JPS6018768Y2 - 室外加熱器付きヒ−トポンプ式ル−ムエアコンデイシヨナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、室外熱交換側に加熱器を設けた室外加熱器付
きヒートポンプ式ルームニアコンディショナに係り、特
にその室外加熱器の構造に関するものである。

第１図は、室外加熱器付きヒートポンプ式ルームニアコ
ンディショナのサイクル構成の一例を示す。

図において、１は圧縮機、２は、冷房時と暖房時とで冷
媒流路を切り変える四方弁、３は室外熱交換器、４は暖
房用逆止弁、５は暖房用減圧器、６は冷房用逆止弁、７
は冷房用減圧器、８は室内熱交換器、９は、圧縮機１へ
の冷媒の液戻りを防ぐアキュムレータ、１０は、外気温
が下がった場合の暖房用熱源として形成する室外加熱器
、１１は、室外熱交換器３又は室外加熱器１０への冷媒
・流路を切り換える三方弁である。

このサイクル構成において、真冬等の低外気温時には、
冷媒を圧縮機１→四方弁２→室内熱交換器８→冷房用逆
止弁６−室外加熱器１０→四方弁２→アキユムレ一タ９
→圧縮機１の順に流し、室外加熱器１０での発生熱を室
内へ運んで暖房することにより、外気温度に関係なく一
定で十分な暖房能力を得ることが可能である。

第２図は、第１図のＸ−Ｘ断面における従来の室外加熱
器の断面図である。

室外加熱器１０は燃焼を熱源とするものであって、冷媒
加熱部具１４の外側に冷媒配管１５をそわせた冷媒加熱
部１３と、冷媒加熱部具１４と一体になった燃焼部１２
とからなり、冷媒加熱部１３では、冷媒加熱部具１４か
らの熱伝導を介して、室内熱交換器８で凝縮された冷媒
配管１５内の液冷媒を加熱して気化する。

なお、１６は燃焼ガスの排気口である。ところで、燃焼
現象を維持するための一条性として、燃焼部１２の燃焼
部壁１８の温度をある一定値以上に保つ必要がある。

しかし、第２図のように、燃焼部１２と冷媒加熱部１３
が一体の室外加熱器１０ては、冷媒配管１５内の冷媒温
度が低いため、冷媒加熱部１３側から冷却されて、燃焼
部壁１８の温度を十分に高くできず、したがって安定し
た燃焼状態を保つことができなかったり、逆に燃焼部壁
１８の温度を高くしようとすると、これと一体になって
いる冷媒加熱部具１４の温度も高くなり、排気ガス温度
が上昇して熱効率が低下するという欠点があった。

また、燃焼現象では燃焼ガス中に各種のガス成分が含ま
れているため、室外加熱器を構成する材料の劣化、およ
び燃焼ガス通路の汚れや詰まりを生ずる可能性がある。

この場合には、室外加熱器１０の保守や部品交換という
ことが必要になる。

しかし、一体構造のものでは、室外加熱壁１４と冷媒配
管１５を含む冷媒加熱部１３を、燃焼部１２から分離で
きないため、燃焼部１２の保守や部品交換が困難であっ
た。

本考案は、上記した従来技術の欠点をなくし、十分安定
した燃焼状態が得られ、且つ保守や部品交換の容易な、
室外加熱器を備えた室外加熱器付きヒートポンプ式ルー
ムニアコンディショナの提供を、その目的とするもので
ある。

本考案の室外加熱器付きヒートポンプ式ルームニアコン
ディショナの特徴は、燃焼部と冷媒加熱部とからなり、
該冷媒加熱部の外壁面に冷媒配管をとりつけ、前記外壁
面からの熱伝導によって前記冷媒配管内の冷媒を加熱す
る方式の室外加熱器を、室外熱交換側に組込んだ室外加
熱器付きヒートポンプ式ルームニアコンディショナにお
いて、室外加熱器を燃焼部と冷媒加熱部に分割して設け
その間に熱伝導の悪い層を設けるようにした室外加熱器
付きヒートポンプ式ルームニアコンディショナにある。

以下本考案を実施例によって説明する。

第３図は、第１図のＸ−Ｘ断面に相当する、本考案の一
実施例に係る室外加熱器の断面図であって、第２図と同
一番号を付したものは同一部分を示す。

本実施例においては、室外加熱器を燃焼部１２Ａと冷媒
加熱部１３Ａとに分割して設け、その間に熱伝導の悪い
層１７（たとえば、アスベスト）を介挿して設けたもの
であり、図示してないが、冷媒加熱部１３Ａの下端部お
よび燃焼部１２Ａの上端部には、それぞれボルト孔を穿
設したフランジを取付け、両フランジのボルト孔にボル
トを挿入し、ボルトの締結によって、前記熱伝導の悪い
層１７を介して、冷媒加熱部１３Ａと燃焼部１２Ａを一
体に固定するようにしたものである。

