパルス光により当該励起状
    態にある当該核酸を照射することを特級とする蛋白質お
    よびDNAまたはT< NAのような核酸の溶液を処即
    して選択的に当該核酸を不活性化する方法。 (59) 当該励起状態が、三重積重たけ一重項状態に
    ある核酸から成り、当該第二のパルスが当該核酸の当該
    部分の三重積重たは一重項の生存期間内に適用される特
    許請求の範囲第(58)項の方法。 +601 当該第一および第二のパルスが同時に適用さ
    れる特許請求の範囲第(581項の方法。 (Gl) 当該第二の光パルスが当該第一の光パルスの
    後1ピコ秒以内に適用される特許請求の範囲第(58)
    項の方法。 (62)当該第一のパルスの波長が22.0および28
    0 nm の間にある特許請求の範囲第(58)項の方
    法。 ff13) 当該第一のパルスの持続時間が2×10 
    秒より短い特許請求の範囲第68)項の方法。 (圓 当該第一のパルスの持続時間が約I X I 0
    −12および9×10 秒の間にある特許請求の範囲第
    弥項の方法。 (651当D 第一のパルスが1平方センチメートル当
    たり約5 X I O14より少い光子数の光束をもつ
    特許請求の範囲第(58)項の方法。 (66) 当該第一のパルスが1平方センチメートル当
    たり約1×10 および5×10 秒の間の光束をもつ
    特許請求の範囲第(65)項の方法。 (67) 当該第二のパルスが約350′f″ツノ77
    戸より長い波長をもつ特許請求の範囲第68)項の方法
    。 (68)当該第二のパルスが約3.50ないし410n
    mの間の波長をもつ特許請求の範囲第(671項の方法
    。 +6!J) 当該第二のパルスが約500ないし560
    nmの間の波長をもつ特許請求の範囲第(6〜項の方法
    (70) 当該第二のパルスが2X10−8秒より短い
    持続時間をもつ特許請求の範囲第弥項の方法。 (71)当該第二のパルスが約9×10−10ないし1
    ×10 の間の持続時間をもつ特許請求の範囲第+70
    j項の方法。 (72) 当該第二のパルスが1平方センチメーl−/
    L/当たり約1×10 ないしl×工Oの光子数の光束
    をもつ特許請求の範囲第68)項の方法。 f73) 当該m二のパルスが1平方センチメートル当
    たり約I X 1017 の光束をもつ特許請求の範囲
    請求の範囲第(!i81項の方法。 (75) 当該光パルスが単一レーザーにより適用され
    る特許請求の範囲第(74J項の方法。 (761当該溶液がターゲット領域に薄層として配置さ
    れ、当該層が約0.5nm より小さい厚さをもつ特許
    請求の範囲第6秒項の方法。 (77)当該層が約0.2mm の厚さをもつ特許請求
    の範囲第(γ6)項の方法−0 (78)当該溶液が毎秒約5ミリメートルの速度でター
    ゲット領域の各1ミリメー1゛/I/を横切って流され
    る特許請求の範囲第(77)項の方法。 (79)当該溶液が血漿蛋白質から成る血液成分である
    特許請求の範囲第弥項の方法。 (80) 当該血液成分がさらに血gl細胞を含み、当
    該パルスが、当該血液細胞の周囲て配置される実質的に
    すべての血漿および血清を照射するように多数の方向か
    ら適用される特許請求の範囲第(79)項の方法。 +s++ !特許請求の範囲第(1)項の方法によって
    処理される生物学的媒体。 Q32、特許請求の範囲第(4)項の方法によって処理
    される生物学的媒体。 哨) 特許請求の範囲第(5)項の方法によって処理さ
    れる生物学的媒体。 (84)特許請求の範囲第G項の方法によって殺菌され
    る生物学的流体。 (85) 特許請求の範囲第(42)項の方法によって
    殺菌される血液成分。 (8G)特許請求の範囲第(44)項の方法によって処
    理される生物学的流体。 (ト)7)特許請求の範囲第(54)項の方法によって
    調製されるウィルヌワクチン。 (囮 特許請求の範囲第r55)項の方法によって調製
    される蛋白質組成物。 (89)特許請求の範囲第68)項の方法によって処理
    される蛋白質溶液〇 (90)特許請求の範囲第(79)項の方法によって調
    製される血漿蛋白質を含む血液成分。
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