このように構成したので、熱伝導の悪い層１７により燃
焼部１２Ａと冷媒加熱部１３Ａとの熱の移動を遮断でき
るため、冷媒加熱部１３Ａでは主にその内部を通る燃焼
ガスにより冷媒加熱部具１４Ａからの熱伝導を介して冷
媒配管１５内の液冷媒が加熱され、燃焼部壁１８Ａでは
冷媒加熱部具１４Ａからの冷却をほとんど受けない。

この結果、燃焼部壁１８Ａの温度を冷媒加熱部具１４Ａ
の温度に関係なく最適に設定できることになり、冷媒加
熱部１３Ａでの負荷が変動するような場合等においても
、燃焼現象を十分安定して効率よく持続することができ
る。

また、冷媒加熱部１３Ａでは壁温を下げて、排気ガス温
度を十分低くすることにより、熱効率を大きくすること
が可能となる。

第４図は、第１図のＸ−Ｘ断面に相当する、本考案の他
の実施例に係る室外加熱器の断面図であって、熱伝導の
悪い層１７をはさんで、燃焼部１２Ｂと冷媒加熱部１３
Ｂとに分けた室外加熱器の構造において、燃焼部現象に
とって燃焼部壁１８Ｂの温度が高すぎて、室外加熱器を
収納する外箱（図示せず）に熱が逃げたり、あるいは燃
焼部１２Ｂの材料が溶けたりするおそれがある場合には
、冷媒配管１５の一部を燃焼部壁１８Ｂの外側にとりつ
けて冷却し、燃焼部壁１１８Ｂの温度を最適にできるよ
うにしたものである。

以上詳細に説明したように本考案によれば、燃焼部と冷
媒加熱部とからなり、該冷媒加熱部の外壁面に冷媒配管
をとりつけ、前記外壁面からの熱伝導によって前記冷媒
配管内の冷媒を加熱する方式の室外加熱器を、室外熱交
換側に組込んだ室外加熱器付きヒートポンプ式ルームニ
アコンディショナにおいて、室外加熱器を燃焼部と冷媒
加熱部に分割して設け、その間に熱伝導の悪い層を設け
るようにしたので、冷媒加熱部の状態に関係なく燃焼部
の温度等の条件を燃焼現象に適した一定状態に保つこと
ができることから、燃焼状態を十分安定に保つことがで
き、さらに排気ガスの温度を下げて熱効率を十分大きく
することができる。

また、燃焼部と冷媒加熱部とに分割できることにより、
比較的劣化やよごれの生じやすい室外加熱器の保守や部
品交換が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、室外加熱器付きヒートポンプ式ルームニアコ
ンディショナのサイクル構成図、第２図は、第１図のＸ
−Ｘ断面に相当する、従来の室外加熱器の拡大断面図、
第３図は、第１図のＸ−Ｘ断面に相当する、本考案の一
実施例に係る室外加熱器の断面図、第４図は、同じく他
の実施例に係る室外加熱器の断面図である。 １２Ａ、１２Ｂ・・・・・・燃焼部、１３Ａ、１３Ｂ・
・・・・・冷媒加熱部、１４Ａ、１４Ｂ・・・・・・冷
媒加熱部壁、１５・・・・・・冷媒配管、１７・・・・
・・熱伝導の悪い層、１８Ａ、１８Ｂ・・・・・・燃焼
部壁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 燃焼部と冷媒加熱部とからなり、該冷媒加熱部の外
   壁面に冷媒配管をとりつけ、前記外壁面からの熱伝導に
   よって前記冷媒配管内の冷媒を加熱する方式の室外加熱
   器を、室外熱交換側に組込んだ室外加熱器付きヒートポ
   ンプ式ルームニアコンディショナにおいて、室外加熱器
   を燃焼部と冷媒加熱部に分割した設け、その間に熱伝導
   の悪い層を設けたことを特徴とする室外加熱器付きヒー
   トポンプ式少−ムニアコンディショナ。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のものにおいて
   、冷媒配管の一部を、燃焼部の外壁面に取りつけたもの
   である室外加熱器付きヒートポンプ式ルームニアコンデ
   ィショナ。